神のヒーローアカデミア   作:鮫田鎮元斎

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 サブタイトル思いつかなかった。

 お気に入り登録&感想のおかげでモチベが上がってます。あざますっ!

※変身音間違ってたので修正


神のヒーローアカデミア5 

――――

――

 

『激怒龍牙!』

「ひゃん!」

 

 強化再生された脳無は容易に傷つけることはできない。

 

 だが神は違う。

 

「フハハハハ! アンチ個性エリアではすべての個性が抑制される。お前がどんなに強い個性でもォ――私には無意味だァ!」

 

 まとわりつくことによって脳無の個性を封じていく。

 

 ご丁寧にステータスウィンドを表示し,1秒ごとに1パーセント減っていることが分かる。

 

「グェッ」

 

 

 

 

 

\ゲーム・オーバー/

 

 

 

 

 

 だが体力がミジンコ程度では意味がない.

 

 

 しかし再び土管から復活する。

 

「ハァ……残りライフ86……だが――コンテニューしてでも,クゥリアするッ!」

 

 再びまとわりつき,脳無の能力をデバフしていく。

 

 そこを裂撃のエネルギー波が襲う。

 

「!!?」

 

 脳無の腕が千切れ落ちる。

 

 

 

 

 唐突だが,あなたはプラナリアという生物を知っているだろうか?

 

 切ってもそれぞれ足りない部分を補うように再生する生物である。

 

 何が言いたいのかというと,この脳無も似たような能力を持っている。

 

 

 本体は失った腕を,腕は足りない本体を,それぞれ再生させた。

 

 

「な……に?」

『分裂したのか?』

「再生能力には限界がある。奴も生物である以上,限界は存在する」

 

 ブレイブは個性を発動し,聖なる一撃的なあれを放つ。

 

 増殖した方の脳無は形状を維持できずに崩壊する。

 

 

「そうか……ヌァラバ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

\ジェットコンバット!/

 

 

 

 

 

 

「グレードエクストラ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

\ガッシャット! ガッチャーン! レベルアップ!! マイティーアクョーン! アガッチャ! ぶっ飛びジェット! トゥ・ザ・スカイ! フライ! ハイ! スカイ! ジェットコーンバット!!/

 

 

 

 

 

 

 

 ゲンムの背中に飛行ユニット,両手にはガトリング砲が装備される。

 

 

『まさか……体育祭の!』

「フハハハハハ!! いくら再生できてもォ……それ以上に攻撃を食らえば戻れまいッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 バリバリバリバリバリ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 空中から銃弾が浴びせられる。

 

 脳無の身をミンチにしてしまう威力。

 

 だが改造されているので原型は保てている。

 

 

 

 

 

「ブェハハハハハハ!!」

「!」

「んな、なにッィ!?」

 

 

 

 

 

 強化再生により皮膚を強化し, 銃弾の無効化に成功した脳無はゲンムのガトリングユニットを鷲掴みにし, 地面に引き落とす。

 

 

「ゥッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

\ゲーム・オーバー/

 

 

 

 

 

 

 

「くっ……余計な手出しはするなっ! 下手に攻撃すれば――討伐は困難になる」

「ホゥ……私の高尚な意図を理解できないのは, なんと悲しいことか!!」

『どういう意味だっ!?』

 

 脳無の肉片は飛び散っているも,再生には至ってはいない。

 

「見たまえェ……ある程度の大きさで,かつ丁寧に切断しなければ,あの厄介な増殖は行えないィ!」

 

 

 

 

 

 

 プラナリアの話をもう一度しよう。

 

 プラナリアは確かに驚異的な再生能力がある。

 

 しかし,切断方法や,切断処理が悪ければ再生に失敗することもあるのだ。

 

 

 

 

 

 

「そうか……粉微塵に切り刻んでしまえばいいということか!」

「ようやく理解できたようだなァ」

 

 現在,脳無の能力は抑制されてしまっている。

 

 再生速度も,再生の質も悪い。

 

「グラファイト,お前に任せる――俺たちが奴を食い止めるッ!」

『ああッ!』

「私に指図するナァッ‼」

 

 

 ブレイブは個性を発動しゲンムの体力を増強する。

 

 だがミジンコほどしかない体力には意味もなく。

 

 

 

 

 

 

 

 

\ゲーム・オーバー/

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!」

 

 

 

 グラファイトの裂撃はチャージに時間がかかる。

 

 それは威力が高すぎると自分の体を傷つけてしまうからだ。

 

 ゲンムのコンティニューが完了するまで,一人で戦線を維持しなくてはならない。

 

 

 

 

「が,がんばれー!」

「あんな化け物に負けるなー!」

「サイドキックも頑張ってくれッ!」

 

 

 

 

 野次馬の声援。

 

 ヒーローは応援によって力を増すこともある。

 

 

「ッ俺に――斬れないものは,ないッ!」

 

 

 脳無の体を切断せぬように,衝撃波で吹きとばす。

 

 高質化した皮膚は剣を食い込ませたまま耐える。

 

「!!」

 

 だがそこで,脳無足元に紫の土管が出現する。ちょうど,片足を突っ込ませるような形で。

 

「ドゥダ‼? コンティニューする位置は自在に選べるのさァ!!」

 

 土管から上半身だけ露出させたゲンムにしがみつかれ,個性が少しずつ抑制される。

 

