僕のヒーローアカデミア~Eの暗号~ Phase1   作:エターナルドーパント

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済みません!今回はかなりご都合主義です!許してくれ、コレしかなかったんや!


第五章・職場体験
第36話・休日のD/新しい歌


(出久サイド)

 

「さぁて、暇だな。どうしたものか・・・」

現在、午前8時。俺は物の見事に暇を持て余している。休日と言ってもトレーニングくらいしかやることもなく、そのトレーニングさえ終わってしまった。追加でやるのも良いが、何となくそういう気分じゃない。

「あ・・・そうだ。また歌おうかな」

俺は久しぶりに歌いたくなった。思い立ったら吉日、早速三奈に電話を掛ける。

『もしもし出久?どうしたの?』

「急にごめん。今日は暇か?」

『うん。暇だけど?』

うっし、クリア!

「良かったら今日、また前みたいに歌わないか?」

『あぁ良いね!最近歌ってなかったし!』

「じゃ、前のスタジオに10時に集合で良いか?出来たらNEVERの制服を持ってきて欲しいんだが」

『OK!持って行く!』

「おう、ありがとな。じゃ、またその時に」

そう言って俺は電話を切る。

「さぁて、昨日作ったアレも良くできてる。問題は、何時渡すか・・・あと、新しいアレも造るか・・・」

 

(割愛)

 

「待たせたな!」

「大丈夫だよ~って、出久バイクの免許持ってたの!?」

三奈が驚くのも無理はない。俺は今、バイクを押しながら待ち合わせ場所に来たからだ。

「まぁな。驚かせたくて黙ってた♪」

「へ~、カッコいいね!っていうか、完全にエターナル意識してるよねコレ」

「おう!名前もまんま《エターナルボイルダー》だ」

そう言って俺は駐車場にボイルダーを停める。

因みにエターナルボイルダーの見た目は、ハードボイルダーのダブルの顔の形の部分がエターナルになって、色は白をベースに青のファイアパターンが入ったヤツだ。

後ろ半分はハードボイルダーとは逆にエターナルローブの如く黒くなっている。

うん、完全にエターナル専用。どっからどう見てもエターナル専用。しかもコレ・・・

「メモリの力使えるし、追加ユニットも出せる」

「何それすごい!」

ボディタンクの左側にマキシマムスロットが、右側にはドライバーの物に酷似したスロットが付いている。左側でマキシマム、右側でユニットだ。因みにサイクロンで緑色のダッシュブーストユニット、ヒートで赤色のタービュラーユニット、ルナで黄色のスプラッシャーユニットだ。

「よし!じゃあ早そk「だ~れだ!」・・・え?」

後ろから両目塞がれた。っていうかこの声って・・・

「・・・まさか、フランか?」

「せいかーい!」

「何でここに!?」

いやホント何でここにいるんだ!?

「その~・・・実は、日本に引っ越したんだ」

「え・・・学校は?フランまだ中学生だろ?」

ホント、コレはどうするつもりだ?

「その・・・飛び級して、ね?」

「スカーレット姉妹優秀過ぎないか?」

何でこんなポンポン飛び級出来るんだ?

「ホラホラ!そんなことよりも早く歌お♪」

「そんな事って・・・そうだ。よくよく考えればフランと会えたのは都合よかったわ」

「え?どういう事?」

フランが唇ちょい下に人指し指を当ててコテンと首を傾げる。可愛いじゃねぇかちくしょう。

「待っててくれ。今出す」

【ボーダー!マキシマムドライブ!】

「よっと」

俺が取り出したのは、赤い薔薇がプリントされたアタッシュケースだ。

「出久?それ何?」

「フランへのプレゼントさ♪」

受け取ったフランがケースを開けると・・・

「ね、ねぇ出久!この服何!?カッコいい!」

大はしゃぎで中にあったN()E()V()E()R()()()()を取り出した。

「昨日作った。フラン喜ぶかな~と思ってな。あと、コレもそうだ」

俺はそう言って、ケースから()()()スタッグフォンと擬似メモリを取り出す。

「コレは、俺達専用のケータイだし・・・」

【スタッグ】

「こうやって変形して動ける。戦闘能力も結構あるぞ」

因みにデザインのモデルは虹色鍬形のメスだ。

「わぁ~!スゴいスゴい!ありがとう出久!大事にする!」

ははは。癒されるな~。

「よし!フランは、何か楽器の演奏とか出来るのか?」

「ヴァイオリンは得意だよ?」

「よし、ならあの曲だ。取り敢えず、三奈に着いて行け。三奈、着替えたら前のスタジオ集合な」

「まっかせて~!」

よし、フランも気に入ってくれたし、来てくれるのが楽しみだ!

