許してください!駄文構成ですがこれで勘弁してください!
今回は大災害の話です
では、どうぞ
乃木若葉と上里ひなた
彼女たちの記憶はとにかくすごいとしか言えなかった。
まず、乃木若葉の記憶からだ。
彼女の意思は強く、実力も勇者の中でトップレベルだった。
真面目だが頑固な部分もあり、そのせいかチームの不和を招いてしまった。
それで思い悩むこともあったが、幼馴染のひなたや高嶋友奈のおかげで、みんなに打ち明けることが出来た。
そして、彼女は諦めることなく戦い続けて、勇者の中でただ一人生き残った。
次に上里ひなたの記憶だ。
彼女は乃木若葉の幼馴染でもあり、乃木若葉にとっての精神的支えになっている。
彼女は巫女の中でも適正が高く、よく神樹に呼ばれていた。
神に言葉を届けるために生贄になるはずだったか、彼女はうまく立ち回り乃木若葉と一緒に生き残った。
彼女たちは、人類の再興を誓い、未来の勇者達のために勇者システムを強化し、それを託した。
自分にとって彼女たちは遠すぎる存在だった。でも、それでも自分は彼女たちの手助けがしたい。あの大災害の日、彼女たちが受けた苦しみや痛みを少しでも抑えられるのなら、自分はそれをやってみせる。
いじめっ子を成敗した次の日、学校で緊急朝礼があった。内容は昨日のことだ。どうやらあのあと、管理人が見回りに来て倒れている四人を見つけたらしい。管理人は、四人を起こして何があったか聞くと誰も何も覚えてないと証言し、何もわからないまま幕を閉じた。
そのことがあって放課後居残るのは危険と先生達は判断し、すぐ帰るようにと言われ朝礼が終わった。
ちなみに、あのいじめっ子たちはどうなったかというと四人とも家で寝込んでいると先生から聞いた。でも、学校に行く途中、大人たちの話に耳を傾けると、四人が精神的不安定になって入院していると分かった。
他にも、呪いにかかったとか言う人もいるし、郡家の持ってきた病気とまさかの自分たちのせいと言う人もいた。
まあ、自分がやったことだがまさかこんな早くに千景をいじめようと考えるなんて流石に予想外だった。多分、親が千景のことを言ったせいでいじめようと考えたのだろう。そのせいで、あの時の痛みと苦しみがフィードバックして精神的不安定になったと考えられる。でも、あれは五分ぐらいで収まるため連続発動しない限り不安定レベルまではいかないはずだ。
……よし!これ以上考えるのはよそう、これは不幸な出来事だったんだ。千景をいじめようと考えたのが悪いんだ。
自分は心の中でそう結論づけ、考えるのをやめた。
放課後、すぐ帰るようにと先生に言われたため、みんなすぐに学校から出始めた。
翔大は今日用事があると言って帰ったため、千景と一緒に帰った。
家に着くと目を疑う光景が写った。
「兄さんこれ…」
「ああ、こりゃ酷いな」
家の壁一面に、消えろやら死ねとかが書かれている張り紙が貼られていた。
流石にこれは恐怖を感じる、千景もそう感じたのか少し震えていることがわかる。
「とにかく、家の中に入ろう」
自分は張り紙を気にせず家の中に入った。千景も兄の背中に隠れ後をついた。
家の中に入った瞬間、酒の臭いが強く臭った。
いつも父さんが酒を飲んでいるため臭いに慣れていたが、今日は一層と強かった。
自分たちは持っていたハンカチで鼻を抑えて居間に行った。
居間は辺り一面にビールの缶が大量に転がっていて、その中央に父さんが寝ていた。多分、今日のことが原因で大量に飲んでしまったと推測できる。流石にここに居続けるのは危険なため千景を連れて二階に避難し、これからのことを話した。
「千景、もうこの家に居続けるのは危険だ。荷物をまとめてこの村から逃げよう」
そう、家出だ。このまま家にいれば父さんが時期に目を覚まし自分たちに襲ってくる可能性がある。そしてこれが一番重要なのだが、今日は7月30日、記憶で見たバーテックスが襲来する大災害の日だからだ。
千景は別に問題なく家を出ることができるが、自分には少し問題があった。その問題は千景の口から出た。
「私はこの村に思い入れがないからいいけど、兄さんは翔太さんがいるから勝手にいなくなったら心配されるんじゃないの?」
まさかのここにきて友達関連での問題だ。勝手にいなくなれば翔太はもちろんクラスのみんなが心配するに決まっている。
でもまあ……
「それは大丈夫だ。翔太の家のポストに別れの手紙を入れとけばなんとか納得してくれるさ」
翔太がなんとかクラスのみんなを説得してくれることを祈ろう。
「そう、なら私は部屋に戻って準備してくる」
「ああ、準備が終わったら先に外でまっててくれ」
千景は納得したのか荷物をまとめに自室にいった。
さて、自分も準備しますか。自分も自室に行き翔太に出す手紙をささっと書き、最低限の荷物をかばんにつめ外に出た。外には千景が手提げかばんを持って待っていた。
