今回都合により読点が「,」になってますがあまり気にしないでください。
~前回までのあらすじ~
?『普通の中学生,時和 ソウゴ。彼には最強のヒーローにして時の王者:“オーマジオウ”となる未来が待っていた』
神『チガァァゥ!! これは私が最高の神になるための物語ダァッ!』
?『自称神は空想の世界に捕らわれ,現実では最悪の事態が起ころうとしていた――』
――――
――
――――その頃,神野区
「うっひょーまたレベル上がっちまったぜ!」
不要な外出を控えるよう通達が出されているのにも関わらず,カメンライダークロニクルのプレーヤーたちは初イベントを楽しんでいた。
口コミでイベントの良さが広められ,プレイする人間は時間を追うごとに増えていっていた。
「あと探索してないのは……あの工場だな」
一部のプレーヤーチームが未探索の場所に入っていくと,それにならってプレーヤーたちが押し寄せていく。
「おお……すげえ凝ってんな」
中には脳みそむき出しの改造人間――脳無らしきものが格納された水槽が多く存在していたが,まさかそれが
「ッあったぞ!」
一人の幸運なプレーヤーがアイテムボックスを発見し,駆け寄っていった時だった。
『――そこから先は立ち入り禁止だよ』
腹の底に響くような不気味な声と共に,頭に生命維持装置を装着した男が姿を現す。
「うおッ! ここでボス戦かよっ!」
「や,やるっきゃねえ!」
呑気な発言に男はため息をつく。
『どうやら,空想と現実の区別がついていないようだね』
――『空気を押し出す』+『筋骨発条化』+『瞬発力×4』+『膂力増強×3』
男は個性を重ね掛けして発動する。分かりやすく言うと,空気砲である。
それもビルを数個破壊する威力の一撃だった。
「「「うわぁぁっ!?」」」
水槽もろとも吹き飛ばされ,プレーヤーたちの隠されたライフがゼロになってしまう。
――――ビビビッ!
「え……嘘だろ」
ゲームオーバーの瞬間,彼らの体内に潜伏していたバグスターウイルスが急速に活性化する。そして行きつく先は――本当の死である。
「な,なんで――これ,ゲームのはずじゃ」
――――ゲーム・オーバー
カメンライダークロニクルというゲームが抱えていた最大の不具合,それはゲームオーバー=死となってしまう点であった。
『おっと,やりすぎたかな』
なくなってしまった工場の壁を眺めて男は呟いた。
そしてそれは,宿命の対決の引き金となる。
――――
――
興奮した緑谷はベルナージュによって正座をさせられていた。彼の頭には大きなたんこぶがあった。
「え、と……少し思い出しました。肝試しの途中、僕らは忍者みたいなヴィランに襲われて」
「つまりこの世界はその忍者によってつくられた世界、だと?」
「は、はい……普通の世界に近い――それこそ仮想現実のような」
彼は個性――ワン・フォー・オールを発動させようと試みる。
しかしどんなに頑張っても何も起こらない。
「現に僕の個性は失われて」
「――ご飯できたわよ」
急に扉が開いて緑谷の母、引子が姿を現す。その姿は彼の記憶にあるものとは大きく異なり、痩せていて子供の頃の物に近かった。
「ちょっ急に入ってこないでよ!?」
「呼んだってすぐ来ない癖に」
どうやら同じ部屋にいるベルナージュには気づいていないようで、早く来るように言っていなくなった。
「……お前の母はもう少しふくよかな容姿ではなかったか?」
「恐らく、個人の願望が入っている、かも……」
緑谷は苦笑しながら答えた。
(でも妙だな。僕の理想を現実にするならもっと強個性それこそオールマイトのような、いやそれはすでに持っているからそれを本当に使いこなせているはずなのに僕はこうして個性を失っているわけで」ブツブツブツ
「気色悪い」
最後の方は声に出ていたせいか,ドン引きしているベルナージュに空手チョップを喰らっていた。
「ぶっ……こ,声でてました?」
「言いたいことがあるならはっきりと言え」
「……確証はないですけど,きっとここは“個性”が存在しない世界なんだと思います」
緑谷の母は息子に個性が発言しない事を気に病み,それが原因で太っていったという。
つまりストレスの原因がなくなれば――
「ならば外に出て確かめてみればいいだろう?」
――――
外出してみると,そこは彼の知っている世界とは別物だった。
往来を歩く人は誰も彼も“普通”の人間で,尻尾が生えていたり異様に図体がでかかったり肌の色が独特な色をしているなどということは無かった。
(やっぱりここでは個性が存在しないんだ……!)
