僕のヒーローアカデミア~Eの暗号~ Phase1 作:エターナルドーパント
「君!机に脚をかけるな!!先輩方や机の制作者様に申し訳無いと思わないのか!?」
「思わねぇよ!!何処中だお前ぇ!」
このやりとりを見て、どんなクラスメートがいるかとワクワクしていた出久と三奈は、一気に冷めた。
「うん、まぁ
「見てくれも性格もまだタダのチンピラなのにね」
「多分レスキューP0だぜアイツ」
このカップル、ズバズバ言うことで気を紛らわしたようだ。すると、
「なぁ!」
「「ん?」」
誰かが話しかけてきた。振り返るとそこにいたのは、赤い髪を頭頂部で逆立つような形に固めた男子だった。
「お前らって、入試の時に抜群のコンビネーションで敵倒してたカップルだろ!」
「うん、アタシ達だね!」
「まぁ俺等以外そんなんいねぇわな」
この男子は結構フレンドリーなようだ。最悪だった2人の気分も、彼が来たことで大分マシになった。
「あぁ、あの連携プレー、特にあの、2人で竜巻みたいにグルグル回る技!お互いに信じ合って疑わねぇ、モノすげぇ絆がないと絶対出来ねぇってのが素人の俺でも分かった!最高に熱かったぜ!」
「えへへ、ありがと///」
「まぁな!あれ、ヘブンストルネードっつってな、実はダンス技なんだ」
『ヘブンストルネード』をと互いの絆を褒められ、2人は一気にご機嫌になった。
「俺、切島鋭児郎!宜しくな!因みに、俺も結田付中なんだけど・・・」
「そうなのか!俺は緑谷出久!」
「ゴメンね覚えてなくて・・・改めて、アタシは芦戸三奈!」
「「宜しくな(ね)!」」
「おう、宜しくな!それに気にすんな!そもそも俺等接点ねぇし、目立ってた芦戸のこと一方的に知ってただけだからよ!」
そう言って3人は握手した。
(あぁ、そうか)
(どうしたの?)
(この人、アニキに似てるんだよ。だから親しみやすいんだ)
(なる程)
出久と三奈が小声で話すのを、切島は頭に『?』を浮かべながら見ていた。
「さてと、他にはどんな人がいるかな・・・」
出久はクラスを見渡す。
真っ先に目に留まったのは、腕が6本あって、口を黒いマスク(?)で隠した大柄な男子、続いてそれと同体格の、タラコ唇のマッチョな男子。
その次に、右半分は白、左半分は赤という特徴的な髪の毛と、左目周りにある火傷痕、何より、周りのモノを突っぱねるような訳あり特有の雰囲気を纏った女子だ。
そうしていると、
「あぁ~!君あの時の!緑癖っ毛の!」
そう言われた出久は、もう明らかに自分だろうと思い振り返った。そこにいたのは、入試の日に転びかけていた所を出久が助けた、ちょっと丸顔かな、という印象を受ける女子だった。
「あぁ!君も受かってたんだ!」
「うん!君の、『怪我人を安全な所に連れて行け!』って言う指示のおかげ!レスキューPでギリギリ受かった!」
「おぉ、なんか照れるね」
彼女は、出久の指示に従った結果、その行動によりレスキューPが加算され、そのおかげで受かったという。出久も嬉しそうだ。
「私、麗日お茶子!宜しくね!」
「俺は緑谷出久。こっちこそ宜しくな!呼びやすいように呼んでくれ!」
「出久ぅ~アタシをほったらかさないでよぉ。アタシは芦戸三奈!宜しくね、お茶子ちゃん!こっちも好きに呼んで!」
「出久君に三奈ちゃんやね、わかった!」
あっと言う間に仲良くなった3人。更に、
「君は、あの入試のシステムを見抜いていたのか!?おっとすまない、ぼ・・・俺は飯田天哉!宜しく!」
入試の時に質問していた真面目君、飯田も友好的な態度で接触してきた。それから、次々と出久にクラスメート達が挨拶をしていく。
どうやら、スタートダッシュの結果は上々だったようだ。
すると・・・
「仲良しごっこしたいなら余所行け。ここはヒーロー科だぞ。あと、そろそろ席に着け」
何時の間にかいた寝袋に入った男が言う。出久以外の全員が(何かいる!?)と思う中、その男は口を開いた。
「はい、静かになるまで8秒。時間は有限、君らは合理性に欠くね。俺はここの担任の相澤消太、宜しく」
(担任かよ!)
また出久以外が同時にそう思った。そうしている内に相澤は自分の寝袋から体操着を取り出した
「取り敢えず全員、
何やら早速、大きな壁がありそうだ。
to be continued
おくれてすんません。何分纏まった時間がとれなくて・・・
タグに『轟TS』を追加しました。
自分原作持ってなくて、おかしな所あるかも知れないです。そういう時はご指摘ください。