がっこうぐらし!+(再編集中)   作:すぴてぁ

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第36話 にゅうがく

矢を放たれりーさんは逃げることも出来ずるーちゃんを抱き寄せ庇う。くるみはシャベルを手に取り矢を弾こうとする。しかし、矢は弾くことができたがシャベルから手が離れてしまう。

そのシャベルはりーさんの足に当たり、りーさんは膝をつく。

隣でその姿をみたるーちゃんは心配そうにりーさんを見つめる。

 

「りーさん!」

 

「ちっ何やってんだよ!」

 

しおりはベルトキットを腰に巻き、マチェットを持ちながらボウガンを持った男性へと近づく。

 

「りーさん大丈夫?」

 

「早く手当てしないと…」

 

三人がりーさんを心配する中、しおりはボウガンを持った男性と話をする。

 

「これでわかりましたよね。あいつらじゃないって」

 

「……」

 

「なら、通してください」

 

しかしボウガンを持った男性は答えず下唇を噛む。そして新しい矢をボウガンに装填する。

 

「来るな!」

 

徐々に近づくしおりに叫ぶ。

 

「どうしてですか!」

 

「あいつらじゃなくても、なりかけかもしれないだろっ」

 

″なりかけ″の言葉に反応するように下唇を噛むしおり。そして持っているマチェットを強く握りしめる。

 

「もう行こっいじめ、かっこわるい」

 

いつのまに来たのかゆきはしおりの隣に立ち、ボウガンを持った男性を指さして言う。

ゆきの言葉に驚いていると美紀はくすっと笑った。

 

「そうですね…行きましょう」

 

そのことばを聞いてしおりは不満そうな顔をするが、くるみがしおりの肩に手を乗せて頷く。帰ろうと言っているようなきがしたのか納得したような顔をするしおり。

 

「そうだね。戻るのはいいですよね?」

 

「早く出てけ」

 

ボウガンを構えながらそう言った。

学園生活部の五人はハシゴを使って大学を出ていく。

 

 

 

「ありゃぁ」

 

大学の校舎から双眼鏡を使って見ていた赤髪の女性はそう呟く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャンピングカーに戻り、りーさんの手当をする美紀。

 

「大丈夫ですか?」

 

「ありがとう。大したことないわ」

 

「まったくひどいよね!」

 

美紀の隣で先程の行動に怒るゆき。

 

「るーちゃん平気?怖くなかった?」

 

りーさんの問いかけにじーっとりーさんを見つめるるーちゃん。するとるーちゃんはりーさんに抱きつく。

 

「そうだよね。りーさんがいたもんね」

 

「私なら大丈夫よ。ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃くるみとしおりは運転席と助手席に座って互いを見合って話していた。

しかし、しおりの表情は暗かった。するとくるみはしおりを自分の胸元に抱き寄せる。

 

「怖かった…自分に言われてるみたいで…」

 

「大丈夫だ…頑張ったな…」

 

涙目になりながらくるみに言うしおり。そんなしおりの頭を優しく撫でてあげるくるみ。

 

「この大学に…いるんだよね?千鶴先輩と六花先輩」

 

「あぁ…あの二人なら大丈夫だよ」

 

「それもだけど……愛菜のこと…」

 

その言葉にハッと息を呑むくるみ。愛菜を送ったのはしおりだった。正直ずっと落ち込んで立ち直れないんじゃないかと思ってたくるみだったがそんなことにはならなかった。でも時々誰もいないところで泣いているのを見たことがあった。しかしいつも声をかけることが出来なかった、傷つけてしまうんじゃないかと…でも今日は違った。

 

「あたしは絶対いなくなったりしない…だから、しおりもあたしの前からいなくならないでくれ…約束だ」

 

しおりを離して自分の小指を出す。それを見たしおりは涙を拭い頷き、自分の小指をくるみの小指に絡める。

 

「よし!んじゃこの話は一旦終わりだ!みんなのとこ戻ろうぜ」

 

くるみはシャベルを持って運転席から立ち上がり、みんなの所へ戻ろうと歩きだす。しかし、しおりはその場を動かなかった。

 

「…しばらく休んでろよ。疲れてるだろ?」

 

「うん…ありがと、奥で休むよ」

 

そう言ってしおりは助手席から立ち上がる。くるみは頷き、奥に続く道にあるカーテンを開ける。

 

「それでどうする?」

 

くるみは三人に今後どうするかを問いかける。

 

「正直先が思いやられますね」

 

「せっかく来てみたけどあれじゃなぁ」

 

「悪い人ばかりじゃないかも」

 

「それはそうですけど…」

 

三人が話している間、るーちゃんはりーさんの隣でうとうとし始めた。しおりは奥にある椅子に座り肩を落とす。

 

