僕のヒーローアカデミア~Eの暗号~ Phase1 作:エターナルドーパント
「またクロスオーバー?」
『悪いか?』
「質問を質問で返すなァ!問d(以下略)オイ」
『だって前もやったろ?』
(出久サイド)
時間が過ぎ去るのは早いもので、もう5日後から期末テストだ。テスト勉強は、俺達が教えた奴らはほぼバッチリ。現在は食堂で飯を食っている。例によって、俺はチャレンジメニューだ。今回は、ジョロキアと魚介類がこれでもかと入った《イーヴィルトムヤムクン》。コレがまた魚介の出汁が良く出てて美味い。
「うわ~、鼻がピリピリするよぅ~」
涙目で鼻を覆うフラン。そうか、鋭敏な嗅覚に対してコレは、もはや凶器だよな。
「感覚の鋭いヴァンパイアには、コレはキツいよね」
「ごめんな、フラン」
「ううん、良いよ。大丈夫・・・」
・・・これからは控えないt
─ゴンッ─
─ズアァッ!─
「力加減と肘の軌道からして、確実にわざとだよな?背後からの悪意有る攻撃は明確な敵対行為とみなして四肢粉砕&身体中の穴という穴に海水を詰め込んで凍結させてやるつもりだが・・・何か遺言があるなら言ったらどうだ?聞くだけ聞いてやるぞ?ん?」
「ヒェッ」
俺は殺気を全開にして、俺の後頭部に肘をカマしてきた
「あぁ、誰かと思えば・・・」
振り向いて顔を認識すると、俺は顎を突き出して口角をこれでもかと釣り上げる。コイツは・・・
「体育祭の騎馬戦で何故かかっちゃんを執拗に煽りに煽りまくり、結局受け流す事も出来ずにド派手に吹っ飛ばされ、本質の分からない力を《良い個性》と言ってコピーしたものの全く適合できず、挙げ句の果てに顔の穴という穴から血を垂れ流しながら退場した、あの哀れな物真似ダミー(笑)君じゃないかァ」
本当に何がしたいのか終始分からないような奴だったなぁ。
「で?今日は俺に対し、煽りを通り越してリアルファイト待った無しの無謀としか言い様の無い挑発をしてきた訳だ・・・Hey boy?
「・・・」
「い、いずくっ」
「と、止めて!その人白眼剥いてるよ!」
「おっと済まない」
三奈とフランに止められ、俺は殺気を引っ込める。周りを見れば、見当たるほぼ全員が石像のように硬直してしまっていた。
「これは、イカンな。対象を絞れるよう練習しないと・・・」
─パンッ!─
『ッ!』
俺が手を叩くと、その音で全員が正気に戻る。まぁまだガクガク震えてる奴もいるが・・・
「こういうのは、素直に謝るのが一番っと・・・」
俺はテーブルを立ち、全員に向かって頭を下げる。幸い俺達が座っていたのは端っこのテーブルで、全員に一度に頭を下げることが出来た。
「申し訳ないことをしてしまった。食事中の皆様方を驚かせてしまい、本当に済まない」
天道先輩曰わく、食事中は天使が舞い降りる神聖な時間。故に、食事時に荒事を起こすことは何人たりとも赦されないそうだ。確かに、食事とは殺された食材に対して、唯一『死に甲斐』を与えられる時間だ。それを、下らない理由で荒立ててしまった。反省せねば・・・
「いや、良いよ。元はと言えば
そう言ったB組の女子、確か・・・ケンドウだったか。ケンドウが物間を回収しながら言ってくれた。三奈と言いケンドウと言い、俺は度胸のある女に救われるな・・・
「いやはや、そう言っていただけると有り難い」
「あれ?何か、口調おかしくなってない?」
「お気になさらず。少々変なスイッチが入ってしまっただけ故に」
さてと、このテンションはどうしたものか・・・まだまだ未熟だな。一度殺意が目覚めると、中々元には戻らん。
「よォ出久ゥ~・・・派手にやらかしたじゃねぇか~あぁん?」
「お、かっちゃん」
最近なりを潜めていたガラの悪いかっちゃんだ。まさか俺の殺気で誰か・・・
「お前の殺気に当てられたお茶子が狂暴化しかけて苦しそうな顔してんだよ!早く何とかしろや!」
『(優しい!)』
「いやマジで済まん!」
俺は速やかに麗日の元に急行する。
