僕のヒーローアカデミア~Eの暗号~ Phase1   作:エターナルドーパント

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第27話・出久のQ/マッドなウィル

(出久サイド)

──ブチィン!!──

「フフュ~・・・」

俺は今、訓練室でサンドバッグ相手に新技を試していた・・・のだが・・・

「何で強化ゴムのサンドバッグが千切れ飛ぶ?」

サンドバッグがこれまたキレイに千切れ飛んだ。俺のスペックどうなってんだ?

試しに他のサンドバッグを『結構強めに』蹴ってみた。右ミドルだ。

──ズバンッ!!──

・・・() ()() ()()・・・俺はコレを見て、この言葉を思い出した。

───強過ぎる打撃は斬撃になるのよ───

・・・『結構強め』でコレなら本気出したらどうなるんだ?鎌鼬でも発生するのか?

「失礼しま~す・・・え!?出久君!?どしたんそのサンドバッグ!?」

お、麗日さんも来たな。で、案の定驚かれた。

「・・・1つは新技で千切れ飛んで、もう1つはミドルキックで斬れた。強化ゴムなのに・・・」

「おぉう・・・」

麗日さんから絞り出すような「おぉう」が出た。

「・・・あ、そうや!出久君!」

「ん、どうした?」

「私でも出来るような技教えてくれへん?」

ほう・・・成る程な・・・

「・・・よし!良いぜ!」

「あはは、やっぱりダメ良いの!?」

逆に何故駄目だと思った?

「あぁ、俺は、向上心がある奴は大好きだからな。教えてあげるよ」

「ありがとー!」

よし、じゃあまずは・・・

 

―――

――

 

「・・・・・・」

「フシュ~ッ!」

・・・うん、麗日さん・・・君・・・

「役者だけでなく近接格闘の才能もあったとは・・・」

身体も軟らかいし、体裁きもなかなか・・・あ、酔い対策にヨガやってるんだっけか。

「有意義やったよ!ありがとうね出久君!!」

「おう、良いって事!」

ホント、侮れないな・・・その後、俺は職員室で始末書を書かされた。何、ほんの30枚程度だ。1時間もあれば余裕だった。

さて、と・・・そろそろ帰るか。

『ジャスティス!ヨア~ケ~ノオオゾォラニ~♪』

と思ったら電話だ・・・ウィルか。

『カァンパァネラ~♪ピッ』

「もしもし、どうした?」

『出久君、悪いんだけど、またコマンダートルーパー(B,O,Wの材料)2~3体くれない?』

まぁコイツだからこんなこったろうと思った。

「今度は何を造るつもりだ?」

『スカルミリオーネとリッカーの2体』

「・・・分かった。すぐ行く」

俺は取り敢えず下駄箱で靴を履き替え、

【ゾーン!マキシマムドライブ!】

ゾーンを使った。するともう目の前は永遠亭だ。

「やっぱり便利だよねソレ」

「あぁ、便利だぞ?こういう無茶な移動を依頼してくる奴の相手なんかには特にな」

思いっ切り皮肉ってやった。ま、今回は俺側にも造って欲しいB,O,Wが居るし、これくらいで勘弁してやろう。

「ごめん、ごめんって。流石にこんな平日に依頼したのは悪かったよ」

「・・・報酬は、俺の依頼するB,O,Wの作成だ。4体で良いだろう?」

「え?」

【コマンダー!マキシマムドライブ!】

「2体はお前の依頼に対する納品物、2体は俺の依頼の材料だ。DNA構造(レシピ)はコレに入れてある。雄英体育祭までに頼むぜ」

そう言って俺はUSBメモリを投げ渡す。

「おっとと・・・了解。何時も頼んでばかりだからね!任せてくれ!」

「おう、頼んだぜ。()()()の事を、お前もきっと気に入ってくれるハズだ。お前のセンスならな。じゃ、チャオ♪」

【ゾーン!マキシマムドライブ!】

 

(出久サイド→ウィルサイド)

 

「さてと、取り敢えず・・・」

私は出久君に貰ったコマンダートルーパーに達も適合性を弄ったTウイルスとTーアビスをそれぞれ投与し、栄養補給用の薬液で満たされた培養層の中に入れてやった。後は・・・

「コレだね」

私は受け取ったUSBを早速自前のPCに繋いだ。さてと、彼の依頼の品・・・どんなモノをご所望かな?

