郡徹は転生者である   作:シンマドー

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やべえよやべえよ、まさかの2日も遅れてしまった。
次回で感覚取り戻さないとまじでやばい。

ということで遅れてしまって申し訳ございません、それでは本編どうぞ


第二十五話   罠

「来い、『雪女郎』!」

 

 金弓箭に切り替え、自分は杏の切り札『雪女郎』を発動させ矢を放った。

 矢は勢いよく上へといき、眼球型の進化体へと向かった。

 しかし、その矢は、竜型の進化体から放つ光線によって防がれてしまった。

 

「くっそー、あの眼球型の進化体、動きめちゃくちゃ遅いから楽に当たると思ったが、あの竜型の進化体が邪魔だな」

 

「徹!立ち止まるな、来るぞ!!」

 

 若葉の声と同時に光線と槍が降り注いだ。

 自分は何回か避けて慣れたのか、光線は防がなくても避けれるようになった。

 だが問題は槍だ、そこで自分はある賭け事にでた。

 

「くらえっ!」

 

 向かってくる槍を手甲で弾き飛ばすのではなく、浄化の剣で迎え撃った。

 浄化の剣で斬った槍はさきほどの破壊力のある手甲でも壊せないほどの固さとは違いすんなりと斬れた。

 賭け事は成功した。眼球型の進化体から放たれる槍は、最初はそのまま一直線に来るが、その後はまるで意思を持っているかのように向かってきた。そこで自分はある可能性を考えた。それは、あの槍も()()()()()()ということだ。

 

「まだまだいくぞぉーー!!」

 

 それが成功した今、自分は次々と来る槍を浄化の剣で斬りまくった。光線が来たとしても避け、槍を斬った。

 

「これで…ラストだっ!!」

 

 そして最後の槍を斬った。もう眼球型の進化体にはもう槍で攻撃することはもう出来ない。

 

「なあ、これタマたち来る意味無かったんじゃないか?」

 

「えっと、一応徹先輩と千景さんを助けたんじゃないですか、タマっち先輩」

 

「でもそれ杏しかやってないような……」

 

「あはは…でも私たちが来たことは決して無意味じゃないよ!ねっ、ぐんちゃん!」

 

「ええ、高嶋さんたちが来なければ危なかったわ」

 

 そう言われたタマは、「それもそうか」と納得する。

 

「おい!戦闘中に何を呑気に話しているんだ!戦いに集中しろ!」

 

 若葉の注意を聞くと、みんなすぐに戦闘に集中した。

 

「まったく……さて、あの空にいる二体の進化体、どうやって倒すか?」

 

「さぁな、とりあえずあの二体の進化体を空から引きずり下ろしたいんだが、あの眼球型は無力化したし、問題はあの竜型だ」

 

 竜型から放つ光線は眼球型の槍よりは厄介にはならないが、眼球型の支援をしなくてもいい今、どういう動きをするのかまだ分からない。

 今はお互いにらみあっているが、どちらかが動けば、攻撃が始まる。

 さて、どうするか……

 

「…あの、少し提案してよろしいですか?」

 

 すると杏が提案があると挙手してきた。

 

「ん?ああ、いいぞ」

 

「えっとですね――」

 

 杏の出す提案、それは今の現状で成功率が高い作戦だったため、全員その作戦に賛成した。

 

 

 

 

 

「みんな、自分の役割は分かったか?」

 

 自分の問いに、全員うなずく。

 

「よし、それじゃあ始めるか!」

 

 自分の言葉を合図に、みんなはそれぞれの持ち場に走った。

 

『あの二体の進化体、特に竜型のほうは眼球型を中心として周りを動いていると思うんです。だから最初に竜型のほうを無力化してから眼球型を倒す、それが得策だと思います』

 

『なるほど…それはべつにいいが、その方法は?』

 

『はい、まず最初に――』

 

「「来い(来て)!『雪女郎』!!」」

 

 自分と杏は切り札『雪女郎』を発動させる。

 

「「せーの!」」

 

 そして同時に二本の矢は放たれ、眼球型へと向かっていく。それを竜型は見逃すはずもなく自分たちを狙うと同時に矢を打ち落とすよう、光線を放つ。

 

「タマっち先輩!」

 

「タマに任せタマえー!」

 