「すまん、待ったか?」
「ううん、私も今さっき出たところなの」
「そうか、それじゃあ行くか」
「ええ、行きましょう」
自分たちは翔太の家のポストに手紙を入れてから、とある場所を目指して歩いた。
「そういえば兄さん、これからどこに行くの?」
「ん?ああ、言ってなかったな。とりあえず香川県に向かおうと思っているんだ。でも、たった一日でつかないと思うからその途中にある神社を目指すんだ。もし疲れたらすぐ兄ちゃんに言うんだぞ、おんぶしてやるからさ」
「うん、大丈夫よ兄さん。私はまだ疲れてないから」
「そうか…」
そうして、千景に気を回しながらも、夜頃に目的の神社についた。でも、神社に入ろうとしたとき、突然大きな地震が来た。
この時自分は確信した。あの大災害がきたと、すべての物語が始まろうとしていると。
でも、今は考えるより自分たちの身の安全が優先だ。
「千景!伏せろ!」
自分はそう言い千景と一緒に伏せた。地震はまだ収まらず、元々古かったのか神社が崩れた。
そのあと、地震は収まり自分たちは地震で崩れた神社に近づいた。
「兄さん…神社壊れちゃったね」
「ああ、そうだな。でもこの神社にきた目的はある物を取りに来たからなんだ」
「ある物って?」
「ああ、それはな…お、あったこれだ」
自分は崩れた神社から古びた刃を見つけ出し、手に取った。その刃を自分のかばんから出した布で包み、千景に渡した。
「千景、これを自分のかばんに入れておけ。何かに使えるかもしれないからな。」
「何に使うかはわからないけど…兄さんが言うなら入れるわ」
そう言い千景は布で包んだ刃をかばんに入れるため「少しまってて」と言って少し離れた場所で荷物の整理をし始めた。
さてと、千景が荷物を整理している間自分もやることをやらなければ、確か記憶では島根県のとある神社に居るんだっけ、ならもう時間はないぱぱっとやっちゃうか。
(さて、まずは身体強化で目を重点的に強化しよう)
最初に、身体強化であそこまでの方向を合せ、距離と角度を計算する。
(それが分かったら、次に武器召喚で武器を出す)
正直言って、練習なしのぶっつけ本番の武器召喚のためなんでもいいから武器よ来い、と右手に強く念じた。
強く念じた時、右手に重みを感じた。自分はすぐ右手を一瞬で見て、武器の形状を確認した。
一瞬で見たため細かいところはわからないが形状から、片手剣だと分かった。
(よし、武器召喚ができたら身体強化で目に集中している魔力を半分、右手に移す)
目に集中している魔力を半分右手に移し、武器を投げやすいように持ち直す。
(それじゃ、行きやがれ!!)
そして、さっき計算した角度に武器を力一杯に投げる。
投げた武器は、ヒュンっと音を鳴らし一瞬にして夜空に消えていった。
まあ、これであの二人の少しの手助けのもなったのだろう、そう思い自分はフーッと安堵の息を吐いた。
「兄さん、荷物の整理が終わったよ」
それと同時に、千景も戻ってきた
「おおそうか、すまんな千景にそれを持たせてしまって」
「ううん、別に大丈夫だよ兄さん。そういえば兄さん、私が荷物の整理している間何してたの?
一瞬、何かを投げる音が聞こえたんだけど」
「いや、暇つぶしにそのへんの石を投げてただけだよ」
「そう…別に気にしないけど、それより兄さんこれからどうするの?
神社は壊れちゃったから今日寝る場所がないよ」
「それなんだけど千景、このまま香川県に行こうと思うんだ。多分この地震でほとんどの人が避難所に行ってると思うから今日はそこに泊まろうと考えているんだけど…大丈夫か?」
「私はまだいけるけど、でもついた頃にはみんな寝てると思うから迷惑になると思うけれど」
「ああ、そこは安心してくれ。今から兄ちゃんが少し本気出すからさ、千景をおぶって行けばすぐつくよ。」
「そうなの?それならお願いしてもいい、兄さん?」
「ああ、千景の荷物は兄ちゃんが持つから背中に捕まってくれ、飯は避難所で食うから少し遅くなるけど我慢できるか?」
「大丈夫よ兄さん、それぐらい我慢できるから」
そう言い千景はおんぶしやすいようにしゃがんでいる兄の背中に乗った。
千景が乗ったことが分かり、自分は千景が落ちないようにしっかりと支えながら立ち上がった。
「兄さん、重くない?」
「いや、全然重くないが、逆に軽いぐらいだぞ」
「そう、ならいいけど。でも荷物ぐらいなら私が持ってあげるのに」
「大丈夫だ千景、どっちも最低限の物しか入ってないから重くないんだよ、それよりも千景しっかりと捕まっとけ」
そう言うと千景は「分かった」と言いしっかりとしがみついてくれた。
「それじゃ、行こうか!」
言ったと同時に身体強化で少しだけ強化して走った。まあそれでもそれなりの速度はあるけど。
