がっこうぐらし!+(再編集中)   作:すぴてぁ

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第25話 そらからの

 

-いろんなことがあったよね。みんながいて、みーくんと出会って、

つらいこともあったけど、みんなと一緒に乗り越えた。だから

 

毎日がとても楽しい。うん、すごく楽しい

 

ああ、でも楽しい時間ってどうしてこんなに短いんだろう_____-

 

 

 

学園の上空に飛んでいるヘリへ叫ぶ五人。

しかし、ヘリはそちらに気付く様子がなかった。

 

「おーーーい」「こっちでーーーす」「こっちだーーー!」

 

それぞれがヘリに向かって叫び続ける。

すると美紀はヘリを見つめているうちに何かに気づいた。

 

「……あの……」

 

「ん?」

 

「揺れてませんか?」

 

美紀に言われて、くるみは目を細めてヘリを見つめる。

 

「どうだろ?」

 

「着陸……するんじゃないの?」

 

するとしばらくしないうちにヘリはフラフラと左右に動いたりする。

そしてどんどん下へと下がっていくがどこか様子がおかしかった

ゆきはそれを不思議そうに見つめている。

どんどん近付いてくるヘリは突如として勢いよく落下した。

五人は目を瞑り伏せる。

そして大きな爆発が起こった

全員がそれに驚き反対側のフェンスから様子を伺う。

そこにあったのはグラウンドに落下し、煙を出しているヘリだった

 

「行くぜ」

 

「私も」

 

「あの……」

 

くるみとしおりが飛び出すように屋上の扉に向かう。

それを追いかけるようについて行く美紀

美紀の隣で不安そうに声を掛けるゆき

 

「先輩は待っててください」

 

「でも……」

 

「歓迎の準備ね。わかったわ」

 

美紀が待っているよう言う。それを聞いてりーさんが付け加えるようにゆきの肩をつかみながら言う。

それを聞いてゆきは納得してすうっと息を吸って

 

「いってらっしゃい」

 

「おう」「うん」「いってきます!」

 

屋上を出ていく三人に笑顔で言う。

それに答えるように三人は笑顔でゆきに返す

三人が出ていくのを確認したゆきはどこか不安そうな顔をしていた

 

 

 

三人は廊下を急いで走る。

しかしバリケードの外である廊下ですらいつもと違って静かだった

 

「おい、少なくないか?」

 

「減るはずはないから、どこかへ集まってるんだよ」

 

くるみのふとした疑問に答えるしおり

 

「どこに?」

 

「……それはたぶん」

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃ヘリは悲惨な状態になっていた。

窓ガラスも割れ、プロペラも壊れて再起不能の状態だった

辺りには爆発に巻き込まれた車が倒れていた

爆発の音に反応したのか学園内にいた『奴ら』はもちろんのこと、グラウンドを徘徊していた『奴ら』も学園近くにいた外にいた『奴ら』もヘリに集まっていた。

 

「うわっ」

 

「外からもだいぶ来てますね」

 

空き教室から外の様子を見る三人はその光景に驚いていた

 

 

 

 

 

その頃屋上では、りーさんが校庭に落下したヘリを不安そうに見つめていた。

 

「りーさん」

 

ゆきが呼びかけるがりーさんはそれに気づいていない。

 

「りーさん!」

 

もう一度、こんどは先ほどよりも大きな声で呼びかける。

するとりーさんはそれに気づいてビックリしている

 

「ごめんなさい、どうしたの?」

 

「あのね、準備だけど……お客さんお菓子好きかな?」

 

りーさんはゆきに謝罪をして問いかける。

するとゆきの言葉を聞き、一度目を見開き暫し考える。

 

「そうね、聞いてみないとね」

 

「お客様だもんね。お茶も入れないと、玉露とかってあったっけ?」

 

「ええ、ちゃんと準備しな_______」

 

りーさんがなにかを言おうとした瞬間、ヘリの方から先ほどよりも大きな爆発が起こった。

その爆発に目を見開くゆきとりーさん

 