「ふぅ゛~、う゛ぅ~っ・・・」
「凄く深刻だ」
取り敢えずエターナルエッジを出して・・・
【サイコアナウンセス!マキシマムドライブ!】
「出来れば、コイツを頼らざるを得ない状況になって欲しく無かったんだがな・・・フンッ!」
USJで使ったメモリを装填し、そのエネルギーを纏った刀身で麗日を撫でる。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・ふぅ~・・・ありがとね、出久君。もう大丈夫」
「礼は要らない。この状況で受け取ったら、タダのマッチポンプ屑野郎になっちまうからな」
「ったく、せめてもうちっと抑えろ!」
ぐうの音も出んド正論・・・
「気を付ける。済まなかった」
「うん、今度から気ぃ付けてね?あとカツキ君、私はもう大丈夫だから」
「・・・なら良い。出久も戻って良いぞ」
(今回ばっかりは、上から物言われても仕方無いな)
そんなこんなで席に戻る。トムヤムクンは・・・冷めてる。まぁ仕方無いな。飯時を荒げたバチが当たったんだろう。
「パパッと食うか」
言うと同時に、俺は器を持ち上げて中身を口に掻き込む。激辛料理の良い点は、冷めてもそんなに気にならない所だな。
─ピンポンパンポ~ン♪↗─
「ん?」
アナウンスか。何だろう?
『え~、緑谷、芦戸、スカーレット、爆豪、麗日。放課後で良い。職員室に来てくれ。以上』
─ピンポンパンポ~ン♪↘─
「相澤先生らしいな、全く詳細を説明しないとは」
「まぁ、事前に言ってくれただけマシじゃない?」
「あの先生、ちょっと苦手なんだよね・・・」
まぁ確かに、フランみたいなタイプとは相性悪いかも知れんな。
「何だろォな~?」
「何気にこの前一緒に旅行したメンバーだね!」
そう。このメンバーの共通点は、《ライダーシステム保有者》と《異世界旅行経験者》という事だ。さて、何が来るやら・・・
──放課後──
─コンコンッ─
「失礼します。相澤先生に呼び出された全員が来ましたが・・・」
俺は教員室のドアをノックし、扉を開ける。何か、いつもよりも慌ただしいな。何かあったのか?
「わ~た~し~が~、普通に歩いて来た!!良く来てくれたね、少年少女諸君!」
「で?用事ってのは?」
「君せっかちだね」
「時間を無駄にしたくないだけだ」
オールマイトの前置きをサラッと流し、後に着いて行く。そう言えば、こっちって確か・・・
「・・・校長室かァ?」
「誰かアポ無しで突撃でもしてきたのか?」
「緑谷少年、君ってエスパーか何かだっけ?」
当てずっぽうがまさかの正解だったようだ。にしても、あの難波重工製の雄英ウォールを破壊せずにすり抜けるって、一体誰が・・・
「失礼します。連れてきました」
「まってたのさ!」
おう校長先生、相変わらずちんちくりんのツヤツヤだな。
「で、誰が来た・・・」
「凄いね未来!色んな賞があるよ!」
「響、もうちょっと落ち着こ?あ、皆さん、ウチの響がすいません・・・」
「お、来たな!」
「ったく、何であたしまで・・・」
「久しいな、5人共。突然の訪問、申し訳ない」
「おう出久、チャオ♪」
「・・・何で・・・」
・・・まず、言いたいのは・・・
「何で
「来ちゃった☆」
「『来ちゃった☆』じゃねぇんだよ!あと戦兎先輩の顔と声だと違和感無いなァオイ!」
せめてTPOを弁えろよ・・・響ははしゃいでるし。
「コイツ等が、教員室前に急に現れた。一応手錠着けて、ここに来るようにって指示に従うあたり常識自体はあるんだろうが・・・あの男、無意識に俺達を見下すと言うか、嘗めてるような節があるんだ。で、話が聞きたきゃお前等呼べってさ。知り合いとか言ってたが・・・」
「・・・相澤先生、解説どうも。大体分かった・・・ハァァ全く・・・」
俺は溜め息を吐きながら仁に歩み寄る。そして・・・
「未来・・・いや未来さん、ちょっと」