こうして、自分たちはこのまま香川県まで走って向かった。
――時は少し戻り
ここ、島根県のとある神社、そこには修学旅行に来ていた生徒達が地震によって避難していた。
神社の外では二人の少女、乃木若葉と上里ひなたが楽しく話していた。
そのときだった。大きな地震が再びきた。
「きゃあっ!」
「くっ!(また地震だと!?)」
二人はしゃがみ地震の揺れが収まるのを待った。
揺れが収まり若葉はひなたの方にすぐ向かった。
「ひなた!大丈夫か!?」
そう言ったがひなたは何も言わずただ空をずっと見ていた。
「ひなた?どうしたんだ?」
ひなたの様子がおかしいと思いまた声をかけた時だった。ひなたがくちを開いた。
「来る…」
「えっ…」
「何か…すごく怖い事と同時に…強い力が…」
その時、何かが空から神社に落ちてきた。その何かは、地球上の生物ではありえない存在だった。体表は白く、巨大な口のようなものを持ち、巨大な体をした浮遊生物。まさに化け物といってもおかしくなかった。
「…なんだ…この化け物は…」
若葉はこの化け物をみて驚きを隠せなかった。
「きゃあああ!!」
神社の中から悲鳴が聞こえ大人達が外に出てきた。
だが、まだ生徒たちが出てきてないことに気づいた若葉は神社の中に向かおうとした。
神社に向かおうとしたとき何かが神社の中に入った。そして、中から大きな音がし風圧を生んだ。
「みんな…!」
若葉は中にまだいるみんなの安否を確認しに行った。
中に入ったとき、目を疑った。
「これは…一体…」
最初に目に入った光景は、何かに貫かれ倒れている化け物達、そしてその貫かれた先には黒い剣が刺さっていた。
「(この剣は一体)…そうだ!みんなは!?」
驚きの光景に目を奪われていた若葉だったが、なんとか本来の目的を思い出しみんなが無事なのか周りを見た。
そして、部屋の隅にみんなが固まっているのを見つけた。
「(いた!)みんな大丈夫か!」
みんなはあまりの恐怖で声をだそうにも出せない状態だった。
若葉がみんなを避難させようと声を出そうとしたとき、また化け物が降ってきた。
「(まだくるのか!)みんな私が時間を稼ぐ!その間に避難を!」
それを聞いたみんなはすぐに神社の外に出た。
若葉は化け物を倒したであろう黒い剣が刺さっている方を見たが、先程まで刺さっていたはずの黒い剣がなくなっていた。
「なっ…!(黒い剣がなくなっているだと!)」
そう驚いてる間化け物が段々と若葉に近づいていった。それに続いて若葉も後ろに下がった。
「(どうする…武器がなければどうすることも…)ん?」
後ろに下がりながら考えてる若葉の足に何かが当たった。足に当たったのは恐らく神のお供え物であろう古びた刀だった。
「この刀は…「若葉ちゃん!その刀を手に取ってください!」ひなた!?」
突然ひなたが入口に立っており、大声で言ってくれた。
若葉はひなたの言葉を信じ刀を手に取り刃を出した。刃は古く錆びていたが、まるで生きているかのように錆びが消えていった。
「錆びが消えていく…」
「それは祭壇に秘されていた古の神器、美しく比類なき殺傷力を持つ冥府に由来する一本の刀…生太刀。若葉ちゃん!やっちゃってください!」
刃の錆びが完全に取れ、鞘にしまい居合の構えをとる。そして化け物が突っ込んで来たとき若葉は一撃をおみまいした。威力は絶大で化け物は一撃で倒された。
化け物が完全に死んだ事を確認した若葉は刃を鞘に仕舞いひなたの方に向かった。
「ひなた!ほかのみんなは!?」
「みんなは無事です、それより早く私たちも逃げましょう、私が安全な道に誘導しますので」
「ああ、わかった」
そのあとはひなたの誘導によりみんな無事に逃げることが出来た。
若葉は逃げる途中ひなたにあることを聞いた。
「ひなた」
「なんです、若葉ちゃん?」
「ひなたは奴らが来る前、怖いことが来ると同時に強い力がくるといっただろう。怖いことがあの化け物だと分かったがその次の強い力がよくわからないんだが」
「はい、確かにあの時私はそう言いましたが、それを感じただけなので詳しいことまでは知らないのです」
「そうか、なら別にいいとにかく今は皆を安全な場所に避難させなければ」
「はい、私も若葉ちゃんのことを全力でサポートしますので、みんなを死なせないために頑張りましょう若葉ちゃん」
「ああ、そうだな」
そこからはみんなを安全な場所に避難させるため、歩き続けた。
でも、若葉はまだ疑問に思っていた。あの時見た黒い剣は一体なんだったのか、それを知るのは3年後だった。
次回はとうとう勇者達が揃います。そして、徹君がどう彼女たちとどう関わるのか
次回の更新ですが、リアルの用事が忙しく遅くなると思います。できるだけ早めにだすと努力しますので次回をおたのしみに、感想をお待ちします。