郡徹は転生者である   作:シンマドー

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ちょっと刀使のイベントを周回してたらあっという間に何日かたっていた。
ほんとすいませんでしたー!!

えーと、気を取り直して、今回はデートの話です。
では、本編をどうぞ


第八話   ある意味忘れられない一日

 ここはゲームセンターの中、ここならではの騒がしい音が鳴り響く。

 

「さて、何をやろうか千景?」

 

「えっと…それじゃあ、私のおすすめするゲームを一通りやる…でどう?」

 

「ああ、それでいこう」

 

 そんなことで、自分たちは一通りのゲームをやった。

 シューティングや、レースゲーム、達人がやりそうな太鼓のリズムゲームなど色々とやった。

 ちなみに結果をいうと、全部引き分けだった。

 

 

 

 それから一通りやり終えた自分と千景はベンチに座っていた。

 

「ふう、一通りやったな、千景」

 

「そうね、兄さん……次はあそこで買い物してもいい?」

 

 千景が指を指した方向にあるのは、女性を中心とした洋服屋だった。

 

「ああ、別にいいが…服なら結構前に友奈と一緒に買ったんじゃないのか?」

 

「えっと…兄さんが選んだ服…買ったことないから…」

 

 自分は「ああっ」と納得する。

 確かに、千景が持っている服、そして今着ている服は全部友奈が選んだ服だ。自分が千景の服を選ぶなんて一回もなかった。

 

「それなら行こうか、千景」

 

「うん」

 

 自分と千景はゲームセンター出て、その洋服屋に向かった。

 向かっている途中、何か複数の視線が感じたが気にしないことにした。

 

 

 

 一方その頃、ゲームセンターから少し離れているベンチに座り、徹と千景を見守る五人はというと……

 

「兄妹デート…これはこれで素晴らしいですね、タマっち先輩」

 

「なにが素晴らしいのか、タマにはわからんぞ杏」

 

「この素晴らしさが分からないんですかタマっち先輩!?兄と妹の関係が、恋人関係になる素晴らしさを!」

 

「うわっ!分かったから杏、顔が近い近い!」

 

 杏の興奮した様子に、球子は苦労していた。

 

「うんうん、さすがぐんちゃん。昨日の教えた通りにやってて安心だよ」

 

「うむ……覗き見などして二人に迷惑じゃないだろうか……」

 

「いいんですよ若葉ちゃん。これは覗き見ではなく、ただ二人のデートを遠くから見守るだけです」

 

「ただの屁理屈ではないか」

 

 若葉と、友奈、ひなたはそう言いながら徹と千景のデートを見守っていた。

 

 

 

 目的の洋服屋に着いた時、店の前に立っていた店員が、自分たちを見て、近づいてきた。

 

「いらっしゃいませ。現在、お二人にぴったりのイベントがやっておりますよ」

 

「俺たちにぴったりのイベントってなんだ?」

 

「それは今回のイベントの題材が、『可愛い服で、男性の心を掴みとろう』でして」

 

 なるほど、店員がなぜ今回のイベントが自分たちにぴったりと言ったのかわかった気がする。

 

「(つまりだ、俺が千景の服を選び、それを千景が試しに着て、それを見た俺が心をつかまれるってことだ)」

 

「………」

 

 千景も自分と同じくそう思ったのだろう。顔を伏せているが、顔全体が真っ赤っかだ。

 

「(まあ、そりゃ恥ずかしくもなるわな…)」

 

「……兄さん……行こ…」

 

 そう思っているとき、千景が自分の手を握って、小声でそう言った。

 

「ああ、そうだな」

 

 自分はそう言って、手をつないだまま店の奥へと行った。

 

 

 

 一方、遠くから様子を見ていた五人はというと…

 

「すごいよぐんちゃん!見てるこっちもどきどきしちゃうよ!」

 

「キャー!タマっち先輩!手をつないで店に入って行きましたよ!これはもう、兄妹の関係ではないのでは!」

 

