郡徹は転生者である   作:シンマドー

32 / 41
大乱闘が楽しすぎる―

ということで、お待たせしました。
完璧にやらかしましたが、なんとか書けました。
では、どうぞ


第二十八話   自分は郡徹として生きる

 

「『希望の願い』一体それはどういう能力なんだ?」

 

 自分が助かる方法が『希望の願い』ていう見に覚えのない能力なんて色々と不安があるため、アマテラスに説明を求めた。

 

「うーんそうだね、代償を捧げれば限度関係なく力を引き出せる能力っていったらいいかな」

 

「限度関係なく力を引き出せる?」

 

「うんっ!他にも力を与えたり出来るんだよ、こっちも限度関係なく!」

 

 マジかよ…とんだ規格外の能力だなそれは。

 

「…なあアマテ「アマテラスじゃなくて白犬って言って!」…白犬はさっき、能力を発動するためには代償が必要と言っていたが、一体代償はなんなんだ?」

 

 そう言った途端、白犬はえっ!?っと言わんばかりの顔をした。

 

「あーなんて言ったらいいかなー、しいていえば希望?って言えばいいかな、人々の願いから生まれる希望を使って力を引き出せるんだよ」

 

「人々の願いから生まれる希望か……なんか軽い代償だな」

 

「うーん、そうでもないんだよ徹くん。軽い願いじゃ希望は簡単には生まれないんだよ、思いが強い願いじゃないと能力は発動しないし、それにデメリットもあるんだよ、人々の願いから生まれる希望を使うってのはつまりその人の希望を失うことなんだよ。一度使えばその人の希望は戻らない、絶望する道しか無くなっちゃうんだよ」

 

「それなら俺の願いを使えばいい話じゃないのか?」

 

「うんうん、例え徹くんだけの希望を使ってしまっても足りないんだよ」

 

「……それだと俺……ここから助かる方法無くね?」

 

「大丈夫だよ徹くん!私はねこういうのを予測して姫ちゃんにちゃんと頼んでおいたんだよね!徹くんはさっき見たから知っていると思うんだけどなあー」

 

「俺がさっき見た?」

 

 自分は頭をかきながら思い出す。

 白犬がこれを予測して姫神に頼んだ場面なんて……あったわ。

 

「まさか…『希望の願い』が使える条件がとっくに揃っていたのか?」

 

「正解!徹くんの体にはね、能力が発動できる希望があるんだよね!うんうん、姫ちゃんに世界をやり直すさいに希望を集めてもらったかいがあったよ」

 

「はぁ……」

 

 この人笑顔でなんかとんでもないこと言っているんだが…というかここまで予測できるなんて恐ろしいな。

 

「さてと…徹くん、そろそろ能力の発動、したほうがいいよ」

 

「え?それは一体どういう――」

 

『目を覚まして、とおさん!!』

 

「っ、友奈!?」

 

 友奈の姿がないのに声が聞こえた。

 

「今あっちの方の徹くんはね、黒い霧を取り込みすぎて心の暴走を引き起こしているの、ここにいる徹くんは魂だけなんだよね」

 

「だったら早く戻らないと!白犬!」

 

「うん!ここから先は私もサポートするよ!」

 

 白犬は近づくと手を胸に当ててきた。

 

「徹くん、これから私が質問するから強く思いながら答えて」

 

「分かった」

 

 白犬は一息つき、口を開く。

 

「徹くんは今、どうしたいの?」

 

 簡単だ――

 

「みんなを救うために戻る」

 

「なぜ?」

 

 決まっている――

 

「それが、今俺の出来ることだからだ」

 

「その先に、どんな苦しみがあったとしても、徹くんは進み続けるの?」

 

 ああ、例えその先が地獄だとしても俺は――

 

「進み続けるさ」

 

「それは使命で決めたこと?」

 

 違う、これは――

 

「使命なんて関係ない、これは自分の意思で決めたことだ!」

 

 そう言った途端、自分の胸になにかを感じた。

 暖かく、そして安心できるような感覚。それは全身に周り、力が沸き立つ。

 

「これが、『希望の願い』なのか?」

 

「うん、ちゃんと発動できたね、徹くん」

 

「白犬のお陰だ、ありがとな」

 

「うんうん、別にいいよ。私はただ徹くんの背中を押しただけなんだから。それに、()()()を助けるのは当然のことでしょ」

 

「ん?白犬、今聞き捨てならない言葉が聞こえ――」

 

「ほら徹くん、空を見てごらん!」

 

 話をそらされた感覚がしたが、自分は気を取り直して空を見上げる。

 空を見ると亀裂らしきものが出来ていて、そこから光が漏れていた。そしてその亀裂はもうすぐ割れようとしていた。

 

「徹くん」

 

「ん?なんだ」

 

 自分は白犬の方へ振り替える。

 

「ほんとは言いたいことが沢山あるけどこれだけはいわせて!…頑張ってね、徹くん!」

 

 白犬は笑顔で言った。それと同時に空の亀裂は割れ、目を開けられないほど光が全てを飲み込んだ。

 

 

 

 一体どれくらいたったかは分からないが、眩しい光はもう収まったのでどうでもいいことだった。

 自分はゆっくりと目を開く。

 ああ、自分は帰ってきたんだ。そしてみんなを傷つけずに済んだ。ぼろぼろのみんなにこんなことを言うのはどこか場違いの感じがするが、それでも自分はこの言葉を言わなければいけない。

 

「ただいま、みんな」

 

 今自分ができるとびっきりな笑顔でそう言った。

 

 




次回、反撃開始じゃあ!!

やっと、やっと徹くんが復帰できたー!
そして物語も終盤に入ったー!
でもまだヒロイン決めてねぇー!
いっそのこと個別ヒロインルートでも作るか。
まあそういうことで次回の投稿をお楽しみに。

感想お待ちしております
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。