僕のヒーローアカデミア~Eの暗号~ Phase1 作:エターナルドーパント
第1話・Mとの出会い/運命の分岐点
事の始まりは、中国の軽慶市。発光する赤子が生まれたというニュースだった。そして以降、世界各地で『超常』が発生。原因も殆ど解らないまま、時間が過ぎていった。やがて、超常は日常に、
世界の総人口の8割が何らかの特異体質、『個性』をもった超人社会。個性を振りかざし、人々を襲う
その中で、何の『個性』も無い少年少女は、当然のごとくイジメの対象になっていた。
「イテテ・・・」
土曜日の午後、緑色の癖っ毛が特徴的なその少年は、トボトボと道を歩いていた。
この少年は『緑谷出久』。現在小学4年生である。その身体は埃で汚れ、左頬は赤くなっていた。その左頬を、しきりに手でさすっている。
「かっちゃんの奴・・・弱いもの苛めしても、何にもならないのに・・・」
『かっちゃん』・・・苛めの主犯格、『爆豪勝己』の事だ。
出久はついさっき、爆豪に『没個性』と苛められていた少年を助けようとしたが、爆豪に「邪魔すんなやデク!」と殴られたのだ。
『デク』というのは、無個性で何も出来ない木偶の坊、という意味でつけられた、出久のあだ名だ。同時に蔑称でもある。
無個性・・・齢4歳にして叩き付けられた、余りにも重い現実。そのせいで、彼は何時も苛められていた。
「はぁ・・・早く帰ろ・・・ん?なんだろうコレ・・・」
出久がふと俯いた時、ある物が目に映った。
「緑色の・・・USBメモリ?にしては、なんかやたらゴツい気が・・・」
拾い上げてみると、そのUSBメモリのような物の表側には脳味噌のようなイラストが描かれている。
「脳味噌?それになんか英語が書いてあるな」
出久はよく見ようと、メモリを持ち替えた。すると・・・
『メモリー!』
「うわっ!?何!?」
その拍子に、端子の近くにある出っ張りを指で押してしまったらしい。そして、メモリから音声が流れたのだ。それに驚き、出久はメモリを落としてしまった。
あ、壊れちゃう・・・と思ったその時、不思議なことが起こった。
「え?」
なんとそのメモリが独りでに浮遊し、自分に向かってきたのだ。
「う、うわぁぁぁ!」
出久は咄嗟に左腕を盾にした。だが、
─キュィン!ギュォォウン!─
刺さっていったのだ。メモリが、腕の中に。
「な、何・・・が・・・」
バタンッ!
出久は意識を失い、倒れてしまった。
そのとき出久はまだ、知る由もなかった。このメモリとの出会いが、自分の運命を大きく変えることになるとは・・・
To be continued
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