「・・・ふむふむ成る程、ウイルスと同レベルのサイズ、か・・・確かにコレなら、私の個性で創れるだろうね・・・この構造だと、恐らく高い熱変動耐性があって・・・人間への移植も可能だと!?しかもほぼデメリット無し・・・蛋白質の消費が激くなってしまうが、この程度なら日頃の食事で肉や豆腐などを多めに摂る程度で大丈夫そうだし・・・成る程ね。あの『音声認証』はここからか・・・B,O,Wの皆にも投与しようかな?皆、Tウイルスのおかげで適合性は高いし・・・」

いやはや、実に興味深いね。彼の言った通り、本当に面白い・・・!映像資料まで添加されているじゃないか!どれどれ・・・

「あぁ~・・・コレは、何というか・・・子供には見せられないな・・・だが!胸を貫通されても再生するこの再生・修復能力と言い、この高い身体能力と言い、魅力だらけだな。そして何より・・・この姿、格好いいじゃないか!」

こんなにロマンを擽られたのは、バイオシリーズを初見プレイした時以来だ!矢張り彼の言う通りだ!完全に気に入ってしまったよ!私のセンスにドストライクだ!

「よし!早速生成に移ろう!」

私はデスクを立つ。そのPCのウィンドウにはこう書かれていた────

───『人工特殊万能細胞・アマゾン細胞』、と・・・

 

to be continued




「オイ作者!!」
『どうしたデップー』
「どうしたじゃあネェだろ!アマゾンて!アマゾンて!何であのR18Gなライダー創らせるんだよ!頭オカシいの!?馬鹿なの!?死ぬの!?」
『オタクの中でもすでに頭の螺5~6本ほど行方不明なヤベーイ奴な俺に今更ナニイテンダアンタイッタイ』
「えぇい!今回の解説で説明して貰うからなッ!!」
『おう、良いぜ』
「えぇ~?そこは114!514!(イイヨ コイヨ )じゃ『今度余計なこと言うと口を縫い合わすぞ。OK?』OK!って前にもこのやりとりしたなぁ・・・じゃ最初!今作のアマゾン細胞の改変点は?勿論変えてんだろうな当たり前だよなぁ?」
『勿論だ。食人衝動は消してるぜ。肉であれば何でも良いって感じにな』
「ほ、良かった~一番の心配が解消されたぜ。じゃ次な。アマゾン細胞を投与されたB,O,Wの皆はどうなるんだ?」
『あぁ~・・・もう俺のイメージの一覧出すわ。下の奴読んでみ?』

・スーパータイラント:腕にアマゾンアルファのアームカッター、目元に緑色の涙ライン、牙が発達

・ネメシス:脚部にブーツのような装甲、腕にグローブのような装甲、拳にメリケンサックのような装甲、目を保護するゴーグル型のプロテクターがそれぞれ追加(ぶっちゃけ一見どこが変わった?ってなっちゃう)

・ハンター:目の周りに釣り目型の赤い模様が追加、腕と脚にアマゾンオメガのアーム・フットカッターが追加、手足のウロコが真っ黒に変色(まんまアマゾンオメガ)

・リッカー:鼻がエコーロケーション用超音波発声器官として発達し、黒っぽい毛が生える。ベースはブタバナコウモリ

・スカルミリオーネ:両手が人型(指は4本)に変化。腕部に鮫鰭型のフィンカッターが追加、ロレンチーニ瓶が発達し、索敵能力が超向上

「おぉう・・・見事なまでの魔改造だな・・・しかも何故か俺ちゃん、変異したB,O,Wの皆が容易に想像できちゃうんだけど・・・」
『まぁ、それぞれに似合うように設定したからな』
「コ~レは閲覧者さん達の意見分かれそうだな~」
『ま、ある程度は覚悟の上だよ。じゃ、今回はこれくらいで』
「そだな、ばいちゃ~」

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