がっこうぐらし!+(再編集中)   作:すぴてぁ

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第23話 これから

 

とある実験室のような場所。

全身隠すような服とガスマスクを付けている人物が数名

 

[巡回発見物]と書かれた箱をスプレーで消毒し箱を開ける

中には、携帯や折れたナイフ、財布などが入っていた。

その場にいた人物が目に着いたのは、

 

いつぞやにゆき達が書いた手紙だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある日の学園生活部。

くるみ、ゆき、美紀はパソコンに目を向ける。

すると『ジジッ』と音がした

 

「音してるよ!なんかカリカリ言ってる」

 

「落ち着けって大丈夫だから」

 

「ちゃんと動くみたいですね」

 

「動いてるの?すっごい!」

 

パソコンが動くことに興奮するゆき。

落ち着くようくるみが言うが美紀の一言でさらに盛り上がる。

 

「ねねっあれは?ほら?基本無料のやつ」

 

「スマホじゃねぇよ!あと、ゲームかよ!」

 

「ソリティアならあるんじゃないですか?」

 

「わーいやるやる」

 

ゆきにとってのパソコンはゲーム機だと思っているらしい。

しばらくそんな会話をしているとパソコンが起動した。

 

「はいはいあとでな」

 

するとくるみはとあるディスクをパソコンに入れる。

 

「とりあえずこいつからだ」

 

と言い見せたのは[サバイバル百科事典]と書いてあるパッケージだった。

パソコンが『ブゥン』と音がし、ディスクを読み込む。

すると英語で書かれた文字が映し出される

 

「えーと、うぃきぺでぃあ?」

 

「……ペディアしか合ってません」

 

「え?え?」

 

読めずに首を傾げるゆきに呆れながら解説する美紀

 

「百科事典がエンサイクロペディアです。ウィキペディアとは共同編集型サイトを指すウィキとの合成語で……」

 

美紀が淡々と話していくがゆきは全く理解が追いつかないでいた。

 

「で、これ何するの?どうすると勝ち?」

 

「だからゲームじゃねぇって」

 

「やだなぁそれくらいわかってるよ。冗談が通じないんだから」

 

と言いゆきはぷぷーっと笑い出す。

いつものくるみならこの辺りで怒っているだろう

 

「ゆき先輩は置いといて先へ行きましょう」

 

「そうだな。えーと」

 

美紀の言葉に同意してゆきを放っておいてパソコンを動かし始める

画面に映し出された『項目』の部分をクリックするといくつかの内容が出てくる。

 

「色々な辞典が入ってるな。家庭の医学に薬辞典、応急手当心得、野草時点に動物辞典」

 

「すごいですね。これがあれば……」

 

「あぁ百人力だな」

 

「まさしく人類の叡智の結晶ですね」

 

様々な辞典を見て感心するくるみと美紀。

そんな二人を見てワナワナしながらゆきは

 

「え、遠足!」

 

「ん?」

 

「その辞典持って遠足行ったらいいんじゃないかな!」

 

「お、そうだな」

 

二人に辞典を持って遠足へ行くことを提案する。

 

「電源が不安ですから、ノートに写して行きましょう」

 

「うん!第二次学園生活部遠足!」

 

遠足の話で盛り上がっているとダンッと音がした。

三人の見る先にいるのは、

 

「……の前に、やることがあるわよね♡」

 

笑顔で教科書や参考書をゆきとくるみに見せるりーさん

 

『は、はいぃ』

 

 

 

 

 

 

 

空き教室にて勉強をするゆきとくるみ。

二人に付き添うようにりーさんと美紀が近くに椅子を置きそこに座る。

その近くでしおりはパソコンをいじりながら先程の辞典をノートに写している。ゆきとくるみは勉強で忙しいということでしおりが代わりに任されたと言うことだった。

 

「はふー」

 

問題に一区切り着いたところでぐでーっと机に伏せるゆき。

 

「もうちょっとですよ″ゆき先輩″」

 

「そうだね!頑張る!」

 

美紀に先輩と言われやる気が出てきたゆき。

 

「じゃあ次の因数分解できるかな?」

 

「ほいさ!」

 

と言いカリカリと問題を解いていくが徐々に進みが悪くなりついには寝そべってうじうじし始めた。

 

「ねぇこういう勉強って本当に役に立つの?一生使わない気がする……」

 

