僕のヒーローアカデミア~Eの暗号~ Phase1   作:エターナルドーパント

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最初に言っておく。今回は、かーなーり、長い!


第29話・雄英体育祭1/予選のA

(出久サイド)

「・・・何?この状況・・・」

何時も通りに登校して来て、何時も通りに授業を受け、何時も通り帰ろうとした俺は、これっぽっちも何時も通りじゃ無い教室の状況を見て呆れていた。何故なら・・・

『・・・・・・(凝視)』

B組及び普通科、その他の科の生徒がガン見して来るからだ。教室の出入り口も完全に塞ぐくらいに。

「出れねーじゃん!何しに来たんだよ!」

「敵情視察だろうが。敵の襲撃耐え抜いた連中だ。体育祭(戦い)の前に見ときたかったんだろ。関係ねぇ、あんなんほっときゃ良い。取り敢えず、お前等邪魔だ。退け、それか散れ」

うん、挑発しなくなったのも大きな進歩だな!まぁ・・・

「どんなもんかと見にきたら、随分と偉そうじゃないか。ヒーロー科の生徒は皆こんななのかい?」

奴さん等がそうとってくれるかは別として。やっぱ偉そうにする癖が抜けきってないな・・・こっからがめんどくさいぞ。

「こんなん見せられると幻滅するなぁ」

それは分かるって気持ち3割、お前は何を期待してたんだって気持ち7割。

「なぁお前等、知ってるか?普通科とか他の科って、ヒーロー科落ちて入った生徒が結構多いんだ」

・・・にしてもさっきから喋ってるあの人、隈凄いな。

「今回の体育祭、成績次第では普通科からヒーロー科への編入も有り得るんだとよ・・・その逆も然り・・・」

・・・ほう。コイツ、本気だな・・・あの目・・・個性関係で何かあったタイプか。

「敵情視察?俺はそんなんじゃなくて、油断してっと足下ごっそり掬いに行くぞって宣戦布告しに来たつもり・・・」

・・・なる程、かなり大胆不敵だな。

「隣のB組のモンだけどよぅ!!」

おお、何か人垣掻き分けて来たな。

「敵と戦ったっつうから話聞きに来たのによぅ!!エラく調子づいちゃってんなぁオイ!!」

あ、不適な人2人目入ってきた・・・

「本番で恥ずかしい事んなっぞ!!」

「・・・」

あ、かっちゃんもう相手すんの諦めて野次馬かき分け始めた。

「オォイ!!何してんだよ!ヘイト集まっちまったじゃねぇか!」

「・・・関係ねぇ・・・上に勝ち上がりゃ良いだけだ」

ははは、かっちゃんらしいと言うか、何というか・・・

 

それからは、各自の参加種目の決定、それに伴った個々人の準備などであっと言う間に時間が過ぎ去り、遂に・・・

「本番、だな・・・」

外は報道陣や警備の依頼で全国からかき集められたプロヒーローでごった返している。それに対して俺達は・・・

「皆、準備は出来てるか!?もうじき入場だ!!」

「いやーコス着たかったなー」

「公平を期す為、着用不可だって」

1-A控え室だ。また飯田が張り切りすぎて空回りしているな~。

「緑谷」

ん?

「轟か・・・どうかしたか?」

珍しいな。一匹狼の轟が話しかけて来るとは。

「客観的に見て、君が1番強いよね」

「・・・戦術や場合に因るがな」

「その実力とか、他にも気になる事結構あるけど、詮索するつもりは無いよ。でも・・・私は君に勝つ。絶対に」

「・・・また宣戦布告、か。フッ、人気者は辛いな。良いぜ、その宣戦布告、受け取ろうじゃないか。だが、優勝は渡さねぇぞ?」

正直、丁度良かった。あんな馬鹿高い出力を相手にすることはそうそう無かったからな。メモリの組み合わせや戦術の良いテストになる。

─ブオォォォ─

扉が開いたな。入場だ。

「1年ステージ!生徒の入場だ!!」

報道陣が一気に興奮する。

「さてさてさぁて、やるとするか!」

俺達はステージに入場して行く。さぁ───

 

───運命のパズルのスタートだ!

