テンポ激しいかな…………指揮官が静かになったからマシな方だけど。
後、誰とは言わないけど高評価有難うございます。
タイトルから話が想像つかなすぎる。かなりゲームのネタが入る所があるけどわからない人マジでゴメン? 雰囲気を楽しんで。
推敲した時はテンション低すぎて面白く読めなかったが実際は如何に。
※だいぶコレジャナイと思ってしまったので改稿中
「エンタープライズのやつ、何処に行ったんだ…………?」
エンタープライズが昼食に行ってもう数時間、いよいよ俺も執務室から出て捜索を始めていた。現在はユニオン寮をウロウロしている所だ。
アイツは確かにだいぶやべーやつだったらしいのだが、間違いないのは「簡単に約束は破らない」という事。エンタープライズが着任してから、事情もなく約束や時間を破る事例はほぼ、いや全く見たことがなかった。
「とはいえ食堂にも居なかったよな…………うーん、いやまさかな……」
有り得もしない想像に頭を振り払う。
食事を同伴――――というか無理やり一緒になったらしい瑞鶴から聞いた話だと、何時も通りの時間で食べ終わって何処かへ歩いていったらしいのだ。
勿論何か言ってなかったと聞いたんだが、帰ってきたのは
『そう言えば、『ロングアイランドが最近外に出ていなさ過ぎる。少し外に出るよう説得でもしていこうか』なんて言ってたよ。というか私エンタープライズのマネ似てない?』
まさかな、いやまさかな? というかホントに真似は似てたぞ、やっぱり京アニ女主人公のつながりは強いものなのかもしれないな――――これ通じにくいネタすぎるぞ。
【I am the bone of my sword――――】
ロングアイランドの部屋の前、壁越しに聞こえてきたのは体が剣で出来てそうなイケメンの声。
――まさかマジで? いや、エンタープライズに限ってそんなまさかな。
いやな予感に背筋を震わせつつノックをする。居るわけがない、違う用事があるんだきっとそうだ。
「開いてるよ~! 勝手に入ってきてダイジョーブ、今幽霊さんはいそがしいの~」
ロングアイランドの腑抜けた声に従ってガチャリ。ホントに鍵閉めてない、この鎮守府では命取りでは?
入り口でお出迎えするのはダ○ソのパッケージ。ちゃんと整理しような?
散乱した漫画やらゲームやらを踏まないように不規則なステップをかまして部屋の奥を見やると――――――其処には二人いた。
一人は長いシャツしか来ていない黒髪ロングのちっこい背中。言うまでもなくロングアイランドだろう。
もう一人。此方が問題だった。
「クソォ! ギルガ○ッシュを使うなど卑怯だぞ!」
「エ○ヤだし勝てるよね? ほらほら、『別に倒してしまっても、構わんのだろう』って!」
「何でお前らは訓練もせずにア○コしてるんだアホか!?」
というかギルガメッ○ュって、ロングアイランド相当やり込んだな?
最強らしいけど操作くっそ忙しいからなあの金ピカ。
「なっ、指揮官!? どうして此処に!?」
「そりゃお前が数時間アン○してるからだよ!?」
予想外すぎるぞ! 何で説得しに行ったのにお前まで干物になりかけてるんだよ!?
エンタープライズがK.Oした画面に落胆しながら俺をキッと睨む。
「指揮官! だがエミ○は勝たねばならない、そうでなければ報われない――――そうだろう!? 私は勝つまで辞められない!」
「概ね賛成だけど遊んでいい理由にはなってねえんだよなあ…………」
まああの人生だとね、そりゃあ報われなきゃ嘘だとは俺も思うけども。
終わり終わり~、とロングアイランドが上機嫌にP○2のスイッチをブチ切る。エンタープライズが勝ち逃げか、とまだやりたそうな姿勢を見せているのが誠にシュール。
「――――で、何でゲームしてんだよお前ら」
「だから人理の守護者に勝たせてやろうとだな…………」
「そういうことじゃなくて」
絶対アニメ見ただろ。いや俺も好きだけど、アイツ好きだけど!!!!!
