「青葉やらかしたわね」
「どうしたんです?」
私は青葉型一番艦の青葉です。少し前に大湊から転属して参りました。なにやら古鷹が焦っているようですがどうしたんでしょうか?
「どうしたんです?じゃないわよ。今日の『艦隊新聞』私を通さずに発行したでしょう」
そうでした、こんなネタ潰されては行けないと内緒で発行したんでした。それにしても転属してすぐにこんなネタに出会えるなんて運が良いです。
「いい出来だったでしょう!『暁ちゃんと吹雪さんの百合関係』」
「馬鹿め・・・と言って差し上げますわ!」
古鷹それ違う重巡違いです。胸部装甲にも差が・・・
「失礼な事考えてるわね」
青葉、ポーカーフェイスには自信があるんですが読まれてるみたいです。
「あのねぇ、青葉。吹雪さんは元帥の秘書艦で、総旗艦なのよ!それに暁さんは、元帥が初めて建造した艦娘。所属したばかりの貴女がこの鎮守府で一番敵に回してはいけない艦娘二人なのよ。私もここでは古株、だからこそ貴女の新聞でネタのラインを見て行ける行けないの判断をしていた訳だけど、今回のは完全にアウトだわ」
吹雪ちゃんも暁ちゃんも大湊にはいましたから扱いは分かってます。古鷹は駆逐艦相手にそんなに焦るのはどうしてでしょう。
「ねぇ、古鷹。なんでそんなに焦ってるんですか?」
「青葉!貴女が解体されても私は友達だからね」
「解体!どうしてそんな話に!」
古鷹、なんでそんなにさめざめ泣いてるんですか?私もしかして本当に解体されるんですか?
「ここにいましたか」
「お前が青葉か?」
あっ!これもしかしなくてもヤバいやつだ。
おぅ!俺の名前は暁だ。ダメになった下着は吹雪に買ってきてもらったぞ。下着売り場はいつになっても慣れないからな。元は男だし、吹雪には感謝だ。結局元帥は3ヶ月給料無しになった。吹雪がいるから飢えることはないだろう。俺は今日から休みだから昼飯食って工廠脇にある喫煙部屋で一服中だ。このロリボディになる前からタバコは止められない。この喫煙部屋も妖精さんと俺で作った。全スロドラム缶で単艦遠征に行ったのはいい思い出だ。帰りに運ぶのが面倒になって駆逐イ級をしばいてここまで運ばせたのもいい思い出だ。今ではペットとして鎮守府近海で飼っている。まぁ、この鎮守府でタバコ吸うのは俺だけだから気を使わざるを得ない。昔、食堂内で吸って間宮に怒られたし、寮の部屋で吸ったら火災報知器が鳴って吹雪に怒られた。凹む。この部屋は冷暖房完備だしぶっちゃけ寮の部屋より居心地がいい。
「暁さん大変です」
吹雪がここに来るなんて珍しいな。焦ってるけど何かあったのか?
「どうした?」
「今日の『艦隊新聞』読みましたか?」
新聞?はて、そんなものあったかな?
「なにそれ?」
「そうでした。暁さんは遠征や哨戒でしばらく鎮守府にいなかったでしたね」
「あぁ、それで今日から3日休みだ」
「暁さんがいない間に大湊から広報担当として青葉さんが転属になったんですよ。それで新聞を発行することになったんですが、今日の一面見てください」
なになに、『秘書艦吹雪と暁の百合関係!?』いきなり頭の悪そうな見出しだな。なるほど、下着を買ってきてもらった時の話を適当に書いたんだな・・・・・・なんだと!元帥との三角関係もあり得るだと、馬鹿な!
「これは・・・・・・」
「そうです。外への流出はなんとか秘書艦権限で押さえましたが、とりあえず鎮守府内のほとんどの方が読んだと思われます。ここは娯楽が少ないですしね」
なんてことだ。俺があの変態ヘタレと恋仲だと!俺は男とウッホな関係に成りたいなんて性癖はないんだぞ!ふざけるな!
「吹雪!これを書いた奴は何処にいる?」
「ここにいましたか」
「お前が青葉か?」
私の目の前に秘書艦の吹雪ちゃんと暁ちゃん?が黒いオーラを纏っています。これはちゃん付けではなくさん付けで古鷹が呼んでいたのも頷ける威圧感です。ちょっと助けて欲しいです。古鷹?あっ、涙目でプルプルしてる。これはもしかしなくても孤立無援ってやつですか?ワレアオバ!ワレアオバ!