クッソ汚い内容が含まれます。原作好きの方許してください何でもしますから(何でもするとは言ってない)。
「なによ・・・これ。」
少女は目の前に横たわる茶色い汚物をみてそう呟いた。
「しゅう〜」と煙を上げながら横たわる人型の排泄物。
時折ピクリと動く口元からは「オォン・・・アォン・・・。」とクッソ弱々しいうめき声が聞こえてくる。
信じたくなかった。このうんこのゴーレムみたいなのを自分が召喚してしまったのだという事実を。
少女ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。誇り高きヴァリエール家の娘であり、貴族しか在籍を許されない名門トリステイン魔法学院の生徒である彼女は今日という日をずっと待ち望んでいた。
「なによ、なんなのよ!?今日の使い魔召喚の儀式でとんでもないのを召喚してこれまで散々バカにしてきた奴らを見返すはずだったのに・・・!それがこんな・・・こんな・・・。」
それはいつもの失敗魔法による爆発とともに目の前に現れた。
呪文を唱え例のごとく爆発が起こった瞬間、もうダメだ。自分は使い魔を召喚出来ずに留年して24歳まで学生を続けた挙句ヴァリエールから勘当され娼館に売り渡されるんだと絶望したが、煙の中にうっすらと茶色い影が見えた。
内心で狂喜乱舞しながら召喚の儀式により呼び出されたであろうものの側まで駆け寄ると、この汚らしい野獣の糞が落ちていたのである。
「やっと成功したと思ったのに・・・一体私が何したっていうのよぉぉーーー!!!」
ハルキゲニアの空の下、少女の魂の咆哮が響いた。
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ジャン・コルベールは困惑していた。
今日は授業の一環として、メイジにとって一世一代の大儀式である使い魔召喚の儀を執り行っていた。
生徒たちは各々順調に使い魔を召喚し、将来のパートナーとの会合を済ませていったのだが、最後の生徒であるミス・ヴァリエールの召喚がなかなか成功しない。
彼女は貴族にして魔法が使えない哀れな子だった。
だがコルベールは彼女の並々ならぬ努力を知っている数少ない理解者の一人だ。
だからこそ今回は可能なだけ待ってあげたいと思っていたが、彼も教師であり、無限に時間があるわけではない。本日何度目かの爆煙に包まれた彼女に、おそるおそる声を掛ける。
「あのぉ〜、ま〜だ時間かかりそうですかね〜?」
そう言って爆心地に近づいて言ったコルベールは、先ほどの数回の失敗と今回の爆発が違うものであることに気がついた。
爆発の中心付近に何かが見えた。これはまさか!?
コルベールは期待に胸を膨らませ、ルイズへの心からの賞賛の文句を考えながら駆け寄った。
「先生、これ・・・これ・・・。」
だが現実はコルベールが思い描いていたものと違っていた。白煙をかき分け進むと、少女ヴァリエールが目に涙を溜めて、今にも消え入りそうな声である一点を指し示していた。
「ヌゥン・・・。」
そこには人、いや獣?あるいは排泄物にも見えるような、茶色い物体が横たわっていた。
「なんだこれは。たまげたなぁ・・・。これはミス・ヴァリエール、あなたが召喚したのですか(名推理)。」
この時たまげていなければ、TDNのドラフト指名は取り消されずプロ野球選手として華々しいデビューを飾っていたのだが、それはまた別のお話。
「うっく・・・ひっく・・・ハイ。みんなそれぞれ強そうな使い魔を召喚してるのに、なんで私だけこんな汚物が・・・。」
「君の気持ちはよく分かる。だがミス・ヴァリエール。使い魔召喚は神聖な儀式で、これは生涯君に仕えてくれるパートナーなんだ。こんなクッソ汚い見た目だろうと、そんなことを言ってはいけないよ。」
「じゃあミスタ・コルベール。私はこれからこの汚物とキ・・・コントラクト・サーヴァントを行わないといけないんですか(絶望)」
いつも勝気なルイズがここまで落ち込んでいる原因はここにもあった。使い魔の召喚は、召使いを雇うのとはわけが違う。主人と使い魔との契約はコントラクトサーヴァント、つまりは幸せなキスをして終了なのだ。
