亮我「ノイズを撃退した一海は、じゃんけんという死闘を勝ち抜いた奏をイクサリオンの後ろに乗せ、立花くんたちと共に二課の基地へと訪れる」
響「亮我さんの作った機械で、私の体にガングニールの欠片が入ってることが分かったんです」
一海「響ちゃんの体を調べ終えたと同時にノイズが現れ、俺と亮我が変身して撃退」
亮我「撃退したが、ノイズの現れ方に疑問を抱くことになった」
ルオン「はてさてどうなる第10話!!」
―特異災害対策機動部二課―
「オラァ!!」
「うわわっ!?」
「どうしたどうした!?そんなんじゃ簡単にやられるぞ!!」
オッス、一海だ。
あれから1週間が経過した。結果だけを報告すると、響ちゃんは二課に入ることになった。人助けができると張り切っていたが、戦い方がなってなかった。
このままじゃ死んじまうと感じた俺は、響ちゃんに稽古をつけていた。
「よし、とりあえず休憩するか」
「はぁ…………はぁ………はい」
俺は変身を解除して、近くに置いておいた水が入ったペットボトルを持って響ちゃんに近づいて渡す。
「ホラよ」
「あ、ありがとうございます」
受け取った響ちゃんは、蓋をあけて水を一気に飲みほす。
「ぷはぁ…………はぁ~」
「どうした?ため息なんてついて」
「私……一海さんに迷惑かけてますよね?全然一海さんみたいに戦えないで……ダメダメですよね?」
顔を俯かせながら、そう言う響ちゃん。
俺は響ちゃんの前に移動し、デコピンをおみまいした。
「あたっ!!」
「バーカ……迷惑なんて思ってねぇよ。むしろ、戦えないのが普通だ」
「え……普通…………ですか?」
「ああ。今まで戦いとは無縁だった子が、いきなり俺たちみたいに戦えるようになんかなれねぇ。今の響ちゃんが普通なんだ」
「…………でも私、早く皆さんの役に」
「気持ちは分かる。でもな、今の響ちゃんの最重要目標は、死なない要に避けることだ」
「戦うじゃなくて避ける………?」
首をかしげながら言ってくる響ちゃん。
そんな響ちゃんの頭に、俺は手を置いてなでる。
「あ……」
「確かにノイズを倒せば、凄い人助けになるが、その人助けをする奴が死んじまったら元も子もねぇ。だから今、響ちゃんの覚えなきゃいけないのは避けることだ」
「はい、分かりました」
「よし!!んじゃ稽古再開するか!!」
「はい!!」
笑顔で返事をした響ちゃんは立ち上がってガングニールを纏い、俺はイクサに変身して響ちゃんとの稽古を再開した。
……………
………
…
―数時間後―
「よし!!今回はここまでだ!!避け方は上手くなったのもそうだが、予定より早く防御の訓練、戦いの訓練にも行くとは思ってなかった。頑張ったな響ちゃん!!」
「はい!!ありがとうございます!!」
あの後、響ちゃんは今日の訓練予定にはなかった、防御と戦いの訓練をできる程まで上達した。
「そういや、今日は未来ちゃんと流星群見るんだっけか?」
「はい!!もう楽しみで楽しみで!!」
「なら早く行ってやりな」
「で、でも、風鳴司令に結果報告とかしないといけないんですよね?」
「その報告は俺だけで大丈夫だから、響ちゃんは未来ちゃんとこに行ってやりな」
「一海さん…………ありがとうございます!!」
響ちゃんはそう言って頭を下げてから、荷物を持ってトレーニングルームを出ていく。
俺もトレーニングルームを出て、シャワールームで汗を流してから司令室に向かった。
「オッサン、訓練終わったぜ」
「ご苦労だった。ん?響くんはどうした?」
「響ちゃんなら、友達と大事な約束があるから先に帰らせた」
「そうか。で、彼女はどうだった?」
「後半から凄い成長だった。回避に関してはもう大丈夫だろう。予定になかった防御と戦闘訓練もそれなりにできるようになった」
「そうか。今日は助かった、これからもよろしく頼む」
「任せときな。んじゃ、俺は先に帰らせてもらうぜ」
俺はそう言って司令室を後にし、地上に戻ってイクサリオンに乗って店に向かった。
だが
―pipipipipipi―
「っ!?(緊急通信の音!?)」
