郡徹は転生者である   作:シンマドー

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考えていた温泉は、番外編ではなく、普通に本編に載せることにしました。

では、本編どうぞ


番外編   レッツ農業!

 

 模擬戦が終わった翌日。

 今日は雲一つない晴天だった。

 春のあたたかな光が、自分たちを照らしてくれる。

 桜の木の花びらが緩やかな風で空を舞う。

 ここで花見をしたら、いい思い出を作れるだろう。

 

 そんな中、自分はというと……

 

「はぁ…はぁ…後…半分…っ!うおぉぉぉぉお!!」

 

 現在進行系で土を耕していた。

 

 

 

 なぜこうなったのかというと、それは昨日の夜に来た、若葉からの一通のメールからだった。

 

『明日の朝、体操着に着替えて丸亀城前に集合』

 

「……明日、なんかあんのか?」

 

 自室でラノベを読んでいた時、急に来たメールに自分は首を傾げる。

 

「兄さん、入ってもいい?」

 

「ああ、いいぞ」

 

 すると、ドアのノック音と共に千景の声が聞こえたため、千景を自室に入れた。

 

「それで千景、一体どうしたんだ?」

 

「えっと…兄さんのところにもメール来た?」

 

 千景がスマホの画面を見せながら言った。

 画面には、自分が見たメールと同じ内容だった。

 

「俺のところにもそのメールが来たが…なにがあるのかが分からないんだ。千景は?」

 

「私も知らないわ」

 

「そうかー」

 

 こうなると当日に説明される可能性が高いな、だったら…

 

「とりあえず、今日は寝よう」

 

「そうね、今日は色々な事があって疲れがたまっているし今日はもう寝るわ」

 

「そっか、おやすみ、千景」

 

「ええ、おやすみなさい、兄さん」

 

 明日になれば分かることなので今日はもう寝ることにした。

 

 

 

 そして今日、教室に行ってみると、若葉とひなた以外全員いた。

 みんなに聞いたところ、みんなの方にも同じメールが来ていた。

 若葉が何を考えているが分からないが、とりあえず着替えて丸亀城前に行こうっと自分たちは結論づけ、男である自分は女子と一緒に着替えられないので、後で合流しようと言って、教室から出て、少し離れた男子トイレで着替えることにした。

 

 

 

 あのあと、丸亀城前に行く途中でみんなと合流したため、みんなで行った。

 

「おはよう、みんな」

 

「おはようございます、みなさん」

 

 集合場所には、体操着姿の若葉とひなたがいた。

 二人は自分たちに気づき、挨拶をした。

 自分たちも若葉たちに挨拶し、球子は自分よりも早く若葉に聞いた。

 

「それで、昨日のメールは一体なんだ?タマたちに教えてくれ」

 

「ああ、その説明は歩きながら話そう、とりあえず付いてきてくれ」

 

 自分たちは若葉の言うとおりについて行った。

 

「それじゃ、タマたちに教えてくれ」

 

「ああ、今日はある人からの依頼でな、手伝いに行くんだ。だから昨日みんなにそのメールを送った」

 

「ある人?」

 

「若葉ちゃん、ある人って誰?」

 

 球子は首を傾げ、友奈が話を続ける。

 

「ふふ、それは会ってからのお楽しみだ」

 

「若葉ちゃんの言うとおりです。なんせみんなが知っている人なので」

 

「そうだな、ひなた」

 

 若葉とひなたがお互いに笑う。

 

「(俺たちが知っている人?…なんか嫌な予感がする)」

 

 自分はそんな不安を覚えながら、若葉の後をついて行った。

 

 

 

 歩いて数分後…

 

 

 

「グッドモーニング!みんな!」

 

「皆さん、おはようございます」

 

「(場所が畑って所で気づいてたけどやっぱりかああぁぁ!)」

 

 自分たちが着いた場所は、広い畑だった。

 そこには、鍬を持った歌野と、水都がいた。

 

「とゆうことで、今回の依頼人の歌野さんとその付き添い人の水都さんだ」

 

「おはよー!歌野ちゃんに水都ちゃん!」

 

「おー、タマたちが知っている人って歌野と水都だったのか、タマは納得したぞ」

 

