郡徹は転生者である   作:シンマドー

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グリッドマン面白いから見てね

本編をどうぞ


第二十三話   試練

 

「お久しぶりですね、徹さん」

 

「…………」

 

 なぜか自分は、白い空間とそこに立つ姫神が目に映っていた。

 

「あれ?えっと…徹さーん」

 

「ああ、すまん姫神。状況に追い付けなくて少し混乱してな、反応が遅くなった。とりあえず状況を整理したい」

 

「あまり時間が無いですけど…分かりました。私も少しだけ状況の補足を言いますね」

 

「ああ、頼む」

 

 そこから数分がたち、状況が飲み込めた。

 まず自分は、大赦から一人でとある病院来てほしいとメールを貰い、なんの疑いもなくその病院に一人で向かった。まあその病院が自分たち勇者が定期的に検査する病院だっからか警戒心がなかった。

 そこから医者の人に新しい勇者システムの適正実験に付き合ってほしいと言われ、自分は断る理由もなく受けることにした。

 そこからはいい結果を残すためと言われ薬を打たれた後ベッドに寝かされた。ここまでが自分が覚えていることだ、そこに姫神の補足を入れよう。

 どうやら大赦は信託を恐れ自分を殺す計画をたてていたらしい。メールで病院まで誘導し薬で眠らせ毒で殺す、なんとも分かりやすい計画だ。

 

「…これはやく戻らないと俺死ぬんじゃね?」

 

 冷静に考えると自分は薬を打たれ眠っている状態、後は毒を打つ所までいっている。

 

「徹さん、ご安心ください。どうやらその件は()()がやってくれましたよ。今は……彼の元に向かったいるようですね」

 

「?彼女って誰だ?」

 

「それはこれから話す内容に関係しているので一旦置いといてください」

 

「はあ……」

 

「それでは本題に移ります、質問は後で聞くのでまずは聞いてください」

 

 姫神はコホンッと咳払いをし、口を開いた。

 

「徹さん、あなたの敵、新崎という者はこの世界に転生したときの名前なんです。彼の本当の名前はツクヨミ、1000年前の勝利の剣を持つ守護者です。彼は戦いを終え、英雄となりましたが彼はあることを叶えるため私に転生させてほしいと頼んできました。彼の願いは彼にとってとても大切な人を助けてほしい、そういう願いでした。幸い、条件は揃っており世界とこの世界の勇者たちを救うという使命も了承し、()()をこの世界に転生させました」

 

「二人?」

 

「黙ってきいてください!で、最初はよかったんです。仲間たちと順調に勝利を納めてきたのですが、問題がふたつあったのです。それは情報の少なさです。それが原因で何度も世界をやり直しました。そしてもうひとつは、ツクヨミの持つ抑止力を受けない能力のお陰で運命が大きく変わってしまうことです。ツクヨミは徹さんと同じ抑止力を受けずに運命を変える力を持っています。でもそのせいで予想外なことが起きやすかったんです。そんな過酷な状況のなか、なんとか戦いの終わりを迎えるところまできたんです。しかし、彼が天の神に突然寝返り彼の大切な人を殺したのです」

 

「………」

 

「…これが今教えられる範囲です。徹さん、なにか質問はありますか?」

 

 えっと…なんだ…まとめると今の新崎は1000年前の守護者ツクヨミで、彼の大切な人を助けるためになんでもすると姫神に頼んで使命とかあったけどめげずに頑張ったけど最後らへんでなぜか裏切って大切な人を殺したと……

 

「…それじゃあ、ツクヨミが助けたいと思っていた大切な人って誰だ?」

 

 自分は全然教えてもらえなかった多分今自分の体になんかしている彼女と同一人物であろうツクヨミの大切な人について聞いた。

 

「それはですね…今徹さんの体を操っているアマテラスさんのことですね」

 

「アマテラス?」

 

「はい、彼女もツクヨミさんと同じ1000年前の守護者であり、もと浄化の剣を持っていた人です」

 

「なるほど…」

 

「あ、そろそろ目覚めた方がいいと思いますよ」

 

「ん?それは一体どういうことだ?」

 

「目的の場所に着いたということです。それではここで一旦目覚めさせていただきますね」

 

 そう言うと、あの時と同じように自分の方へ手をかざすと段々と意識が薄くなっていることが分かる。

 

「徹さん!ツクヨミさんから伝言で『試練を乗り越えろ』と言われましたので十分警戒してください!」

 

「任せろ!」

 

 そう答えた自分は、目を閉じた。

 

 

 

 そして今に至る――

 

 

 自分はツクヨミと千景の方へと近づき、ツクヨミとにらみ合う。

 

「貴様の妹を人質として使えば俺の目的は楽に出来たが、どうやってここがわかった?」

 

「さぁな、実は俺も分かってないんだ。目が覚めたらお前が千景を追い詰めている光景が見えたんでな、邪魔させてもらったよ」

 

「ふん、まあいい、こっちとしても貴様が来るのは好都合だ」

 

「そうかよ…ハアッ!」

 

 地面に刺さっている浄化の剣を取り、ツクヨミに斬りかかるが、ツクヨミはそれを余裕で回避する。

 

「甘いな、不意打ちをするにも殺意でバレバレだ」

 

「わざわざご指摘、どうもなこった」

 

「さて、貴様のために色々と用意したんだ、乗り越えることはできるかな?」

 

 ツクヨミは指でパチンッ!と音を鳴らすと、あらゆる方向から地響きを鳴らして、なにかが飛び出してきた。

 

「兄さん…あれって」

 

「ああわかってる、下がってろ千景」

 

 そのなにかは人がバーテックス化されたものだとすぐ分かった。

 普通のバーテックスの頭のてっぺんに人の上半身の形をした銅像がついているものが空中を浮いていた。

 

「たくっ、やりやがったなツクヨミの野郎。あのバーテックスの数から見るに、この村全員をバーテックス化させたな」

 

「その通りだ。ここの住民は負の感情が多く持っている、そのお陰で簡単にできたよ。貴様はこの数を相手に耐えられるかな?」

 

「さあな、やってみなくちゃ分かんねえよ」

 

 でもさすがにこの数はきついな、負の感情をこれ以上受け止めたらどうなるか……いや、これ以上考えるのは野暮な話だ、逆にこれは好都合な話じゃねえかよ、あの中には子供の頃、千景へのいじめを止めるために痛みと苦しみを与えたいじめっこのグループ、俺の友人の翔大、それに父さんや母さんだっている。だから俺は今ここで、自分の犯した罪を償うために、みんなを助ける!!

 

「うおおぉぉぉおお!!」

 

 自分は浄化の剣を構え、突進しようと声をあげ足を踏み入れた。

 

「まだこれだけじゃないぞ!」

 

「なっ!?」

 

 足を踏み入れたと同時に空から槍のようなものがいくつも降り注いだ。

 

「兄さん!」

 

「来るな、千景!」

 

 自分に近づこうとする千景を止め、上を見上げる。

 そこにいたのは、竜の形をしたバーテックスと槍のようなものをいくつも浮かばせている眼球の形をしたバーテックスがそこにいた。

 

「おいおい…まじかよ」

 

「さあ郡徹、たった一人で乗り越えてみせろ!!」

 

 ツクヨミは上げていた手を振りかざすと、空にいる二体のバーテックスからの攻撃が始まった。

 

 

 

 




次回、まだ戦闘は続くよ

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