 衝撃波を発生させる抵抗があるも,ミジンコ体力を削れない。

 

「シカァモ! コンティニュー完了まで私はムテキ状態ッ!」

「よくやったッ!」

 

 ブレイブは剣でもう片方の足を固定する。

 

「行けッ! グラファイトッ!」

 

 

 

 彼女は紅蓮のオーラを纏っていた。

 

 髪は燃えるように赤く,武器も焼けるように赤い。

 

 

『――ッ! 究極奥義ッ!! ドドドドドッ! 紅蓮ッ爆竜剣ッッ!!!!』

 

 

 

 

 赤きドラゴン。

 

 うねるように彼女の周りを取り巻き,刃の向く方向に射出される。

 

 脳無の個性は,完全に抑制されている。

 

 身を守ろうと,腕を交差させるも,赤きドラゴンに飲み込まれる。

 

 引き裂くエネルギーは,個性を封じられた脳無の身を,バラバラに引きちぎっていく。

 

 だがそれでも,再生されることもない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最も厄介なヴィランは討伐された。

 

 しばらく,攻撃の余韻が残っていた。

 

 ヒリヒリと痛む右手と,人々の歓声。

 

 彼女は,初めて合法的に人を守れた。プロヒーローの,戦闘許可を受けるという形で。

 

「はぁっ……よか,った」

 

 

 

 ヴィジランテのグラファイトは,この瞬間は皆のヒーローだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――

――

 

「う,うぐっ……ハァ,貴様ら,俺に近づくなッ!」

 

 ヒーロー殺し,ステイン。

 

 激戦の末に無力化されていたが……。

 

 

「なんだ,ありゃ」

 

 轟 焦凍は反射的に凍気を放出させた。

 

「よくわからないけど……ステインもあの状態を望んでいないんだと思う」

 

 ステインの状態を,緑谷 出久はそのように考察する。

 

「グッ……俺はッ! 正しきヒーローのためにッ!」

 

 

 ステインは強いストレスを感じていた。

 

 己の理想のため,間違ったヒーローを粛清したまで。それを将来有望なヒーローに阻まれた。だが彼はオールマイト以外に止められることを良しとしなかったのだ。

 

 ストレスによって,体内の“ウイルス”が活性化する。

 

「っ轟くん氷結をッ!」

「ああっ!」

 

 

 轟の右足から氷が発生する。

 

 苦しむステインの体を包み込む直前,その体が突如ドラム缶と入れ替わった。

 

 

 

「――――イベント妨害とか,白ける真似すんなよ……」

 

 彼を組み敷く謎の影。

 

 新たな敵の出現に,ヒーローの卵は戦慄し,プロは己のふがいなさを恥じる。

 

「こっからが楽しいところなのにさ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

\ギリギリチャンバラ!/

 

 

 

 

 

 

「あれは壇くんのサポートアイテム!?」

 

 謎の影は,それをステインの体に突き刺した。

 

 

 

 

 

「さぁ! ゲームスタートだ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウオオオオオオオオオオッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ステインの体に潜んでいたウイルスが,ガシャットのデータに反応して活性化する。

 

 『ギリギリチャンバラ』のラスボス,カイデンのデータを認識したウイルスが,彼の体をカイデンのように変化させた。

 

 

 

「ハァ……“我ガ名ハかいでん。位ハ50段ナリ”」

 

 

 

 狂気をにじませていた声は,武士のような仰々しさを感じさせるものとなっている。

 

 

「何者なんだ,君はッ!?」

 

 飯田 天哉は兄の仇敵の姿を変化させた者に問いかけるも,ステインの刀に当てられ気を失う。

 

「あーあ,もうゲームオーバーだ♪」

 

 影は楽しそうに笑っている。

 

「い,飯田くん!?」

「あいつ……カイデンって――!?」

 

 迫る刃を咄嗟に凍らせる。

 

 

 

「まさか……ギリギリチャンバラのルールが……でもゲームの中じゃあるまいし,まさかあいつの個性? でもゲーム空間を現実化する個性なんて未だかつて(ブツブツ)」

「分析している場合か!? 来るぞっ!」

 

 だが二の太刀は届かなかった。

 

 

 

 神の降臨である。

 

 

 

 

「随分と手間取ってしまったが,報告に間違いはなかったようだ」

 

 

 

 クロトは激怒していた。

 

 己のゲームの開発データを盗まれ,それを許可なく使用しているのだ。

 

 

 

「人体に直接ガシャットを使用するとは,中々いいアイデアだな」

「そりゃどーも♪」

 

 彼の眼は笑っていなかった。

 

「――違うんだよ。ガシャットはそうやって使うもんじゃないんだよ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

\ゴッドマキシマムマイティX/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さらに追加で,開発途中であるガシャットを起動させる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

\ハイパームテキ/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 二つの荘厳なメロディが合わさる。

 

 

 

「私が,お手本を見せてあげよう」

 

 

 いつものようにガシャットをスロットに挿入し,レバーを開く。

 

 そしてすぐさま二つ目のガシャットを接続させる。

 

 

 

 

 

 

 

 

\ドッキーング!/

 

 

 

 

 

 

 

 

「――グレード(アンリミテッド),変身!」




次回,最高神が降臨する。
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