本当に遅れてしまい申し訳ございません
今回はいじめっ子をボッコボコにするような感じです
では、どうぞ
私は子供の頃いつも兄さんに守ってもらっていた。
私に何かあったとき、いつもそばにいてくれた。
兄さんは私の心を照らしてくれる存在だった。
嬉しかった。兄さんのおかげで私は前に進めた。
でもあのとき、兄さんの苦しみにきずいていればよかったかもしれない。
それが正解だったのかわからない、逆に兄さんを苦しめてしまうかもしれない。
それでも私は、兄さんの苦しみを一緒に背負えばよかったんだ。
次の日、人々の態度が一気に変わった。
外を歩けば冷ややかな視線で見られた。そのため、千景を怖がらせないように今日は手をつないで歩いた。千景も不安だったのか強く手を握った。
学校では、クラスが違うため別れなくてはいけない。別れる際、千景は手を離すのをためらっていた。
自分は、千景を安心させるためにあるものを渡した。
「千景、これを持っておくといい」
「これは…お守り?」
「ああ、俺が作ったんだ。これを肌身離さず持っておくんだ。千景に何かあったらこれが守ってくれる。」
「わかった。兄さん、ありがとう。」
そう言い千景は手を離し、お守りをポケットに入れ自分の教室に向かった。
さて、自分も行きますか。
そう思い、自分も教室に向かった。
自分の教室に入った時、教室にいたクラスメイトが一斉に注目した。
みんな、親から話を聴いてるから、罵詈雑言を浴びさせられかと思い覚悟を決めた。
だが、みんなからでた言葉が予想とは全く違う言葉だった。
「徹、お前大丈夫だったのか!お前の親が不倫したって聞いて心配したんだぞ!」
「大丈夫だったの徹君!大人の人達からひどい目に合わなかった!?」
その後から続くクラスメイトの励ましの声に自分は驚いてしまった。
自分はたしかに千景を助けやすくするため、布石を二つ打った。
ひとつはついさっき千景に渡したお守りだ。あれには自分の魔力が込められていて、身体強化で鍛えられた魔力制御で効果を付与した。
この効果は、千景に物理攻撃や精神攻撃が来たとき自動的に守るように設定してある。
で、ふたつめがさっきのクラスメイトの状況からわかるように、とにかくクラスメイトと仲良くして、みんなからの信頼度を高める方法だ。でも、これは正直あんまり期待はしていなかった。理由は簡単だ、いくら信頼度を稼いだとしてもたったひとつの事件で大きく変わってしまうからだ。
でも結果は違った。逆にみんなは励ましてくれた。
「なんで、みんな俺を責めないんだ。自分たちの親から聞いたはずだろ?それなのになぜ?」
自分はみんなに聞いた。そしたらみんなからの返答が帰ってきた。
「誰もお前を責めねえよ、確かにお前の親のことを聞いたよ。
でもなあ、大人の事情を子供に擦り付けるのは、おかしいんだよ。」
「そうだよ!徹君や千景ちゃんは親の苦しむを背負わなくていいんだよ。」
その言葉にみんなが頷く。
「みんな…」
「徹。」
声のした方を振り向くと、自分が最も信頼できる友人がいた。
「翔大…」
「みんなは、徹や千景ちゃんのことを心配していたんだよ。僕もさ、あの話を親から聞いたとき、心配して夜眠れなかったんだから。」
そういい、自分に笑顔を向けてくれた。
彼は、橘翔大。自分の家から近く、よく千景と一緒に遊びに行った。
「そっか、みんな心配かけてすまん。でも、ありがとな心配してくれて。」
自分は、みんなに謝罪をし、そして感謝の言葉を送った。それを聞いたみんなは、笑顔になって暖かい言葉を返してくれて、それぞれの机に戻った。
でも、これで終わりなわけではない、千景を救わなければ運命は変わらない。
自分は、翔大に近づき言った。
「翔大、お前に協力してほしいことがあるんだ。」
「ん?どうした徹、何かあったのか?」
「ああ、今回の件でな、みんなのお陰で俺は助かったんだが、千景が危ない状況なんだ。助けるのを手伝ってくれないか。」
「たくよ、いいぜ困ったときはお互い様だからな、他に誰か誘うのか?」