 

(出久サイド→三人称)

『さぁてぇ!!年に一度、ヒーローの卵共がしのぎを削ってぶつかり合う大バトル!!雄英体育祭の開催だァァァァ!!』

実況のプレゼントマイクが大声で叫ぶ。

『つーか!お前等どうせアレだろ、コイツ等だろ!?敵の襲撃にあったにも関わらず、鋼の精神(メンタル)で耐え抜いた奇跡の新星!!!1年ッ!A組だろォ!!?』

「流石に、人が多いな」

馬鹿五月蠅い実況にも、万単位の人数の観客にも全く動じない出久。まぁ多少驚きはしたようだが。

「コレだけのプレッシャーの中、どれだけ自分の個性やテクニックを最大限生かしたパフォーマンスが出来るか、それも将来、ヒーローになったときに必要な要素なのだろうな!」

訓練の機会だと意気込む飯田。

「めっちゃ持ち上げてくるな・・・何か緊張すんな・・・!なァ爆豪!」

「しねぇよ。ただただ上がるだけだ」

流石に緊張する切島、逆にモチベーションが上がる爆豪。

他にも生徒ごとに色々な反応をしている。

『B組に続いて普通科C・D・E組・・・!

サポート科F・G・H組も来たぞー!そして経営科・・・』

「俺等完全引き立て役かよ」

「かったるいなー・・・」

不遇な扱いの普通科生徒は不満気だ。

「選手宣誓!!」

─ピシャンッ!─

ミッドナイトが自身の専用武器、九尾の猫鞭を鳴らす。

「おお!今年はあの18禁ヒーロー『ミッドナイト』か!」

また観客席が騒がしくなってきた。

「18禁なのに高校に居て良いのか?」

「良い」

「静かにしなさい!選手代表!!1-A!緑谷出久!!」

「やっぱ出久だよね~」

「入試一位だったからな」

ヒーロー科の(・・・・・・)、だろ」

やはり蚊帳の外扱いの普通科は機嫌が悪い。そうこうしている内に、出久は台に登った。

「宣誓。我々、雄英生徒は、ヒーロー精神に則り、正々堂々と───なんて事は言わない」

『・・・え?』

在り来たりだな~などと思っていた全員が唖然とする。

「正々堂々?そんなものは犬にでも喰わせておけ!そんな事に拘る者ほど、戦場では死んでいく。卑怯?汚い?泥臭い?言わせておけ!要は、ルールを破らなければ良い。

生草()んででも、泥水啜ってでも、泥濘(ぬかるみ)を這いずってでも、目の前のモノにカジり付け!他者(ライバル)を蹴落とせ!使えるモノは何でも利用しろ!1位になりたいのならな!無論、俺もそうするつもりだ。

そして、もし個性が地味だ、などと言われてきたならば、世間に見せ付けろ!所謂『没個性』でも、使いようでは立派に戦える事を!

・・・以上」

『・・・う・・・ウォォォォォォォォォォォォォォォ!』

『コイツはすげぇ事言ってくれたな!』

観客席、実況共にボルテージが一気に跳ね上がる。

「さぁ!早速第一種目を始めましょう!いわゆる予選よ!毎年ここで多くの者が涙を飲むわ(ティア・ドリンク)!さて運命の第一種目!今年は~・・・コレッ!!」

───障害物競走(しょうがいぶつきょうそう)───

大型ディスプレイにそう表示されると、その下のスタートゲートが開いた。

「ほう、障害物競走、ねぇ。警戒すべきは、轟の大規模な開幕ブッ放・・・なら、今回はアレ(・・)で行くか!」

出久の眼光が鋭くなり、早速策を練っていく。

「計11クラスでの総当たりレース!コースはこのスタジアムの外周約4km(キロ)よ!我が校の売り文句は自由!フフフ・・・コースさえ守れば何をしたって構わない(・・・・・・・・・・)わ!!

