僕のヒーローアカデミア~Eの暗号~ Phase1 作:エターナルドーパント
「コメント欄に暴言書かれてもしらねぇぞ」
『気にしない。ではどうぞ!』
「もうやだコイツ・・・」
(出久サイド)
───エクスビッカー───
それは、総てのT2メモリのマキシマムエネルギーによって街丸々一つの市民をNEVERにするという恐ろしい最終兵器・・・何でアイツ等が・・・
「これは、前作の改造品でしてね。エターナルウェーブをガイアメモリの毒素に再変換し、この街にバラまきます。当然人々のエゴは増大し、欲望に忠実なモルモット共が大量に出来るでしょう。子供などは死んでしまうかも知れませんが・・・実験場としては最適です。
「ッ!何故、兄さんを・・・大道克己の事を・・・ッ!?ま、まさか貴様ッ!」
俺の頭の中に、ある仮説が浮かぶ。コイツはまさか・・・
「
そうだ、そうだよ!
「おや、大道克己を知っているのですか?そして財団Xさえも・・・まぁ良いでしょう」
「いや良くないだろ!・・・なぁ、まさかと思うが、彼処に接続されるのは・・・」
「貴方ですが?」
・・・最ッ悪だ・・・
「そもそも、この計画は6年前から始まっていたのですよ。わざわざコストの高いメモリーメモリをこの世界に送り込み、過剰適合者を探す所から、ね」
・・・って事はつまり、俺のやってた事は全部コイツ等の掌の上だったって事か?
「まぁ、流石にメモリシステムを被験体である貴方が創り出した事は予想外でしたがね。しかし、お陰で新しくT2を創る手間が省けましたよ」
「Holy Shit!!」
コイツにとっちゃT2メモリすら嬉しい誤算かよ・・・畜生ッ!
「では、彼処に座ってヘッドギアを装着しなさい。システムの
「その間、俺達がお前を護るってこった」
護ってもらってこんなに嬉しく無い事は初めてだ・・・
「では行きますよ、
「そうだな、
・・・ん?今、何て言った?
─ガシャッ─
「っ!?ダブルドライバー!?」
そう言えば、ロストドライバーをシュラウドが発展させたものだったな、翔太郎先輩達のドライバーは。そのロストドライバーも加頭順が使ってたし、財団Xが持ってても不思議じゃねぇか・・・
【ギア・リモコンッ!!】
【ギア・エンジンッ!!】
「・・・は?」
待て待て待て!?何でカイザーシステム・・・まさか!?
「「《バイメモラー》!!」」
【ギア・リモコンッ!!ギア・エンジンッ!!】
──ピッペッポッパッヴーッヴーッ・ピッポッパッポッヴィーヴィー・ヴォウンッヴォンッ・ヴォウンッヴォンッギュイ~ン!ガリガリガリガリッガチン!!ブシュゥゥゥッ・・・──
【リモート・コントロール・ギア!エンジン・ランニング・ギア!】
「・・・融合、しちゃったよ・・・」
『『っあ~・・・バイメモラー、システム・オールグリーン』』
まさか、メモリシステムとカイザーシステムの間の子とは・・・見た目完全にバイカイザーだけど・・・最悪の合体事故だ、間違い無い。
「そうか・・・貴様等、平行世界の同一人物か」
『『
聞き取り辛っ!言ってる内容は同じなのに口調が違う・・・
『『さて、メモリエネルギーのチャージを初め
そう言うと、バイメモラーは俺の方に近付いて来た。手にはゾーンのT2メモリが握られている。と思う間に、そのゾーンはエクスビッカーに装填された。
【ゾーン!マキシマムドライブ!】
するとT2メモリがどこからともなく現れ、エクスビッカーのマキシマムスロットに装填される。
【
「ッ!!ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッッ!!!!」
その瞬間、全身に激痛が走った。俺の身体から緑の放電が発生し、エターナルウェーブが舞う。
『エターナルは統率能力にリソースを割いてい
「ッ~・・・良いッ事、聞いたッ!」
時間がかかるなら、システムを書き換えて・・・ッ!複雑にロックしてやがるなァ畜生!