俺が手を伸ばすと、未来さんは何処からとも無くハリセンを取り出して渡してくれた。革製の特注品だろう。握りの具合から、使い込まれていることが直ぐに分かった。
「え~っと、出久?」
【キー!マキシマムドライブ!】
「ッ!!~~~ッ!」
俺はキーメモリのマキシマムで仁の頭をその場に固定した。
【エンチャント!マキシマムドライブ!】
「
そして次に、手に持ったハリセンを真っ直ぐに伸ばして
「ん゛~ッ!ん゛~ッ!!」
「スゥゥゥ、ハァァァァァァァァ・・・
リボルクラッシュ!リボルクラッシュ!リボルクラッシュ!リボルクラッシュリボルクラッシュリボルクラッシュリボルクラッシュ
リィボルックルァァァァァァッシュゥゥゥウッ!!」
「えっちょっ痛ッ!痛タタタタたた痛痛痛い!ッ何すんの!?」
殴打した。殴打しまくった。流石はアトランティス大陸を人間大まで圧縮した原子密度を持つ化け物と言った所か、
「み、緑谷少年!?」
「アワワワワ・・・」
「・・・」
オロオロする先生方を余所に、俺は仁のロックを解除する。
「・・・オールマイト、相澤先生・・・コイツですよ。前に言った、かっちゃんと麗日のライダーシステムを造った奴」
「こいつが?」
「ハイ。滅ぼした星を喰らって成長を続け、ドラボ並みのパワーインフレと進化を繰り返す絶望と破滅と理不尽の権化・・・宇宙生命体《エボルト》です」
「俺の扱い散々だな・・・」
事実だから仕方無いだろう。反論はさせない。
「ま、コイツは響達が大好きだから地球は滅ぼしはせんが・・・」
「ライダーシステム悪用する奴は消すぞ?」
何でも無い事のように爆弾発言を投下する仁。
「ッ!!」
「あ~オールマイト、構えたって無駄無駄。コイツに勝てる人間なんて、この星には居ないよ。敵対しないのが身の為・・・と言うか、地球の為です」
「・・・ッたく、このクソ忙しい時に・・・」
相澤先生の気持ちは痛い程分かる。後で胃薬を送ってあげようかな?
「忙しいって言うと、今回の実技テストの方ですか?」
「あぁそうだ。今年は特にな」
成る程ね。
「例年は入試みたくロボット戦だったらしいが、今年は色々あったからな。多分、プロヒーローの先生方と戦うんじゃないか?」
「お前、ベラベラとバラすな」
「証拠もないので憶測の範囲を出なかったんですが、ビンゴだったみたいですね」
疲れからか、何時もの相澤先生よりも詰めが甘い。
「お疲れ様です」
「悩みの種のお前が言うか」
・・・どういう事だ?
「お前みたいな規格外がいるせいで、使える人材が居ないんだよ。オールマイトすら『単騎でやり合ったら私が危ないし、彼の実力を発揮させられない』とか言う始末だ。この規格外の化け物め」
「生徒に向かってそれはどうなんでしょうかねぇ」
「違うのか?」
「
ズケズケ言うなぁ・・・
「だったらさ」
仁が口を開いた。名案でもあるんだろうか。
「出久の人脈使えば良くない?」
「・・・その手があったか」
良いのかよ相澤先生・・・まぁ確かに、将来恐らく義理の姉になるであろうレミリアや、訳あり専門の名医・永琳、及び永遠亭組・・・他にも、斬鬼や文やん&椛、そして、ヒーロー協会お抱えの
「・・・思い返してみると、我ながら凄い所にコネがあるなぁ俺・・・」
「なら、緑谷だけ『実力を測る』って建て前で一対多のバトルテストにしましょうか」
「え、そういうの良いんですか?校長、どうなんですか?」
「許可するのさ!」
「許可されちゃったよ」
本当に自由だな、この学校の先生方・・・
「よし、善は急げだ」
「貴男の為にあるような言葉ですね」
「緑谷、今すぐコネがあるメンバーに連絡しろ」
「スルーですか。と言うかそこは先生である貴男が連絡しましょうよ」
「お前が頼んだ方が断られないだろ」
「プロヒーローとしてその人望の無さはどうなんだ」
「言っておく、お前のコネが異常なだけだ。覚えとけ」
「うわ~、出久と先生が繰り広げる言葉のドッヂボール」