「いや、穏便に済ましたいからな、俺とお前だけだ。
翔大にお願いしたいのは、学校が終わった後千景をお前の家に避難させてくれないか。」
「わかった。今日は両親が遅く帰ってくるから大丈夫だ。
でも、お前はどうするんだ?」
「俺は、やることがあるからな、それが終わったら迎えに行く。それまで頼んだぞ。」
「まかせろ、お前の方こそ気をつけろよ。」
「へいよっ」
そういい、お互いに拳をあわせた。
放課後、帰りの会が終わった後すぐに翔大と二人で、千景の教室に向かった。
そちらも帰りの会が終わったのか教室から出る生徒達が
いた。自分はその中に千景がいないことがわかり、教室に入った。
教室には帰りの支度をしている千景の姿があった。
自分たちは急いで千景のところに向かった。
「千景っ!」
「兄さん!?それに翔太さんも!急にどうしたの?」
「千景、お前大丈夫だったか!みんなからひどい目にあっていないか!?」
「えっと、大丈夫だったよ兄さん。悪口やら暴力は振るわれたけど兄さんがくれたお守りのおかげで全然平気だったよ。」
よかった。お守りの効果はちゃんと発動していた。なら次は…
「そうか…なあ千景。兄ちゃんは今日少し用事があるからさ、翔太の家でまっててくれないか。用事が終わったらすぐ迎えに行くからさ。」
「それは別にいいけど、兄さんの用事ってなに?」
「大したことじゃないけど少し遠くにある図書館で調べものをしてくるんだ。学校の図書室は自分の探している資料がなかったからさ。」
「そう、わかった。ちゃんと翔大さんの家で待ってるから。」
よし、これで千景を安全な場所に避難することができた。これでやっと本来の目的が遂行できる。
帰りの際途中までついて行った。幸いなことに今日の帰り道は自分たち以外の人が通らなかった。
二人と分かれる際、千景にはつらいと思うが誰がいじめたのか一応聞いといた。そして千景をいじめた人が千景の記憶でみた女子グループだと分かった。
二人と分かれたあと、自分は図書館に行かず千景をいじめたあの女子グループを探しに向かった。
―――数十分後―――
身体強化を使わず探したから数時間はかかると思ったが、案外早く見つかった。
まだ教室にいると予想して行ったが当たりだったようだ。どうやら、何か話しているらしい。
千景の運命を変えるには奴等の存在が邪魔でしかなかった。そこで考えた。まず、身体強化を使って物理的に眠ってもらう。そして、自分の魔力を相手の脳に流し、千景に二度といじめしないように記憶を改ざんすることが一番手っ取り早い方法だ。
そうと決まればあとは行動あるのみ。そう思い自分は教室に入ろうと扉に手をかけた時だった。
「ねえ、今日のあいつ気に食わないんだけど。」
「わかるわかる、みんなから馬鹿にされても全然動じなかったし、暴力ふってもなんかに守られてるような感じで痛そうな顔しなかったしほんと最悪だったわ。」
「じゃあ、次どうする?私さ、いい情報持っているんだよね。」
「お、なんだなんだそのいい情報って、あいつの弱みだったらまた新しい遊びが出来るじゃん。」
「えーとね、これは昨日の事なんだけど、あいつとあいつの兄が隣のクラスの翔太って奴と一緒に帰っているところを見ちゃったんだよね。」
「まじかよ、それはほんとにいい情報だな。明日、それであいつを脅そうぜ。」
「「「賛成ー」」」
そういい4人は笑っていた。
あいつら、昨日翔大と帰っていたところを見られていたとはな。別に記憶をいじればどうってことないけど。
でもなあ、その情報を脅しに使って千景をいじめるのは見過ごせないなあ。やっぱあいつらには恐怖を植え付けたほうがいいな。
自分はそのまま教室のドアを開け入った。
「ん?あんたあいつの兄か、どうしたの?私たちになんか用でもあんの。」
「ああ、単刀直入に言う、千景をいじめるのをやめてくれないか。」
「はあっ?なにいってんのあんた。私たちの楽しみをやめろってか、お断りだよ。」
「話し合いはやっぱりだめだったか…」
「そうそう、そんなことをするなら死んだほうがましよ。」
