神のヒーローアカデミア   作:鮫田鎮元斎

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久しぶりに本編を更新したぞい。



そして鬱展開注意。


神のヒーローアカデミア24 『トゥルーエンディング(前編)』

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\ステージ・セレクト/

 

 

 

 

 

 ステージが切り替わり、崖の多い荒野のような場所になった。

 

\ガシャコン・パラブレイガン!!/

 

 パラドクスは銃と斧が合体したような武器を召喚し飛びかかる。

 

 エグゼイドはロボットから射出されることでそれを躱す。そしてエナジーアイテムを取得しつつキースラッシャーを召喚する。

 

\マッスル化!/

 

 攻撃力が格段に上昇し、一振りごとに爆発が生じる。

 

「ははっ! やるな!」

 

 攻撃を紙一重で躱しながら、パラドクスはパラブレイガンのBボタンを連打している。

 

\分身! 鋼鉄化!/

 

 前者を自分に、後者を武器に付与し引き金を引いた。

 

「ッ!?」

 

 多くの鋼鉄化した弾丸が降り注ぐ。

 

 完全に躱しきることができず、かなりの弾数を喰らってしまった。

 

\8連鎖!/

 

 エグゼイドのライダーゲージが半減する。一撃の威力が大きく変動するのがパラドクスの強さだった。

 

「……やるね」

「お前もな」

 

 パラドクスのゲージもまた、大きく減少していた。にも拘わらず彼は仮面の下で笑っていた。

 

「よく笑ってられるね……このゲージがゼロになれば、死ぬのに」

「死んでも蘇れる、それが俺たちバグスターだ」

「違う! 私は」

 

 否定しようとするも、その声に力は無かった。

 

「私は、人間だよ……」

「嘘つけ。お前は異形型の個性――人の形をしたウイルス。俺と同じでな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 二人は双子の兄妹(きょうだい)だった。医師の一家で、両親はともに優れた医者だった。

 

 元々超常以降、双子の類似性はあまりあてにならないことが多かった。二人とも異なる個性を発現させ、いかに似通った見た目であっても違う能力を発揮するからである。

 

 だがこの二人は全く同じ個性を発現させた。

 

 人間の姿をしたウイルス。

 

 両親の個性とも、二人の兄の個性とも似ていないそれは、ある種の突然変異であったともいえるだろう。

 

 

 

 

 とはいえ、異形型の個性など不自然なことでもない。それ以上に危険な性質を持つ能力などいくらでもあった。

 

 両親も安心して幼稚園、小学校と子供を送り出した。

 

 だが、噂とは恐ろしい物で、二人はウイルスの個性を持っていると知れ渡ってしまう。

 

 そして人類は病原体(ウイルス)には激しい嫌悪感を抱いている。

 

 いくら子供が純真だったとしても親の行動を見て、差別が起きた。

 

 

 瞬く間にそれはいじめへと発展してしまったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 悲劇は雨の日に起こった。

 

 双子の兄――エムは自動車に轢かれた。

 

 目撃者の証言では、自分から道路に飛び込んだのだという。

 

 すぐに救急搬送されたが、医者の努力も空しく命を落としてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「――お前と一緒にするなッ!」

「酷いな……俺たちは生まれたときから一緒だっただろ!? それは今も変わらない!」

 

\ズ・ゴーン!/

 

 パラドクスの攻撃を、エグゼイドはそのまま受け止めた。

 

 ゲージが急激に減少し、残りはわずかとなっていた。

 

「違う……! あなたはエムじゃない!」

「俺はエムさ! 俺は死んで生き返ったんだよ!」

 

 パラブレイガンが抑えられ、身動きが取れなくなる。エグゼイドは容赦なくキースラッシャーの引き金を引いた。

 

「生き返ってないよ! あの日、エムは死んだんだ! お前がどんなにエムに似ていても――死んだあの日のエムはもう二度と戻ってこないのッ!」

 

\マキシマム・ガッシャット!!/

 

 キースラッシャーにガシャットが装填され、エネルギーがチャージされる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 それから半年たった。

 

 双子の兄が死んだことで妹は一人ぼっちになってしまった。

 

 誰もが彼女を腫物扱いで、どこにも居場所がなかった。

 

 そんな時、彼女はゲームに出会う。

 

 ゲンムコーポレーションが発売した“マイティアクションX”が世界的な大ヒットとなり、社会現象となったのだ。

 

 彼女の両親は、悲しみに暮れる娘にそれを買い与えた。

 

 

 

 

 

 

 生きる気力を無くしていた彼女は、ゲームに魅了された。

 

 現実ではどんなに迫害されていても、仮想空間の中ではヒーローだった。元から才能があったのか、気が付けば世界でもトップクラスのゲーマーになっていた。

 