さぁさぁ!早く位置につきまくりなさい・・・」

殆どの生徒がゲートに殺到する中、出久は生徒の中でも後ろの方に陣取った。

「さて、コレを使うのは初めてだが・・・」

出久は腰に、バイクのハンドルの形をした(・・・・・・・・・・・・・)ドライバーを装着し、朱色のメモリ───アクセルメモリを構え、スタートアップスイッチを押す。

【アクセルッ!】

─プ─

「変ッ────」

──ガキィイィイィイン!ドルルルルルルル・・・──

出久はメモリをドライバーに差し込み、パワースロットルに手をかけた。

─プ─

「────身ッ!!」

───ブオォンッ!ブオゥオンッ!!───

【アクセルッ!】

出久が握っていたパワースロットルを力いっぱい捻ると、身体の回りをエンジンのピストンパーツのような赤いエネルギー体が取り囲み、身体に赤いガイアアーマーが装着していく。そして出久は、エターナルとは全く別の戦士に変わった。その戦士の名は───

─プ─

「さぁ、振り切るぜ!」

───仮面ライダーアクセル

─ピーーー!─

スタートランプ消え、全員が一斉に駆け出す。が・・・

──バキバキバキバキッ!!──

〈グアァァ!

〈何ダコレ!

〈イテェェ!

ゲートから一気に冷気が押し寄せ、周囲が凍結する。それはアクセルも例外ではなく、瞬く間に装甲の表面は凍り付いてしまった。しかし・・・

「ふん、やはりな。しかし、この程度は想定内だ!」

アクセルは再びパワースロットルを捻った。すると、

───ブオゥオンッ!!ブオゥオンッ!!───

アクセルの体表から熱気が放出され、瞬く間に凍結箇所の解凍が完了する。ついでに周りにいた何人かもある程度解凍した。

「よし!行くぞッ!!」

【エンジン!】

そう言ったアクセルは、右手に召喚した肉厚な片刃の大剣、エンジンブレードをショットガンのように折り曲げてメモリスロットを展開し、エンジンメモリを装填。ゲートの出口を塞ぐ氷壁に向けて照準を合わせ、トリガーを引く。

【ジェット!】

するとエンジンブレードのブレード上部に付いた銃口から光弾が発射され、氷壁に命中。大きな罅を入れる。そして・・・

「ウォラァッ!」

すかさずその罅にエンジンブレードを叩き込む。当然、壊れかけの氷壁は耐えられる訳もなく・・・

─ガッシャァァンッ!─

一気に砕け散る。そしてその瞬間、アクセルは一気に駆け出した。前を行く者を次々追い抜き、あっと言う間に轟の背中が見えてくる。

『おおっとぉ!!何だあの赤いヤツ!?メッチャクチャ速ぇぞッ!!』

「アレは・・・緑谷かな?と言うか、クラスメンバーは当然として、意外と避けられたな・・・」

現在トップで走る轟。するとその目の前に、緑色の装甲を持つ巨大ロボットの群れが現れる。

「入試の仮想敵か・・・本当に金かけるな、雄英」

アクセルは思わず呆れかえる。1体でも億単位の金が必要なのに、それが少なくとも40~50では利かない数がいる。どんな額を叩き込んだんだか・・・

『さぁていきなり障害物!第一関門、ロボ・インフェルノ!!』

仮想敵の群れに早くも絶望に染まる者も出始める。しかし轟は、

「こんなちゃっちぃのじゃなくて・・・」

─パキパキ─

「もっと凄いの用意してよ」

─ズアァァァン!─

関係なしに複数のロボを完全凍結。その股下を走り抜ける。

「あの父親(クズ)が見てるんだから・・・」

ソレを見て轟に続こうとする者も居るが・・・

「止めといた方が良い。不安定な体勢で凍らせたから・・・」

─ズドォォン!─

「倒れるよ」

『1-A轟!攻略と妨害を両立しやがったぜ!!つーか誰か潰されてねぇか!?』

「こんな物は、一々相手をしない」

アクセルはベルトのバックルを外しバク宙する。そして着地した時には、背中から前に展開したパーツから前輪、脛に後輪ができ、胸部がせり出しラジエーターになり、バイクフォームに変形が完了していた。