「イヤ・・・イヤです!お願いします!これだけは勘弁してください・・・!もう一度召喚させて下さい!」
114514歩譲って召喚されたのがただの青年だったら彼女もここまでは拒絶しなかっただろう。だが、目の前のコレと口づけを交わさなければならないというのは、コルベールも同情を禁じ得ない。
「もう一度言うがミス・ヴァリエール。これは神聖な儀式だ。やり直しは認められない。」
そんなこんなで嫌がるルイズと立場上どうしても儀式を遂行させなければならないコルベールの問答は平行線をたどった。
その時、これまで弱々しい喘ぎ声を上げるだけだったおしゃべりうんちの目がぱちくりと開いた。
「ヌッ、こ↑こ↓は・・・。」
ガバリと起き上がるクソハゲステロイダー。
「おお!?目が覚めましたか!?」
コルベールがすかさず語りかける。
ルイズには悪いが、こかなは使い魔を先に懐柔して儀式を行わざるを得ない状況にするしかない。
これは君の将来のためであり、メイジとしての第一歩を踏み出してもらうために必要なことなのだ。許せルイズ。
コルベールの葛藤をよそに、世界一イキ顔を見られた男が言葉を発した。
「この感じ、下北沢じゃないってはっきりわかんだね。」
目の前のおしゃべりうんちが発した地名と思しきものにコルベールは首をかしげた。
「シモキタザワ?聞かない名だね。かの東方の地ロバ・アル・カリイエに似たような響きの地名があったような気もするが・・・。」
「あっそこの人(唐突)。とりあえずここどこなんすかねぇ。」
妙になれなれしい、ねっとりとした話し方に不快感を覚えつつも、大人であり生徒たちの模範である教師という立場のコルベールは紳士的に対応する。
「ここはトリステイン魔法学院。メイジの卵を育成するハルキゲニア一の名門校です。あなたはそこにいるミス・ヴァリエールに使い魔として召喚されたのですよ。」
「ファッ!?使い魔!?俺了承した覚えないんですけど(半ギレ)。」
召使いとかそういうのって互いに了承したうえで契約する門じゃないんすかねぇ!?
これはオッパ、おっぱげた!
近藤大輔!近藤大輔見てるかー!?
衝撃の事実を前に野獣の心はBB詰め合わせのごとく荒ぶっていた。
「しかしだねぇ。君が拒むことでそこのミス・ヴァリエールは留年してしまうんだよ。」
「24歳,学生です(恥知らず)。」
「あっ・・・(察し)」
さきほどから大人二人で話し合いは進んでいるが、当の本人ルイズは置いてけぼりを食らっていた。
「あの、ミスタ・コルベール。この男も嫌がっているようですし、こちらが勝手に呼び出してしまったのは事実です。使い魔になることを強制するのは少し可哀想ではないですか?」
「それはいけません。その男が使い魔になるまで貴女は進級出来ないのですよ?」
「そ、それは・・・。」
「 それに彼の故郷が本当にロバ・アル・カリイエなのかも今のところはっきりしません。そんな中この男に帰って、どうぞなんて言ったところで路頭に迷ってしまうではないですか。」
「うぅ、その通りです。」
ルイズは聡明な子だ。こちらが言ったことも理解はしている。だがこのステハゲとこれから生涯を共にすると思うとどうしても気が重くなる。
コルベールはふと目尻を下げ、今までよりいくらか柔らかな表情でルイズに語りかけた。
「貴女の気持ちも痛いほど分かります。では使い魔にするというのは一度置いといて、とりあえず彼のことがはっきり分かるまで一緒に暮らしてあげてみてはどうですか?」
「ハイ!(即答)」
これまでより少し譲歩された提案にルイズは思わず飛びついた。
「使い魔君もそれでいいかね?」
「しょうがねぇなぁ〜(悟空)」
目の前の人間の屑も不遜な態度ではあるが渋々と言った感じで了承する。
「さ、ではもう皆学院に戻ってしまいましたよ。今日はそれぞれの使い魔と親睦を深めるために授業はありません。ミス・ヴァリエールも彼と少し話しでもしてみてあげてください。」
「オッス、お願いしまーす。」
「はい(絶望)。」
一人は先ほどまでのやりとりが無かったかのようにケロリと、そしてもう一人はそんな彼に呆れながらゲンナリと、それぞれの足でルイズの自室へと向かった。
はい。今回はそんなに汚くなりませんでしたね。
次回はもっと汚くするから見とけよ見とけよ〜。