急にマイナスなことを言い始めるかゆきになんて返せばいいのか分からなくなる美紀。

美紀は隣にいるしおりの方を向く。

その視線に気付きそちらを向くとなんとなく理解したらしく、書いている手を止めてゆきの方を向き、

 

「ゆきちゃん、この辞典もね勉強した人が作ったんだよ」

 

パソコンをゆきに見せながら勉強させようと試みるが、

 

「あれは役に立つけどさーでもこの数学が役に立つとこが見えないっ」

 

「ずっと勉強してれば見えてくるよ」

 

「そーゆーものなんかなー」

 

「基礎練みたいなもんだろ?」

 

話を隣から聞いていたくるみが付け足すように言った。

 

「きそれん?」

 

「体育の授業で走り込みやるだろ?別に将来スポーツ選手にならなくても体鍛えておくと役に立つだろ。それと同じ」

 

「頭使う練習ってことかーなるほどなーさっすが脳筋だね!」

 

「誰が脳筋だ!」

 

と言いゆきの机を足で蹴るくるみ。

 

「ゆきちゃん進学するんでしょ?入試は大変よ」

 

「さ、最近はやっぱ就職がいいかなーって」

 

「就職試験もあるわよ」

 

「就職氷河期大変らしいですね」

 

「進学と就職かぁ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もうちょっと手がかりがあるかと思ったんだけどな」

 

「手がかり?」

 

「なんつーか組織?この薬とか準備してたやつらのさ」

 

「そうねぇ」

 

地下二階を整理し終えたあと、昼食を食べ終えたゆきはしおりを連れて午後の授業を受けに行った。

ゆきはしおりに任せて三人はもう一度パンフレットを見る。

 

「避難パンフの巻末に連絡先ありましたよ」

 

と言いパンフレットを最後の方までめくり、連絡先が書かれたページを指さす美紀。

 

「ランダル・コーポレーションってのが怪しいなぁ」

 

「この辺の地区開発の大元だった気がします。この前のモールとかアイオスグループとかも傘下だったはずです」

 

「あ、聞いたことあるな。悪そうじゃん」

 

連絡先の一部に書かれた名前に怪しさを感じる美紀とくるみ。

 

「そうですね。ネットがあれば調べられるんですけど」

 

「連絡先、大学もあるのね。ここみたいに誰か集まってるかも」

 

「そっちはそっちで気になるな」

 

美紀は二人の会話を聞いているとふとあることを呟く。

 

「進学と就職」

 

その言葉に反応するように二人が美紀の方を向く。

 

「あ、選択肢がそんな感じだなっておもって」

 

「言われてみればそうねぇ。私は進学かな」

 

「んー就職がいいな。みきは?」

 

「悩ましいですね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おわったー!」

 

「はい。お疲れさま」

 

りーさんに言われた課題を終わらせて腕を伸ばす。

 

「りーさんそれ何?」

 

ゆきはふとりーさんが持っているあるものに目がいく。

 

「これは…ラジオよ」

 

「あ、ラジオってスマホじゃなくても聞けたんだ」

 

「先輩、それはいくらなんでも…」

 

ゆきの言葉に呆れる美紀。

 

「物理でやっただろ電波だよ電波」

 

「原理が単純だから停電だったりネットが落ちたりしても聞けるのよ」

 

「ふーん便利なんだね。で、なんか聞こえる?」

 

「聞こえないわね。壊れてるのかも」

 

りーさんの持っているラジオはザーッと言う音しか聞こえなかった。

 

「あ、そうだ。うちでラジオ放送ってできないかな?」

 

「話が飛ぶなおい」

 

「だって原理簡単なんでしょ?工夫すればできるんじゃない?」

 

「……機材があれば意外とできるかもしれませんね。放送室の設備とか」

 

ゆきの言葉を聞き考える美紀。

 

「さっすがみーくん頼りになる」

 

「ま、まだわかりませんよ」

 

「で、何を放送するの?」

 

りーさんの問いかけにあたりがシーンっとする。

 

「え……音楽…とか…?」

 

「だから楽器できるやついねえだろ」

 

くるみにそう言われ盲点をつかれたゆきはうるうるした瞳をして美紀を見つめるがさすがの美紀も楽器は引けずフルフルと首を振る

 

「と、とにかく、みんなで歌えばいいよ!」

 

