僕のヒーローアカデミア~Eの暗号~ Phase1 作:エターナルドーパント
(出久サイド)
「これくらいにしとくか。俺とばっか戦っとると変な癖が着く」
「戦場で文字通り十人十色のテロリスト共と戦った経験なんてザラだから大丈夫だと思いますよ?」
グラントリノの言葉に答える。時刻は17:30。俺とグラントリノはここ2時間ほど組み手をしていた。
「おい、ちょっと遠出するぞ」
そう言ってグラントリノは外に出てタクシーを捕まえる。
「どこまで?」
「駅まで頼む」
そう言って乗り込むグラントリノに続き、俺もタクシーに乗り込んだ。勿論インセクトも持っている。当然ケースに入れているが。そして駅に着くと都市部行きの切符を買って新幹線に乗る。
「都市部に行ってパトロールですか?今からじゃ着くのは夜でしょうが・・・」
「だから良い。夜の方が小競り合いが多くて楽しいじゃろう」
「理解した。納得はしない」
何だよ小競り合いが楽しいって・・・しかし、途中で保須通るな。飯田にラインしとくか。
「座りガラケー!全く近頃の若者は・・・」
「ならばどうしろと?座ってやる分には全く問題ないでしょ。人に迷惑かからないんだし」
この人は偶にギャグ的にボケてるのかマジで頭ボケてるのか本当に解らなくなる。
(『新幹線でもう直ぐ保須通るぞ。どぉよ調子は』っと)
そうだ、三奈とフランとかっちゃんにも入れとこ。俺と三奈とフランとかっちゃんのライングループに『どぉよ、調子は』っと。
「暇だな・・・『本棚』潜るか─ピコン─早いな」
えっと・・・
かっちゃん『今麗日と組み手が終わった所だ。アイツお前の言う通り、格闘は光るわ』
おお、かっちゃんが素直な感想言える程の才能か・・・あ、それもあるけど、かっちゃん麗日に惚れてるんだった。と次は三奈。
三奈『えーりん先生に身体のツボとか教えてもらってたよ!スッゴい効いた!ポカポカする!』
身体で教えてたのか永琳。フランは・・・
フラン『えーりん先生に三奈ちゃんが何かされてたのを観察してた。スッゴい喘いでてちょっとえっちかった』
何やってんの永琳!?ん?フラン画像添加して・・・!?
「うッ!・・・なる程、確かに色っぽい・・・」
その画像は、ジャケットを脱いでシャツも乱れた三奈が寝転がってる写真だった。口が半開きで涎と涙も出てるし、目の焦点も合ってなくて顔も真っ赤だし・・・余程凄いマッサージを受けたんだろう。エロマンガか何かの1コマみたいだ。峰田にだけは見せらんねぇな。─ピコン─ん?
フラン『ヤバい赤面三奈ちゃんに見つかったメッチャ追いかけて来る現在逃走中』
意外と余裕あるなフラン。
「・・・取り敢えず三奈の写真は永久保存ボックスに移しとこ・・・さて、『本棚』行くか─ピコン─誰だ?」
かっちゃん『オイコラ吸血鬼!コレ俺も見てんだぞ!今麗日に何コレって聞かれて気まずくなったわ!どうしてくれんじゃ!!』
フラン『そうなったのは私の責任だ。だが私は謝らない』
かっちゃん『何言っとんじゃ!ふざけんなや!!』
「ぷっw」
ライングループ内で修羅場になってやがるwと言うかダディとショチョーw
「飯田の方は・・・ん?」
おかしい。既読が付いてんのに返信が来ない。何時もなら必ず2分程度で帰ってくるが・・・もう4分立ってる。何かきな臭
─キキキキィィィィィ~ッ─
「っと!?緊急ブレーキ!?何が─バガンッ!─ッ!?」
新幹線の壁突き破って人が突っ込んできた・・・ってヒーロー!?それに・・・アイツ!
「脳無!」
4つの目が剥き出しの脳味噌に直接ハマってる!間違い無い!
