異世界レ●プ!使い魔と化した先輩   作:ツクダオリジナル

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遅くなりました(語録無視)


10話

「土くれのフーケ捕獲作戦」に乗り出したルイズ、キュルケ、タバサ、野獣の四人は、オールドオスマンから一人一本ラブオイルを渡されて馬車に乗り込んだ。

 

普段こういう目立ったことをするイメージの無いミス・ロングビルも付き添いで同じ馬車に乗っているが、大いなる偉業を前に興奮した彼女たちは気にも留めなかった。

 

 

「オールドオスマンから『君はちょっと危ないからこれ持っときなさい』って言われたからなんとなく受け取っちゃったけど、何に使うのかしらこれ。」

 

ルイズは初めて目にする謎のボトルをしげしげと眺めながらそう呟いた。

 

「あら、箱入りのお嬢様はそういうことに疎いのねぇ。ラブオイルはラブオイルよ。」

 

対するキュルケはこれが何なのかを知っている様子で、いやらしい手つきでボトルをいじる。

 

「何よバカにしてぇ!!そのまんまじゃないのよ!タバサ!!あんたいっつも小難しい本読んでるんだからこれが何なのか知ってるんじゃないの!?教えなさい!!」

 

ルイズは激昂し、思わぬ飛び火を受けたタバサ。

 

微かに赤面してうつむいたかと思うと、ガバッと顔を上げて軽快に言い放った。

 

 

 

「ラヴォイル!(迫真)」

 

 

「だからそのまんまじゃないのよおおおおおおおおおお!!!(ガチギレ)」

 

 

あまりに賑やかすぎる車内に頭を抱えるロングビル。

そんなこんなで馬車は目的地へと向かうのであった。

 

 

「こ↑こ↓」

 

オールドオスマンから渡された地図の目的地に到達したようだ。

 

野獣が左手を肩の高さまで上げて森の中の小屋を指差した。

 

「はぇ〜(寝起き)」

 

目的地までの長い旅路についウトウトしてしまっていたルイズは、目をこすりながら目的の小屋を確認した。

 

 

長いこと人の手が入らずボロボロに風化したこの小屋が、フーケの今回の活動拠点とされている場所だった。

 

「うぇ〜、汚ない・・・埃まみれじゃないのよ。ここ入るの?」

 

これから突入する手はずである小屋のあんまりな姿にルイズは若干顔をしかめた。

 

「汚ねぇケツだなあ!(歓喜)」

 

対する野獣は自分自身が汚物であることもあり、こういう所にも抵抗なくズンズン進んでいく。

 

とうとう小屋の目の前まで接近した一行は、錆びたドアノブに手をかけた。

 

 

バタン!

 

 

今にも取れてしまいそうなドアを豪快に開けて野獣が小屋の中に入る。

 

唯一の男(未確定)である野獣は一番槍を買って出た。

小屋の内部を野獣の眼光で見渡し罠がないことを確認すると、残りのメンバーも小屋に誘導する。

 

「入って、どうぞ(自宅並感)」

 

「はぇ〜、すっごいおっきい//」

 

「悔い改めて」

 

野獣の指示通り玄関でこれまでの遠足気分を悔い改めたルイズ、キュルケ、タバサの三人も部屋に入った。

 

ミス・ロングビルには念のため小屋の外を監視してもらっている。

 

部屋に入った四人は、テーブルの上に置いてある白い箱に気がついた。

 

「これってもしかして、もしかするかもしれないですよ(冒険家)」

 

野獣は恐る恐る箱に手を伸ばし、その中身を視認した。

 

 

 

「クォレハ・・・」

 

 

先ほどまで冷静にことを進めていた野獣の顔に、微かな驚きの色が現れた。

しばしの間硬直する野獣。

 

 

「何!?何が入ってたのよ!!」

 

しびれを切らしたご主人が箱を覗き込もうとしたその時、

 

 

 

 

ガシャアアアアアアアン!(迫真)

 

 

 

「キャアアアア!!」

 

騒音とともに小屋の中に大きな衝撃が走った。

 

「なによこれ!?フーケに待ち伏せされてたっていうの!?」

 

衝撃で机に頭を強く打ち付けたルイズは、涙目になりながら叫んだ。

 

「外のミス・ロングビルが危ないわ!!使い魔くん!それを持って外に出ましょう!!」

 

キュルケの指示で「破壊の杖」を手に小屋から脱出した一行。

 

目の前に立つのはいつかトリステイン魔法学院を襲撃した巨大ゴーレムであった。

 

「なんだこれは・・・たまげたなぁ(呆然)」

 

「すっごいおっきい・・・」

 

「太いぜ!」

 

突然現れた脅威に圧巻されながら三者三様の意見を述べるメイジ三人組。

 

そんな彼女たちをゴーレムは待ってはくれない。

 

大地が揺れ動くような轟音とともに、ゴーレムはその太い腕を振り上げた。

 

 

「おっぶぇ!!(危機)」

 

 

一足先に我に帰った野獣は、ルイズたちをその場から突き飛ばした。

 

「キャッ・・・!!TDK!?」

 

ズドオオオオオン!

