がっこうぐらし!+(再編集中)   作:すぴてぁ

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第22話 しょうらい

学園生活部の寝室にてしおりはハサミ片手に鏡を見つめていた。

後ろ髪を切ろうとするが上手く切れずにいた。

すると扉が開く。外で待っていたくるみが入ってきた。

 

「なにしてんだ?」

 

「髪を切ろうとして…時間かかりそうだから先に行っててもいいよ」

 

と言い再び鏡を見るしおり。

そんなしおりを見てくるみは、シャベルを置いてしおりの手からハサミをとる。

しおりはそれに驚きながらもそのままでいる。

 

「どこまで切るんだ?」

 

くるみはしおりの後ろに座り左手でしおりの髪を触る。

 

「えっと…肩より少し下。切ってくれるの?」

 

と、くるみに問いかける。

しかしくるみは「ん…」と軽く答えてしおりの髪を切り始める。

しおりは少し気まづそうな顔をしながらじっと座る。

 

「別にもうどこも怪我してないから…そんなに心配しなくても」

 

「それでもまだ病み上がりだろ?しばらくは一人で行動すんなよ」

 

「くるみの過保護…」

 

しおりはプクッと頬を膨らましてくるみに言う

 

「なんとでも言え言え。にしても珍しいな、髪を切るなんて小学校の時が最後じゃないか?」

 

「そうかもね。ずっと伸ばしてたけど…くるみみたいに結ぶわけでもないから邪魔かなって」

 

「ふーん…これくらいでどうだ?」

 

と言いくるみは鏡に後ろ髪を写して、しおりに見えるようにする

 

「うん。あんまり短くしたくもないからね……どう?」

 

しおりは話しながら袋をゴソゴソ漁り、あるものを頭に付ける。

白いヘアバンドを付けていた。よく見ると服装も変わっていた。

前まで着ていたパーカーはボロボロになってしまった為しおりが遠足に行った時に買ったものだった。

 

「なんか…明るくなったよな」

 

「そうかな?さっみんな待たせてるし行こ!」

 

しおりは薙刀が入った袋を背負い部屋を後にする。

その姿をみたくるみは

 

(変に明るくなって…なんか隠してんじゃないよな…)

 

いつもとは違うしおりを見て不安に思った。

 

「あっそうだ…パーカー似合ってるよ!」

 

しおりがひょこっと顔を出して言い忘れていたことをくるみに伝える

そういった後また先に部室へ向う

 

(考えすぎか…)

 

そう自分の中で納得してしおりの後を追う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部室へ入る二人。

 

「あら二人ともおはよう。しおりさん、何かあったらちゃんと言ってね」

 

「りーさんも心配しすぎですよ……あの、色々ありがとうございました。美紀ちゃんも薬ありがとう」

 

「いいえ。私は大したことはしてないわ。頑張ってくれたのは美紀さんよ」

 

りーさんにそう言われ急に話を振られたことに驚き読んでいた本から目を離しりーさんの方を向く。

 

「いえ…私は何も…」

 

そう言って美紀は本で顔を隠す。

 

「すっごーい、くるみちゃんアクション俳優になれるよ」

 

ゆきのそんな声を聞きそちらの方を向くと目をキラキラ輝かせるゆきと、それを聞いて嬉しそうに笑うくるみがいた

 

「うん、くるみちゃんの将来は決まったね!」

 

「いやいやいやならんから」

 

「じゃあ何になるの?」

 

ゆきの問いかけに少し考えるくるみ。

 

「そりゃー…可愛いお嫁さん……とか」

 

ぽっと顔を赤らめながら小さく呟くくるみ。

するとふと後ろを振り向くと、じーっとくるみを見つめるしおりがいた。

しばらく沈黙が続くも

 

「希望を持つのはいいことだと思うよ」

 

「そ、そうか」

 

しかしそのすぐあとにふふっと声が聞こえる。

よく見るとしおりが笑うのを堪えていた。

 

「おいしおりー!なんで笑うんだよっお前昔は笑わないで聞いてただろー」

 

しおりの肩を掴みながらしおりを揺らすくるみ。

 

「ごめんごめん、おかしいんじゃなくて今でもそうなんだなーって思ってただけだよ!」

 

揺らされながらくるみに謝罪をするしおり。

それを聞いていたゆきは

 

「そうだよ!確かにくるみちゃんは筋肉質で男前で無鉄砲だけど…」

 

「そーゆーことを言うのはこの口かー」

 

くるみはしおりから手を離し、ゆきの頬を引っ張る

 

「いたたた、だからわたしじゃなくてー」

 