 ゲンムコーポレーションのファンになっていた彼女は、ゲームの製作者に手紙を書いた。

 

 あなたのゲームのおかげで自分は楽しかったと。生きる希望を見つけられたと。そして次はこんなゲームを作ってほしい――双子のマイティが世界を救うために戦うゲーム――そこまで書いて、涙があふれてきた。

 

 結局死んだ兄の事を忘れられていなかった。

 

 ゲームをやっている間は忘れられていても、終わった瞬間にそれを思い出してしまう。

 

 結局ファンレターはぐしゃぐしゃに破り捨ててしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 彼女は学校の屋上から飛び降りようとしていた。

 

 もうこんな世界は嫌だった。ならば死んでしまえば楽になれるのではないか。

 

 

 

 屋上から身を投げ出した瞬間、腕が強く引っ張られた。

 

 見上げると、同じくらいの年の男の子が死なせまいと腕を掴んでいたのだ。

 

 

『早まっては駄目だ! 君の才能をこの世界から無くすわけにはいかないんだ!』

 

 なんだこの変な奴は。普通こういう場面では「命を粗末にしちゃだめだ~」と説得するものではないのか?

 

 これが壇 クロトとの出会いだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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\MAXIMUM MIGHTY CRITICAL FINISH!!/

 

 

 光線が放たれる。

 

 まともにくらったパラドクスは大きくのけぞり、地面に倒れた。

 

 ゲージは殆ど削られ、エグゼイドと同じになった。

 

 

「……はは、楽しいな。ようやく俺の願いが叶う」

「何の、話?」

「死ぬ前に思った。もう一度だけ、エミと遊びたい。だから俺はこうして蘇った」

 

\ガッチョーン……ウラワザ!!/

 

 パラドクスはレバーを閉じ、必殺技の体勢に入る。

 

「邪魔できないようにヴィランをコントロールした、だからこれが最初で最後のチャンスなんだ! 奴らはもう抑えきれない!」

「エム……」

 

 エグゼイドは躊躇った。

 

 これでとどめを刺してしまえば、もう二度とエムは帰ってこない。

 

 勝手に死んだことは許せない。許すつもりもない。

 

 できることならもう二度とあんな思いはしたくない。

 

\ガッチョーン……キメワザ!!/

 

「ああ、それでいい。本気の勝負だ、エミ!」

「言っておくけど、負けるつもりはないからね、エム!」

 

\\ガッチャーン!!//

 

 同時にレバーが開かれ、必殺技が発動する。

 

\PERFECT-KNOCK OUT CRITICAL BOMBER!!/

 

\MAXIMUM CRITICAL BREAK!!/

 

 

 空中で交差した。

 

 激しいぶつかり合いの末、勝負は決する。

 

 

 

 

 

 

 ――――ウィウィウィン……ビビビビビビビ

 

 

 

 

 

 パラドクスのライフがゼロになる。

 

 変身が自動的に解除された。

 

「……楽しかったぜ、エミ」

「…………どうして?」

 

 変身を解除し、エミは問いかける。

 

「どうして?」

 

 これ以上に言葉は要らなかった。

 

「さあな、忘れたよ」

 

 緩やかに、エムは消滅していく。

 

 その表情は、もうすでに見えなくなっていた。

 

「でも、エミを護りたいって、思ってたかな」

 

 空中へと溶けていく。

 

 コンティニュー出来ない、それがクロトの決めたゲームの絶対的なルール(ただし、自分を除く)

 

\ゲーム・オーバー……/

 

 

 エミの手がその欠片に触れた瞬間、消えてしまった。

 

 彼の身に着けていたベルトは持ち主を失くし、静かに地面へと落ちていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 エグゼイドとパラドクスが戦っていたゲームフィールド。

 

 主役の姿が消えた後、恰幅の良い男性がそこを訪れていた。

 

 

 

 

『パラドクスは消えたか』

 

 彼は“葱”と書かれた扇を広げ、自分を仰ぐ。

 

 傍らには忍者のような姿をした人物が控えていた。

 

『ハハハ! 実に愉快な“ゲーム”だったよ!』

 

 男は高らかに笑いながら、残されたベルトとガシャットを拾い上げた。

 

『ここからは真の(アナザー)エンディングへ――世界の終焉はすぐそこだ!』

 

 

 

 

 

 

 

 謎の男――ジョニー=マキシマ

 

 個性:???

 

 生身なのにゲーム空間に侵入できる……ヤッベー個性だな!

 

 

 

 

 

 

 

 




次回、最終回?

まだ書きたいことあるし終わらないと思うけど。
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