個性がないのならばヴィランはいないし,それを取り締まるヒーローもまた存在するはずもない。
いや,本来はそれが普通なのだ。
ヒーローやヴィランは存在しないのが平和な世界というものなのだろう。
生まれてからヒーロー文化に親しんできた緑谷にはそれが衝撃的で,到底認めることができなかった。
「こんな世界なんて……間違ってる」
「どこがだ? 平和で何がいけない」
「っ……いくら平和でも,現実じゃないから」
緑谷は拳を握り締める。
“誰でも笑顔で助けることのできるヒーローになりたい”
それが彼の願いだった。
「僕だってこんな平和な世界を望んでいます……! でもッ現実には個性があって,ここまで簡単にわかり合うことなんてできなくて――それが現実だから,戻らなくちゃいけないですッ!」
「…………そうか」
ベルナージュは切なげに緑谷の方を見る。
「この世界から出るというなら,私も力を貸そう」
「っ出るって言っても」
「方法がないのならば探せばよい。幸いにも,お前は級友とともにこの世界に捕らわれたはずだ」
――――
――
――――関東のどこか
「お,おいっ! なんだありゃ」
街の中心に突如として巨大な生物が出現する。
その姿は,見る者が見れば震えあがる物だった。
「あれ……ゲムデウスじゃ……」
――――
場所は変わって九州地方。
「あれが噂のゲムデウスかっ!」
若手のヒーロー,ホークスは突如として出現した巨大ヴィランと戦闘を行っていた。
その姿は彼の脳裏にもしっかりとこびりついていた。
(討伐されたの,フェイクのニュースだったてのか……?)
考察する余裕はすぐになくなり,全開の戦闘を余儀なくされる。
――――
東北地方。
そこにもやはり巨大なヴィランが出現している。
「くそッ! どっから湧いてきやがったッ!?」
帰国していたグリスは真っ先に鎮圧に向かっていた。
「カシラッ! 避難完了したぜッ!」
「オォ……んじゃま,全開で戦闘してくかァ」
\ロボットゼリー/
グリスの戦闘スタイルは非常に荒々しく,iアイランドのような周囲に誰もいない環境でこそ持ち味を発揮する。故に,彼の戦闘の多くは記録に残っていない。
「変身!」
\ロボット・イン・グリス!! ブラァッ!!/
サイドキックの“三羽ガラス”も個性を発動し戦闘態勢に入る。
「心火を燃やして,ぶっ潰す……!」
――――
関西地方でもまた,ゲムデウスらしき怪物が出現していた。
ほとんど全ての地方で目撃情報が寄せられ,まさに異常な事態となっていた。
『さて,プロローグはここまで……』←英語だと思え!
ジョニー・マキシマは“葱”と書かれた扇をひろげて仰ぐ。
その目は赤く輝き,次々と現実世界にゲムデウスを投影していた。
『夢の舞台は用意した。現実では恐怖の怪人が大暴れしている――選ぶのは,決まっているだろうね』
全ては黒幕の思うがままに進行する。
最近本誌でデクくん見かけてないな~
そういえばジオウ映画見てきました。
感想はただ一言――『もはや言葉は不要! ただその瞬間を味わうがいい!』
まあ,新ライダーめっちゃかっこよかったよ(ネタバレ)