神のヒーローアカデミア   作:鮫田鎮元斎

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投稿すると急増するアクセス数、増減するお気に入りの数……懐かしい感じ

感想が来ないのは……二年も放置してたし是非もないよネ



――――

~前回までのあらすじ~

なんかありそうに召喚されたミライダーが雑に処理された! この無責任!
令和ライダーなんか出して本当に風呂敷たたむ気あるのか!?


アナザーエンディング13

――――

 

――

 

 

「これなら――できる気がするッ!」

 

 ソウゴ――ジオウはゲムデウスに向けゆっくりと歩を進める。

 

 ベルトからは『ケン』の文字が出現し、文字通り剣を生み出す。

 

「キシャアアアァァァッ!」

 

 ゲムデウスが雄叫びを上げると、足元にバグスターウイルスを元にした戦闘員――チキンのような頭のヴィランだ――が出現する。

 

「――我が魔王、微力ながらお力添えを」

 

\ウォズ!/

 

 傍らの不審者――ウォズは緑を基調としたドライバーを装着し、自分用のライドウォッチ――ミライドウォッチを起動する。

 

「変身」

 

 それをドライバーへ装填。本を閉じるかのようににレバーを閉じた。

 

\フューチャータイム! スゴイ・ジダイ・ミライ! カメンライダーウォズ! ウォズ!!/

 

「へー! 君も変身できるんだ!」

「我が魔王、前を」

 

 ジオウが呑気にはしゃいでいるのをウォズがたしなめる。

 

 戦闘員たちが一斉に襲い掛かってくる。二人はそれを流れるように捌いていく。ジオウはぎこちないながらも剣による攻撃で、ウォズは首元からストールを伸ばしたりしながら対処する。

 

 しかし、敵は戦闘員だけではない。

 

「ギャォォォォォ!!」

 

 ゲムデウスによる攻撃が二人のライダーを襲う。

 

「うわぁあぁっ!」

 

 攻撃をもろに喰らったジオウは無様に転がっていく。

 

「くっそ~……あいつ、強すぎ」

 

 ジオウ――ソウゴは自分の手のひらを見つめる。

 

 親子を助けた時のように、時を止める力を。それか、叫んだ瞬間に文字を具現化させた力を。

 

 しかし、躊躇ってばかりで動けない。さっきの力は偶然なのではないか、本当は自分が無個性のままで、夢の中に捕らわれたままなのではないか。

 

「――やれやれ、俺の出る幕はないかと思っていたが」

「えっ? 誰っ!?」

 

 気が付けば、マゼンタのトイカメラを首から下げた男に見下ろされている。

 

「……“通りすがりの仮面ライダー”だ」

「仮面、ライダー……? よくわかんないけど、危ないから下がっててよ!」

 

 ジオウは男に下がるよう忠告する。視線の先ではウォズが戦闘員と戦いつつ、ゲムデウスの攻撃をいなしている。

 

 男は深いため息をつき、手を振り上げる。

 

「“この世界”のジオウは、まだまだひよっこみたいだな」

「……はぁ?」

 

 不可解なことをいう男に、ジオウ――ソウゴは疑問符を浮かべる。

 

「だがまあ、大体わかった。俺の力が必要なほどではないな」

 

 男の背後からオーロラのようなカーテンが出現し、そこから一人の少年が姿を現す。雄英高校の制服を着ており、髪は短髪、童顔でどこかかわいらしさのある容姿だった。

 

 彼は食事中だったのか、パンを手に取り口を開いた状態で固まっていた。

 

「……なんだ、ここは?」

「こいつがいれば十分だろう。じゃあな」

 

 男は困惑する少年を置き去りにしてオーロラの向こうへと消えていった。

 

「え……君、雄英の人? でも、体育祭の映像にいなかったような……」

「なっジオウ……! クラスメイトの顔を忘れたのか!?」

 

 少年は驚いたようにパンを落とす。

 

「えっ嘘……俺まだ中学生……そっか、もしかして君未来から来たの!?」

 

 ジオウ――ソウゴは少ないやり取りから状況を即座に理解した。この柔軟さはまさしく王の資質と言えるかもしれない。

 

「……何を寝ぼけたことを言って――っゲムデウス、だと?」

 

 少年は目の前で暴れているゲムデウスを見て腰を抜かす。

 

「そうか、俺はゲムデウス事件の――仕方ない。手を貸してやる」

 

 状況を理解したのか、少年はベルトにドライバーを――ソウゴと同じジクウドライバーを装着しライドウォッチを取り出した。

 

「ねぇ君、名前は?」

「俺は妙光院 ケイトだ」

 

\ゲイツ/

 