「死んだほうがましか…そりゃいいことを聞いた。」
自然と笑ってしまう。
「あんた、何笑ってんだよきもちわる。」
「ああ、すまんすまん、そりゃ笑いたくもなるよ。だってなあ…」
自分は身体強化を使って構える。
奴らも自分の動きに不信をもったか、動こうとした。
だが、もう遅い。自分は奴らよりも早く近づきそのまま近くにいたやつの腹を死なないレベルで殴った。
殴った奴は「なっ…!?」といった後そのまま床に倒れた。
「て、てめーなにしやがる!」
「だってさ、あんたらがいじめをやめるのなら死んだほうがましっていうからさ、死なない程度にやってあげてるだけじゃないか!」
自分はそう言いそのままの流れで残りの3人も同じことをした。
四人は立つこともできず、そのまま床で涙を流しながらうめき声を出していた。
でも、まだ終わりじゃない。
「おいおい、まだ終わりじゃないぞ。千景が今までうけた苦しみをお前らに返さないといけないからな。」
自分は四人の片足を潰した。その痛みに声を出そうとするが息が詰まっているためうめき声しか出せなかった。
そのまま、千景が今まで受けた苦しみを奴らに倍にして返した。
手を潰したり、腹を殴ったりと色々と死なない程度にやった。
四人はあまりの痛さと苦しみで気絶した。
自分は四人に手をかざしそれぞれの脳に魔力を流し込み、記憶の改ざんをした。
まず、千景をいじめた記憶とそれにいたる動機、そして昨日自分たちが翔太と帰っているところを見た記憶を消した。あとついでに、俺のやった行為も消しておく。
でも、それだけではだめだ。お前らには恐怖を植えつけなければまた千景をいじめてしまうかもしれないからな、少し細工をさせてもらう。
方法は言ったって簡単。魔力でさきほどの痛みと苦しみを脳に刻み付ければいい。千景をいじめようと考えたときその痛みと苦しみがフィードバックするように設定してある。
これでもう千景が苦しまずにすむんだ。
最後に証拠隠滅として、魔力を使って四人の体を完璧に直した。これはもし千景が大怪我したときに使おうと身体強化の訓練と一緒鍛えていた『再生』がまさかここで役に立つとは思いもしなかった。再生はどんなに怪我をしようとも完璧にあとが残らないレベルに直すことができる。そのため、今回の証拠隠滅に役に立ったと言うことだ。
四人の回復が終わってもまだ気絶は治ってない。自分は四人をそのままにして教室を出た。
翔太の家についたのは夕方だった。
自分はインターホンを鳴らして反応を待った。数秒後玄関の扉が開いた。
「兄さん!」
最初に出てきたのは妹の千景だった。千景はそのまま自分に抱きついた。
「怖かった。兄さんがお母さんみたくどこかに行っちゃうんじゃないかと思っちゃって、それで私…私…」
千景は震えていた。自分が孤独になってしまうんじゃないかと考え不安だったんだろう。
自分は最低だ。千景を救うために色々とやっていたが、それに気を回しすぎて、千景に気を回すのをほったらかしにしてしまった。こんなんじゃ兄失格だ。
自分は千景を抱きしめた。いつもより強く千景を包んだ。千景の心臓の音が伝わるぐらいぎゅっと。
「ごめんな千景、遅くなっちまって、ほんとにごめん。千景を不安にさせちまうんなんて兄失格だな。」
「いいよ、兄さんとあえたから、ただ今はこのまま抱きしめて。」
「ああ、千景が安心するまで抱きしめてやるさ。」
自分と千景はそのまま抱きしめあった。
数分後、千景は安心したのか震えが止まった。
その後、翔大が来て「夕飯を食べてけ」と、言われたのでありがたくいただいた。
帰りの夜、千景と手をつないで帰った。
この手を絶対に離さないよう強く握った。
これで千景の運命は変わった。だが、まだこれで終わりではない、次の勇者の運命を変える日は刻一刻と近づいているのだから。あの大災害も一緒に。
次回は若葉ちゃんの友達でも救おうかと考えております。
後、前回の質問に答えてくださった人ありがとうございます。
頑張って書くので、次回をおたのしみに。