ゆきは椅子から立ち上がり大きな声で言うが、

 

「あの、研究発表とかどうでしょう?」

 

「それだ!ほら、もうすぐ学園祭だし!!」

 

「えっと、そ、そうですね」

 

美紀の提案に賛同し、それに付け足すように美紀に近づきながら言う

 

「模造紙を張るだけとかもう古い!電波で世界中に発信だよ!」

 

ゆきはガッツポーズをして言う。

 

「どんだけ強い電波だよ!」

 

「ご近所中に発信だよ!」

 

「現実的な線ではありますね」

 

「いいじゃない、やってみましょ」

 

あーだこーだ話て全員が納得したところで

 

「めぐねぇに聞いてくるね」

 

と言い教室をあとにするゆき。

 

「確かに放送はいいアイデアだな。」

 

「近くで受信した人が来てくれるかもしれません」

 

「そうね。こっちから行くことばかり考えてたけど、来てもらうのもありよね」

 

ゆきの提案に賛同するように言う三人。

 

「屋上菜園とかも目印になるよな。緑だし」

 

「それなら校庭にも何か描けたらいいですね」

 

「やることいっぱいね、頑張りましょ!」

 

『おお!』

 

りーさんの掛け声に賛同するように三人が言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜、学園生活部のみんなが寝静まった頃。教室に置かれたラジオが何か音をだす。

 

『……きこえ……すか……こち……れが……たら……じんる……ま……きこえ……すか』

 

しかしその音に気付くものはいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

その同時刻、くるみとしおりは屋上にきていた。

 

「んーっ夜の学校ってのもいいよな」

 

「そうだね、それにしてもどうしたの?」

 

「ん?まぁ座ろうぜ」

 

と言って屋上のフェンスを背に座り込む二人。

 

「あのさ…ちゃんと謝っておきたいなって、さ」

 

くるみはそっぽを向いて言うがしおりはなんのことかわからず考え始める。

 

「うーん…別に怒るようなことされてないけど…」

 

「いや、あの時の…めぐねぇの時さ、庇ってくれたからさ」

 

「あー…別にあれは私がやったことなんだから気にしなくても…」

 

「それもだけどさ…約束破っちまっただろ?」

 

そう言われてもう一度考え始めるしおり。

すると「あっ」と声に出す。

 

「もしかして昔の約束…ずっと守ってたの?」

 

「なんだよ…悪いのかよ」

 

「ちがうちがう。ちょっとびっくりしただけ。くるみがそんなに律儀だったなんてね」

 

しおりの言葉を聞き、顔を赤らめながらそっぽを向くくるみ。

 

「うれしいな、まぁ私はそこまで気にしてなかったけどね。でもちょっとずるいなー」

 

「え?」

 

「私だって戦えるんだから、学園生活部のみんなのこと助けたいもん。もちろんくるみもね」

 

「いや、あたしが言いたいのはそういうことじゃなくて…」

 

くるみが言いかけるとしおりは小指を出す。

 

「じゃあ今からもう1回約束。今度は口約束じゃなくて指切りでね」

 

と言い笑顔を見せるしおり。

くるみはそれに答えるように自分の小指を絡める。

 

「じゃ、これでいいよね。戻ろう」

 

しおりが立ち上がり歩きだそうとするがそれをくるみが止める

 

「これ、地下で落としただろ?」

 

くるみが懐から出したのは星が付いているブレスレットだった。

 

「あっそういえば…」

 

しおりはブレスレットが無くなっていることを思い出す。

くるみがしおりの腕にブレスレットを付けると懐からもうひとつのブレスレットをだした。

 

「遠足に行った時にさ、持ってきたんだ。まさかお前も持ってきてたんだな」

 

「うん……忘れちゃいけないものだからね。」

 

しおりはくるっと後ろを向き、

 

「大好きってちゃんと言えたらいいけど…もうちょっとあとでもいいかな」ボソッ

 

「なんか言ったか?」

 

「なんでもない。早く戻って寝よ」

 

二人は手を繋いで部室へと戻る。

繋いでいる手には二つの星が光っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とあるヘリポートにて、ひとりの人物がヘリに乗り込む。

そしてそのヘリは直ぐに上空へと上がった。

ヘリを操縦しながらその人物はあるものを持っていた

 

[わたしたちは元気です]と書かれた手紙を持って

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