「うるさいな・・・・・・」
寝起きの暁だ。外がうるさくて起きちゃったぞ。まったく何の騒ぎだ?とりあえずシャワー浴びて着替えよう。
「それで、結局何があったんだ?」
目の前で地面に正座した明石と夕張が項垂れている。そんなに答えにくい事やったのか?
「何があったのかと聞いてるんだが?」
「はい、実は最近レンタルで借りたアニメ作品に登場した使い捨てブースターを開発しまして」
「名前はSKブースターです」
明石と夕張が交互に言ってるが、嫌な予感がする。
「名前なんぞどうでもいい。何があって騒いでいたのかを答えろ!」
「そのブースターを試してくれる艦娘がいなくて、イ級ちゃんに頼んだのですが・・・・・・」
「出力設定を間違えましてイ級ちゃんがすっ飛んで行きました」
「さっさと探してこい!」
「えっ!でも・・・・・・」
「あぁ?」
「はい、すぐに行って来ます」
イ級よ強く生きろ。俺はメシを食う。食堂へ行こう。
「弥生か、珍しいな一人でどうした?」
「卯月は補習を受けてます。他の姉妹達も用事があるって」
「ふ~ん、ならちょうどいい。弥生、アイス食べるか?」
「えっ!いいんですか?」
「定食のデザートだから小さいぞ」
「暁さんはいつもくれるけど甘いの苦手?」
「あぁ、好んで食べたいとは思ってないな。だからいつも食べてくれて助かる」
弥生は感情を表すのが苦手な娘だ。でもアイス食べてる時の顔は凄い。数少ない俺の癒しでもある。でもあんまり食べさせ過ぎると間宮に怒られるから注意が必要だ。弥生と卯月はもともと別の基地所属の艦娘だった。初めて会った時は二人共営倉の中にいたんで驚き話を聞いたら生意気だと暴力を振るわれここに入れられたと言っていた。たまたま任務で行った先だったがいわゆるブラック基地というやつだと気づき、妖精さんにいろんな証拠を探してもらい、元帥に連絡をつけて関わった人間は処された。二人は俺が連れて帰った、みんな最初は驚いていたが話を聞いて二人を受け入れてくれた。二人もここに来て立ち直ってくれたみたいだ。それにしてもこの甘やかしたくなる感情は何なんだろう、もしや父性というやつか?いや、今はロリボディになってるから母性か。そんな顔してどうした弥生?俺の後ろに何かいるのか?
「暁さん、前にも言いましたよね?」
「あっ、はい」
間宮がいた。まずいぞ。逃げ場がない。
『緊急放送!戦闘が出来る艦娘は至急工廠へ!それ以外はシェルターへの避難を!緊急放送!戦闘が出来る艦娘は至急工廠へ!それ以外はシェルターへ!』
警報と放送が凄い。何があったんだ?
「すまん間宮、行ってくる。弥生の事頼むな」
「分かりました」
「大丈夫だ、そんな顔するな弥生。お前は卯月と一緒に間宮達を守ってくれ」
「はい」
「んじゃ、行ってくる!」
本当に何があったんだろう。訓練じゃなさそうだしな。寝る前のあれがフラグったのか?