郡徹は転生者である   作:シンマドー

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 違う小説を同時平行に書くのは意外とつらいね。
 文章がおかしいと思うけど許してください。


第三十一話   約束

 

 高橋友奈

 明るく元気な子で、みんなからのムードメーカーとされていた。彼女がいたからこそ千景は前に進むことが出来た。自分は彼女のようにみんなを笑顔にすることは出来ない、彼女のような正義の味方には絶対に届かなかった。

 でも、そんな彼女の結末はどうしようもなかった。たった一人で戦い、苦しくても守るために戦い続けた。そして死んだ。でも今度はそうはさせない、絶対に死なせなしない、一人ではなくみんなで戦おう、そしてみんなで笑おう。

 

 

 

 

 

「徹、詳しく聞かせてくれ」

 

 若葉の問に自分は答える。

 

「分かった。まずあの空島だがあれはただの空島じゃない、あれは儀式をするための会場みたいなものだ」

 

「儀式、会場?」

 

「ああ、その儀式は条件をみたした者しか発動しない、そして発動すれば世界を自分の好きなように書き換えることができるらしい、それができる場所があの空島だ」

 

「明日空島に行くと言っていたが時間の猶予はあまりないということか?」

 

「……ああ」

 

「証拠は、と言いたいところだがあの空島がある時点でなにが正しいのか分からないからな今は徹の言葉を信じよう」

 

 若葉は一呼吸し、宣言した。

 

「では、明日の早朝から空島に突入する、異論はあるか?」

 

 教室に静寂が訪れる、全員難しい顔をし黙りこむ、それを若葉は異論はないと受け取った。

 

「決定だな、明日の早朝までに全員覚悟を決めてきてくれ、ひなた、終わりにしてくれ」

 

「…分かりました。これで作戦会議を終わります」

 

 こうして空島に行くのは明日の早朝と決まった。

 

 

 

 

 そして時刻は夜に、自分は友奈と千景を連れて両親が入院している病院に来ていた。本来なら面会はだめだが、特別に許しが出ていた。しかし自分は遠慮し、千景だけ向かわせた。理由は両親に合わせる顔がないことだったがそれは口に出さずに、今会ったらこの世界に悔いを残せないだろ?と適当な理由をつけて説得した。そして今は千景が帰ってくるまでの間、友奈と一緒に椅子に座って待っていた。

 

「ねえとおさん、ほんとにぐんちゃんと一緒に行かなくて良かったの?」

 

「いいんだよ、それにさっきも言ったが俺はこの世界でやり残したことを残さないとあっけなく消えるかもしれないからその保険だよ」

 

「そっか……ねえとおさん」

 

「ん、なんだ友奈?」

 

 友奈のほうに振り向くと、いつもの明るい表情ではなく暗い表情をしており、声からも元気がないと感じた。

 

「空島のことなんだけど、本当のことを教えて、知っているんだよね、とおさん?」

 

 ……まさか友奈が最初に聞いてくるとは思わなかったな。確かに自分はあの時みんなに儀式と言った。いや儀式は合ってはいるんだ、ただおおざっぱに言ったから儀式の詳しいことをまだみんなに伝えていない、いやわざと伝えてないんだがさてどうするか……とりあえず嘘を言っとくか。

 

「何言ってんだよ友奈、俺は知っていることを全部話したからもうなにも空島のことは「とおさん、お願い」……分かったよ話すよ全部」

 

 もう誤魔化せないと分かった自分は全てを正直に話すことにした。

 

「あの空島は千年前に地下深くに封印されてたものでありヤマトにとっての最強の武器でもあったんだ」

 

 友奈はなにも言わずただ静かに聞いていた。

 自分はそのまま話を続ける。

 

「あの空島を王はこう名付けた、『強欲の塊』てな、使えば神ですら止めることが出来ない使用者の欲望を叶えられる。そして叶える欲望の大きさはは上限がないからなんでも叶えられる」

 

「………」

 

「…でもそれを使うには条件があったんだ。一つは使用者が特別な力を持っていること、まあこれは俺の浄化する力を参考にしてくれ、二つ目は鍵となる剣を台座に刺さなくちゃいけない」

 

「……その鍵となる剣って?」

 

「もちろん俺とツクヨミが持つ浄化の剣と勝利の剣のことだよ」

 

「じゃあツクヨミはそれを使ってーー」

 

「っといいたいがそう簡単にはいかないんだよなあれは、鍵となる剣の条件とかめんどくさいのもあるしそれに、()()()()()()()()()()()

 

「それってどういうこと?」

 

「それはなーーっと、そろそろここまでかな」

 

 遠くのほうから千景が病室から出ているのを見えたため途中だが話を終わらせた。

 

「……じゃあとおさん、最後にこれだけは聞かせて」

 

「ん?ああ、いいぜ」

 

「とおさんはどんなことがあっても絶対に私たちの元に帰ってきてくれる?」

 

「……ああっと言いたいが正直に言うと分からないな、どんなにみんなの元に戻りたいと思っても必ずではない、常に可能性は一方に傾くか均等に等しくなるかのどちらかだ……でもな」

 

 自分は立ち上がり友奈の頭をそっと手で撫でる。

 

「俺は色々とやり残したことがまだまだ一杯あるんだ。例え消えたとしても戻ってくるさ、まあ時間はかかると思うけど、だからそんな暗くなるな友奈、お前にそれは似合わねえ、いつも見せてくれる明るい笑顔が一番似合ってるぜ」

 

「ッ!………それはズルいよ、とおさん…よしっ!」

 

「うおっ!?」

 

 突然友奈が立ち上げってきたため驚いてしまった。

 

「まだ聞いてないことはあるけどとおさんのさっきの言葉が聞けてだいぶスッキリしたよ!」

 

「お、おう」

 

「この約束絶対に守ってねとおさん、絶対だよ!」

 

 そう言い友奈は千景のほうへと走っていった。

 ……うーんまあ約束は約束だ、きっちり守るか。

 それにしても、やっぱり友奈には笑顔が一番似合ってるな。

 そんなことを思いながら自分も千景のほうへと歩いた。

 

 




次回、まだまだ続くよ決戦前夜
次回の投稿も少し遅れると思いますが(確定)頑張って書いていきます。

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