僕のヒーローアカデミア~Eの暗号~ Phase1   作:エターナルドーパント

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今回は、結構重い話になります。そしてサブタイから解る通り、あるライダーの名言を使います。
では、どうぞ。


第5話・師とのB/心の骨折

(出久サイド)

「さぁ来い、出久」

 

そう言って目の前でコンバットナイフを構える、克己さん(最高の師)

僕はもう迷わない。絶対に勝つ!それが今の僕に出来る、精一杯の恩返しだ!

僕はドライバーを装着し、メモリのスタートアップスイッチを押す。

【エターナル!】

呟かれるは、『永遠』の記憶。

その瞬間、僕の髪の毛に克己さんみたいな蒼いメッシュが入った。

そして僕は、『あの言葉』を叫ぶ。歴代の戦士達に受け継がれてきた、自分を変えるあの言葉を。

 

「『変身!!』」

 

ドライバーにメモリを挿入し、右に倒すように展開。

 

【エターナル!~♪~♪】

 

顔に浮かぶ、複雑な涙模様。そして風に舞うように何処からともなく白い装甲が集まり、足から装着されていく。

更に右手にマキシマムスロットが登載された大型のコンバットナイフ、エターナルエッジが現れた。

そして最後に、∞マークを思わせる黄色い複眼が光る。

仮面ライダーエターナル・・・克己さんの使っていた、戦う力。しかし、あの特徴的なエターナルローブ、コンバットベルトは装着されておらず、手足のファイアパターンも赤色。つまり、不完全燃焼赤炎形態(レッドフレアフォーム)だ。

 

でも、関係無い。僕は、克己さんに勝つんだ!

 

(サイドEND)

 

どれほど時間が流れただろうか。あれから本棚の中で、出久と克己は戦っていた。エターナルの攻撃が当たるのも受け流されるも、ほぼ五分五分。それでも克己が倒れないあたり、年期の違いというものだろう。

 

「ウォリャァァァ!!」

 

「ハァッ!!」

 

互いのハイキックが交差し、その衝撃で互いに吹き飛ぶ。

 

「ハァ・・・ハァ・・・」

 

「フゥゥゥ・・・」

 

双方、呼吸を落ち着ける。すると克己が口を開いた。

 

「出久、何故『最大出力(マキシマムドライブ)』を使わない」

 

「グッ!」

 

「出久!なにを迷っている!さっきまでの決意はどうした!」

克己は出久を叱咤する。いい加減、殻を破れと。

 

「う、うおぉぉぉぉッ!」

出久も再び覚悟を決め、ドライバーのスロットからエターナルメモリを抜き取り、

 

【エターナル!マキシマムドライブ!】

 

手に持つエターナルエッジにメモリを叩き込んで、ボタンを掌で叩く。

そして助走をつけ、3m程飛び上がった。そして、克己に向けて右足を突き出す。

 

「さぁ!来い!」

克己はそれを受けるつもりで、両腕を広げて叫ぶ。

 

「『兄さぁぁぁぁんッ!!』」

 

「ッ!!出久ゥゥゥゥゥゥ!!」

 

二人は叫ぶ。魂で、熱く、強く。この時、初めて出久は克己のことを『兄さん』と呼んだ。

 

「ウォリャァァァ!!」

 

「グァァッ!!」

 

エターナルの最大出力(マキシマムドライブ)永遠の鎮魂歌(エターナルレクイエム)。その直撃を受け、克己は10mは吹き飛んだ。

 

「兄さん!」

出久は変身を解除し、すぐさま駆け寄って、克己を抱き起こす。

 

「ハァ・・・ハァ・・・何・・・だ・・・。やれば・・・出来るじゃ・・・ないか・・・グッ・・・」

 

「兄さん・・・」

近付いてよく見て気付いた。ノイズが走っているのだ。克己の身体に。そしてそれは、克己がもう長く存在できないということを出久に知らしめるには、十分すぎた。

 

「ハァ・・・ぃ出久!・・・後輩のライダーが、言っていたらしい。『別れは・・・心の骨折だ。その時は痛いが・・・乗り越えれば・・・きっと、もっと強くなれる』ってなぁ」

 

「兄・・・さん・・・」

 

「この世界を・・・任せたぜ・・・兄・・・弟・・・」

 

「ッ!!に、兄さぁん!!」

 

言い終えると、克己の身体は崩壊した。もう、気力だけで身体を維持していたのだろう。その時克己は、まるで天国で昼寝をしているような、そんな、安らかな笑顔だった・・・そして、克己だった白い光は、出久の持つエターナルメモリに吸収されていった。

 

「あら、今度はアタシ達の番かしら」

 

「ッ!!」

 

どこか切なげな、京水の声。振り返って見ると、メンバーの身体も、それぞれのメモリの色の光に変わり、崩壊していく。

 

「イズクちゃん!辛いことがあっても、クヨクヨしちゃダメよ。辛いときは、思いっきり泣きなさい。そして泣き終わったら、また立ち上がって、歩けばいいのよ」

「京水姉さん・・・」

 

「大丈夫さ。イズクは強い。きっとまた、立ち上がって、進み出す」

「レイカ姉さん・・・」

 

「イズグゥゥ!強く、強く生きろぉぉ!」

「アニキ・・・」

 

「・・・good・・・luck・・・」

「賢兄さん・・・」

 

皆、泣きながら出久に別れの言葉を投げ掛ける。その表情は皆、涙に濡れた綺麗な笑顔だった。

 

「皆・・・今まで・・・本当に・・・ありがとう!!」

 

出久もまた、泣いていた。だが、悲しげな顔ではない。寧ろ、どこか誇らしげだった。

そして、メンバーも消えた。その光はやはりそれぞれのメモリに吸収され、そのメモリが出久の元に来る。

 

「皆・・・見守ってて、僕が・・・最高のヒーローになるのを!」

 

NEVERの皆は消えた。だが、悲しさは無い。何故なら彼らは、出久の心の中で生き続けて行くからだ。

 

to be continued




閲覧ありがとうございます。さて、ここからが漸く本編です。
次回は、ちょっとした設定回を入れてみようと思います。
そのあとは中学2年生の所からスタートです!お楽しみに!
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