『さてと、ファンキータイム
(三奈サイド)
─ドゴンッ─
「がぁあッ!」
─ズゴンッ─
「ぐへぁッ!?」
あのバイメモラーって奴が暴れて、レミリアさんやデップーを吹っ飛ばす。その強さは半端な物じゃなく、2人がどれだけ攻撃を浴びせても何処吹く風と言った様子で避けようともしない。逆にバイメモラーの一挙一動で、全員が例外なく宙を舞った。特にオールマイトは、あのおかしなマスクを着けた男・・・オール・フォー・ワン?も相手してるからかなりキツそう・・・
「クソッ、出久・・・」
「・・・ギリッ」
爆豪とフランちゃんも苛立ちを隠せていない。出久は今、あの大きな機械・・・『エクスビッカー』に組み込まれ、悲鳴を上げている。その身体から緑色の稲妻が発生して、周りにある物を吹き飛ばし始めた。
『『エネルギー充填率73%・・・順調
「ヴェアアアアッ!離せェェェ!!ヴゥゥゥンッ!!」
『『
─ボッッ!!─
「グォヴァッ!?」
デップーがアッパーカットでブッ飛ばされ、即座に復活する。でもバイメモラーには、ゾンビゲーマーの腐食能力が効いてないみたい・・・
『やはり、ゲーマーライダーシステムにはカイザーシステムのプロテクトが有効なようですね』
『ハッ、雑魚過ぎて話にもならねぇなァオイ』
「で、デップーのゾンビゲーマーが雑魚扱い・・・」
「クソ
「・・・そう言えば・・・」
さっき言ってた、『ジョーカーメモリが足りない』っていう台詞・・・やっぱり、あたしが持ってるジョーカーの事だよね?
─キィィ・・・─
「っ!」
ジョーカーが光って・・・脈打ってる?
─ドックン!─
「ッ!・・・爆豪、麗日・・・」
「駄目だぞ芦戸君!」
飯田が止めてきたけど、大丈夫・・・
「いや、戦う訳じゃない。出久をあのエクスビッカーから解放するだけ・・・それには、2人の協力が必要なんだよね。乗ってくれる?」
「何を今更」
「乗ってやんよ」
【【スクルァァァッシュ・ドォライバァ~ッ!!】】
「「変身!」」
【ロボット・イィン・グゥリッスゥ!!ブルルルラァァァッ!!】
【クロコダイル・イン・ローグ・・・オォォルァアアアッ!!】
2人は頷いて、スクラッシュドライバーを装着、即座に変身した。
「じゃあ・・・行くよッ!」
(出久サイド)
「ヴアァァァァァッ!」
絶叫しながらも、俺はプログラムへのハッキングを続ける。だが、コレのファイヤーウォールはかなり複雑だ・・・俺の脳スペックをもってしても、ファイヤーウォールの分解完了率32%・・・
「クソッ・・・もうすぐ、エネルギー充填が終わるッ!早く・・・しないと・・・」
チラリと目を向ければ、オール・フォー・ワンはオールマイトとワイプシの2人を、バイメモラーはライダー達を相手している。防御力が比較的低く、尚且つ本能に『命大事に』を組み込んだB.O.W達は撤退していった。
「ふむ、まだまだ余裕そうだね。脳無!」
そう言ってオール・フォー・ワンは、脳無を8体呼び出した。それぞれの脳無の手には、やはりメモリが握られている。
【コックローチ!】
【アノマロカリス!】
【T-レックス!】
【アースロプレウラ!】
【クロコダイル!】
【スミロドン!】
【バード!】
【バタフライ!】
「前に造ったゴキブリは、コスパ以外に利点が無かったからね。やはり少々手間がかかるが、脳無の方が良い」
全部生物系のメモリ・・・しかも、内5つが強力な古代系か・・・
─ヴォンッ!─
「ん?君達は・・・」
大きなエンジン音に振り向けば、そこに立っていたのはアマゾン2人とウィルの3人。
「全く、遅くなっちまった」
「その分働かないとね。仁、マスター」
「あぁ。だが、これで奴らに対して優位に戦える!」
優位に?どういう事だ・・・?