「ボウズ!座ってろ!」
言うやいなやグラントリノが脳無をぶっ飛ばし、線路から落として追い掛ける・・・座ってろ?そりゃわりぃが・・・
「出来ない相談だ。皆さん!落ち着いて穴の後ろに!」
そう言って俺はヒーローの所に駆け寄る。
「下腕部に擦りむきと打撲、傷口に異物は無し・・・なら!」
【スパイダー!マキシマムドライブ!】
俺はドライバーを装着してエターナルエッジにスパイダーメモリ叩き込み、指から液体プロテインを出して傷に噴射する。するとプロテインは瞬時に固まり、即席の絆創膏になった。
「列車からは出ないでくれよ!」
「君!待ちなさい!」
俺はインセクトのケースをひっつかみ、車掌さんの言葉を無視して外に飛び出す。すると外は・・・
「何だ・・・コレ」
脳無が後2体。上顎が無く、下顎の上に直接脳が乗っている奴と、ガスマスクのようなモノが着いた、蝙蝠のような翼が生えた奴・・・そして・・・
「何だよ・・・
大量の
「・・・えぇい!考えるのは後だ!変身!」
【エターナル!~♪~♪】
【ボーダー!マキシマムドライブ!】
俺はエターナルに変身し、ガレージからエターナルボイルダーを取り出す。そして・・・
【ヒート!ユニット・タービュラー!】
右のスロットにヒートを装填、タービュラーユニットを追加し、エターナルタービュラーで飛ぶ。するとコックローチ共が飛んで来やがった!邪魔!
「退けェェェェ!」
─ジャキン!─
タービュラーユニットの翼に登載された高周波カッターで切り裂く・・・!?
「何!?」
思考加速!どういう事だ?何で・・・
「何で脊椎が無い!?」
コイツ等人間じゃないのか!?っつうか!
「邪魔なんだよお前ら!」
【トリガー!マキシマムドライブ!】
「『幻弾・トリガーフルバースト』!!一掃だ!」
大量の光弾がゴキ共を蜂の巣にする。狙いは食道下神経節!全弾クリティカルだ!計5匹撃破!
「手が足りねぇ・・・取り敢えず!」
ヒーローが多い場所に降りて・・・
「オイ!どういう事かは知らんが、コイツ等は人間じゃない!何らかの個性で弄った『ゴキブリ』だ!殺して大丈夫だぜ!」
「え、エターナル!?」
「俺が応援を呼んだ!ソイツ等ならゴキブリ共を駆逐できる!頼んだぜ!」
永遠亭にライン・・・『保須に人型のゴキブリが大量発生!アマゾンズ、ライダーガールズ、及びデッドプール出動要請!』送信!
「天哉くーん!」
「!マニュアル!飯田は居ないのか!」
飯田の職場体験先のヒーローが呼んでたって事は・・・
「エターナル!そうなんだよ。何処に行ったんだ!?」
「俺が捜す!マニュアルは敵に集中してくれ!」
「りょ、了解した!」
素直に従ってくれて良かった!
─ピコン!─
永琳『メディカルヒーロー・八意永琳の権限で!アマゾンズ&ライダーガールズ&デッドプール、出動ッ!承認ッ!』
大河総裁かよ!だが!