まあお前は波長が合うだろうな、何か同じ局面で全く同じことが出来てしまうタイプには見える。変な自己犠牲に慣れてしまわないかは偶に心配してるぐらいだ。
「いやいや指揮官さん、最初はエンタープライズもゲームに乗り気じゃなかったんだよ?」
「ああ、そうなのか」
「ただ『正直○ンコの○ミヤ弱いよね~』って煽ったらこうなっちゃっただけで、エンタープライズは全く悪くないんだよ~」
「うん、お前がど畜生なのは分かった。それはしょうがないな」
負けず嫌いでエミヤ好きなのはもう見え見えだからどう見てもロングアイランドが悪い。大体確かにゲームバランス悪いけど、ちゃんとコンボ覚えて頑張りゃ勝ち目は有ると思うんですよ。
「それで、エンタープライズ的には説得できそうなのか?」
「全く無理そうだな、人数が多いというか――――」
エンタープライズが喋っている途中でノックの音。ロングアイランドがさっきと同じ返しをするとガチャリと開く扉から現れたのは――――多分、ティルピッツ。
「今日は暑い。北育ちには辛いものだ」
女はさっさかこちらに歩いてくる。
何故「多分」なのか? そりゃあ見た目がおかしいからだよ。
下は部屋着の短い灰のズボンで、上は「野獣戦艦」とデカデカとゴシック体で書かれた白いダサT。帽子も被ってないからなおさらアンタは誰だ。
「――――誰だあなたは?」
「コッチのセリフなんだが、アンタ誰?」
「ティルピッツだが…………ああ、指揮官か。どうした、こんな淀みだらけの部屋に」
淀みだらけは全く否定出来ないんだがアンタの格好が顔とかキャラから乖離しすぎててついてこれねえんだよ。
ティルピッツが少し目配せしたと思うと、ロングアイランドが上機嫌にPCのスイッチを入れ始める。二台有るのかよ凄えな。
俺はそんなに金をやってないはずなんだがな……。
「かくいうティルピッツは何をしに」
「勿論L○Lをしにきたのだが」
「ガッチガチの対人ゲーしてんのかよアンタ!?」
予想以上の重いゲーマーになってるぅ!? 何故だ、俺が見てない間にティルピッツに何が起こったんだ!?
ふう、と慣れた動作でデスクチェアに腰掛けてマウスを弄りだす。え、何もしかしてガチ勢なのコレ?
「お、おい何でティルピッツまで干物と化してるんだよ。俺には全く分からんぞ」
「孤独に慣れすぎると孤独に生きる術を模索するものだろう、生物ならば当然の適応だ」
全く納得できない大真面目な解説をティルピッツが入れてくる。お前のぼっちレベルってそんな深刻だったの…………?
俺の要領を得てない顔に気づいたのか、ティルピッツが流し目で見た後にため息混じりに淡々とこんな説明を挟んだ。
「確かに鉄血に於いて私は以前ほどの孤独とは縁遠いことだろうが――――――よく考えて欲しい。私は同僚の戦艦の知り合いがゼロだ。幾ら言っても艦種の違いを埋めて話を進める気力と言うか、やる気が出なかった」
「ナンカゴメン、アンタのぼっちレベルは俺の予想より圧倒的に高かったのね」
孤高なる北の女王と呼ばれ続けた結果本当に孤高の存在となってしまったティルピッツに敬礼と哀悼を。悪かった、また今度何か考えるから許して欲しい。
ティルピッツは他に戦艦が居ると地力が下がるときたからな、ちょっと頭は使わざるを得なさそうだが。
「指揮官、あなたが自責の念に駆られることではない。正直この方が性に合っているんだろう」
「そ、それなら良いんだがな…………?」
にしても巫山戯た服装もティルピッツぐらいの長身モデル体型が着こなすと薄っすらと色気すら漂わせるものらしい。腕とか細いし白すぎる、日焼けしないのかアンタは。
へ、へそが見える…………。ああ、鎖骨まで! いかんいかん、自制心を保て俺。
ロングアイランドも横でもう一つのパソコンに座ってゲームを始めてしまう。まああのゲーム実際に声かけあったほうが楽なゲームだしな。
カタカタとブラインドタッチをしてのける二人からは目を離してエンタープライズに視線を戻す。
「エンタープライズ、何というか――――俺ですらキャパオーバーしそうだからお前は帰れ?」
「そうだな…………正直びっくりして言葉が出なかった」
だからさっきから静かだったのね。
「ふう…………勝ったな。熱い試合だった」
「レーンのプッシュ状況が良い感じだったから集団戦楽だったね~」
「クソ、話が分かる俺が居るのが複雑すぎる!」
分かるよ、サイドレーンとかプッシュされてると集団戦のときに気が散ったりする!
