がっこうぐらし!+(再編集中)   作:すぴてぁ

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第20話 おはよう

薬を打ってしばらく経った頃、しおりの呼吸も徐々に落ち着いているが顔は未だに辛そうだった。

しおりの手を握っているくるみは欠伸をして目を擦る。

 

「先輩、少し寝てください。疲れてるでしょう?」

 

その姿をみた美紀はくるみに毛布を渡す。

しかしくるみは首を振り断る。

 

「ダメよくるみ。少しでも寝て、しおりさんは私たちが見てるから」

 

くるみはさすがに限界だと思い美紀から毛布を受け取りしおりから手をゆっくり離す。

 

「んじゃ、ちょっと仮眠とるな…」

 

と言って壁に背中を預けて毛布に包まる。

そして直ぐに規則正しい寝息が聞こえた

 

そして地下にいたのはめぐねぇだったことを伝える美紀

 

「そう、やっぱり…めぐねぇだったんだ」

 

「……はい……」

 

「めぐねぇは……どうだった?」

 

りーさんの問いかけに目を逸らす美紀

 

「どうって……どうもしないわよね。変なこと聞いちゃった」

 

「いえ……」

 

「ずいぶん探したのよね…見つからないわけだ」

 

りーさんの言葉に黙り込む。

 

「隠れなくてもよかったのにな」

 

下唇を噛み涙を流すりーさん

そんなりーさんを抱く美紀

りーさんは一度は驚くも美紀を見つめる

 

「……待ってたんだと思います」

 

「え?」

 

美紀の言葉を聞き疑問に思うりーさん

 

「その……いなくなった時、皆さんきっと元気なかったですよね」

 

「うん」

 

「だから落ち着いて元気出すのを待ってたんだと思います」

 

「そうなのかな……」

 

美紀の言葉を聞きながらちょっとずつ返事をするりーさん

そして問いかけるように美紀に言う

 

「私たちのこと待ってたのかな。忘れてなかったのかな……」

 

「そんなわけないです」

 

その言葉を聞き安心したのか嬉しかったのか、涙を再び流すりーさん。美紀はそんなりーさんをぎゅっと抱き寄せる。

 

 

 

 

 

 

 

しばらくした頃、美紀は学園生活部の寝室にそっと入る。

寝ているゆきを見てクスッと笑いゆきを起こさないように布団に潜る

そしてりーさんと話したことを思い出す

 

 

 

 

「私とくるみは今日このまましおりさんの傍に付くわ。ゆきちゃんのことは、みきさんお願いね?」

 

「分かりました。何かあったら呼んでください…りーさんもちゃんと休んでくださいね」

 

「えぇ大丈夫よ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ううん………っ」

 

くるみはふと目を覚ます。

目を擦り窓から外を見ると、仮眠をとると言った時よりも真っ暗だった。毛布をたたみ、立ち上がる。

しおりの寝ているソファの側まで行き様子をうかがう。

顔を覗くと汗をかいていることに気付きタオルで拭き取る

薬が聞いているのか少しずつ寝息が聞こえ息も荒くないことに一安心をするくるみ。

手を握ろうとするとカシャンと手錠が動く。

このままだとりーさんを起こしてしまうと思い、りーさんが寝ている机の奥に手を入れて鍵をとる。

りーさんに自分の使っていた毛布をかける

その鍵を使い手足の手錠を外す

しおりの右手を握りながら寄り添うくるみ

 

(目が覚めたら…ちゃんと謝ろう…)

 

くるみはそのまま目を閉じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

窓から日が差しその光で目を覚ますくるみ。

ふと目を覚ますとある違和感を覚えた

自分がソファで寝ていたのだった

そして、頭を乗せているところが毛布とは違う柔らかさがあった。

そして頭を撫でられていることに気付き上を見上げると、

優しく微笑みながらくるみの頭を撫でるしおりがいた

くるみは目を見開きバッと起き上がる。

 

「…おはよ。」

 

いつも通りに朝の挨拶をするしおり。

しかしくるみは言葉がでず固まったままだった

 

「まだりーさん寝てるから静かにね…」

 

と言い口元に人差し指を近づけるしおり

そして確実にしおりだと思ったくるみは涙が溢れてくる。

そして涙を堪えられなくなりしおりに抱きつくくるみ。

 

「…っ…っ!しおり…しおりっ!」

 

「うん…ごめんね。」

 

くるみを受け止めるように抱き寄せて背中をさするしおり。

しおりの制服のシャツを握りしめながらしおりの名前を何度も呼ぶくるみ。

 

するとガタッと音がした。

音がした方を向くと、椅子から立ち上がって唖然としているりーさん

 

「しおりさん……よかったっ」

 

しおりが目を覚ましたことに安心するかのように言うりーさん。

目元から涙が流れるもしおりに笑顔を向ける。

 

するとガラッと放送室の扉が開く。

しおりとりーさんは扉の方へ目を向けると走ってきたのか顔がほんのり赤くなり息を整えながらしおりをみるゆきがいた。

 

「しおりちゃんっ!……やふぅっ!」

 

ゆきはくるみとは反対の右側からしおりに抱きつく。

それを優しく受け止めるしおり。

ゆきの後を追いかけてきた美紀も放送室にたどり着き、今の状況を見て呆れた顔をしながらもクスッと笑うも全員を見つめながら

 

「おはようございます」

 

と言う。

それを聞いた四人は

 

『おはよう!』

 

と答える。

 

 

 

 

 

 

 

 

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