「はいはい、そのへんでねー出かけるわよ」

 

「はーい、どこに?」

 

頬が赤く腫れているゆきがりーさんに問いかける。

 

「今日は倉庫の整理よ」

 

「倉庫?」

 

「地下一階の倉庫。広いぞー」

 

くるみは下を指さして言う。

それを聞いたゆきは「大変そう」と呟く。

 

「ちゃんとやったら備品にしていいって」

 

しかしりーさんの言葉にぴくっと反応してやる気に満ち溢れた顔で

 

「やるっ!ねっみーくん」

 

「現金ですね」

 

そう言うゆきだが、美紀はそんなゆきを見て呆れた顔をする

 

「ちがうよー」

 

「どこがですか?」

 

「先輩として後輩に残すものは多いほうがいいからねっ」

 

ゆきの言葉を聞き頬を赤らめる美紀

 

「そういうことにしておきましょうか」

 

そして顔を隠すようにそっぽを向く。

 

「ひーどーいー」

 

「ひどくないです」

 

その会話を見ていたりーさんは昨日、ゆき以外の四人で話したことを思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「宝の山?」

 

「はい。あの時は急いでたから救急箱しか持ち出せませんでしたが…」

 

「他にもいっぱいコンテナがあったな」

 

しおりの問いかけに、地下二階をみた美紀とくるみが答える。

 

「最初から準備してたってこと…」

 

「…怖いわね」

 

「手がかりもあるかもしれません」

 

しおりとりーさんの言葉の次に美紀が言う。

 

「こんな事態を作った人がいるなら、そこに続く手がかりです」

 

「確かにそうだね」

 

美紀の言葉に納得するようにしおりが言う。

そんなしおりを見て心配そうにしおりを見つめるくるみ。

すると顔をしおりに近づけ、

 

「無茶はだめだからな」

 

「んー」

 

くるみの言葉を聞きそっぽを向くしおり

するとさらに顔を近づけ

 

「分かってんのか?」

 

「わかったわかった」

 

「んじゃあたしと美紀が見てくるよ」

 

「そうですね」

 

くるみの言葉に納得するように答える美紀

 

「ううん。みんなで行こうよ、ゆきちゃんも」

 

「何があるかわからない。ここは慎重にいくぞ」

 

「うん、いつ何が起こるかわからない。だからさ、やれるうちに色々やろう」

 

笑顔でそう言うしおり。

くるみはそんなしおりの顔を見て少し顔を赤くしてはぁっとため息をつく。

 

「私も…そう思います。余裕があるうちに動かないと…後悔します」

 

美紀はショッピングモールで起こった出来事を思い出しパンフレットの上でぐっと手を握る。

 

「わかったわ。でもくれぐれも気をつけてね」

 

みんなの話を聞いていたりーさんが三人に注意するように言う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まだ授業やってるクラスもあるから静かにね」

 

「はーい」

 

そしていま地下に続く道へ行くためのシャッターへたどり着いた。

りーさんはゆきに軽く注意をする。

くるみが最初に入り、次にしおりが入る。

しおりが入るのを手を繋いで支えるくるみ。

そして空いている片手で懐中電灯を付けるしおり

その後に続くように入っていく三人

 

「暗いねー電気ないの?」

 

「どうかしら」

 

ゆきが入って思ったことを口にするゆき。

 

「ああった。ぱちっとなー」

 

ゆきの言葉に驚くくるみ。

するとゆきの声と同時に電気がつき明るくなる

 

「電気、来てたんですね」

 

と美紀は呟く。

 

「なにがあるかなー」

 

と言い先に進み出すゆき。

それを追いかけるりーさんと美紀

しかしくるみとしおりだけはその場に残った

いや、進まなかった

 

「どうしたのくるみ…行かないの?」

 

「いや…こうやって考えると結構ミスしてたんだなって」

 

「そうだね…でも反省の前に地下の整理をしないとね」

 

と言いくるみを引っ張るように歩き出すしおり。

そんなしおりをみて笑いながらしおりの隣にたどり着き歩くくるみ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

地下二階に到着して最初に見えたのは大量のコンテナだった。

 

「うえーこれ全部?」

 

と、想像してた以上に沢山あるコンテナに唖然とするゆき。

 

「後輩のためでしょ?」

 

「そうだね頑張るよー!」

 

りーさんの言葉を聞きやる気が出るゆき

ゆきは隣にいる美紀をきりっと見つめて言った

 

「頑張ろうね!」

 

ゆきは改めて美紀にそう言う。

 

「そうですね」

 

 

 