「行くぞ2人共!」
「「
─ガシャッ・・・ガチッギャ~ンッ!─
【オ・メ・ガ・・・】
【ア・ル・ファ・・・】
「「「アマゾンッ!!」」」
─ドドドォンッ─
【♪♪♪~EVOL・E・EVOLUTION!!】
【♪~♪~♪~BLOOD&WILD!W・W・W・WILD!!】
3人は爆熱と共に変身し、アマゾンオメガ・アマゾンアルファ・G3としての姿を現す。そして更に、全員が右腕に着けている
【【【
「ぐあっ!」
「グゥッ!」
「がぁっ!」
すると、3人の身体に
「バグスターウィルスか!?」
「その通りだ出久君!!デッドプールのガシャットに封入されていた未知のウィルスを解析しィ、効力を下げたモノを創り出したのさァ!!」
嘘だろ!?あのバグスターウィルスを、こんな短期間で創ったのか!?
「さぁらぁにぃ~!ヴゥゥンッ!」
【ガッチョ~ン!】
ッ!?バグヴァイザーまで!?
─キュピーンッ!─
【デンジャラスッ・ゾンビィ!Ⅱ!】
新しいガシャットまでかよ!?何処まで規格外なんだよ彼奴ってイテテテテテッ!?エネルギーが・・・
「変身!」
【ガッシャットゥ!】
─ピロンッ─
【バ・グ・ル・アァップ!】
変身ボタンが押された瞬間、ウィルの身体から黒い靄が噴き出した。
【WARNIN・WARNING!CARNAGE!VIRUS・of・GOD!DANGEROUS・ZOMBIE!2!!Wooooo!!】
───それは、《仮面ライダー》と呼ぶには、余りにも化け物過ぎた───
───大きく、
───それは正に、
『我が名は仮面ライダーゲンム
「・・・頼もし過ぎて泣けてくる」
俺は痛みを忘れて、彼らがドーパントと化した脳無を蹂躙する様を眺めていた。
【ヴァイオレント・パニッシュ】
【ヴァイオレント・ストライク】
【クゥリティカァルッ・GENOCIDE!!】
必殺技によって脳無がブッ飛ばされると同時に、俺の脳に現実を処理する余裕が生まれる。しかし、彼等も相当無茶をしたようだ。肩で息をしているし、変身解除寸前・・・だが、あの厄介なドーパント共をただの出落ち要員にしてくれたのは大きなお手柄だ。こっちの解析も、今現在65%。結構進んでいる。
「今だ!」
ッ!?かっちゃんの声!?
─BBBBBBBOM!!─
「うおぉぉぉぉぉ!!」
まず見えたのは三奈。そして、三奈の腰に後ろから手を回して抱き抱えるフラン。そして一番後ろには、紫色の巨大なダイアモンドシールドを背負ったローグ・ライトだった。3人は恐らくかっちゃんのが起こしたであろう爆風を背に受け、猛スピードでこちらに向かってきた。
「出久!受け取ってェェェ!!」
精一杯伸ばされた右手に握られているのは、彼女に渡していたT2ジョーカー・・・それが俺の胸へと迫り・・・
【ジョーカー!】
そして、挿入された。
(NOサイド)
─ドックンッ!─
出久の胸に突き立てられたジョーカーメモリが、体内からエネルギーを放出。強い脈動となって、その身体を駆け巡る。
「ウオォォォォッ!!」
─バキィンッ!─
そして出久は両手両足の拘束を引き千切り、勢い良く立ち上がった。その衝撃で身体に籠もっていたメモリエネルギーが逆流し、エクスビッカーに装填されたT2メモリが弾け飛ぶ。
『何だとッ!?』『そんな馬鹿な・・・』
バイメモラーが驚きの声を上げた。
「こんなにマキシマムスロットがあるなら、その中を流れるエネルギーもメチャクチャ強い・・・だけど!」
「そのエネルギーの奔流に・・・」
「
「「「出久(君)は、弾き出される!!」」」
マキシマムドライブのシークェンスが中断された事で、エネルギーは共振増幅を停止。ゆっくりと減衰を始める。
