僕のヒーローアカデミア~Eの暗号~ Phase1 作:エターナルドーパント
(出久サイド)
あの後、峰田以外は滞りなく授業が進んだ。え、峰田はって?あぁ、今頃病院のベッドで
「わわわ私が独特の姿勢で来たァ!」
「独特の姿勢とあと等速直線運動しながらだろ?」
なんかオールマイトがお辞儀みたいに腰折った姿勢でドアの左側から滑ってきた。その靴の裏どうなってんだ?
「あ~・・・君に、指名が来ててね・・・ここじゃ何だから、ちょっとコッチに」
「待ってくれ。三奈~!フラ~ン!生徒玄関で待っててくれ!」
〈ハ~イ!
〈わかった~!
「よし行くぞ」
二人の返事を聞いた後、俺はオールマイトに着いて行った。
─人外×2移動中─
「さて、ここなら良いだろう」
「仮眠室か・・・で?皆の前じゃ話せないって事は、アンタの関係者なんだろ?それも、
「君鋭すぎない?」
戦場ではこのカンが己の命を背負うからな。
「まぁ、うん・・・過去、雄英で一年だけ教師をしていて、私の担任だった・・・『グラントリノ』という方だ。恐らく、仮面ライダーの実力が知りたいんじゃないかな?」
あぁ、そりゃ確かに皆の前じゃ言えんわ。マスコミが血眼になって嗅ぎ回っている事の一つだ。と言うか・・・
「・・・アンタその人に何された?足がガッタガタ震えてるぞ。生まれたての小鹿みたいに」
明らかにトラウマ植え付けられてやがる・・・
「グラントリノは先代の盟友・・・とうの昔にご隠居なさっていたのにあえて嘗ての名を出して指名・・・怖ぇ怖ぇよ・・・・
うわぁ・・・
「とっ兎に角!折角のご指名だ・・・君なら、恐らくきっと、大丈夫だろろろろうぅ」
「吐くなよ?あと、追加武装の要望書、アンタに渡しとけば良いか?オールマイト」
「あぁ~あぁ!まっ任せたまえぇぇ」
「落ち着け。頼んだぜ。じゃ、チャオ♪」
さぁて、フランと三奈を連れて行きますか!
(出久サイド→相澤サイド)
「職場体験か」
俺が職員室のデスクで希望書の確認をしていると、三年担当のスナイプが話しかけてくる。
「あぁ、即決が何人か・・・」
「大事な行事だ。しっかり考えさせろよ。
「そうだな・・・ん?」
飯田の希望・・・保須のノーマルヒーローの事務所だけ?もっと上からも指名来てたはず・・・保須の事務所・・・まさか・・・
(相澤サイド→出久サイド)
「出久!コレ凄いね!」
現在、俺は三奈とフランを連れて永遠亭の前にいる。フランはスキマをみてはしゃいでるな。まぁ見せたの初めてだし。
「便利だぞ~知ってる所なら何処でも行けるし」
いやー宇宙に開いちまったときはビビったビビった。まさか本当に行けちまうとはな~宇宙・・・宇宙キターやれば良かった。そこだけちょっと未練。
「ねぇ出久!あれ何?」
「え?あぁ庭に植えてあるのは金魚草・・・」
俺がフランぼ指さす方を見るとそこには・・・
「オギャー」ユッサユッサ
・・・
85/1D100・・・成功!
「・・・ひ、品種改良、かな?」
あっぶねぇぇぇ!?SAN値が減るかと思った!
「やぁ出久君!待ってたよ!」
と、またこのタイミングでウィルが出て来た。
「ようウィル。コレどうした?品種改良か?」
「ん?あぁ、あれは最初に植えた金魚草だね。最近3mを超えたんだ。愉快だよ」
「愉快なのお前とレックスだけじゃねぇの?」
「いや出久、そうでもなさそう・・・みたい?」
今度は三奈が袖を引っ張り金魚草を指さす。そこには金魚草と戯れるフランが・・・フラン?
「この子たち面白~い!」
「だから順応早すぎだろ!?」
疲れるわ~ほんと。
「で・・・ゼデ ボギジョ!ギスン ザソグ、デップー!」
「ズン、ガグガザバ、イズク。ゴセ ン ベザギ ビ ビヅブドパ」
なんとまぁ律儀にグロンギ語で返してくれたよ。何でグロンギ語かって?コイツなら何となく話せると思った。そしてデップーが竹の上から落ちてきて
─(足首が折れる音)─
あ、折れた。
「ガギブビゾ ブジビラギダァ!!」
被害報告までグロンギ語かい!