 

(10分後)

 

「出久スゴいね~、またピッタリだよ」

俺が楽器やらバットショットやら準備していると、着替え終わった三奈とフランが入ってくる。

「まぁな♪結構凝ったから当然だ」

「ねぇ出久・・・その・・・変、じゃないよね?」

そう言ってフランは不安気に目をそらす。うん、何だろうな、この形容し難き可愛さは。

因みに、フランのジャケットは三奈のより丈が短くへそと同じくらいの高さで、その下に着ているシャツは赤地に黒いハートとそれを囲む4つのダイヤがプリントされた物だ。

「十分似合ってるし可愛いぜ!因みに、背中の翼穴は苦労したぞ~。どうするか悩みに悩んだ結果、縦に2つジッパー付ける事にした。肩甲骨あたりにあっただろ?ついでに、寝転がっても痛くない所に金具が来るようにした」

「あ!やっぱりこれって翼を出すための穴だったんだね!」

そう言うとフランは背中を見せるようにクルリと回転し、それによって金髪のサイドテールがふわりと舞う。うん、やること為すこと皆可愛いな。何でこんなに可愛いんだろうな?

「じゃあフラン、早速翼出してみるか?」

「うん!」

フランは肩甲骨あたりのジッパーを開ける。肩柔らかいな。そして、木の枝に宝石が7つぶら下がったような、そんな特徴的な翼が1対生えてくる。

「わぁ~!綺麗な翼だね、フランちゃん!」

「えへへ~♪」

「君らは天使だな」

うん、恥ずかしいことを言ったが、これ以外に形容出来ない。

「よし、楽譜配るから、その通りに頼む」

 

―――

――

 

「あ~ふれだす~♪感情が♪この身体~♪突ぅき破り~♪」

最初の曲は『supernova』。つーかホントに上手いなフランのヴァイオリン。

「super・nova♪!」

よし、サクサク行くぞ~

 

「あ~な~た~は♪ア~タシだ~け♪見てれば良ぃいでしょう?アタシだけ♪」

2曲目は『彼女の愛情は異常なのか』だ。因みに作曲はフラン、作詞が俺。

吸血鬼は音楽感性に秀でた奴が多い。

「い、出久?この歌、恐すぎない?」

「俺ヤンデレもいける口だからさ」

因みにこの曲歌ってる時のフランはスゴく色っぽかったが、目が本当のヤンデレ目だった事に少しビビった。特に恍惚のヤンデレポーズをした時なんかは、妖艶さと狂気が感じられて思わずゾクゾクした。

 

「解き放て~未~知のチ~カラ♪僕を呼ぶこ~え不~思~議な♪」

3曲目は『Destiny's Play』。やっぱりキバ系の曲はヴァイオリンが良く馴染むな。

 

「相なる二重の♪おっきい丸♪順繰り並んで~合奏♪好きよ好き♥聞いて♪心の中まで♪」

「うん、可愛いわ」

「だろ?俺の目に狂いは無かった。強いて言えば今狂いそうだな。幸せで」

『彼女が一番少女なのか』はもう語彙力が崩壊する程に可愛かった。

 

―――

――

 