もう少しで店に着きそうなとこで、二課からの緊急通信が入った。俺はイクサリオンを停めて、通信機を手にする。
「一海だ!!何があった!?」
『一海さん友里です!!ノイズが出現しました!!場所はD地区の地下鉄です!!今、響さんが戦っています!!一海さんは響さんが出てくる予想ポイントへ向かってください!!』
「(響ちゃんが!?)奏や翼は!?」
『他の地区に現れたノイズと戦っています!!倒し次第向かうとのことです!!』
「了解した!!」
俺は通信を切り、言われたポイントへ向かう。
……………
………
…
―数十分後―
「そろそろ見えてくる筈だが」
あおいさんに言われたポイントへ近づいてきた俺は、少しスピードを落とす。
するとその時
―ドゴォオオオオオオン―
「っ!?あっちか!?」
近くから爆発音が聞こえ、俺はすぐに音の発信源に向かう。少しすると、シンフォギアを纏った響ちゃんと翼が、鎧を纏った人物と向かい合っていた。
俺は女神がくれたビルドウェポン、【ネビュラスチームガン】を取り出して、翼たちと鎧の人物の間にエネルギー弾を撃つ。
―ババババン―
「っ!?なんだ!?」
「どこからの攻撃だ!?」
「翼さんあそこ!!」
「あそこ?……っ!?アレは!?」
俺に気づいた響ちゃんと翼が俺へ視線を向ける。それに釣られて鎧の人物も俺へ視線を向ける。俺はそのままスピードを上げて突っ込み、翼たちと鎧の人物の間にイクサリオンも止め、ヘルメットを外して翼たちに顔を向ける。
「翼!!響ちゃん!!無事か!?」
「一海さん来てくれたんですね!!」
「一海気をつけて!!そいつはネフシュタンの鎧を纏ってるわ!!」
「ネフシュタン?」
「あのライブで奪われた聖遺物よ!!」
「ほぅ…………どんな面か見させてもらうか――なっ!?」
俺はネフシュタンの鎧を纏った奴の面をおがもうと見た瞬間、俺は驚いた。
そんな俺を見た翼が声をかけてきた。
「一海?どうかしたの?」
「なんで!?」
「一海s「なんでだ!!!」えっ?」
「なんで……生きてるなら生きてるって教えろよ!!なぁ!!一海!!」
「クリス……」
ネフシュタンの鎧を纏った人物―――
「えっ!?」
「なっ!?貴様!!一海から「いいんだ翼!!」か、一海?」
「いいんだ翼……いいんだ」
俺は翼にそう言ってから、抱きついてきたクリスの頭を撫でる。すると、俺を抱きしめるクリスの腕に少し力が入った。
「久しぶりだな…………大きくなったなクリス」
「あぁ…………一海なんだな?あたしが知る一海なんだな?あの優しい……一海なんだな?」
「ああ…………心配させて悪かった」
俺はそう言ってクリスを優しく抱きしめる。
その時
「っ!?クリス避けろ!!」
「うわっ!?」
「くっ!?」
離れた場所から殺気を感じ、嫌な予感がした俺はクリスを突飛ばし、顔を後ろへ下げる。すると先程まで俺の顔があった位置に青い光が通り過ぎていった。
「いててっ」
「大丈夫かクリス?」
「あ、ああ「おいコラ!!」テメェ!?メテオ!?」
「なんだ――ッ!?」
俺は聞いたことのない声を聞き、そっちへ顔を向けると、驚きの存在がいた。
それは
「テメェ!!モブのくせに、クリスに言い寄ってんじゃねぇ!!」
「仮面ライダー……だと!?」
俺と同じ存在である、流星を思わせるような仮面ライダーがいたからだ。
to be next symfony
次回、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサは!!
バカ「モブが俺様の嫁たちに手を出してんじゃねぇよ!!いけよ!!ダスタード!!」
一海「勝手なことほざいてんじゃねぇよ!!このバカ野郎が!!」
現れたバカライダーとぶつかる一海
翼「あなたは、一海のなんなの?」
クリス「今は友達さ。今はな?アーマーパージ!!」
翼の質問に答え、鎧を弾き飛ばすクリス
響「一海さん!!一緒に!!」
一海「ああ!!心火を燃やして」
一海&響「ぶっ飛ばす!!」
次回、戦姫絶唱シンフォギアグリスイクサ
『激突!!グリスvsメテオ!!炸裂する親衛隊コンビパワー!!』
ルオン「次回も是非読んでください!!」