神のヒーローアカデミア   作:鮫田鎮元斎

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~前回までのあらすじ~

セ「てぇんさい物理学者の葛城セントがいるI・アイランドでは、このてぇんさいの研究の集大成を発表する博覧会が開かれていた!」

メ「て、その言い方他の研究者に失礼でしょ!?」

セ「そういうこの少女は研究一筋、彼氏いない歴=年齢の非モテ女子高生メリッサ・シールド」

メ「自称天才の変人研究者に言われたくないんですけど!? 時々奇声あげて走り回るやめてくれないかしら!?」

セ「――そう言ってワンワン泣いてすがるもんだから? この心優しき天才は出会いをあげるために招待状を送るのだった」

メ「送ったの私なんですけど!?」

セ「パンドラボックスを見学していたメリッサの愛しの君に謎のブレスレットが装着されてしまう! さあどうなるチャプター2!?」

メ「今までチャプター1だったの!? ていうか色々訂正したいんだけど!」




二人の天才4

――――

――

 

 

「――へえ! みんなヒーローの事務所に!」

「い、いやーそんな大した事は」

「ウチも避難誘導くらいしか」

 

 あの後、ブレスレットについては専門家(セント)が来てから処理することになったため、近くのカフェでお茶をすることになったのだ。

 

 最初は険悪なムードだった麗日とメリッサも、いつの間にやら仲良くなっていた。

 

「わ、私は気が付いたらCM出演することに」

 

 数日前にテレビデビューしてしまった八百万は頭を抱えていた。

 

「すごいなぁ……ま、私もI・アイランドじゃ有名だけど」

 

 

 にぎやかな女子トークを遠目に見つつ、緑谷はブレスレットを外そうとしてみる。

 

 留め具がどこにあるのかわからず、手をすぼめてみても、それに合わせて縮むので抜けない。

 

「なにしょげた顔してんだ、緑谷?」

「いや、それが――って峰田君っ!? に上鳴君も!?」

 

 どうやら二人はアルバイトとして来ていたようだった。

 

 空き時間にエキスポを巡り、そして素敵な出会いを求め(こっちが本命)

 

 そうこうしていたら飯田がこちらへ駆けて来てお説教が始まる。

 

(せ、世界って狭いんだなぁ……)

 

 この辺は大人の事情である。

 

 いつもの喧騒が戻ってきた辺りで、爆発音が聞こえてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――

――

 

 

 

 

『――撃破タイム1分2秒! 現在1位です!』

 

 そこでは南場重工の警備システム『ハードガーディアン』を撃破するイベントが行われていた。

 

「ふん……他愛ない」

 

 たった今最高記録を塗り替えたのは竜ヶ峰 サキ。クラスメイトがここにもいたのである。

 

「えっ!? サキ姉までいるの!?」

「――ほう、君も来ていたのか、緑谷 出久」

「壇君も!?」

 

 ジャケット姿のクロトも戦いを観戦していた。

 

「ゲンムコーポレーション宛に招待状が届いていてね。多忙な父の代わりに私が参加することになったのさァ!」

 

 本当に世界は狭かった。

 

『――おおっと! 撃破タイム46秒! 新記録更新です!』

「シャァッ!」

 

 と、状況説明している間に爆豪が新記録を打ち立てた。案の定、彼も来ていた。

 

「あ”ァ!? どうしてデクがいるんだッ!?」

 

 勝ち誇っていた爆豪は目ざとく緑谷を発見して飛んできた。

 

「か、かっちゃん!?」

「へっ! 丁度いい、お前も挑戦しろや。どっちが上か白黒つけようぜ!」

「え、いやでも」

「ああ!? 怖気づいたか!」

「そ、そう言うわけじゃ」

 

 因縁の二人がいがみ合っていると会場が氷漬けになる。

 

『またもや新記録! タイムは42秒』

 

 涼しい顔で記録を出したのは轟だった。

 

「なぁにしれっと記録更新してんだ半分野郎!」

「……ん? みんな来てたのか」

「スルーすんな!!」

 

 行ったり来たりする爆豪を見てメリッサの目は点になっていた。

 

「なに、あれ」

「いやー男の因縁、的な?」

「いつもの事ですわ……」

 

 そんないがみ合いを終わらせたのは意外にもクロトだった。

 

「まあ君たち、そのような醜い争いはやめたまえ」

「んだと!?」

「いや争っては」

 

 余裕の笑みでクロトはゲーマドライバーを装着した。

 

「君たちに最高神の御業を見せてあげよう」

 

『なんと! 次の挑戦者は、雄英高校体育祭の異端児!』

 

「試験のデータを試させてもらおうかァ!」

 

\カメンライダービルド! デンジャラス・ゾンビィ……/

 

「グレードX-2・変身!」

 

『ガーディアンチャレンジ――スタート!』

 

\ラビットタンク! ウサギトセンシャ! ベストベストマッチ! イェァ! アガッチャ! デンジャラス・ゾンビィ……!/

 

 その姿はかつて爆豪をボコボコにしたデンジャラスゾンビの形態に近かった。違いがあるとすればベルトがゲーマドライバーであるということか。

 

「フゥ!」

 

 ガシャコンブレイカーでガーディアンを滅多打ちにしていく。

 

「ブゥヘヘヘ!!」

 

 順調にダメージを与えていたが、突如として変身が解除されてしまった。

 

「……」

「…………(駆動音)」

「……フゥゥゥウゥ!!」

 

 そこからはヤケになったのか、クロトは壊れた人形のようにハンマーを振り下ろしてスクラップに変えた。

 

『撃破タイム47秒! 残念ながら記録更新とはなりませんでした……!』

「くっ……変身時間は30秒程度か」

 

 冷汗をかきながらクロトふんぞり返っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――てめえら、俺抜きで何楽しんでんだ、コラ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『こ、この声はぁッ!?』

 

 ゲートから堂々とやってきたのは、少しガラの悪そうな男だった。

 

「あれは――“ノースヒーロー”グリス!!」

 

 ヒーローオタクの緑谷は超絶な早口で解説し始めた。

 

 

 グリスは日本の北部を中心に活動しており、副業に農業をしている異色のヒーローだ。彼の人気はオタク界隈では特に高く、もし首都圏で活動すればオールマイト以上の人気を得られるとも言われている人気ヒーローなのだ。(緑谷談)

 

『日本の北国で人気急上昇のヒーロー、グリスだぁッ!』

 

 その紹介に気をよくしたのか、彼はベルトを装着し、ドヤ顔でポーズを決めた。

 

「ノースヒーロー:グリス、見参」

 

 続けてポケットから出したゼリー飲料のようなアイテムの栓を開いてベルトにセットした。

 

\ロボットゼリー/

 

 工場の作業音のようなものが鳴り響く。

 

「変身!」

 

 挑発するように新規のガーディアンを指さし、反対の手でベルトのレンチを下した。

 

\潰れる! 流れる! 溢れ出るゥッ!/

 

 グリスはビーカーのようなもので薬漬けにされ、その後に搾り上げられる。そしてあふれ出たゼリー成分によって装甲が形成される。

 

\ロボット・イン・グリス!! ブラァッ!!/

 

『ガーディアンチャレンジ――スタート!』

 

「心火を燃やして、ぶっ潰す!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






※尺の都合上三羽ガラスは出せません
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