「た…タマにはもう、杏が言ってることがわからなくなってきたぞ」

 

 友奈と杏は、キャーキャーと騒ぎだし、球子は杏の言っていることに頭が混乱していた。

 

「ふむ……千景さんがあんなに恥ずがしがるのは初めて見るな」

 

「ふふ…そうですね若葉ちゃん。なら私たちも早く店の中に入りましょうか」

 

「いや、別に店の中に入らなくてもいいのでは……ん?」

 

「若葉ちゃんどうしました?……あれ?」

 

 若葉が途中で言葉を終え、ある方向をじっと見ていた。ひなたも若葉の見ている方向を見たとき、見覚えのある二人が徹と千景がいる洋服屋に入っていったのが見えた。

 

「若葉ちゃん、私たちも入りましょうか」

 

「いや、別に行かなくてもいいのでは?」

 

「いえ!若葉さん、見に行きましょう!」

 

「うん!あんちゃんの言うとおり!行こう!」

 

「ええ……」

 

 杏と友奈の説得?で仕方なく店に向かった。

 

 

 

「…それじゃあ兄さん…私が着る服を選んで…ここで待ってるから」

 

「あ、ああ、分かった」

 

 とりあえず自分は、千景の言われた通り服を探しにいったのだが……

 

「(服が多すぎて決まらん!)」

 

 今は十月で、季節はまだ秋だ。それに似合う服を探そうとするが、とにかく服が多い。

 服屋だから当たり前っていうレベルではないくらいに多過ぎるのだ。

 

「(とりあえず、千景が似合いそうな服を考えながら探すか…)」

 

 自分はそう思い、探した。

 そして…

 

「これだな…」

 

 

 

「千景、これを試しに着てくれないか」

 

「……分かった……」

 

 意外と早めに千景の所に戻り、自分が持ってきた服を渡した。

 それを受け取った千景は少し恥ずかしがっていたが、着てくれるようだ。

 そして、千景は試着するために、試着室に入った。

 

 

 

 数分後、千景が試着室から出てきた。

 

「兄さん……似合…てる?……」

 

「………(か、可愛すぎる……!)」

 

 自分は千景の試着した姿を見て、最初に思った。

 千景に渡した服は、ほとんど同じ物で、色が違うだけだった。

 それなのにこんなに可愛くなるとは、驚きを隠せない。

 

「兄さん?どうしたの?」

 

「…は!すまん、あまりに可愛すぎてな、つい見とれてしまってな」

 

「……~っ。に、兄さんが選んだ服だから着たのよ…恥ずかしいけど……」

 

 自分の感想に、千景は恥ずかしいのか、先程よりも顔が赤くなり、まるで湯気が出そうなくらいだった。

 一応言うと、今の千景の服装はというと。

 胸元には赤いリボンがあり、薄いピンク色のブラウスとスカート。その上にところどころ花模様が付いている白い上着を羽織っている。

 

「そ、それじゃあ…この服でいいなら、もう私着替えてくるけど…」

 

「ああ、それでいいぞ」

 

 服が決まったので、千景は着替える為、試着室に入った。

 

「(ああ、今日はなんて幸せな日なんだ。こりゃ、最高の思い出もんだな…)」

 

 自分は試着室から少し離れたところで待っていた時だった。

 

「あれ?徹くんじゃん」

 

 後ろから知っている声がしたため、振り返るとそこには、諏訪の勇者と巫女の、歌野と水都がいた。

 

「ああ、歌野さんに水都さん。昨日退院したって聞いたが、もう大丈夫なのか?」

 

 二人の面識は見舞いに来た時の、自己紹介の一回ぐらいしかないが自分はいつもどおりの口調で話す。

 

「ノープロブレムよ、あんな怪我、私のボディには無いも同然よ」

 

「うたのん……さすがに無理があると思うけど…」

 

 歌野の言葉に突っ込みを入れる水都。

 まあ、重傷を無いも同然って言っちゃあ無理があるな。

 

「それより徹くんはなんで女性物の洋服屋にいるのかな?」

 