「うっそだろオイ!!」

『マジかァァァァ!?アイツ、バイクになりやがったぞ!?』

『アレは仮面ライダーアクセル。敵の追跡などに使えるバイクフォームに変形できるとのことだ』

今まで存在感0だった相澤が漸く解説に交じった。

「フッハッ!タァァァ!!」

その間にも出久は、バイクフォームのタイヤが誇る強力なグリップ力で仮想敵を登りきって、コースにそった大ジャンプをし、着々と轟との差を埋めていた。

『オイオイオイオイ!第一関門はチョロすぎってか!?ならこりゃどうだ!!第二関門!!ザ・フォール!!!落ちたくなければ這いずりな!!』

「細いなら広くすればいい」

轟は氷で縄を補強し、高速で滑っていく。

「バイクフォームで綱渡りは困難か。ならば!」

アクセルはバイクフォームからライダーフォームに戻り、メモリを装填したままのエンジンブレードを後ろに向け、またトリガーを引く。

【スチーム!】

すると今度は銃口から高温高圧の蒸気(スチーム)が噴射され、アクセルはその勢いで縄の上を滑っていく。

「なる程!あんな方法が!使わせて貰うぞ緑谷君!」

『カッコワリィーーーーー!!』

一方飯田も真似したが、居合い切りで刀を振り切ったような姿勢で滑るアクセルに対し、こちらは両腕をバランサーとして真っ直ぐ横に伸ばし、十字架のような形で滑るモノだから格好悪さが半端じゃない。

そして爆豪も何の問題もなく出久とほぼ同タイムで通過して行く。

『さぁてさて!前3人の化け物共はもう次のステージだぜぇ!!最終関門はァ!一面地雷原!怒りのアフガンだ!地雷の位置はよ~く見れば分かるぞ!目と脚酷使しろ!地雷は威力減らして音と光マシマシの特別製だ!失禁必至だぜ!!』

『人によるだろうが』

「俺にゃぁ関係ねぇぜ!!」

実況の説明を聞いた爆豪は爆破で飛んでいく。轟は足元に注意しながらその後に続いた。そんな中アクセルはストップウォッチを取り出し・・・

「問題ないな。要は・・・」

【トライアル!】

ストップウォッチをメモリに変形させ、ドライバーに装填し、パワースロットルを捻った。

──ブオォォン!!──

【トライアル!】

──プッ・プッ・プッ・ピーーーー!!──

すると、アクセルの身体が黄色に変色、直後に黄色い装甲が剥がれ、より軽装な青いボディが現れる。そしてヘルメット部分のフェイスはモトクロスヘルメットをモチーフにした物に変わった。

「雷管が起爆する前に走り抜ければ良いんだろう?」

青いアクセル──アクセルトライアルはそう言うと───

─ブォンッ!!ブオゥオンッ!!ブオン!!─

─ドボボボボドゴン!─

───地雷を避ける事無く、関係ないとばかりに踏みつけながら走り抜ける。しかしアクセルの言った通り、その爆発がトライアルの身を焦がす事は無い。理由は単純明快。

『な、何だァァ!?アクセルの奴、色変わったと思ったら今度は残像引く程速くなりやがったぞ!?』

『ここにある資料によると、アレは挑戦の形態(トライアルフォーム)。紙装甲、パワー弱化と引き換えにスピードに全振りした形態だそうだ。パワー不足は、持ち前のスピードによる蹴りのラッシュで解決しているらしい』

