僕のヒーローアカデミア~Eの暗号~ Phase1   作:エターナルドーパント

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学校モノだからか、妙にフォーゼネタが絡ませ易いんだよなーと思う今日この頃。


第15話・初日のT/雄・英・入・学

「ハンカチは!?」

「持った!」

「お弁当は!?」

「俺朝一で作ってカバンに入れたよね?」

「制服は!?」

「今着てるのが見えないかな!?」

引子は話しているとたまにとんでもないことを言い出す。まぁ出久には負けるが。

「出久!!」

「次は何が来る!?」

「・・・超カッコいいよ!」

「・・・あぁ!行って来ます!」

「行ってらっしゃい!」

その日、出久は何時もより気持ち早めに家を出た。そしてトレーニングの一環として、雄英まで走る、走る、走る(普通は電車通学)。

そして・・・

「走ったら意外と近かったな・・・」

30分掛かるかどうかで雄英に到着。化け物か?ドーパント(化け物)だった。

チラホラと生徒が登校している中、出久が少し息を整えていると・・・

「だ~れだ!」

そんな声が聞こえると同時に、出久の視界が0になった。だが・・・

「俺の彼女の芦戸三奈、だろ?」

「正解!」

こう返す。そして三奈も、人前でこんな事を言われても狼狽えなくなった所を見るに、もう大分慣れてきたようだ。(慣れるの早すぎない?君)

「さぁて、行くか。さっきチラッと確認したけど、俺も三奈もA組だったし」

「憑いてるね!アタシ達♪」

そう言って2人は入っていく・・・が、

「「A組って何処?」」

見事に迷った。まぁアホみたいに広い敷地の雄英なら仕方がない事だが。

「ハァァ、しゃぁ無い、アレ(・・)使お」

アレ(・・)ってどれ?」

「『地球(ほし)の本棚』。久々だな」

そう言って出久は廊下の隅に寄り、少し腕を広げて目を瞑る。

そして次に出久が目を開けると、そこはもう地球(ほし)の本棚だ。真っ白な空間に、一拍おいて大量の本棚が現れる。

「さぁ、検索を始めよう!キーワードは、『雄英高校』」

シュババババン!

雄英高校というワードが入力され、本棚の数が大きく減る。まぁそれでも本棚丸々10個分の残ったのだが。

「やっぱりこれぐらい残るよな~。じゃぁ追加で、『1年A組』『場所』」

そう入力してみると・・・

シュババババン!

なんとビンゴだったようで、本が一冊だけ残った。

「あった!・・・よし、解ったぜ三奈。直ぐ案内するわ」

一瞬で目的のページを読み切った出久は、三奈の前を歩き始める。地球《ほし》の本棚には、こんな使い方もあるのだ。だが、

「・・・ねぇ出久、すんごい言い難いんだけど・・・」

「何だ、三奈?」

「これ・・・

 

ケータイでも調べられたんじゃない?」

 

「・・・・・・」

今回は、別に必要なかったようだ。

「・・・それもそうだな、でもま、どっちみち解ったから良いじゃねぇか」

どうやら、ショックは受け流せたようだ。

「お、着いたぜぇ♪」

そうこうしている内に、もう1年A組に着いた。そして扉の前に立って、2人は

「「扉でっか!」」

と、全く同じリアクションをとる。

「身体がデカい異形型の人へのバリアフリーかねぇ」

「多分そうだね」

そして、その扉を開けた2人は────

「君!!机に脚をかけるな!!先輩方や机の制作者様に申し訳無いと思わないのか!?」

「思わねぇよ!!何処中だお前ぇ!」

─── 一 気 に 無 表 情 に な っ た 。

 

to be continued




三奈ちゃん、順応能力高すぎな件w

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