今回は番外編、諏訪のみんな救済ルートです。
駄文やら、誤字などがたくさんあると思いますが、本編をどうぞ。
白鳥歌野と藤森水都
彼女たちの記憶は救いようがなかった。
白鳥歌野はたった一人の勇者として諏訪を守り続け
藤森水都はたった一人の巫女として勇者を見守り続けた
でも、諏訪を守る土地神は力が弱くなりここが持つのは時間の問題だった。
それでも彼女達は諦めず戦い続けた。たとえ、ここが囮だったとしても。
自分は助けたいと思った。こんな救われない最後を自分は許さなかった。助けてやりたい、だから自分は神樹に体の一部を捧げた。
「よしっ!できた!」
歌野は手紙を書き終え一息着く。
「(後は乃木さんたちがこの手紙を見つけてくれればいいけど)」
歌野はそう願い、自分がいままで使っていた鍬を置き、外に出た。
外に出ればいつも賑やかな声が聞こえてくるが、今日はそんな声も聞こえず静かだった。
「みんなの避難は終わったのかな?」
「うたのーん!」
歌野がそういった時、遠くから水都が来た。
「みーちゃん。みんなの避難は終わったの?」
「うん…みんなの避難は終わったよ。後は…」
「わかってるよ、みーちゃん。だいじょーぶ、私は負けないからさ」
「でも…神託で、今までとは違うって…」
「みーちゃん」
歌野は不安になっている水都の頭に手を置き、優しく撫でた。
「どんなに敵が来ようともみんなを守るために、私は最後まで諦めずに戦うからさ、だから安心してみーちゃん」
「うたのん…」
そう言っている間に、その時はやってきた。
「!…うたのん…来る」
「もう来たのね…よし!みーちゃんは先にみんなの所に行ってて!」
「うん!うたのん…頑張ってね」
「サンキューみーちゃん!行ってきます!」
歌野は水都と別れ走り出す。そして、その先に見える光景は絶望的だった。
「……これは、少しまずいかな」
自分を安心させるために嘘を付く歌野。
彼女の見える範囲にバーテックスがうじゃうじゃといる。
これをたった一人でやるのは不可能に近いレベルだった。
「でも、みんなを守るために、頑張って行きますか!」
そう言い聞かせた歌野はササっと着替え、武器である鞭を持って敵に突撃した。
鞭で敵を薙ぎ払うが、固めの敵には攻撃が通らなかった。
それでも彼女は諦めず戦い続けたが、バーテックスの攻撃を受けてしまい飛ばされてしまった。
「いった……」
身体に傷を負っても立ち上がり、敵を睨みつける。
どんなに力が弱くても、戦ってくれる味方がいなくても、彼女のその姿は正しく勇者だった。
でも、彼女の所にバーテックスが一方的に群がり、状況は一層絶望的になった。
「(まだ…まだ私は戦える!)」
そう自分に言い聞かせるも、身体はもう限界に近づいていた。
その時、この絶望の中にひとつの希望がやってきた。
「うたのーん!」
「ワット!?なんでみーちゃんがここに!?というかなんか少し輝いてる!」
遠くの当たりに少し光輝いてる水都がいた。
――時は少し戻り
水都はみんなと一緒に避難所にいた。
恐怖で不安になっている人、思い残すことがないと死を覚悟している人の中、水都だけが歌野の無事を祈っていた。
「(うたのん…絶対に無事に帰ってきてね。うたのんが死んだら私は…もう…)」
そう祈っていた時だった。
「うわっ!?なんだこれ!?」
突然、村民達の一人が声を上げた。
「どうしました!」
水都は声がした方を見た。すると、先程の村民の身体が光り輝いていた。それと同時に他の村民達の身体も輝き始め、一気に状況は大混乱になった。
「みなさん!落ち着いてください!」
そう言っている間にも村民たちの輝きは段々と強くなり、そして最後には光に包まれ小さな光の玉となりどこかに飛んでいった。
「一体何が起こってるの…」
一瞬の出来事で村民たちが消えたことで不安になっている水都に突然、神託が来た。
「なんで急に神託が……え、それなら早くうたのんの所にいかなくちゃ!」
その神託を聞いたとき、驚いた水都だったが、すぐに落ち着きそのまま歌野がいる場所まで走った。
「(これが本当なら…諏訪のみんな、そして私とうたのんも死ななくて済む!)」
そう水都は信じ、自分の身体が光始めていることに気づかずに、走り続けた。
――そして今に至る
「うたのん!…早く!…私の手に触れて!…」
水都は息切れしながらも大きな声で言った。そう言っている間にも水都の身体が少しずつ光が強くなっていた。