「了解だ!」
【ボーダー!マキシマムドライブ!】
「来い!」
俺はスキマを開く。すると・・・
「全く、こんなに早く出番が来るとはね~」
三奈が
「どうでも良いよ。ゴキブリなら燃やしても良いんでしょ?」
フランが
「よぉやく俺様たちの出番だなァ!」
ハンターアマゾンが
「殲滅・・・スル!」
ネメシスアマゾンが
「グゥゥゥゥ・・・」
タイラントアマゾンが
「クルルルルルルルッ」
リッカーアマゾンが
「しゅぅぅぅぅ」
スカルアマゾンが
「実戦だ。行くぞ、ハルカさん」
「うん。行こう、ジン君」
アマゾンライダーズが、彼らは手にアマゾンズドライバーを持って出て来る。前にデップーに届けて貰ったものだ。ハルカがTSしてるが・・・まぁいいか。
そして・・・
「来たぜ、兄弟」
「良く来てくれた、デッドプール」
デップーは黒いバックルのベルトと、大きめのウエストポーチを付けて現れる。
「ライダーガールズ!アマゾンライダーズ!変身だ!」
「行くよ、ジョーカー!」
【ジョーカー!】
「宜しくね、タブー」
【タブー!】
フランと三奈がそれぞれのメモリを起動しドライバーマイルドに装填、三奈は左手を額に当てて右手で、フランは左手で勢い良く払うようにスロットを展開し叫ぶ。
「「変身ッ!」」
【ジョーカー!♪!♪!♪!】
【タブー!♪~~!】
「さて、行くよ!」
「あなた達がコンティニュー出来ないのさ!」
変身が完了し、フランが豹変する。戦闘時、フランは別人のように性格が変わるのだ。
【オ・メ・ガ・・・】
「ウオォォォォッ!アマゾンッ!!」
【ア・ル・ファ・・・】
「・・・アマゾン」
2人はアマゾンズドライバーを装着し、左側のアクセラーグリップを捻る。そして、生物学上で自分達が分類されている生物名を叫んだ。
─ドドォンッ!!─
すると、ハルカからは緑の、ジンからは赤の衝撃波と炎、蒸気が発生し、超高熱と共にその身体を戦う為の兵器へと作り替えて行く。
【♪♪♪~EVOL・E・EVOLUTION!】
【♪~♪~♪~BLOOD&WILD!W・W・W・Wild!!】
そして蒸気が晴れ、それが姿を現した。
「グルルルルゥッ」
「ふぅぅ・・・」
それは、2体の獣。獲物を狩るべく現れた、残酷で、獰猛な捕食者。トカゲアマゾンのアマゾンオメガと、ピラニアアマゾンのアマゾンアルファだ。
「デップー!スタッグフォンが行った先にいる俺のクラスメイトを救助しろ!俺も一般人の避難が終わり次第すぐに合流する!だが恐らくヒーロー殺し
【スタッグ】
「了解!デップー行きまーす!」
俺が放ったスタッグフォンを追い掛けて走るデップー。頼んだぜ。
「アマゾンズ!地上のゴキブリと脳無を共に殲滅!脳味噌剥き出しは殺すな!両手両足を破壊しろ!」
「イエッサー!」
「フラン!上空のゴキブリ共を焼き切れ!三奈はフランの呪文詠唱をフォロー、その後はアマゾンズに加われ!」
「オッケー!」
「分かった!」
俺は恋人達とアマゾンズに指示を飛ばす。
「さて・・・皆さん!こっちです!っと、こけちゃったか。しっかり掴まって!」
「う、うん・・・」
俺は近くの子供を抱きかかえ、避難誘導を開始した。
(ステージ・フラン)
「三奈ちゃん!お願いね!」
「任せて!」
三奈に防御を任せ、フランは魔法陣を展開、その中心に手をあて、詠唱を開始する。
──奏でられしは業火の鐘の音。我が手に宿りしは終焉の
「
詠唱が完了すると同時に魔法陣に注がれた魔力が収束し、焔で出来た大剣が作り出される。
「三奈ちゃん!ありがとう!」
「どう致しましてッ!」
そしてフランはタブーメモリの力で4枚になった翼を用いて飛び上がり、大量のゴキブリ共にレーヴァテインを向けた。その目は爛々と輝き、口角はつり上がっている。
「さぁ、一緒に躍りましょう?」
フランはレーヴァテインを構え、ゴキブリの群れに飛び込み、手当たり次第にその炎剣で焼き斬り始めた。