「ああ、千景と一緒にここに買い物しにきただけだ。で、今千景の服が決まったから千景が着替え終わるまでここで待っているわけだ」

 

「ふーん…そうだ!いいこと思いついた!」

 

 歌野が何やら思いついたようだが、嫌な予感がする。

 

「ねえねえ、徹くん。私とみーちゃんは何色が似合うと思う?そこらへん男性の意見が聞きたいんだけど」

 

「(まじか……)」

 

 正直、自分はこういうのは苦手だ。千景は大丈夫だが、他の人となると難しい。

 

「(仕方ない、直感でいくしかないか……)分かった。頑張って考えてみるよ」

 

「ほんと!じゃあお願いするわ、徹くん」

 

 こうして、自分は歌野の頼みを受けた。

 

 

 

 一方、遠くから徹たちの様子を見ている五人はというと……

 

「歌野さんは、徹さんに何を言ってるんでしょうか?」

 

「うーん…全然聞こえないよー」

 

「気になるな」

 

 杏と、友奈、球子は徹たちの会話が気になっていた。

 

「盗み聞きは流石にだめでは」

 

「そうですね、今は黙って見守っていましょう」

 

「いや別に覗き見を許した訳では……」

 

「あっ!徹さんが歌野さんたちの体をジロジロ見ています!」

 

「なに!それは本当か!」

 

 ひなたと若葉が話してるとき、杏の言葉で全員驚き、その様子を確認した。

 その様子は、徹が歌野たちの体を見ながら何かを考えてる様子だった。

 

「いや、あれは多分、歌野さんたちに何か頼み事をされたのではないだろうか」

 

「いいえ!あれは多分浮気の可能性が――」

 

「徹ーーー!!」

 

 杏が最後まで言う前に、球子が全速力で徹の方に向かった。

 

「えっ!タマちゃん!?」

 

「た、タマっち先輩!まだこれは可能性の話で!」

 

「ふふふ…これは面白くなりそうですね、若葉ちゃん」

 

「私には、徹がかわいそうなめに合う未来が見えるのだが……」

 

 若葉たちは、球子を止めるため徹たちの所に向かった。

 

 

 

「そうだな…まず歌野さんは黄緑色かな。で、水都さんが明るい水色が似合うと思うよ」

 

「なるほど…いいわね!グットよ!徹くん」

 

「ありがとうございます…徹さん。貴重な時間を取らせてしまってすいません」

 

「別に平気だ。こっちもまってる時間、暇だったからな」

 

 なんとか歌野たちの頼みも終わり歌野たちは自分の言ったことを参考にして服を探しに行った。

 

「(そろそろ千景もくる頃かなっと……ん?なんか俺の方に誰かが向かってきている?)」

 

 その足音は段々と大きくなってるため、自分はその音のする方に振り向いた。

 この時自分は振り向かなければ、多分痛みも和らいだろう。

 

「こおのお、女ったらしがあ!」

 

「ぐはっ!!」

 

 振り向いた途端、勢いのある球子のドロップキックを受けた。しかも顔面に。

 自分はその勢いで数メートルは吹っ飛んだ。

 

「タマっち先輩!?やりすぎです!」

 

「とおさん!大丈夫!?」

 

「徹!生きてるか!」

 

「面白くなるどころか、とんでもない展開になってしまいましたね」

 

「兄さん着替え終わったからって、兄さん!?」

 

 そっから先は簡単に言うと、なぜか自分が浮気していると球子に誤解され、自分と、友奈、杏で球子の誤解を解き、千景の服を買ったあと、最後にみんなと食事をして、一日が終わった。

 

 幸せか不幸かはわからないが、まあ楽しい一日を送れたことだけは言えた。

 

 

 

 




 なぜだろう、徹くんの運が悪すぎるような…まあいいや
 次回は遠征…行こうかなーと考えています。
 行く所は大阪らへんかなと考えております。
 では、次回をおたのしみに

 感想お待ちしております
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