 向かってくる光線は、タマの切り札『輪入道』によって大きくなった旋刃盤の盾で防いだ。

 そして自分はまだ光線による攻撃をしているのにも関わらず旋刃盤の陰から出て、攻撃が届くように飛び上がり、そこから竜型に向けて浄化の剣を投てきした。

 投てきした浄化の剣は竜型の光線で打ち落とされると思ったが、さきほどの二本の矢が光線に打ち落とさるた瞬間、その場で爆発し霧を発生させた。そのため、浄化の剣は簡単に竜型に刺さった。

 そして、久しぶりに使う『シフト』を使い竜型に刺さった剣まで瞬間移動した。

 これが作戦の最初の手順、『シフト』を使い竜型に乗る。

 

『そして、竜型に乗ることが出来たら次は――』

 

 竜型を地上に叩きつけて、無力化した眼球型を倒す。

 

「来い!『酒天童子』!!」

 

 武器を手甲に切り替え、友奈の二つ目の切り札『酒天童子』を発動させる。

 

「落ちろ!!」

 

 鬼の手のように大きくなった右手を振りかざし、竜型を地面に叩きつけるように全力で殴った。

 ゼロ距離なためもろにくらった竜型は凄まじい轟音とともに地面へと叩きつけらた。

 

「ぐっ!うおぉぉぉおお!!」

 

 初めて使った切り札なのか、それともリスクが大きすぎる精霊なのか分からないが、全身に痺れるような激痛が流れる。だがそんなのを気にしている場合ではない、張り上げた声を出し強制的に体を動かす。狙いは眼球型、浄化の剣に切り替え動かない眼球型に一撃を加える。

 

『そして最後に竜型を倒すのですが、それは私たちで時間を稼ぎます。徹先輩は眼球型を確実に倒してください』

 

「……おかしい」

 

 眼球型に一撃をいれたとき違和感を感じた。それがなにかは分からない、だがそれは竜型の方を見たときにすぐに分かってしまった。

 

「っ!そういうことか!」

 

 それは若葉たちの武器が普通に通じ、そして倒している光景があった。

 

 

 

 

 

「みんな、無事か!」

 

 自分は着地し、みんなの無事を確認する。

 

「ああ、こっちは全員無事だ。徹の方も無事でなによりだ。眼球型は倒したのか?」

 

「ああ、一応な」

 

 そう言うと、後ろのほうから自分よりも遅れて眼球型が落ちてきた。

 

「…それはそうとみんな、なにか妙な感覚はしなかったか?」

 

「妙な感覚?ぐんちゃんなにか分かる?」

 

「えっと…高嶋さん、兄さんが竜型を叩きつけた時、竜型はどんな状態だった?」

 

「え?えっと…あっ!そういえば瀕死に近かったような感じだった!」

 

「そう、そしてそれがおかしいの、あれは普通のバーテックスとは違う、ツクヨミが作り出した元は人だった者よ。そしてそれを倒すには――」

 

「郡徹の持つ浄化の剣で倒すしかない、そう言いたいのだろう」

 

「「「「「「っ!?」」」」」」

 

 全員一斉に声のした方を振り向く、そこには高みの見物をしてたであろうツクヨミが半壊した建物の上に座っていた。

 

「自分から姿を出すとはな、探す手間が省けたよ、敵は全て倒した、後はお前だげだ、ツクヨミ」

 

「……ふむ、確かに全て倒したようだな」

 

「ああそうだ、後は元凶のお前を倒せば全てかいけ――っ!?」

 

 突然目がくらみ、自分は膝をついてしまった。

 

「兄さん!?」

 

「とおさん、大丈夫!?」

 

「貴様!徹になにをした!?」

 

「ふっ、俺は貴様らに敵を差し向けただけで後はなにもしていないぞ」

 

「でたらめをいうな!」

 

「いや…若葉……あいつの言っていることは本当だ」

 

「なっ!?」

 

「…なに言ってんだ徹、どういうことだよ!」

 

「奴は実際に俺たちには手を出していない……俺たちがかってに自滅しただけなんだ」

 

「なにを言っているんですか徹先輩!」

 

「俺たちは……奴の手のひらで……踊らされてい…た」

 

 そこから先は声が出なかった。自分は力尽きるように倒れる。そして意識が暗転していくなか、最後に見えた光景は、黒い霧が自分の方へと集まっていく光景、若葉たちが自分になにかを言っている姿がそこにあった。

 

 




次回、そろそろクライマックスに近づく

投稿ペースを取り戻すために頑張ります!

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