『馬鹿な・・・馬鹿な馬鹿な馬鹿なァ!!』『私達の計画が・・・殺しましょう』
怒りに身を焼きながら、バイメモラーが突っ込んだ。その腕のギアブレードを高速回転させて、三奈に斬り掛かる。
「オイオイ、止めろよ」
─ギャリンッ!─
『『なっ!?』』
しかし、出久が前に出てその腕を止めた。左の掌にエターナルウェーブを集め、高速回転するギアブレードの刃を握って受け止めたのだ。その数十tの握力により、ギアブレードの回転その物が止められる。
『貴様ッ!何故動ける!?』
「あぁ?ンな事ァ───
─バキャッバキィンッ!─
───俺が知るかッ!!」
叫びながら、出久は故障したチョーカーデバイスを引き千切った。ジョーカーのメモリエネルギーが流れ込んだ時、想定外の負荷に耐えられず内部機構が破壊されたのだ。そしてバイメモラーの首を鷲掴み、口角を釣り上げながら持ち上げる。その瞬間出久の筋肉がパンプアップし、背中には鬼の顔のようなキレ線が現れた。
『はッ、
「あぁ、離してやるよ・・・」
─ドゴンッ!!─
『『ゴハァ!?』』
出久はアッパーカットでバイメモラーを上空に打ち上げ、左足に残り少ないエターナルウェーブを全て集める。そして頭から墜ちてきたバイメモラーの頭を狙い・・・
─ドッゴォォォンッ!!─
「『絶版・クリティカルクルセイド』・・・」
『『グアァァァァァッ!?』』
後ろ回し蹴りを叩き込んだ。その瞬間、残っていたエターナルウェーブとジョーカーのメモリエネルギーが流れ込む。膨大なエネルギーは赤と青のギアアーマーを打ち砕き、黒い丸裸状態のバイメモラー・・・差し詰め素体メモラーは何度も地面をバウンド。大きな瓦礫をブチ破り、漸く止まった。当然耐久可能ダメージの限界値はとうに超えており、過剰ダメージによって強制的に変身解除、分離されてしまった。
「一応加減はしたから、死にはしねぇ・・・さて、後は
オール・フォー・ワンに向き直った瞬間、背後から絶叫が響いた。振り返れば、2人の火吹の身体から青と赤の粒子が噴き出している。輪郭は朧気になり、その先に何があるのかを出久達に教えていた。
「フフフ、自白されでもすれば、困りますからね・・・私達は、消えるとしましょう」
異世界の火吹の手には、銃のグリップのようなリモコンが握られていた。自滅用のナノマシンシステムである。
「いやだぁぁぁ!死にたくねぇ!!たすっ助けて!助けてくれェェェ!!この俺がァ!他の猿共とは違うッ天才であるこの俺がァ!こんな所で死んで良い訳がねェェェ!!」
「全く、我ながら酷い無様さ・・・『反吐が出る』、という表現が最適でしょうか」
この期に及んで敵に命乞いをする此方の火吹と対称的に、財団Xの火吹は淡々と言い放った。身体の消滅は進み、遂にシルエットが揺るぎ始める。
「よぉ、親父」
そんな中出久は此方の火吹に歩み寄り、微笑みながら手を差し伸べた。
「あぁ出久!ありがと─ガシッ─なっ!?」
出久は自分の手を取ろうともがく火吹を掴み上げ、目線を合わせる。今尚微笑みは崩れていないが、その目に宿るのは侮蔑だけだった。
「自分を知れ。お前みたいな屑にこんな美味しい話があると、本気で思ったのか?だったらいっそ哀れだなぁ。
それが『絶望』だよ、反吐野郎。安心しろ。お前が今から行く所にゃ、きっとお仲間が一杯いるぜ─────
─────お前みたいな、消えて当然の害悪共がな」
自らが埋め込んだ、出久の義眼・・・火吹にはそれが、地獄の門の入口に見えた。その白の彼方から延びてくる亡者の腕が、火吹の脳裏に幻視される。