(ステージ・アマゾンズ)
「ガァァァァァァッ!!」
「フッはっ!」
アマゾンオメガは荒々しく、アマゾンアルファは淡々と、それぞれゴキブリを切り裂く、粉砕する、踏み潰す、貫くなどして狩っていく。
「アァァァァアアアァァァ!!」
─ブジュグチュリ─
オメガは右側のバトラーグリップを引っこ抜いた。すると、グリップの先に1,5m程のスピアが現れる。そして・・・
【バイオレント・ブレイク!】
─ドパンッグチュチュチュズドン!!─
アクセラーグリップを捻って必殺技を発動しスピアを投擲。その先には一直線に並んだ3匹のゴキブリ共。スピアはそのゴキブリ共を貫き通し、後ろの壁に縫い付けた。
「やるねぇハルカさん。じゃあ俺もっ!」
─グシュッ─
アルファもバトラーグリップを引っこ抜き、こちらはウィップを生成する。そして上空のゴキブリに照準を合わせ・・・
「はっ!」
勢い良く振るい、羽を片方斬り飛ばした。すると揚力を失ったゴキブリは当然落下、下にはアクセラーグリップを握ったアルファが待ち構える。そして・・・
【バイオレント・スラァッシュ!】
アクセラーグリップを捻ると、鰭状のアームカッターが肥大化、そしてアルファはその腕を上に突き出し・・・
─グチュブジャッ─
胴体を横一文字に切断した。
「グオォォォォォ!」
ネメシスアマゾンは拳に生成されたメリケンサックで胴体に風穴を開け、
「ガァァァァァァッ!!」
タイラントアマゾンは肥大化した爪とアームカッターで切り裂き、
「シャーーーーッ!!」
スカルアマゾンはアームカッターの斬撃と膝に生成された固い膝宛型の装甲を用いた膝蹴りで粉砕し、
「カロルルルリルルッ!」
リッカーアマゾンは持ち前の舌で頭を貫き、
「ウッシャーッ!」
ハンターアマゾンは鋭い鉤爪とオメガのようなアームカッターで首を狩りとる。
「ギギギギ!」
「うっさいよ!」
─ドパンッ─
そして三奈、いやライダー少女ジョーカーは、キックやパンチ、更にブレイクダンスの体裁きも織り交ぜて、敵の胴体や頭を粉砕する。
「結構減ったね!」
そんな化け物揃いの部隊が無双しながら大暴れしている故に、ゴキブリの数も目に見えて減る。上空からはフランが切り捨てたゴキブリ共が燃えたカスが落ちてきているが、それすらも少しずつ減ってきていた。
「残リ・・・16匹!」
そして、ネメシスアマゾンの言葉と同時に、ハンターアマゾンが自慢のスピードと刃で顎無しの脳無の両手両足の筋肉を切断、行動不能化した。
「カカッ、コイツ動キは大雑把だなァ。簡単に斬れタぜ」
─ヴワァァァァァァン!─
瞬間、伝わってきたのは・・・『熱気』。その熱気が4つ目の脳無を焼き焦がす。
「ムッ?」
「あ、アナタは・・・」
「・・・エンデヴァー、だっケか?」
その熱気を放っていたのは、No.2ヒーロー、エンデヴァーだった。
to be continued
『はい、アマゾンズ無双回!』
「ちょっと長めだな。そして流れ的に、最初にステインと戦うのって俺ちゃん?」
『そうだぞい』
「それにしても・・・人間大のゴキブリ・・・聞き覚えが・・・」
『最近テラフォーマーズ読んでな。相手の戦力強化・・・のつもりだったが、結果はほぼ変わらなかった。さて、ライダー少女ジョーカーとタブーですが、見た目は
ジョーカー:NEVERのジャケットがSAOのキリト君のモノのような黒いロングコートに、頬に黒紫の涙ライン、目が赤色に変色、額にWのようなアンテナ
タブー:茶色の革ベルトで雁字搦めに拘束されている(ように見える)真っ赤なハイヒールのロングブーツ、所々破れた血染めの赤いミニスカワンピドレス、右腕に拘束ベルト、右肩に髑髏のショルダーアーマー、右手に鋭い鉤爪、フランの翼が4枚に
って感じだな』
「ふ~ん。えぇやん」
『じゃ、今回はこれで』
「チャオ♪」