――さて、マニアックすぎる話はさておき。
ゲームが終わって丸机を囲って座る形になる。
「それでどうしてあなたは残ったんだ、指揮官」
「いやちょっと事情を伺いたくて、仕事は済ませてるしな」
一応今日の分はほぼ終わってる、長話でもしなければ帰ってきてからの作業で十分間に合う。
鎮守府の書類仕事は厳しいしだから秘書艦が居るとは聞いたことが有るが、俺は意外とそこまで苦戦していない。規模はデカイのだが最悪一人でもできるし、周りにそういう話をされると割と驚かれる。
ティルピッツがふむ、と考え込む仕草。
「別に構わないが、そう面白い話でもないと思う」
「いやもう見た目だけで面白いから大丈夫」
若干サイズがきついのか体のラインがハッキリ見えてて非常にけしからん感じになってる。動く時にへそが見えたりするし鎖骨がエロい、セクシーッ! 掃除の作業員さんとかが見たら悩殺される、オフのときのえっちな格好は男を百発百中で殺すからな。しかも普段の寡黙さのせいでギャップ萌えまで搭載してるとかもう見敵必殺レベル。
まあ自分の見た目とか興味なさそうだもんなあ…………普通にパリコレ出れるレベルなのにね。
「後その格好で外を出歩かないでね、死人が出る」
「涼しくて楽なのだが…………まあ指揮官の忠告なら従おう。あなたは的外れな指摘はしない」
信頼されてるようで何よりです。
ティルピッツが体を伸ばしながら息を吐く。ただでさえキツキツの服が上に寄っていってけしからんお腹が――――アアアアアアアアアアア!!!!!
「お客様!お客様!! 困ります!!あーっ!!! お客様!!困ります!!あーっ!!!困ります!! あーっ!!!!困ります!お客様!!困ります!! あーっ!!!あーっお客様!!」
「ど、どうしたんだ指揮官…………」
「指揮官さんの気持ちはロングアイランドさんも分かるよ~…………」
困ります!? 困ります!?
――フ~~~~、スッとしたぜ。俺はそこらの指揮官やオタクに比べるとちと自制が効かん性格でな~。
奇声でも発して気を紛らわして心を落ち着かせるようにしてるんだ。今のティルピッツはやばかった、俺の中の入るべきではないスイッチに久しぶりに触れてくる事案だったな。
「さて、話をしてくれないか? 俺がアンタに飛びかかる前に」
「あ、ああ…………ロングアイランド、彼は大丈夫なのか?」
「多分大丈夫だよ…………ははは」
という訳でティルピッツの話を要約しよう。
彼女とゲームの出会いは食堂入口で
「今日こそボコボコにさせてもらうぞ、エンタープライズゥッ!」
「嫌だ! 私は撲殺なんてまっぴらごめんだ! 死ぬなら指揮官の為に死ぬと決めているからな!?」
おおいきなり酷いな?
まあこんな感じで竹刀を持った高雄と乗りかかられて決死の真剣白刃取りを決めていたエンタープライズを遭遇する所かららしい。は? 全然どうなるかわかんないんだけど。
「やかましい! 半殺しで止めてやるに決まっておるだろう!」
「何を言ってるんだ半殺しは十分おかしくないか高雄!?」
十分おかしいな、高雄は落ち着け?
明らかに物騒な会話をしている二人を内心呆れつつ、最初はティルピッツは観察していたらしい。曰く「これだけの関係性も逆に少ないものだから、参考にはなるだろう」とのことだ。なんか違うと思うよ?
そんな感じで二人の死闘を眺めている時、横からふと
「ゲームで決めれば良いと思うのです!!!!!!!」
謎の熱意を持った綾波が乱入してきたらしい。意味不明過ぎる。
流石の高雄も「何だお前」という顔をして綾波を見る。エンタープライズはこれ幸いにと抜け出して距離を取ってから警戒しつつ綾波の言葉を待つ。
綾波は続けた。
「棒で叩いたり怪我をするのは良くないのです。ですがゲームなら別!!!! いくらボコボコにしようが消えるのは時間と艦としての大事ななにかだけなのです!!!!!!!」
いや艦としての大事ななにかを大切にしていって!? 綾波お前のゲームに対する姿勢は何かがおかしいぞ!?
しかし高雄には後半の部分が恐らく良い感じに聞こえてしまったのだろうか、急にぐっと拳を握ったと思うと
「これならいける!」
「いやだ! 何で高雄はそれならいけると思ってるんだ!?」
こんな事を言ってエンタープライズをガチで怯えさせたらしい。さすが高雄。
綾波はその様子に満足気にうなずくと――――何が満足なんだろうな? 指を鳴らしてロングアイランドを呼ぶ。
「部屋に連れて行くのです。ボードゲームが多いのは綾波の部屋だった…………筈、です」
「そうだね~、じゃあ二人共ついてきて~」
高雄はノリノリで、エンタープライズはロングアイランドに引っ張られてイヤイヤ連れて行かれた。
「なあ、綾波。少し良いか」
そして次の日にティルピッツから綾波に話しかけたらしい。何故だ。
何でも綾波の熱意に興味を持ったらしい、普段から想像のつかない淀みきった熱意に満ちた目でゲームのことを語っていたらしい。俺それは喋り掛けないように気をつけていくべき光景だと思うなー?