「俺ら何で呼ばれたんだ?」
「お前とお茶子ちゃんの出来上がりっぷりが見たかったから」←仁
「そんな理由で呼ばれたんだ、私達・・・」
「あたし等は何を話したモンか・・・」←クリス
口を開く暇も無かったシンフォギア組も、段々と解れてきたようだ。
「ったく、分かりました。今掛けますよ」
そう言って、先ずはレミリアに電話する。今は15時半だから、イギリスは6時半だ。彼女なら、もう起きているだろう。
─ピッ─
『もしもし、出久?』
「あぁレミリア、久し振り。そっちは今、おはようかな?」
『えぇ・・・ふぁ~ぁ・・・今しがた、起きたところよ』
電話越しに、レミリアの欠伸が聞こえた。やはりプロと言っても、年相応なのだろう。
「早速で悪いが、6日後の水曜日に日本に来れるか?雄英のテストでプロヒーローと戦うって実技があるんだが、人が足りないらしくてな。空港まで来てくれれば、俺が迎えに行くよ」
『ん~・・・明後日から一週間休みを取ってるから大丈夫だけど、それで良いかしら?』
「あぁ、助かる」
憑いてるな、ラッキーだ。ダメ元で掛けてみたが、聞いてみるもんだな。
『良いのよ。だって・・・可愛い未来の
「へへ、ありがとよ
『あら、お姉ちゃんでも良かったのよ?』
「お戯れが過ぎますぞ、姉上殿」
『ゴメンナサイふざけ過ぎたわ』
「分かれば宜しい。じゃあ頼んだぜ、レミ義姉さん」
『了解♪じゃあね』
「あぁ、また」
─ピッ─
「義姉さんは確保出来ました」
「ねぇちょっと待って!?義姉さんってどう言う事!?と言うか、彼女って英国ヒーローランキングトップクラスの実力者なんだよ!?軽くない!?」
鬼気迫る表情で叫ぶオールマイト。つか体育祭に来てただろ。会ってなかったのか?
「義姉さんの家でお世話になった時に仲良くなったんだよ。つか体育祭にも来てたわ。と言う事で次の助っ人候補に電話掛けるから、オールマイトちょっと黙ってて」
「えぇ・・・?」
呆然とするオールマイトを余所に、俺は次の番号に掛ける。
─ギュ~ルキューワンッデデデッギュールッギュン♪─
何故か呼び出し音声がトランスチームだが、気にしちゃいけない。
『はいど-も!オリエンタルな味と香りのnascitaです~』
「おいスターク、アンタの使ってる電話スマホだろうが」
「え、何?ここのブラッドスタークに掛けてんの?」
「そうだよ。静かにしてくれ」
仁うるさいな。まぁ気になるか。
「ブラッドスタークッ!?」
「何故彼と!?」
「・・・ちょっとスマン。
アンタらうっせぇぞ!こちとら電話掛けてんだよ!せめて助っ人の招集依頼したイレイザーぐらいは静かにしてくれ頼むから!
ゴメン、外野のオールマイトとイレイザーヘッドが煩くてな」
『良いって事。その2人なら当然の反応だろうしな』
マスタークが心の広い人で良かったよ全く。
「で、次の水曜日に雄英でテストが有るんだが、どうも人手が足りなくてな。実技のバトルテストなんだが、助っ人に来てくれないか?」
『おう、良いぜ。お前には、石窯と客寄せの恩があるからな。これからも贔屓に頼むぜ?』
「当たり前だ。ありがとよ」
『あぁ、じゃあな』
─ピッ─
「ブラッドスタークも確保。後は・・・」
「よしもう良い。もう十分だ」
「え?もう良いんです?」
「正直、これでも過剰戦力に近い」
そうなのか?
「ふむ、永琳にも来て貰おうと思ったんだが・・・」
「・・・待て、お前永琳先生と知り合いか?」
「相澤先生知ってたんか・・・ヴィジランテ時代、永遠亭で世話になった事がありましてね。その時から、プライベートでちょくちょく顔出してます。そう言う相澤先生は?」
「あぁ、永琳先生の眼薬には何時も世話になっててな」
「納得」
成る程ね。確かに、永琳の薬は世界一効くだろうからな。ただ薬物の精製に体力を使うから、量産は出来ないが・・・
「そう言えばさ」
「ん?」
仁の声に振り向く。何か気になる事でもあるのか?