『その資料どっから持ってきたんだよ!?』

『変身者から使ってくれって渡されたんだよ』

速過ぎる。否、(はや)過ぎる。故に、起爆した時にはその上にアクセルは居らず、爆風も届かないのだ。

「クッソ!速すぎだろ何でもアリだな!?」

「ヤバい!ヤバいヤバいヤバい!」

驚く轟と爆豪(前の二人)を追い抜き、トライアルは一気に半分まで走り抜けた。

そしてトライアルは左手をドライバーの左グリップに添え、

「全て、振り切るぜ!!」

《トライアル!マキシマムドライブ!》

─ブオォォン!!ブォンッ!!ブォンッ!!ブォンッ!!ブォンッ!!ブゥアババババッ!!─

クラッチレバーを握った。すると、トライアルメモリのマキシマムドライブが発動し、トライアルの周りに陽炎現象が起こる。

─ブォンッ!!─

そしてトライアルはパワースロットルを捻り・・・

─ッパァァァンッ!!─

音を、置き去りにした。

『え、あれ?と、トライアルどこ行った!?』

プレゼントマイクは訳が分からずかなり驚いている。

『おい。もう1位来たぞ』

『え?』

─ズザザザザザッ─

「・・・time・out・・・」

音を立ててブレーキをかけながらスタジアムに戻ったトライアル。その姿に観客も実況も、しばしあ然とする。

『う・・・嘘だろォォ!?は、疾過ぎる!何時戻ってきたんだよ!?仮面ライダー!!』

『ウォォォォォォォッ!!』

「・・・フゥゥゥゥ」

実況や観客の声に反応せず、トライアルは大きく息を付き、変身を解除した。

「クッソ!ヤッパ速すぎだろ出久・・・背中見えんかったわ」

「・・・ギリッ」

そして爆豪、轟も順にゴールし、それぞれ2位、3位となった。

「出久ゥゥゥイズクゥゥゥ!」

緑谷引子は自宅で号泣している。

そして出久は右手の人差し指を伸ばし、空に掲げた。所謂『天道ポーズ』だ。

「彼結構売れるよな!」

「見た目もヒロイックでカッコいいし・・・」

経営科は出久のデビュー後のシミュレーションをしている。

『殆ど手の内を晒さずに1位か・・・この後の戦いでも、多少は有利になったな。着々とゴールしてきたぞ』

相澤の解説が入った。そして他の生徒もスタジアムに入ってくる。

 

第一種目・障害物競走 トップ3

1位・緑谷出久(仮面ライダーアクセル)

2位・爆豪勝己

3位・轟氷火

 

「予選通過は上位42名!残念ながら落ちちゃった人もご安心!ちゃんと見せ場は用意してるわ!そして次からいよいよ本戦!こっからは取材陣も白熱してくるわよ!キバリなさい!!」

ミッドナイトが叫ぶ。そして次からが体育祭の本当の戦いだ。

 

to be continued




「長くなっちまったなぁ作者」
『あぁ、中途半端な繋げ方しちまった。反省点だな』
「さてと、今回は仮面ライダーアクセルおよびトライアルフォームについて解説するぜ!」
『仮面ライダーアクセル。スペックは、
・パンチ10t
・キック12t
・1ジャンプ47m
・100mを3秒
って具合だな』
「ほうほう」
『そして、サブライダーには珍しく、複数の強化フォームがある』
「トライアルとブースターだったか」
『まぁ、厳密には強化じゃなくてスペックの割り振りを崩して特定分野に超特化させるんだがな』
「トライアルは紙装甲・低パワーって、イレイザーも言ってたもんなぁ」
『アクセルの特徴は、何と言ってもバイクフォームに変形することだ』
「ぶっちゃけトランスフォーマーだよねあれ」
『実際アイデア元はバイクに変形できるターミネーターらしいからな。そしてバイクフォーム時には、足裏のマフラーから炎を吹き出して攻撃することも可能だ。更に、パワースロットルを捻ってエネルギーや熱量を追加できるって能力もデカい』
「冷却・凍結系とか、エネルギー吸収系の能力に対して効果を発揮しそうだな!」
『そうだ。だから今回、轟の開幕ぶっ放の対策として使った。あえてエネルギーを吸収させてキャパオーバーで逆に弱体化させる、なんて荒業も出来そうだな。さぁて、お次はトライアルだ』
「待ってました!!」
『スペックは
・パンチ2,5t
・キック3t
・1ジャンプ90m
・100mを0,27秒
と、分かり易くスピード・脚力全振り型だ。照井竜も最初、低下したパワーに驚いてたからな』
「そう言えば、今回使ったトライアルのマキシマムってオリジナルだよな?」
『あぁ、イメージは555アクセルの加速だ。玩具で出来たし、何よりあの距離をメモリ投げる訳にもいかんだろ?ま、実際トライアルのマキシマムは音速突破するらしいしな』
「確かにな。じゃ、今回はここまで!次回もお楽しみに!」
『最近、ラストがコイツにジャックされてきてる件について・・・』

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