「珍しいですね…………ティルピッツさんが重桜の、しかも駆逐艦の綾波にお話をしようなんて」
「いや、お前が異様な熱意で語っていたゲームについて少し興味を持ってな――――」
「そしてこうなった」
「は? としか言いようがないよなそれ」
その流れからどうしてアンタがその謎の服を着るに至るんだ? えっちさとエピソードの濃さが見合ってませんよ?
そうか、とティルピッツはまた考え込んで付け加える。
「当時の私はチェスぐらいしか知らなかったもので、ゲームというものが進化しているのを彼女達から教えてもらった」
「そしたらびっくりなんだけどね~、ティルピッツはこの手のゲームの精密操作が超得意だったというわけなの!」
ロングアイランドが横入りしてピース。何だお前のその自由奔放さは。
まあそういう事だ、と言ってティルピッツが部屋の端にあるミニ冷蔵庫からアイスを取り出して舐め始める。
――うーむ、世の中めぐり合わせってものは確かにあると思う。だがこの例はなかなか無いだろうなあ、俺は此処までアバンギャルドなミックスは初めて見た気がする。
「まあティルピッツがそれで良いって言うなら良かったよ、アンタいっつも何か足りなさそうな顔してたしさ」
「――――――そうだな」
ティルピッツは何というか、寂しそうな戦艦だった。
最初は俺にも敢えて期待していないようなフシが有って、何となく厭世的。最初はほっとけなかったなあ。何というか、自主的に一人になってるというか閉じこもってる印象がどうしても強くてな。
ティルピッツが俺の顔をマジマジと見ると、脈絡もなく喋り始める。
「だがあなたが温もりを教えてくれた。だから『孤独』ではないと言い切れる――――――いつだって独りではないことを、今の私は分かっている」
「本当に感謝しているつもりだ」
辞めろ、そういうの俺泣くから。
――まあ、結局孤独なんて大抵思い込みなんだよな。だって独りで俺達が生きていけるわけがないし。
誰かがいつも何処かに居て、それなりには自分のことを考えたりしてるものだ。
そういうのが昔のティルピッツはさっぱり見えてなかったんじゃないかな、とは思う。孤独に慣れすぎて目が曇っていたんだろう。
「そ、それは良かったな…………駄目だ弱いんだって俺そういうの」
「今独りで在ることを選択できる意味を、あなたが教えてくれたものを――――忘れはしないつもりだ」
もう無理だった。
「お客様!お客様!困りますああー困りますお客様アアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
どうしてこうなった!? どうしてこうなった!?
はい、干物ティルピッツをどうぞ。ティルピッツは興味が向かないと無頓着過ぎる人っていう天啓が降りたのでサイズキツイダサTとかいう大変えっちな格好になりました。
夢を壊すことを言うと俺のPC前での格好そのまま。ダサ文字は「遊び人」なんですがね。
何というか――――どうしてこうなった!?
ティルピッツは厚着でわからないけど長身でぶっちぎりのモデル体型だと思っている。ダサTとか着るとラインが見えてどえらい破壊力を持つと思う、指揮官が普通に堕ちそうなのは珍しい例。雑やけど綾波出てきたぞ、雑でスマン。
後半はティルピッツ語りと指揮官語りの二つを書いた。片方は幻と消えたよ。
めっちゃ細かいけどティルピッツにやたらと「あつい」に関する描写が有るのは原作セリフが「寒さ=孤独、寂しさ」みたいなイメージ植え付けてきているので今は孤独じゃないむしろ騒がしい=暑いという意味も込めた指揮官の心配に対する返答の一つでも有るし意味合い的には「あなたが教えてくれたから今は大丈夫」的な最強尊い意味合いを込めてある的な事を思いついたんですけど皆様如何でしょうか俺はこの解釈をしてもらいながらティルピッツの尊さに死んでほしいと思うしこのティルピッツが言葉にしない絶対の信頼を指揮官においていてでも指揮官当人は気付いてないこのもどかしさをサブウェポンとして使っていきたい。
アバーズレーンとか書いてるけどアバズレ要素と尊いなり萌えなりの要素を両方共秘めてる内容にしてるつもりだったりする。
でも普通のアズレン好きには胸を張って薦められないと思うんだ俺…………ほら、キャラ崩壊のヤバさがね?
ところで今☆9が三連星されたら☆8以上の調整平均で安定するのでは…………?(雑すぎる誘導)
俺は評価がないと死ぬんだ、残念ながらそういう作者の作品だから暇な人は頼んだ…………。強要はしないから。
※追記
みんな〜、ティルピッツ月末に取れるから取ってな〜(小声)