「帰ろう・・・・・・」
徹夜明けでしんどい暁だ。もう無理眠いぞ。部屋に帰って寝よう。昨日は那珂のレコーディングをしたあとさっきまで編集をしてたんだ。次は那珂の曲を一般公募とかどうだろうか?全部そいつに丸投げで、そもそも何で素人の俺がやってるんだろうか?プロを雇えよ海軍!それに昨夜は姉妹艦達の歓迎会だったんだぞ。響には会ったけど、雷と電にはまだ会ってもいない。畜生!この世界に来てから何かしらに巻き込まれてる気がする。休みや給料がないって聞いて妖精さんにストライキ起こしてもらったり、お金がなくてタバコが買えないから資材集めて交換してもらおうと、取れる場所を大淀に聞いて出撃任務にしてもらって、その時は砲や魚雷の使い方が分からなかったから艤装に付いてた錨で深海棲艦をしばきながらドラム缶に資材集めて帰ったら吹雪に怒られたり、うん、あのときは敵の艦載機に苦労したな、全部避けたけど、後は給料をピンはねしようとした海軍大本営に殴り込みしたりしたな、戦艦とかも陸じゃたいして強くなかった。他にもいろいろあったな。あっ!これ、自業自得じゃね?いけない、ネガティブ思考だ。深呼吸しよう、今の俺は疲れてるんだ、OK!俺は悪くない。悪いのは給料払わなかった海軍だ。それにしても・・・・・・見られてるな。なんだろう?よし、自然な動作で確認だ。鎮守府内だから艦娘だろうけど、あれは響か。横の茶髪は誰だ?それともう一人いるな。もしかしてあれが雷と電か?どっちがどっちってのは分からんけど、茶髪かぁ、響は綺麗な銀髪だったから姉妹艦で髪色違うのは分かるけどね。陽炎型の不知火とか髪の毛ピンクだしな。挨拶した方が良いんだろうけどどうしようか?
「ん、暁さんか、どうした?」
悩んでると大戦艦長門が現れた。選択肢は、戦う、逃げる、捕らえる、アイテムを使うの4つだ。何考えてんだ俺は、何で戦うんだ?アイテムって何使うんだ?ここはとりあえず捕らえるか?アホか俺は!う~ん、疲れてるな。
「いや、見られててな。どうしたもんかと考えてたんだ」
「あぁ、あれか。昨夜もいろいろ暁さんのことを聞いて回ってたから気になってるんだろう。ようやく揃った姉妹艦だ、仲良くしたら良いじゃないか」
「仲良くしようにも、あれじゃなぁ。って話を聞いて回ったって?」
「あぁ、最終的に元帥からいろいろ聞いてたみたいだぞ」
「ヘタレが元凶か・・・・・・何を聞いたら姉妹艦がストーカーみたくなるんだ?」
「いや、私に聞いても分からんよ。っていうか何か漏れてるぞ。どす黒い何かが漏れてるぞ」
いや~、寝る前に殺る事が出来たみたいだ。いや、本当に疲れてたのにな。徹夜しなきゃいけなくなったのも、もともとあのヘタレが那珂のプロデュースしろって言ったからだしな。
「お、おい、落ち着くんだ。暁さん!」
どうした長門?顔がひきつってるぞ。
「大丈夫だ、姉妹の前で取り乱すような事をするわけないだろう」
「本当に落ちついたんだな。元帥を殴りにいこうか!とか考えてないな?」
「そんな事より眠気の方が強い。徹夜明けなんだ」
「那珂の方の仕事だったか、お疲れ様。那珂のおかげで艦娘の認知度が上がったから軍自体も無茶なことが出来なくなった。これも暁さんが那珂をプロデュースしたからだな」
「俺は給料分の仕事をしただけだ。有名になったのは那珂が頑張ったからだろう」
「ならばそういうことにしておこう」
微笑ましいものをみたような顔をするな、さっきまでひきつってたくせに。
「そう言えばあの三人、午後から遠征に出るそうだぞ」
「はぁ?雷と電は昨日着任したばっかりだぞ」
「本人達の希望だそうだ、早く姉に追いつきたいってな。元帥が許可した、随伴は確か天龍、龍田、睦月だよ」
「なら大丈夫だろ、あいつらの練度は低いって聞いてるから行っても近海だろうしな」
「そうだな、まぁ、出発の時に暁さんの代わりに無理するなと言っておく」
「よろしく頼むよ」
その時俺は寝てる間にあんな事が起こるなんて思ってなかった。ってフラグか?やっぱり疲れてる寝よう。