遠征準備が終わり、全員でお疲れ様パーティの準備をしていた。
この日は珍しく校舎にいるリセに、黒ひげ危機一髪を遊んでいるトーコ、アキ、ヒカの三人。どうやらヒカが負けたようで罰ゲームをうけている。
「えー合宿準備が無事完了したということで…おつかれー」
『おつかれさまー!』
全員の準備が完了して席に座り、トーコが前に立つ。その手には飲み物が入った紙コップを持っていた。
トーコの掛け声を聞いて全員が紙コップをかかげて乾杯する。
そんな中しおりは飲み物を口に含むが、一口だけ飲んで紙コップの中身をみつめる。
「大丈夫……?」
「だ、大丈夫ですよ?」
「賞味期限とか…微妙だから…」
「あ…ペットボトルなら大丈夫です」
しおりの右隣の席に座るヒカがしおりの様子を伺うように問いかけるが、しおりは大丈夫だと答える。
ヒカは飲み物の賞味期限を心配するが、しおりが気にしていたのはその事ではなかったようだがそのことを言うことはなかった。
「よかった。じゃ、乾杯」
「……その眼鏡、どうしたんですか?」
「聞かないで…」
しおりはヒカと乾杯をするが、それよりもヒカが付けているヒゲ付き眼鏡が気になっていたが、ヒカは聞かないでという。
先程トーコとアキとやっていた黒ひげ危機一髪の罰ゲームで付けられたものだった。
「いよいよ明日だね!」
「おみやげ期待してるわよ」
「もっちろん。るーちゃんはおみやげ何がいい?」
しおり達とは別で、ゆきとりーさん、るーちゃんは合宿のお土産について話していた。
ゆきは、りーさんの膝の上にいるるーちゃんにお土産は何がいいかと問いかける。
ふたりが会話している様子を別の席から不安そうに見つめる美紀。
ゆきとるーちゃんの会話を聞いて笑っているりーさん、お酒を勧めてくる千鶴を叱るくるみに二人をみて笑顔を見せるしおり。
そんな様子を見ている美紀は何かを考えていた。
「どしたの?」
「あ、いえ……」
「トーコと千鶴をよろしくね」
「わかりました。先輩は来られないんですね」
美紀に心配そうに声をかけるアキ。その声を聞いて我に返る美紀はなんでもないと答える。
するとアキは一緒に合宿にいくトーコと千鶴をよろしくと美紀に言う。
「アタシも行くとヒカと六花だけになっちゃうからね。あ、リセもいるか。三人ともすぐご飯食べ忘れて徹夜するのよね」
「リセ先ぱ……リセさんはわかりますけどヒカさんと六花さんもですか?」
「ヒカはゲームとあと修理かな。壊れ物を見つけて徹夜で直したり。六花は、まぁリセと変わらず朝まで読みふけっちゃうからさ」
「それは……ほっとけませんね」
アキから残る三人が夜更かしする理由を聞いて大体の想像が着いてしまいほっとけないと言う。
「アタシが面倒みとくから、安心して行ってきてよ」
「…はい」
その様子を武闘派の校舎の屋上から双眼鏡を使って見ているシノウ。そこで手に入れた情報を他の武闘派メンバーに伝えるために全員が待つ部屋に戻る。
「明日だと?」
「あぁ明日出発するらしい」
「決まったわね。あいつらの仕業だわ」
「悠長なやつらだ」
シノウからの報告を聞いて高上の件の犯人は学園生活部だと言う。しかしシノウだけは表情が暗かった。
「本来なら明日くらいに発症するはずだったのかもしれんな…」
「どっちにせよ、許しちゃおけないわね」
「その通りだ。居場所は?」
タカヒトは全員の居場所をシノウに問いかける。しかしシノウは先程から下を向いており、タカヒトの言葉を聞いていなかった。
「おい、シノウ!」
「は、はい。図書館に一人、ほかはいつもの校舎です」
「よし、では計画通りに」
「おう」
シノウは慌てて返事をしてタカヒトに全員がいる場所を伝える。タカヒトの言葉に返事をするタカシゲ。アヤカは先程から下を向いているシノウに問いかける。
「どうしたの?嬉しくないの?」
「……え?」
「高上君の仇を討てるのよ」
「……はい」
アヤカの問いかけを不思議そうに聞くシノウ。険しい顔をしながら左手で右手首を握る。
その日の夜、美紀はトイレから出て手をハンカチで拭いていると、廊下の窓際でタバコを吸っているアキを目にした。
アキは美紀に気づいて吸っていたタバコを携帯灰皿にしまう。
「内緒ね」
「あ、はい」
「もうずっと前にやめたんだけどさ、たまーにね」