「へーゲイツっていうんだ」

「おい何を聞いていた? もう一度言うぞ、俺は妙光院 ケイトだ」

 

 少年――ケイト(ゲイツ)はライドウォッチをベルトへ装填、ロックを解除しそれを両手で包み込む。

 

「うん、わかった。一緒に戦おう! ゲイツ!」

「だからケイトだと……もういい――変身!」

 

 正しい名前を覚えさせることに諦めたのか、ケイトはそのまま変身する。

 

\RIDER-TIME/

 

 彼こそ、未来のジオウ――ソウゴのライバルにして最高の友。

 

\カメンライダーゲイツ!/

 

 ジオウとは異なり赤と黒を基調とした時計のようなアーマー、仮面には“らいだー”の文字。

 

「よーし、今度こそ、いける気がするっ!」

「……ふん、過去のお前になど負ける気はない」

 

 ジオウとゲイツ、二人は並び立ってゲムデウスと向き合う。

 

 将来、時の王者と救世主と呼ばれる二人が、出会った瞬間である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――

 

――

 

 

 

 ――仮想世界

 

 

「さあ、ここからがハイライトさ」

 

 白い狐のようなライダー、ギーツは手元の銃――マグナムシューターをヒーローたちへと向けながら投げキッスをする。

 

「俺たちの世界を邪魔するなら――排除するまでだっ! 行くぞみんな!」

「言われなくてもっ!」

 

 盾男の号令で魔法少女(年齢不詳)が杖を振る。すると、魔法少女の分身が現れる。

 

「わお! 雑魚は数が多いと相場が決まってるぜ?」

「っ個性がありゃあんたなんかに負けはしないのよっ!」

 

 ギーツの挑発に乗った魔法少女(年齢不詳)は再度杖を振る。すると分身たちが一斉に動き出した。

 

 ギーツは臆することなく分身の群れの中へ飛び込み、アクロバティックな動きでそれらと戦っていく。

 

「――ウチらも、戦わなきゃ」

 

 耳郎もまた戦おうとガシャットを構えるも、苦しそうに胸を押さえた。

 

『っ響香!? 大丈夫!?』

「うん……だい、じょうぶ」

 

 強がってみせるものの、戦闘のダメージとウィルスによる負荷が原因で立っているのが精いっぱいな状況だった。

 

 彼女の脳裏にクラスメイト達の顔が思い浮かぶ。

 合宿で襲撃を受けたメンバーの大半は昏睡状態となっており、普段は陽気で騒がしい彼らが静かに眠り続けていた。

 

「ウチが……やらなきゃっ!」

「――無理をする必要はない、耳郎 響香」

 

 聞き覚えのある声に振り向く。そこには王様のような装束のクロト、そして従者のように侍る緑谷とエミの兄、エム。

 

「耳郎さんっ! 大丈夫?」

 

 緑谷はボロボロなクラスメイトに駆け寄り方を貸す。

 

「緑谷……壇……なんで、ここに?」

「耳郎さんこそなんで正気で……っそういえば僕がみんなを探しに行ったときどこにもいなかった。そういえば補修で肝試しに参加していなかった人も。そうか、ここにいるのは襲われたメンバーだけで」ブツブツブツ

「……ごめん、考察あとにしてくんない?」

 

 平常運転な緑谷にツッコミを入れると、クロトの方を向く。

 

「決まっている。この世界から脱出するためさァ」

「お前の持っているそのガシャット、それを使えば俺たちはこの世界から脱出できるってワケさ♪」

 

 クロトの説明をエムが補足する。

 

 耳郎は手に持ったマイティクリエイターガシャットが急に重くなったように錯覚した。このガシャットにすべての命運がかかっている。そんな重大な役目を自分が負っているのだと改めて自覚する。

 

「安心したまえ。我々の妨害をするのはあのヒーローもどき。ヌァラバ……この場は私に――この壇、クゥロォトォ王に任せて休んでいるといい」

 

 クロトは自信満々に乱戦へと向かっていく。

 

「――ええい! 控えおろうっ!」

 

 そしてどこぞの黄門様の家来のように高らかに宣言する。

 

「この私を誰だと心得る!」

「いやあんたが言うんかい」

 

 耳郎はたまらずツッコんでしまう。

 

「私こそは王の中の王――壇、クゥロォトォ王であるぞォッ! 貴様ら頭が高ァいッ!」

 

 傍若無人なクロトのふるまいに戦闘が一時中断される。

 

「はは、これは失礼いたしました」

 

 クロトの口上にわざとらしく従ったのはギーツ。ノリがいいのかはたまた馬鹿にしているだけなのか。

 