 

 

自分達が先ほどまで立っていた場所に、ゴーレムの拳が深々と突き刺さった。

 

 

「せんぱぁい!?」

 

 

先ほどまで元気に動き回っていた自らの使い魔が、目の前で死んでしまった。

 

ゴーレムがその手をどかせば潰れたカエルと化した先輩が顔を出すことだろう。

 

だがいつまでも呆けていては自分がああなる。

 

「しょうがないね(切り替え)」

 

ルイズはそう言って一息つくと、奴を倒して野獣の仇を討つべく思考を巡らせた。

 

(あんだけ大きいと動きもトロいわね・・・。さっきみたいに油断してないで全力で回避すればなんとか行けそう。でも私にはあいつを攻撃する魔法がないわ・・・。)

 

ゴーレムは一人潰したことを確信し、拳をゆっくりと引き抜いた。

まだ作戦なんて立てちゃいないが、とにかく動かねば。

 

ルイズが走り出そうとしていると、空から声がかかった。

 

 

「ルイズー!!あなたはいったん離れてなさい!!私とタバサが空から攻撃するわ!!」

 

声の主はタバサの使い魔である風竜シルフィードに乗ったキュルケだった。

 

 

「何よ!私はまだ戦えるわ!!貴族たるもの敵に背中を向けることは恥なのよ!!」

 

 

自分がただのお荷物であるかのように言われ、反発するルイズ。

走りながら空のキュルケに向かって叫ぶ。

 

「あんた魔法使えないのに何ができるっていうのよ!」

 

 

「ぐぅ・・・!」

 

 

痛いところをつかれたルイズは黙って引き下がるしかなかった。

 

悔しい。

 

自らの使い魔を死なせてしまったどころか、今でさえこうやってなんの役にもたってない自分自身に腹が立つ。

 

 

空で戦うキュルケとタバサも壊しては再生を繰り返すゴーレムに苦戦している。

 

 

自分にもっと力があれば・・・!

 

痛いほど握りしめた手の中に握られた杖が軋む。

 

 

そんな時

 

 

 

(あげるわあなたに・・・!)

 

 

 

「誰!?」

 

 

 

ルイズの頭にクッソ汚いおっさんのソプラノボイスが響いた。

 

 

周りを見渡しても声の主は見当たらない。

幻聴か聞き間違いだろうと思ったその時、

 

 

(あげるわあなたに!!)

 

 

「!!」

 

 

やはり聞こえる。先程よりはっきりと。

 

 

「あげるって何を!?そもそもアンタ誰なのよ!!」

 

 

謎の声に問うルイズ。

 

 

(おまんこ壊れるー・・・おまんこ壊れちゃ↑あう・・・あげるわあなたに!ちんぽE〜、にゃっ、にゃあ^ぁ〜〜〜)

 

しかし声の主はルイズの問いに答えることはせずにひたすらメスイキし続けるだけ。

 

しかも徐々に小さく、聞こえづらくなっていく。

 

 

「なんなのよもう!!」

 

 

(壊れちゃ^〜う・・・)

 

 

その言葉を最後に、謎の声は途切れてしまった。

 

 

「意味がわからないんだけど!?」

 

ルイズは虚空に叫んだが返事はない。

 

 

だが、杖を握る手に、何か違和感を覚えた。

何が、とは明確に説明できない。

だがしかし、何かがいつもと違う。

 

 

「えぇ・・・なにこれは・・・。もしかして、今なら使えるの?魔法が・・・」

 

 

なぜそう思ったのかは自分でもわからない。

だが、今ならできる気がする。

 

いつもと違う力が身体の中を巡り、杖を持つ手に集中していくような、不思議な感覚があった。

 

「いける!」

 

 

根拠はないが、ルイズの中には何か確信めいたものがあった。

ゴーレムは空の二人に夢中でこちらには見向きもしない。

杖の先端をゆらりと上げ、ゴーレムの腹部に照準を合わせる。

 

 

「行くわよ。」

 

心地よく体を巡る力の流れ。

 

杖の先端にそれが集まって行くのをイメージしながら意識を集中させる。

 

もうこれで魔法の使えない「ゼロ」の自分とはおさらばだ。

 

 

とりあえず思いついた攻撃魔法をルイズは唱えた。

 

 

「ファイア!!」

 

 

 

途端、彼女の世界が暗転する。

 

 

 

ルイズが感じることのできたのは強い衝撃、そして経験したことのない脱力感であった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

異変は突然起きた。

 

「きゅいッ!!」

 

 

これまで自分たちを乗せて戦っていた風竜シルフィードが、いきなりゴーレムに背を向け逃げるように飛び始めた。

 

 

「キャッ!!ちょっと!いきなりどうしたのよ!!」

 

今まさに魔法を放とうとしていたキュルケは、予想外のシルフィードの動きに放り出されそうになる。

 

 

「わからない。でもこの子が急いでここから離れろって・・・。」

 

タバサも始めてみる使い魔の挙動に困惑気味だが、ここで降りるわけにも行かないのでシルフィードと共にゴーレムの元を離れる。

 

 

 

 

 

 

 

彼女たちがゴーレムに背を向けた瞬間、辺りを閃光が埋め尽くした。

 

 

 

 

 

 

 

 




GO is GOD(一神教とは言ってない)
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