「はぁ~楽しかった!またやろうね!」

「おう。また歌おうぜ」

撮影が終わり、後片付けをしている。フランはよっぽど楽しかったのだろう。翼がパタパタと小刻みに揺れている。可愛い。

「よし、片付け終わりっと。時間は・・・1時か。何か食っていくか?」

昼飯には少し遅いが、まだ大丈夫だろう。

「あ、ゴメン。今日はお母さんが作り置きしてくれてて・・・ってうわ!もう電車が!ゴメン出久!もう行かなきゃ!」

どうやら三奈はもう時間が圧しているらしい。

「あ、フランちゃん、帰りの電車大丈夫?」

「え~っと・・・あ!もう出ちゃって次は1時間後だ!」

しまったな。時間とりすぎたか。

「あ!出久のバイクで送ってあげたら?出久のバイクって2人乗り出来そうだし!」

あ・・・三奈、さては企んでたな?まぁ有り難いけど。

「あぁ。出来るぞ2人乗り。フランはどうする?」

「ぜひ乗りたいです!」

おう、即答。

「じゃ~・・・」

【ゾーン!マキシマムドライブ!】

「ほい、そのヘルメット被って。あと翼しまって」

「それ便利だよね~」

「まぁ、一緒にテレポート出来るのは2人までだけどな」

因みに渡したのは光夏海さんが被っていたのと同じヘルメットだな。更に言うと、俺とフランはNEVERの服装のままだ。

「じゃあな、三奈」

「うん、じゃあね出久。フランちゃん、存分に♥」

「あ、あはは」

「よし、掴まっとけよ~」

そう言って俺はエターナルボイルダーを発進させる。

「は、速ッ!?」

「これでも法定速度は守るぞ?フランはバイクは初めてか?」

「う、うん。最初はビックリしたけど、慣れると楽しいね!」

「順応能力たけぇなフランも」

もうこの疾走感に慣れたか。というかフラン、何の躊躇もなく背中に抱きつくんだな。何時も飛びついてるからか・・・あ、違う。これ根性で我慢してるんだ。背中からバックンバックン心音響いてくる。

「あ、次の所右!」

「あいよ!」

そして、走っている間は三奈の事や、他にも色々な事を話した。そうやって30分程喋りながら走っていると、フランが住み始めたマンションが見えた。

「ここか?フラン」

「うん!ここだよ!」

よし、道間違えなくてよかった。

「ふぅ」

「よいしょっ」

俺達はガポッとヘルメットを外す。あぁ、涼しい。

「ありがとね出久。服も運んでもらって」

「良いって事だ。ほら」

そう言って俺はエターナルボイルダーに付けていたアタッシュケースを渡す。中身はフランが着ていた服だ。

「そんじゃ、名残惜しいが俺はコレで「出久!」ん、どうしむ!?」

あれ?何だろう。フランの顔が近い。唇が温かい。あ、これキスだ。(0,3秒)

「ふぅ・・・今日は、ありがとね、出久♪」

と良いながら微笑むフラン。現在、この殺人的な可愛さに俺の心臓がサンバを踊っている。

「お、おう・・・人居なくて良かった・・・あ、監視カメラ!・・・の死角かここ」

「えへへ~♪調べたんだ」

「スゴいな。色々と」

どうやって調べたかは、まぁ聞かないでおこう。

「・・・じゃあね出久!」

「おう、またな!」

そう言って俺はエターナルボイルダーに乗り、家に向かって走り出した。

 

その後、母さんに三奈にハーレム公認されたことを話したらまた号泣して、ダイニングが水浸しになったが、まぁ些細なことだろう。

 

to be continued




「ご都合主義だなぁ」
『前書きにも書いたぞ。文句あんのか?』
「嫌いっじゃないわ!」
『嫌いじゃないのかよ!あと変な所で区切るな』
「今回のご都合主義は・・・
・出久の免許
・フランの飛び級と日本移住
だな」
『コレはもう主が無知なので、許してして下さい』
「ん?今何でもするって・・・?」
『(言って)ないです』
「あとフランたんがヴァイオリン得意ってのはわかるな~。想像できる」
『唐突だな本当。まぁ俺も半分はそれが理由だ』
「もう半分は?」
『キバ系の曲出したかったから』
「じゃ今回はこの辺で~」
『聞いてきたのお前なのにそのお前が切っちまうってどういう事だ?3行以内で説明すんだよおうあくしろよ』
「チャオ~♪」
『(話を)聞けェェェェッ!!!』

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