「お前……雄英の」

「はァ……羨ましいなぁ……エリート様はここでも人助けってわけだ」

「王による支配ハ、過去のlegacy!」

「個性も使えないあんたなんか怖くもなんともないわよッ!」

 

 反対に、ヒーローたちは嫉妬交じりの怒りの視線をぶつけた。

 

「ほゥ……君は私に個性が使えない、そう言ったァ……だが、この世界は“無個性の願いが叶う”世界ィ」

 

 チッチッチッ、とクロトは指を振る。

 

 それは理解の足りていない子供を小馬鹿にするような仕草だった。

 

「ヌァラバ……無個性な私の願いも叶う――」

 

 クロトは恍惚とした表情で天を仰いだ。

 

 そしてその全身が輝きだす。

 

「な、無個性っ!? 馬鹿な!」

 

 ヒーローたちは無個性であることを信じられないのか、狼狽えている。

 

「……私は常々思っていた」

「――この頭には無数のゲームのアイデアが浮かんでいる」

 

 なぜか、光り輝いているクロトとは別の方向から声が響いてくる。

 

 ぬるり、と。スーツを着こなしたクロトが現れる。腰にはバグヴァイザーを装着している。

 

「――だが一度に作れるゲームは一本、とてももどかしい思いをしたものだ」

 

 再び、新たなクロトの声が。

 

 現れたのはジャケットにTシャツというラフな格好のクロト、腰にはゲーマドライバーを装着している。

 

「――どうにか、この頭の中のアイデアを一度に具現化できないものか。思い悩んだ日もあった」

 

 さらにクロトの声が。

 

 現れたのは髪をオールバックになでつけた上半身裸のクロト、腰にはゲーマドライバー。

 

「――だが、これらの問題は、実に簡単な方法で解決する」

 

 またもやクロトの声。

 

 現れたのは、ゲンムを思わせるボディースーツのクロト、腰にはゲーマドライバー。

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「そう、この私が増えればいいのさァッ!!」」」」」

 

 

 

 

 

 クロトの発光が治まる。

 

 占めて五人のクロトが一堂に会していた。

 

「嘘……だろ? 壇君が……?」

 

 異様な光景に緑谷は絶句していた。

 

「マジ……? 一人でもキャラ濃すぎて手に負えないってのに」

 

 耳郎もまた、癖の強いクロトが増えたことにめまいを起こしていた。

 

『いや……クロトが増えたって仲間れするだけでしょ』

 

 耳郎の視界を通じてこの状況を見ていたエミは、これから起こるであろう未来を予知した。

 

「ははははっ! これは心が躍るなぁっ!」

 

 この状況を面白がっていたのはただ一人、エムだけだった。

 

「か、数が増えたって雑魚は雑魚でしょっ!?」

 

 魔法少女(年齢不詳)は、自分も分身を出しておきながらクロトの増殖を見せかけだと虚勢を張る。

 

「ホゥ……私が雑魚かどうか、その身で味わうといィ……」

 

 五人のクロトはそれぞれ変身アイテムを構えた。

 

「――私は壇 クロト!」

 

 スーツを着たクロトは白のガシャット――デンジャラスゾンビを持っていた。

 

\デンジャラス・ゾンビィ……/

 

「――私はァ新・壇 クロトォ!」

 

 ラフな格好のクロトは黒のガシャット――プロトマイティアクションXオリジンを持っていた。

 

\マイティアクションX!/

 

「――私は……壇、クゥロォトォ神!」

 

 上半身裸のクロトは分厚いガシャット――ゴッドマキシマムマイティXを持っていた。

 

\ゴッドマキシマムマイティX!/

 

「――私は、壇 クロト※※(ピー)

 

 ゲンムのようなボディスーツのクロトはグレーのガシャット――マイティノベルXを持っていた。

 

\マイティノベル・エックス!/

 

「そしてこの私こそ――壇、クゥロォトォ王だァッ」

 

 王のような装束のクロトは黒いライドウォッチ――アナザーウォッチを持っていた。

 

\オーズゥ……/

 

 

 

 

「「「「「変身!!」」」」」

 

 

\デンジャラス・ゾンビィ  WoOoooOOO!/

 

\マイティーアクショーンX/

 

\ゴッドマキシマム――エーックス!/

 

\(省略)マイティノベル! X!/

 

 

 

 

 

 五人のクロトは五者五様の姿へ変身。

 

 四人のゲンムとアナザーオーズへと姿を変えた。

 

 

「刮目するがいい――限界を超えた、私のクァミの、サァイノウをッ!!」








大変長らくお待たせいたしました。
次回、クロトが大暴れします!
それはもう大暴れです!
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