ブルーモーメント   作:はじ

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日替わり秘書艦鳳翔

「以上が報告になります」

 

「ありがとう、まるゆちゃん」

 

「いえ、任務ですし、久しぶりに暁さんの手料理をご馳走になりましたから」

 

日替わりで秘書艦を経験がある艦娘ですることになり今日は私、鳳翔がやっていますがなんだか聞いてはいけない話を聞いてしまいました。どうしましょうか?

 

「吹雪さん、今の話は・・・・・・」

 

「今回の件は全て元帥が悪いので気にしなくても良いのですが、暁さんの居場所を知っているという件は内密にお願いします。それと今お聞きの通り装備や編成の変更をしておきたいので各艦種の代表を1600に第一会議室に集めてください。それと今度のカレー大会出場者に六駆の三人も入れて、もし手が必要なら料理が出来る娘を補助にいれて、このレシピを渡しておいてください」

 

「分かりました。居場所のことは言わずに渡します。ただ任務の後でお疲れでしょうがまるゆさんと一緒に伝えたいんですが」

 

「ふぇぇ、どうしてですか?」

 

「ご存じの通り三人共落ち込んでますので直接お会いしたまるゆさんから暁さんの様子を伝えて欲しいんです。そうすれば少しは元気になると思うんです」

 

「そうですね、まるゆさんお願いできますか?」

 

「分かりました。このレシピのカレーをご馳走になりましたからそれも伝えればイメージしやすいかも知れませんしね」

 

「ありがとうございます、まるゆさん。それでは早速行きましょうか」

 

 

 

「という訳です。三人には観戦ではなく参加者として楽しんで欲しいと」

 

「分かった、やってみよう!雷も電も良いだろう?」

 

「分かったわ」

 

「やってみるのです」

 

良かった三人共嬉しそうにしてます。それにしてもあのレシピは凄いですね。普通のレシピ本では適量など簡略化されたりしている部分も小さじ1入れたら味見と細かい所まで書いてあります。これなら素人が作っても大丈夫でしょう。味見は大切です。とある二人の艦娘がそれをせずに鎮守府を機能停止に追い込んだ『ダークマターは普通の見た目と香り事件』は皆一口しか食べていないにも関わらず倒れました。そう言えばあの時も暁さんが妖精さんを指揮し奮闘してましたね。ブラック基地撲滅の為に出張していた暁さんと研修の為に鎮守府にいなかった間宮さんの二人が頑張っていなかったら轟沈者も出ていたかもしれません。あの痺れと口の中に広がる形容しがたい生臭さは忘れられません。

 

「吹雪さんから一人調理補助を入れてかまわないと言われていますがどうしますか?」

 

「暁姉さんのレシピですもの私達だけでやりたいから補助よりも練習を見てくれる人がいいわ。私も電も正直料理ってやったことないし」

 

雷ちゃんと電ちゃんはやったことないのね。伊良湖さん辺りなら大丈夫でしょう。間宮さんにも食堂の使用許可を得ておかないといけませんね。使用する食材も買っておかないといけません、スパイス関係はどうしましょうか?あら、まるゆさん運貨筒ってそうやって開けるんですね。たくさん出てきましたがそれは何でしょうか?

 

「暁さんからカレー大会に参加するなら渡してくださいと頼まれたものです。それぞれ袋に名前が書いてあります。使い方はレシピにあるそうです」

 

「分かった、ありがとうまるゆ。なんとかなりそうだよ。先日の件で吹雪が気をつかってくれたのかしばらくは座学と訓練だけだからこれでカレーの練習が出来るよ」

 

スパイスでしたか、さすが暁さんですね。これだけの量があれば本番まで毎日使っても足りるでしょう。それにしてもあのスパイスの量、明らかにまるゆさんの運貨筒の容量をオーバーしている気がするのですが・・・・・・

 

「まるゆさん、その運貨筒にはどのくらい入るのですか?」

 

「やったことがないから分かりません。でも結構入りますよ。重さも変わりませんし重宝してます。それで良く夕張さんの買い物に付き合わされます」

 

苦笑いをしていますが夕張さんは何をしてるのでしょうか。私も今度お店の仕入れを手伝いしてもらいたいものです。

 

「ちょ~と待つネ!」

 

「「「金剛さん!」」」

 

「ビッキー、ライデンもカリー大会に出るのデスカ?」

 

「「名前をまとめないで!」なのです!」

 

「私達も出るよ。暁姉さんの代わりにね」

 

「今回は私にとっても元帥のストマックを掴むチャンスデース。優勝は私がもらいマース」

 

「そう簡単には優勝は渡さないわ」

 

「誰デース!?」

 

「「「足柄さん!」」」

 

「暁さんがいない今この鎮守府のお料理ナンバー1の称号を私が戴くわ。私が研究を重ねたワイルドでハードな極辛カレーでね」

 

「面白いね足柄、英国でさすが飢えた狼と言われただけはありマース」

 

「私達も忘れてほしくないのです。辛いだけがカレーじゃないのです」

 

電さんもやる気ですね。先ほどのまるゆさんの話ではあのレシピのカレーはそこまで辛くないみたいですし楽しみになってきました。それに足柄さんは駆逐艦の座学や訓練を見ているから三人を気にしていたのでしょうね。

 

「なら心しておきなさい」

 

「そうデース。暁さんの影で昨年まで涙を飲んだ艦娘達が今年こそはと参加しマース!暁さんの妹達にまで負ける訳にはいかないのデース!」

 

「せいぜい首を洗って待っていることね」

 

「では、決戦の日を楽しみにしてマース」

 

ふふ、なんだかんだ言っても皆さん気にかけていたのですね。なんだかんだ暁さんにお世話になった艦娘も多いですからしょうがないのかもしれませんね。いつの間にか先ほどのやり取りを見ている艦娘達が増えています。

 

 

「なんか燃えてきたわ!もうぜぇ~ったい負けないんだから」

 

「私も頑張るのです」

 

「やるからには勝つ!絶対優勝して暁姉さんのカレーを認めさせてやるんだ!」

 

「「「おー!」」」

 

三人共頑張ってください。応援してますね。

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