そして各々がコンテナの整理をはじめる。

しおりは少し奥を進んでいく。その先にあったのは血液だった。

床にこべりついていることから最近のものではないと推測する。

先に進むと一つの扉があった。

しおりはそっと重い扉を開く。隙間から覗くと″ある人物″が首をつっていた。

それをみたしおりは目を見開き急いで扉を閉める。

するとしゃがんで目をぎゅっと瞑って耳を手で塞ぐ。

 

 

しばらくそのままでいると音に気付いたくるみがしおりのいる方へ歩いてきた。

 

「なんか音したけどだいじょ_____っ!しおりどうした!」

 

しゃがみこむしおりを見て急いでしおりに寄るくるみ。

しおりは片手で震えながら扉を指差す。

くるみはそれに気付き扉を開け、しおりのみた光景を目のあたりにする。さすがのしおりも首吊りの光景を見るのは辛かったのだろうと思い、しおりを抱き寄せる。

くるみのパーカーをぎゅっと握るしおり

 

「いくじなし」

 

ぼそっと小さく呟くしおりだがくるみには聞こえていた。

 

 

「み、みんなこっち」

 

慌てた声でみんなを呼ぶゆきの声が聞こえた。

するとしおりはすくっと立ち上がる。

 

「大丈夫か?」

 

と、しおりを心配するように問いかけるくるみ。

しおりは何も言わなかったがこくっと頷いた

 

ゆきたちに合流した二人。

どこか暗い顔をするしおりに気付いた美紀はくるみに視線を移す

美紀が見ていることに気付き口元に人差し指を近づける

「みんなに言うなよ」と言っているかのように感じた美紀はとりあえず頷いておいた。

 

全員は[冷蔵室]と書かれた扉を見つめ息を呑む。

 

「どどど、どうしよ」

 

「まぁ待て落ち着こう」

 

オロオロと慌て出すゆきを見て落ち着くよう言うくるみ。

 

「中身があるとは限らないし」

 

「腐ってるかも」

 

全員が息を呑む中、しおりがぐっとノブを握りしめそっと開ける。

その隙間から徐々に見えてくる中身に目を輝かせる五人

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いっただっきまーす』

 

冷蔵室から取ってきた肉を焼き昼食はステーキになった。

全員が元気よく手を合わせ肉に食いつく。

 

「うっめー!」

 

くるみが美味しさに感動していると隣で食べていたゆきが完食していた。

 

「っておい。もっと味わって食え!ほれみきを見てみろ」

 

と言い前に座っている美紀を指差す。

美紀はナイフとフォークを上手に使い小さく切った肉を口に入れる

 

「おいしい……」

 

肉の美味さに感動していた。

 

「ああやって食べるんだ」

 

「おお…!」

 

「本当に美味しいわね」

 

ゆきはしおりを見るとあまり手が進んでないことに気づく。

 

「しおりちゃんお肉嫌い?」

 

「えっどうして?」

 

「だって全然食べてないよ…」

 

と言い全員がしおりの方を見ると、米も肉も全く減っていなかった。

 

「もうお腹いっぱいで…」

 

「そうね、まだ病み上がりなんだし無理しなくていいわよ」

 

しおりの言葉に納得するようにりーさんが言う。

 

「じゃあ半分私が貰うよ。しおりちゃんもちょっとは食べて元気出そ!」

 

と、ゆきなりの気遣いにしおりは微笑んだ。

しかしくるみと美紀はしおりが何かを隠しているような気がしてどこか不安になっていたが追求することはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

「今日は楽しかったねー」

 

「そうですね」「だなー」

 

ゆきは満足したようにお腹をポンっと叩く。

 

「でも、こうやってみんなで楽しいのももうすぐ終わりなんだねぇ」

 

「ちょっとそれ、どういう意味ですか」

 

ゆきの言葉が理解出来ず問いかける美紀。

 

「え?ほらわたしたち卒業するし」

 

「あぁそうね」

 

「卒業…ですか」

 

「ねぇねぇみんな卒業したらどうするの?」

 

と、みんなに問いかける。

 

「卒業なぁ」「そうねぇちゃんと考えないといけないわね」

 

ゆきの問いかけに応えようとするが悩み出すりーさんとくるみ。

 

「…そうですね…でも」

 

美紀の言葉を聞き四人は美紀に視線を移す。

 

「もう少し先でも……いいと思います」

 

 

 

 

 

 

 





しおりのプロフィールちょっと変わった部分を書いておきます。
まぁ髪型しかないですね。

イメージとしては鬼斬のサクラですね。
てかほぼサクラですw

気になる人は調べてみてください。
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