「おはようございます、歌野さんに水都さん、あの一件以来お会いしていませんでしたね」

 

「…おはよう…」

 

「……」

 

 みんなが挨拶をしている中、自分は考え事をしていた。

 

「(さて…明日はどうするか)」

 

 記憶ではバーテックスの侵攻は明日だ。

 しかも一番重要な分岐点だ。

 

「それじゃあ、今日手伝ってもらうことを言うねー」

 

 正直今日は仮病を使って明日の準備をしたかったわけだが、あのメールが来たせいでうっかり忘れてしまった。

 まあ、今思い出したけど…

 

「――っと言うわけで、徹くん、いいかな?」

 

「別にいいよー」

 

「いいの!?ありがとー、徹くん」

 

 ……ん?ちょっと待って、つい反射的に言ってしまったが一体なんの話をしていたんだ?

 

「それじゃー徹くん、よろしくねー」

 

 そう言って歌野は鍬を渡してきた。

 自分はそれを受け取る。

 

「えっと…すまん、つい反射的に返してしまって話を聞いてなかった。もう一回説明してくれるか」

 

 自分しか鍬を持っていない時点で嫌な予感がするが…

 

「だから、徹くんはこれからこの畑を一人で耕すの、だいじょーぶ、少しはやってあるから」

 

「へ、へえー、そうかーそうなのかー」

 

 自分は畑を見る。

 畑の大きさは一軒家が二軒入るほどの広さを持っていて、歌野がやってあるところが、その畑の四分の一だった。なので残りの四分の三は自分一人でやることに…重労働すぎるだろ。

 

「(ああ…くそ!これも訓練だと思ってやるしかねえ!)」

 

 自分はこれを訓練だと思い込んで畑を耕すことにした。

 

 

 

 そして今に至る…

 

 

 

 

「あー、もう無理、疲れた」

 

 畑仕事を終えた自分は、適当な場所に倒れた。

 

「お疲れさま、徹くん、ナイスガッツだったよ!」

 

「そうか、もう俺がやる仕事はないよな?」

 

「うん、そろそろ若葉さんたちの種まきが終わりそうだしそこで休憩してて」

 

 どうやら自分が土を耕すと同時に種まきもやっていたらしい。

 とりあえず、みんなが終わるまで休憩した。

 

 

 

「みんな!今日は手伝ってくれてありがとー!それじゃあ、乾杯!」

 

「「「「「「「「かんぱーい」」」」」」」」

 

 みんなの仕事が終わり、ちょうど昼食時間だったため今は桜の木の下で花見をすることになった。

 

「みなさん、お弁当を多く作ってきたので沢山食べてください」

 

「「「「おおー」」」」

 

 そこからは、水都の作ってきた弁当を食べたり、ひなたが若葉の写真集をみんなに見せて若葉が恥ずかしがったりと、楽しい花見になった。

 

「徹さん」

 

「ん?どうした、水都」

 

 そんな中、みんなが楽しくしているのを少し離れた場所で見ていると、水都が話しかけてきた。

 

「えっと…今日はうたのんの無理なお願いに受け入れてくれてありがとうございます」

 

「ああ、別にいいよ、こっちもいい体力づくりになったしな」

 

「そうですか、聞いてはいたんですけど徹さんってすごいんですね」

 

「ん?聞いていた?何を?」

 

 水都の発言に自分は違和感を感じたため、水都に聞いた。

 

「えっと…昨日うたのんと一緒に若葉さんの所に畑仕事の手伝いを話したとき、若葉さんが『畑仕事なら、徹をビシバシ使っていいからな』って言ってて」

 

 ふーん、若葉がそんなこと言っていたのかー、へえー。

 

「ありがとう水都、俺にそのことを言ってくれて」

 

「あ…はい、どういたしまして」

 

 とりあえず水都にお礼を言った。

 

「(よし、いつかひなたに若葉の写真を沢山あげるとするか)」

 

 若葉の仕返しを考えた自分は、そのまま花見を楽しんだ。

 

 




夏だから水着回を出せって?

まって!まずはシリアスな本編を終えてからだ。

次回、武器召喚を使う頻度が上がる上がる、以上です。

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