「話くらい聞いてみるか……」

 

「私は反対よ。どういう理由があってもこの子を撃つような人達よ」

 

「そうだね。るーちゃんが危ないのはよくないよね。だからるーちゃんはお留守番だね」

 

「え……?」

 

ゆきの言葉に目を見開くりーさん。

 

「ああ、別に全員で行かなくてもいいもんな」

 

「それなら……いいけど、危ないことしないでね」

 

りーさんはスカートの裾をぎゅっと握る。

 

「ヤバかったらすぐ戻ってくるよ」

 

「私も行きます」

 

「じゃ、わたしお留守番するよ。るーちゃんよろしくね」

 

ゆきは屈んでるーちゃんの顔をみて言うと、るーちゃんはその声に反応するように目を覚ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

くるみと美紀が外へ出てからしばらく経った頃、りーさんは窓際の席に座って外を眺める。横を見ればゆきとるーちゃんが手遊びをして遊んでいた。しおりも落ち着いたのかいつも通りに見えていた。

すると外から声がした。

窓から見れば奥からこちらに走ってくるくるみと美紀。その先にはヘルメットを被った二人組がいた。

 

「ゆきちゃん!」

 

「え?あっうんっ」

 

ゆきはキャンピングカーのドアを開けて二人を中に入れる。二人の表情は疲れ切っていた。

 

「りーさん出して!」

 

「わかった」

 

キャンピングカーはヘルメットの二人組を置いて出発する。

 

「待てっ!」

 

ヘルメットの一人が叫ぶがそれに耳を貸すことはなかった。

 

「はい、るーちゃん。ベルトしめるよ」

 

くるみと美紀は壁や椅子に寄りかかりながら息を整える。

 

「…………ごめん」

 

「気にすんな、無事だったし」

 

「くるみ、運転代わってもらえる?」

 

「あぁ今行く」

 

りーさんの呼びかけに応じ、運転席へと向かうくるみだがどこからかクラクションが鳴り響く。

 

「うしろ!」

 

美紀の声を聞き後ろを向けば、先程のヘルメットの二人組が車に乗ってキャンピングカーをおってきていた。

 

「ど、どうすればいいの?」

 

「待ってろ!」

 

「なんか聞こえない?」

 

「聞こえてるよ!」

 

ゆきはふと呟くがくるみはクラクションのことだと思い、そう答えながら徐々にに座る。

するとしおりはくるみの肩を叩き言う。

 

「ラジオッ!音量上げてっ」

 

くるみは指示通り音量をカチカチといじり、音量を上げる。

 

『おーい。キャンピングカーの人聞こえてるー?危なくなったら裏門に来て、待ってるよ!』

 

「!この声…」

 

聞こえたこの声に聞き覚えがあるしおりは目を見開く。

 

「ど、どうすればいい?」

 

「行くしかないだろ。次の角右!その次左!」

 

「代わってよ!」

 

「今代わるとぶつけられる!」

 

サイドミラーを見ればヘルメットの二人組が乗っている車はもうすぐそこまで来ていた。

 

「もう!どうなっても知らないから!」

 

りーさんは思いっきりハンドルを回して左折する。その先には裏門を開けてこちらに手を振る五人の女性。

キャンピングカーは裏門から中に入り、それを確認すると裏門を閉じる。

それを見て車はブレーキをして、Uターンをして帰っていく。

りーさんはキャンピングカーのドアを開ける。

 

「お疲れ様。大変だったっしょ」

 

「あの……あなたがたは?」

 

「えっと…生き残り?」

 

りーさんの問いかけに眼鏡を掛けた銀髪の女性は疑問風に答える。

 

「違いますよ」

 

「そーそー。わたしたちはさっきの車の連中とは別グループ」

 

「あぁそうそう。武闘派の人とはどうも合わないんだよねー」

 

青髪の女性と赤髪の女性は付け足すように呟く。

くるみとしおりはその二人に見覚えがあり目を見開くが、今は確かめることも出来ずただ見ているだけだった。

 

「そんなわけでまぁ、聖イシドロス大学へようこそ!」

 

銀髪の女性はりーさんにそっと手を出す。りーさんはその手をぎゅっと握りしめた。

 

「お世話になります」

 

「学園生活部、再スタートだよ!」

 

ゆきがその手の上に自分の手を乗せる。すると全員がそこに手を乗せる。

 

「え?え?」

 

『おー』

 

「な、何!?」

 

学園生活部の全員が手を上げている中、銀髪の女性は驚いて見ている中、青髪の女性と茶髪の女性は互いを見てクスクスと笑い、黒髪の女性はそれをただ見ているだけで何も言わず、赤髪の女性は銀髪の女性の驚きようをみて笑っていた。

 

 

 

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