プロローグ:戦士の死と新たな生
とある世界での話。
雨が降り続ける中、俺、紅 一海(くれない かずみ)は、目の前にいる敵、仮面ライダーエボルことエボルトと向かいあっていた。
『おいおい、わざわざ雨の中来てやったのに、お前だけか?おおかた、戦兎たちはパンドラボックスの回収と、内海を倒しに行ったんだろ?俺をパンドラボックスから離すために』
「ああ……テメェを足止めするのが、俺の役目だからな」
『お前にできるのか?アイツ等の中で、1番弱いだろ?』
「かもな…………だからって足止めしない理由にはならねぇんだよ‼」
《スクラッシュドライバー》
俺は腰に【スクラッシュドライバー】を装着し、【ロボットスクラッシュゼリー】を取り出す。
《ロボットゼリー》
「心火を燃やしてぶっ潰す‼変身‼」
《潰れる‼流れる‼溢れ出る‼》
《ロボットイングリス‼ブラァ‼》
俺はロボットゼリーをスクラッシュドライバーに装填し、右についてるレンチを下げ、俺は【仮面ライダーグリス】へと変身した。
変身した俺を見たエボルトは、急に手を広げた。
「何の真似だ?」
『なぁに、ただのハンデだ。アイツ等に、お前が少しでも足止めしたって証拠を見せるためにな?』
「そうかよ…………じゃあ遠慮なくやってやる‼ラァッ‼」
俺はエボルトに向かって走りだし、奴の体に拳を叩き込む。
だがエボルトは微動だにしなかった。
『どうした?こんなもんか?』
「まだまだぁあ‼」
俺はエボルトの体に拳を、蹴りを、何度も何度も叩き込む。
だが、いまだにエボルトは微動だにしなかった。
そして
『あ~あ、つまらねぇ……なっ‼』
「がぁっ!?」
俺はエボルトに簡単に殴り飛ばされ、地面を転がる。
その俺を、エボルトが先回りし、足で止め、首を掴んで持ち上げた。
「ぐっ!?……この‼」
『まったく…………少しは期待してたんだが、拍子抜けだな。いいか?攻撃ってのはな…………こうやるんだよ‼』
「がっ!?」
『フン‼ハァッ‼タァッ‼』
「ぐっ!?がっ!?ごぉっ!?」
『デヤァアアアア‼』
「がぁああああああ!?」
俺から手を離したエボルトは、俺にパンチにキックを連続で叩き込み、俺は壁に激突した。
「ぐぅうう…………‼……野郎‼」
『おいおい、これで終わりじゃないだろう?』
「たりめぇだ‼」
《スクラップフィニッシュ‼》
「オラァアアアアアア‼」
俺はレンチを下げ、右足にエネルギーを溜めて、エボルトに飛び蹴りを叩き込む。
だが
『こんなものか?』
「ッ!?」
エボルトに効いてる様子はなかった。
そのエボルトは、俺の足を掴んだ。
「ホラよ‼」
「うわぁっ!?」
足を掴んだエボルトは、俺を宙へ放り投げる。
そして
『フンッ‼』
「がぁああああああ!?」
エボルトは手にエネルギーを溜め、落ちてきた俺の顔を殴った。
殴られた俺は壁に激突し、地面に倒れる。
その際に、俺の仮面は砕け散り、頭から血が流れ、口から血をはきだす。
「ゴフッ‼…………ハァ……ハァ……」
『あ~あ…………もう飽きた。終わりにしてやるよ』
そう言ったエボルトは、倒れた俺に近づいてくる。
「そんじゃ…………チャオ」
エボルトは俺の前に立ち、自身のベルトである【エボルドライバー】のレバーに手をかける。
「この時を待ってたぜ‼」
《ツイン!ツインブレイク‼》
《潰れな~い‼ディスチャージクラッシュ‼》
『なにっ!?』
「オラァッ‼」
『ぐぅっ!?』
俺は、仲間だった赤羽、青羽、黄羽のボトルを、ドライバーと武器である【ツインブレイカー】に装填し、エボルトを吹っ飛ばした。
『いてて…………なるほど。肉を斬らせて、骨を断つか…………だが残念だったな?全然意味がなかったぞ』
「いいや…………意味ならあったさ」
そう言った俺は、奴から奪った物を見せる。
『ッ!?エボルトリガー!?』
「ああ。俺の目的はテメェを足止めするためでも、テメェに一撃喰らわすためでもねぇ…………テメェが大事にしてるこれを破壊するためだ‼ラァッ‼」
俺は【エボルトリガー】を宙に投げ、ツインブレイカーで破壊した。
するとエボルトの姿が、最初に見た姿へと戻った。
『なんだと‼?』
「はは…………ざまぁ見やがれ」
『紅 一海ぃいいいいい‼貴様だけは…………貴様だけは‼この場で殺してやる‼』
《Ready go‼》
「殺れるもんなら殺ってみろ‼」
《スクラップフィニッシュ‼》