「オッケー!すぐに向かうから!」
歌野は最後の力を振り絞って、敵を薙ぎ払いながら水都の所に向かおうとした。
「あともう少し…届けえぇぇー!」
水都の手に触れるために必死に手を伸ばす歌野。そして、その手を必死に伸ばす水都。
だが、奴らはそれを許そうとはしなかった。
歌野の後ろに星屑が集まって出来た進化体が急接近してきた。
「(まずい!…)」
間に合わない!歌野と水都がそう思ったとき、空から何かが降ってきた。
その空から降ってきた奴はまるで最初から狙っているかのごとく、歌野に接近してきた進化体を貫いた。
「うたのん!」
このチャンスを見逃さないと水都は呼びかける。それに続いて歌野は手を伸ばす。
そして…
「タッチ!」
歌野が水都の手に触れたとき、光が二人を包み光の玉となってどこかに飛んでいった。
空から降ってきた何か、黒い剣も役目を果たしたのか光となって消えた。
「う、ううん…ここは…どこ?」
歌野が目を覚ましたとき知らない森の中にいた。
周りを見れば、諏訪の村民たち、隣には水都が倒れていた。
「みーちゃん!起きて!」
歌野は水都を起こすため、大きな声を出しながら水都の体をゆすった。
「…う、ううん…うた…のん…?」
「よかった!みーちゃんが目を覚ました!」
水都が目を覚ましたことに喜ぶ歌野。
「うたのん!」
「わっ!」
歌野が喜んでいたとき、水都が抱きついてきた。
「ぐすっ…よかった…うたのんが無事で…本当によかった…」
「みーちゃん…うん、私もみーちゃんが無事で…よかったよ…」
歌野と水都はお互いに無事が分かり、その嬉しさから涙が出る。
「こっちです皆さん!」
「みんな!無事か!?」
「乃木さん!」
そして、森の奥から若葉とひなたが来た。
「どうしてここが分かったんですか?」
その問いにひなたが答える。
「神樹様から神託が来て、ここに諏訪のみんなを転移させたって聞いてすぐに若葉ちゃんと一緒に来たんです」
「そっかー、ということは私たちは諏訪から香川県までワープしたってことね」
「そういうことになるな、とりあえず救急車と他の仲間たちにも連絡しといたから今は安静にしててくれ」
「オッケー、乃木さん。私も少し疲れちゃったな、みーちゃーん膝枕お願い」
「うん…いいようたのん、今はゆっくり休んでね」
若葉たちが諏訪のみんなの安否を確認している間、歌野は水都に膝枕をしてもらい、疲れを癒すため眠りについた。
そのあと、救急車と勇者たちが来て、全員無事に生き残ることが出来た。
歌野は怪我や疲労からみんなより入院期間が長かったが、水都と若葉たちが毎日見舞いに来てくれたため、退屈せずにすんだ。
――時は大幅に戻り
香川県のどこかの山のてっぺんに、たった一人、夜空を眺めていた。
今の時間帯は午後九時で、山に登る人などいないことを狙って、徹は山を登った。
なぜ徹がこの時間に登ったのかというと、諏訪の様子がわかるように一番高い山のてっぺんで見るという理由だった。
諏訪の人々がどんどんと光の玉となって香川県の方に飛ばされてることに安心し、次は白鳥歌野と藤森水都をさがした。
「くそっ、どこにいやがる…無事だといいんだが」
徹は内心焦りながらも探し続けた。
そして…
「見つけた!」
二人の姿が見え、少し安心するつかの間、二人の所に進化体が突っ込んでくる姿が見えた。
「あぶねえ!」
そう言い、徹は大災害の日と同じことをやった。
「(今回はまじでやんないと二人は助からない!左腕を捧げた今どれだけ力が出せるかわからないが全力で行くぞ!)」
着弾点を予測し、武器召喚で武器を召喚し、右手で投げる構えに入る。
そして、全魔力を右手に集める。
「それじゃ、行きやがれ!」
徹はそう言い、武器を投げる。
あの大災害の日に投げた時よりも強く投げたためか、夜空の彼方に消えるまでが早かった。
「ふうー、これで諏訪のみんなは無事、救出っと」
そう言い、徹は、夜空の景色を楽しみながら歩いて山を降りていった。
――そして現在
千景から電話が来て、急いで来ないと乃木さんが考えた。うどんフルコースという拷問に近いレベルをやると言われ、急いで言われた場所に向かう徹の姿があった。
よし!救えた!
今回は早めに出せましたが、次の投稿は遅くなると思います。
色々と不満も出ると思いますが、お許しください。
では次回をおたのしみに。感想お待ちしております。