 

 

 

 

 

 

爆発が起こる数分前、ヘリに向かっていた三人は昇降口のバリケードを外し、それぞれが戦闘体制をする。

 

「3.2.1でいきます」

 

と言い美紀の手には防犯ブザーが握られていた。

そして、防犯ブザーの紐を握る指に力を入れる

 

「3…2…1」

 

そして美紀の合図と共に走り出す。

美紀は防犯ブザーを外して音を出しながら走る。

戦闘を走るくるみが行く先を阻む奴らをシャベルで倒していく

 

「こっちですっ!」

 

「おう!」

 

美紀の指示通りのルートでヘリに向かい走り出すくるみとしおり

それを追いかける美紀だが二人の速さには追いつかない

すると一体の『奴ら』に道を阻まれる。

美紀はくるみ達の方を向くがすでに先に進んでいた

懐からペンライトを一本投げ捨てる。

『奴ら』はそれに気づくもそこから動くことはなく、ペンライトを投げた方を向いていた。

 

(明るすぎるかっ……)

 

まだ日が出ている時間ではペンライト一本の明かりでは小さすぎていた。美紀は『奴ら』の横を通り抜けて懐から三本ペンライトを投げ捨てる。

 

「これならっ」

 

光に気づいたのか、今度こそペンライトの方へ歩きだす『奴ら』

美紀はそれを確認して二人の向かった先へと急ぎ走りだす

しかし息切れが酷くよたよたと歩く美紀

その先にいたのはうずくまっている『奴ら』

美紀に気付きぬくっと立ちが上がる。

すると『奴ら』の後ろから薙刀が出てくる。そして『奴ら』の首をはねとばす。

 

「ごめんね、大丈夫?」

 

そこに居たのは、首がなくなった『奴ら』の背中を足で踏みつけているしおりだった。

美紀が追いついていないことに気づいて急いできたのか息切れをしていた。美紀はしおりの言葉に頷く。

 

「もうちょっとだよ!走って!」

 

「はいっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

三人はヘリまであと少しのところまで来ていたが、ヘリの近くには先ほどよりも沢山の『奴ら』が集まっていた。

その様子を車を壁にして伺うくるみ。

 

「くるみ、無理だよ」

 

ヘリの方へ向かおうとしているくるみを止めるようにしおりが言う。

しおりは息切れをしている美紀を抱き寄せるように支えていた

 

「で、でも……」

 

「あの中じゃ助からない。もしかしたら先に脱出してるかも」

 

「そうだな、よし探すぞ」「うん」

 

しおりの言葉に賛同して、くるみは中にいた人を探すことを提案する。しおりはそれに同意する。

そして車を盾にしつつ歩き出す三人。

しおりは美紀に肩を貸しながらゆっくり歩き出す。しおりはふと奥にある潰れた車を見つめる。そこにあったのは漏れたガソリンからどんどん引火する火だった。

それが徐々にヘリに近付き、大きな爆発が起こる。

 

 

 

 

 

「…なんでっなんでよっ」

 

爆発を見てフェンスをつかみながらうずくまるりーさん

それを見て何も出来ないゆき。

 

 

 

 

爆発の近くにいた三人は、

くるみはかすり傷を負ったがなんともなかった。

しかしくるみの隣にいたしおりは美紀に覆い被さるように倒れていた。しおりの肩を揺するとしおりは直ぐに目を覚ましたが、美紀は気を失っていた。しおりは頭から血を流していた。

美紀はしおりが庇っていたおかげで大した怪我はなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

-楽しい日々はもうおしまい。名残惜しいけど仕方がない。

 

思い出を力に変えて、気持ちを入れ替えて頑張ろう。

 

今日から始まるのは_______-

 

 

 

-予習復習はやるほうだ。すぐには見えなくても積み重ねが大事

 

そうでしょ?

 

一度に少しずつそれが大きなものになる。

 

そう思ったから頑張れた。学園生活部をみんなと一緒に

 

積み上げた。なのに……-

 

 

 

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