『ハァアアアアアア‼』
「ラァアアアアアア‼」
俺たちは互いに足へエネルギーを溜め、蹴りと蹴りをぶつけ合う。
そして
『ぐぅっ!?』
「うわぁっ!?」
エネルギーを溜めた蹴りのぶつかり合いで、俺たちは互いに吹っ飛んだ。
『ぐぅう!?……このままですむと…………ぐぅっ!?』
「ハハ…………どうやら限界みてぇだな?」
『ちぃっ‼計画を変えるしかねぇか‼』
俺に攻撃しようとしたエボルトだったが、思うように力が入んなかったのか、逃げ去っていきやがった。
俺は仰向けになりながら、空を見上げ、自身の粒子みたいに消え始めてる手を見る。
「ハハ…………やっぱこうなったか」
「「「カズミン(紅)‼」」」
「あ?」
俺が自身の消え行く手を見ていると、仲間である桐生戦兎と万丈龍我、氷室幻徳が傘もささずにやって来た。
「よぉ、お前ら傘もささずにどうした?」
「バカヤロー‼なんでこんなことしたんだよ!?他に方法なんていくらでもあったろうが!?」
「バーカ…………こうでもしなきゃ、奴の鼻っ柱折れねぇからな」
「せめて誰か1人でも連れていくことはできただろう!?」
「オメェらは前回の戦いのダメージが回復しきってねぇんだ。連れてける訳ねぇだろ」
「カズミン…………」
「戦兎…………アイツのエボルトリガーは壊しておいた…………お前ら3人で、あの野郎をぶっ潰してくれよ?」
「ああ…………ああ‼」
「龍我………あの野郎に、テメェの方が強いってこと、体に教えてやれ」
「ッ…………ああ‼」
「ひげ…………どうかコイツらの力になってくれ……頼んだぜ?」
「ああ……任せろ」
戦兎たちと話すなか、俺の意識は段々と薄れていく。
「ハァ…………どうやらもうすぐらしい。龍我、ひげ…………北都の仲間と畑を頼む」
「カズミン…………」
「紅……任せておけ」
「戦兎…………みーたんに言っといてくれ。楽しい思い出をありがとうって」
「ああ……伝えておく」
「頼んだ…………ぜ…………」
俺はそこで、完全に体が消えるのを感じ、意識を失った。
だけど
「あ~あ、“また”やっちまったか」
俺は特殊な空間で目を覚ましした。
実を言うと、この空間に来るのは初めてじゃねぇ。
俺はこの空間に、2度来たことがある。今回で3度目だけどな。
「まったく、あなたは何度も何度も無茶をして死にますね」
「女神か」
俺の前に、呆れた視線を向ける白い服を着た女性、女神が現れた。
「1度目は、強盗犯から子供を庇って死亡し、転生した2度目は、自身の体に負担をかけ、自身の子供と自身の子供じゃないのに助けて寿命で死亡し、3度目は仲間と世界を救うために命をかけて、敵に痛手を負わせて仲間に看取られながら死亡…………まったく、あなたは他人や世界のために平気で命を捨てますね」
「いや~……なんかすまねぇ」
「…………まぁ、これであなたが憧れた人たちに転生した訳ですが、どうしますか?他の世界に転生しますか?」
「いいのか?」
「あんな勇気ある行動を無化にする程、天界は心が狭い訳ではありませんからね」
「なら頼むよ、転生」
「はい…………次も戦いになりそうな世界ですが?」
「どんな世界だ?」
「ノイズと呼ばれる、人類共通の災害が人々を襲う世界ですね。その世界には、ノイズと戦う歌姫たちが存在します」
「人々を襲う化物災害に、戦う歌姫たちか…………決めた‼その世界にする‼」
「分かりました。特典はどうしますか?」
「特典……か…………」
転生する世界を決めた俺は、特典をどうするか考える。
「なぁ、女神。スクラッシュドライバーとか持っていけねぇのか?」
「可能ですよ」
「じゃあ、スクラッシュドライバーとロボットスクラッシュゼリーを頼む」
「分かりました。ついでに、他のフルボトルやアイテム、イクサベルトやそのアイテムなども特典として渡しますね」
「えっ!?いいのか?イクサベルトまでよ?」
「ええ。おそらく、グリスだけじゃきついかもしれないので」
「…………分かった。迷惑かけたな、女神」
「そう思うなら、今度こそ幸せになってくださいね」
「努力はする」
「それじゃあ…………お元気で」
女神がそう言った瞬間、俺の足下に穴が開き、俺はそこに落ちていき、新たな世界へと転生した。
と、いうことで、グリスとイクサがシンフォギアとクロスする小説です‼
次回は一海が原作ブレイク‼
あの子に影響をあたえます‼
次回も是非読んでください‼