「ダウルダブラとかガングニールとか、使ってる?」
「だ、ダウル・・・え、何?」
聞き慣れない単語にワタワタするオールマイト。戦場の想定外には強い癖に、こういう平和的な想定外には弱いんだよな。にしても・・・
「そう言えば使ってないな、シンフォニックメモリ・・・使う機会が無かったからな」
奏のガングニールと翼のアメノハバキリ、あとクリスのイチイバル。
恐らく使い方は変身時に直挿しだろうな。融合症例の響と同じ状態になるって事だ。
「え~?勿体ないな~」
「貴男が私達のアームドギアを振るう姿、見てみたかったんだけど・・・」
「確かに。正直なところ、
かなり期待されてるな・・・あ、そうだ。
「だったら、ここで一度変身してみようか」
「「「「「は?」」」」」
うん、それが良い。
─ガチャッ─
俺はロストドライバーを装着してエターナルメモリを───
「待て、流石にダメだ。訓練室に行け」
「了解です」
訓練室の使用権ゲット。計画通りだ。
「お前確信犯だろ」
「何の事やら」
───────
──────
─────
────
「ここが雄英の訓練室だ。仁のnascitaにある訓練室よりはショボいがな」
「ヒドいね君」
「悔しかったら質量ホログラムテクノロジーとVRテクノロジー、それと物質転送テクノロジーを実装してくださいな」
「え、何その化け物みたいなオーバーテクノロジーのオンパレード・・・」
事実に突っかかってくるオールマイトをカウンターし、改めてメモリを構える。因みにかっちゃんと麗日は用事があると帰った。俺達は終電を逃しても俺が送ればいいから、実質フリーだ。
【エターナル!】
スタートアップスイッチを押すとガイアウィスパーが鳴り響き、俺の髪に蒼のメッシュが入った。
「変、身」
【エターナル!~♪~♪】
俺はロストドライバーのスロットにメモリを装填し、素早く右に弾いて展開。純白のガイアアーマーが俺を
「やっぱり格好いいよね!仮面ライダーって!」
「そうだね響。所で、あの声の大きい金髪の人って来ないんですか?」
「ん?未来はプレゼントマイクを知ってるのか?」
「あぁ、平行世界に飛ばした俺の分体が、雄英体育祭で未来を呼んだんだよ。そん時に印象に残ったんだろ」
あぁ、成る程ね。こことは違うが、根本世界を共有するパラレルワールドに行ったんだな・・・ん?と言う事は・・・
「お前平行世界から経験値を集めまくってんのか!」
「おう。まぁ、俺の同位体同士の間で時間軸は固定されてるから、タイムスリップなんかは出来ないがな」
・・・コイツ、ディケイド先輩を超えるんじゃないか?
「・・・もう良い。まずはコレだ」
【ガングニール!】
俺はまずガングニールシンフォニックメモリを取り出し、スタートアップスイッチを押してアイドリング。そしてそれを・・・
「ヴウゥンッ!!」
胸に突き立てた。するとメモリは装甲に潜り込み、俺の身体に接続する。すると、頭の中にある詩が浮かんだ。
─
それを唱えると、俺の胸・・・ガングニールメモリからオレンジ色の眩い光が溢れ、俺の身体を包み込んだ。そして──
──2本のアンテナが付いた、ヘッドホンのようなカチューシャギア──
──橙地に
──太股をロングブーツのような尖ったアーマーが覆い──
──足首から装甲が生える──
──最後に精製された馬上槍を握り締め・・・──
「・・・完成。仮面ライダーエターナル・シンフォニックスタイル《ドラゴナイトガングニール》ッ!!!!」
・・・自然と、名前が分かった。そして感じる・・・溢れてくる、この力!