「それって……おいしいんですか?」
美紀はハンカチをポケットにしまいながらアキの方へ向かい、タバコは美味しいのかと問いかける。
「おいしくは…ないかな。健康にも良くないし、この世界で長生き・健康志向ってのもばかばかしいけどね」
「あ……」
「ん?」
「明かりついてますね」
美紀の指さす先にあるのは、武闘派の使う校舎であった。指さした窓からは明かりが見えていた。
「そうね、消灯時間厳しいのに。何かあったのかな」
「アキさんは……その、向こうにいたんですよね」
「うん」
「どう、でした?」
「どうって?」
アキが窓から明かりのついている場所を見ていると、美紀はアキに武闘派達のところはどうだったのかと問いかける。
「私、向こうの人よく知らないんです。あんまりいい印象ないんですけど、もしかしたら出会い方が悪かったのかなって」
「気を許さないほうがいいね」
「怖い人たちなんですか?」
美紀は自分の武闘派に対する考えをアキに話すが、アキは気を許さない方がいいと美紀に言う。
「アヤカってやつがいてさ……」
「女性の方ですか?」
「あ、会ってないか。うん、いっつもつまんなそうな顔してるのよね。近くにいると息が詰まるっていうか、でも嫌いにはなれなくてさ、なんかしてやんなきゃって気になるの。同じほっとけないならトーコのほうがいいわよ、ほんとに」
武闘派の人が怖い人なのかと問いかける美紀に、武闘派にいるアヤカについて話し始めるアキ。
「そのアヤカさんが苦手でこっちに来たんですか?」
「あぁ、それはちょっと違って……あいつが……笑ったのを見たの。うちらの……お墓があるところでくすって笑ってたんだ。アタシの見間違いかもしれない、なんか理由があったのかもしれない。でもあんなの見たら一緒にいられないよって変な話しちゃったね」
「いえ、参考になります」
「ま、こっちから近づかなきゃ大丈夫かな」
アキと美紀が話している中、近くを歩いていたしおりはそんなふたりの会話が聞こえた。
制服にジャージを羽織り、腰から太ももに掛けてベルトキットを装着している。
会話に割り込むのも悪いと思い壁に寄りかかりながら会話を聞く。
「不安はなかったんですか?」
「不安?」
「ずっと一緒だった人から離れるって……怖くないですか?」
美紀はアキからの話を聞いて思ったことをアキに問いかける。
「怖くて……しばらく考えたわ」
「じゃあどうして…」
「一緒にいるとダメになるって思ったわけ。アヤカは本当にヤバかったけど、いいやつもいたわ」
[一緒にいるとダメになる]この言葉が自分のことを言っているように聞こえ、胸がチクリと痛むしおり。ブレスレットを付けた左手で胸元のリボンを握りしめる。
「でもあれ以上あそこにいるとダメになるって思った。アタシも……あいつらも、そういうのってあるのよ」
そっと二人のいる方を覗くが二人を見続けるだけでしおりの見えている世界は何かに蝕まれていく。
しおりは耐えきれずその場から急いで去る。
走り去る足音と、靡いた茶髪の髪が見えた美紀はしおりだと気付きその場をじっと見つめる
「どうかした?」
「……いえちょっと、何でもないです……」
アキの問いかけになんでもないと答える美紀だが、その場からしばらく目を離さなかった。
走りたどり着いた先はグラウンド。
しおりはグラウンドの真ん中に寝そべり、ブレスレットを付けた左手を空に掲げる。
右手はポケットに入れ、そこから出すのはおもちゃの手錠
「もう…駄目かな…」
所代わり、りーさんとるーちゃんの部屋。二人は同じ布団にくるまり横になる。
「りーねー……」
「大丈夫よ。何もかもきっとよくなるわ」
不安そうにりーさんの名前を呼ぶるーちゃん。りーさんはそんなるーちゃんを安心させるように呟いた。
実写版がっこうぐらし!見てきました( *˙ω˙*)و グッ!
個人的な感想なんですが、これはこれでありだと思います!
皆さんも時間があれば、気が向いたら、見に行ってみてはいかがですか?
まぁ私は役を演じているラストアイドルに関しては今回初めて知りました( ´•ω•` )
でもこの子達が歌う主題歌、[愛しか武器がない]とWi-Fi-5が歌うエンディングテーマ[マイクロコスモス]はかっこよかったです♪