「もう良いリントの言葉で話せ!」
流石に疲れるわ。
「何語なんだい?」
「グロンギ語っていう架空言語。英語より簡単だぞ」
戦場でも暗号として使えるかも・・・あダメだ。同音異義語がめっちゃ多い。
「だ、大丈夫?デップー・・・」
「あぁ、なんとかな。いやぁあと5センチズレてたら死んでいた」
「関係ないだろ足なんだから!それにもう治っただろ!三奈、心配するな。コイツは殺してもなかなか死なん。ゴキブリ並いやそれ以上だ」
「ヒドくない!?」
まぁ漫才も終わった所で・・・
「もう入って良いか?永琳」
「うふふ、どうぞ」
永琳の奴、俺がデップーに話しかけた所から聞いてやがった。まぁ取り敢えず上がらせて貰うか。
─全員移動中─
さて、全員が居間に移動した。が・・・
「
B.O.Wの見た目がかなり違う!というか新顔のスカルミリオーネ(・・・だよな?)とリッカー(蝙蝠か?)が居るし・・・
「あぁ、前に創ったアマゾン細胞を投与したんだ。結果、スペックが数倍に跳ね上がった!」
「リッカーは
「混ぜるな危険同士をレッツラ混ぜ混ぜしやがったよコイツ等!!」
まぁリッカーが自発的に敵を見つけられるようになったのはデカいけど・・・そういえば・・・
「肝心の
アマゾンB.O.Wは居るが、アマゾン2人はどこだ?
「あぁ、あの子達なら地下の訓練室よ。あの子達の組み手は五月蠅いもの」
「なるほど・・・見に行くのは止めておこう」
「懸命ね」
アマゾンズも映像資料で観てるからな。あれはいくら俺でもキツいものがある。
「なぁ出久!バイク持ってるってフランちゃん言ってたけど本当か!?」
「あぁ、乗ってみるか?ここ永琳の私有地だから許可もらえれば乗れるぞ」
「私は一向に構わないわよ~」
「アリガトナス!!出久!早速見せてくれあと教えて!!」
「はいはい・・・」
─10分後─
「行くぞぉ!!」ワクワク
今、デップーはエターナルボイルダーにノリノリで跨がっている。か~な~りご機嫌だ。
「5!4!3!2!1!ゴゥっ!!・・・あれ?」
ん?何かスロットル全開なのにうんともすんとも─ガコンッ!─は?
「どぅおわあぁぁぁ!?」ガッシャーン!
「ちょとまてちょとまてww何したの?壊れてないから良いけど」
ふと見ると、レックス、三奈、フラン、永琳は大笑いしてる。まぁギャグマンガみたいな見事なウィリーだったからな・・・
「見事に頭から行ったなデップーw大丈夫か?何があった?」
「いぃってて~・・・あぁ大丈夫。あのねぇ・・・ギア、ニュートラル入れてたのね?」
「おう。で?」
「そんで、それ知らないでセカンド発進だと思ってスロットルそれなりに捻ったら動かねぇからアレェ?って思って、ギア弄ったっけ、ロー入っちゃって、もうウィリーさ」
「「「「アハハハハハハ!」」」」
うん、女子組大爆笑。そしてデップーにはこの言葉を送ろう。
「こんのバカやろうw!スロットル捻りながらwギア弄る奴があるかボケw!」
「本当に、申し訳無い」
ったくも~・・・
「あ~笑った笑った」
「こんなに笑ったのって何時以来かしら?」
「は~久々に笑ってすっきりしたわ」
上から三奈、永琳、レックスだ。
「お、お腹痛いw」
「ナニィ!?おいフランちゃん!何があった!誰にやられた!?」
「お前だよ!」
そう言ってデップーに蹴りを1発。
「そう言えば出久、さっきオールマイトと何話してたの?」
「あぁ、俺にオールマイトの担任だった人から指名来てたんだって。因みに何されたのか知らんがあのオールマイトがガチ震いしてたぜ」
「何があったんだ・・・」
うん、それは俺も思った。何されたオールマイト。
「あ、そう言えばそろそろ雄英職場体験の時期ね」
「そーなんですよ~。でもまだ決まってなくて~・・・指名来てなかったし」
「私も今朝から転入だから決まってないんですよね~」
「じゃあウチ来る?」
・・・え?
「「「「え?」」」」
「何?その顔。私、一応ヒーロー免許持ってるわよ?医師免許も」
「「闇医者だと思ってた」」
「出久君、デップー、ちょっと正座。で、どうする?薬学も少し教えてあげられるし、何より戦闘訓練は色んなタイプが居るから変な癖も付かないと思うわ」
「嬉しいです!是非!」
「ありがとうございます!」
「じゃ、指名入れておくわ♪」
良かったな2人共、行き先決まって。
「あ2人は石抱きの刑ね」
「「嘘だろオイ」」
その後、三奈達は普通に帰り、俺達は石抱きの刑を受けながら永琳のありがた~いお説教を1時間受け、俺は覚束無い足取りで帰った。壊死するかと思ったよ指先。
『お久しぶりです。エターナルドーパントです』
「どうも、今回頭から竹林に突っ込んだデッドプールです。つかおせぇわ作者!」
『済まん野暮用があってだな』
「で、今回ようやく前に言ってたB.O.Wアマゾンが出たな。というか俺ら1時間説教受けてたのに1回もアマゾン2人とは顔合わせてないの?」
『そりゃあもう2人は訓練室でガタガタゴットンズッタンズタンでヤベーイ!な特訓してたよ』
「ハザードかよ!」
『では今回はこれくらいで』
「チャオ♪
『