「ウォォォ!格好いいじゃん!」
「す、凄い・・・」
「原点の使用者から褒められるとは、光栄だな」
そう言って俺は拳を握り、槍を横に振るってみる。するとその槍は見る見る内に変形し、グラファイトファングのような双刃槍の形をとった。
「一発でギアの変形まで出来るのか!あたしだって慣れるのに結構掛かったのに!」
「恐らく、明確なイメージがあったからだろうな」
この形態の名前、《ドラゴナイト・ガングニール》・・・恐らく、このギアの戦い方に最も近い先頭スタイルを持つライダーの力を名前と形に組み込むのだろう。面白い。
「時間も圧している。次のギアだ」
【アメノハバキリ!】
「フンッ!」
俺はガングニールシンフォニックメモリを抜き、入れ替わりにアメノハバキリシンフォニックメモリを挿した。
─
すると今度は、海の如く蒼い、鋭い閃光が放たれる。
──インカムマイクに似た形のヘッドギア──
──白から蒼に変わった肩のガイアアーマー──
──足首に着いた、展開式のブレードウィング──
──そしてその手に握られた、蒼い炎紋の浮かぶ太刀──
「装着完了・・・仮面ライダーエターナル・シンフォニックスタイル《タドル・ハバキリ》ッ!!!!」
俺は身体にしっくりくる太刀筋で数度その太刀を振るい、逆手持ちにして構え直した。
「ほう、ドラゴナイトハンターの次はタドルシリーズか。確かに、あれも剣だからな」
仁の言う通り、どうもゲーマーライダーのガシャット名が使われるようだ。となると、次のクリスのイチイバルは・・・
【イチイバル!】
「むんッ!」
また頭の中に詩が浮かび、それを口ずさむ。
─
今度の光は、焔の如き紅蓮。その光の中で、俺は三度鎧を纏う。
──朱い王冠のようなヘッドギア──
──手の甲を隠す、紅い菱形の大きなクリスタルガントレット──
──腰の左右には機械的なスカートアーマーが出現し──
──目元はタジャドルのようなバイザーで覆われ、複眼が黄金に光る──
──その手に握られる、リムに鋭い刃の付いた真っ赤なクロスボウ──
「COMPLETE!仮面ライダーエターナル・シンフォニックスタイル《バンバン・イチイバル》ッ!!!!BANG♪」
俺は前方に撃つフリをした。そして右のクロスボウを上向きに、左を下向きに構え、そのまま
「おお!その構えと動き!ガン=カタだな!」
「おう、知っていたか」
構えを解き、メンバーに向き直る。まぁ、厳密にはマジンカイザーSKLのガン=カタだな。
「おっさんが見せてくれた映画に出て来てな!格好良すぎて、あたしもハマったんだよ」
あぁ、あの人か。成る程ね。
「どうだ?シンフォニックメモリの着け心地は」
「中々・・・悪くない着心地だったな。快感」
言い終えて直ぐ、シンフォニックメモリを抜き取る。そして、その流れで変身も解除した。
「さてと、試着も終わったし・・・なぁお前ら、この世界で泊まるのか?」
「いや、今日は帰る予定だ。テストの日にはまた来るよ」
「・・・あ~、仁・・・少年?」
「あ、仁で良い」
オールマイトに答える仁。
「え~っと、テストの日は、出来れば君だけで来て欲しいんだよね。ほら、スペースも限られてるからさ。緑谷少年のテスト風景の映像は渡すから、そちらのお仲間さんとはそれを見るって事で・・・」
何時になく腰が低いなオールマイト。
「ん、分かった。そう言うことだから、分かったな?」
「りょーかい!」
「分かったわ」
「オッケー!」
「分かった」
「了解!」
装者全員が快く承諾した。
「じゃ、俺達はもう帰るから」
「え?」
言うが早いか、仁はワームホールを形成して装者達を飲み込み、自分も素早く飛び込んだ。残ったのは、立ち尽くす俺と三奈とフラン、そして混乱するオールマイトだけだった。
「・・・そろそろ良い時間だ。オールマイト、監督ありがとうございました。さようなら」
「え?あ、うん」
「「さようなら~」」
その後三奈達を家の近くまで送り届け、俺も家に帰るのであった。
to be continued・・・
『詰め込み過ぎたな』
「長かったわ」
『え~、機動詠唱のルビは何となくそれっぽいかな~と思ったものをくっつけただけです。では次回もお楽しみに』
「・・・まぁ、初めてこんだけ書けば仕方無いか・・・じゃあね!感想下さい(コメ稼ぎ)!」