「お前のラボより面白い場所など、最早本物の地獄しか在るまい。何時か合流してやるから・・・先に行って、遊んでいるが良いさ」
火吹の身体と共にそう吐き捨て、出久は2人に背を向けた。そして右手をサムズアップにして横に伸ばし・・・
「さぁ、地獄を楽しみな」
「いやだぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「では、ご機嫌よう・・・」
─ブシュゥゥゥゥゥ・・・カチャカチャッ─
反転させてサムズダウンに変える。それと同時に、2人の火吹の身体も完全に消滅した。2人が付けていたダブルドライバーが地面に落ち、此方の火吹が付けていた方は砕け散る。恐らく重なり合った存在になっていたダブルドライバーの比較的外側として装着されていたのが、砕けたドライバーだったのだろう。
「い、出久・・・」
─ズッ─
出久は胸からジョーカーメモリを抜き取り、無言で三奈に渡す。
「出久!大丈夫なの!?」
「・・・皆・・・ありがとう。助かった」
出久の言葉には、覇気が感じられない。
「だが───まだ、終わってねぇ」
「「「ッ!!」」」
3人は慌ててもう一人の強敵・・・オール・フォー・ワンの方を向き直る。この特大の
─パチ、パチ、パチ、パチパチパチパチ─
拍手をしていた。まるで、ミュージカルでも観ていたかのように。
「いやはや、傑作だったよ!」
「・・・嘗めた事、してくれるなァ」
出久が言葉を絞り出すが、矢張り力が入らない。三奈とフランに支えられて、やっと立っている状態だった。
「楽しませてくれたお礼に・・・君には、絶望をプレゼントしよう」
そう言ってオール・フォー・ワンは出久達に向けて腕を伸ばす。
「ッ!いかん!」
ショックを受けていたオールマイトが慌てて殴り掛かるが、オール・フォー・ワンは軽く避けてしまった。既に疲労が溜まっていたオールマイトは、一旦出久達の元に移動する。しかしオール・フォー・ワンが使った個性は、何度もオールマイトを吹き飛ばした組み合わせでは無かった。
「『念力』」
それは、最も知れ渡った超能力。しかし周りの物を飛ばしてくる様子も無く、オールマイト達は首を傾げる────その一瞬が、致命的だった。
─ヒュンッヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュンッ─
「ッ!?T2メモリを集めてる・・・ッ!まっ、まさか!?」
出久が気付いた時には、ジョーカー以外のメモリは全てオール・フォー・ワンの手に収まっていた。
「止めろッ!」
「い、出久!?」
オール・フォー・ワンのやらんとしている事を理解した出久は、メモリに手を伸ばしてもがく。だが、その身体は既に限界。一歩も踏み出せず、倒れ込んでしまった。
「さぁ・・・地 獄 へ 招 待 し よ う 」
【
「ぬぅぅぅぅあぁぁぁぁぁぁあッ!!」
オール・フォー・ワンはメモリを全てバラ撒き、着ていたスーツを脱ぎ捨てる。すると、メモリはオール・フォー・ワンに殺到。その身体に次々と突き刺さっていった。最後に持っていたエターナルメモリを左鎖骨に突き立てる。すると瞬く間にオール・フォー・ワンの身体はボコボコと膨張し、一瞬で人のシルエットすら留めない不定形の肉塊のような醜悪な化け物に変わった。
「・・・考え得る・・・最悪だ・・・」
出久の呟きと共に、肉塊の化け物は破壊を始めるのだった。
to be continued・・・
「・・・エグッ」
『バイオで出て来たクリーチャーモデルにしたわ。何だっけ?あのタイラントリボーンを取り込んだ肉塊みたいな奴・・・』
「あ~、アイツか・・・収拾つけろよ?」
『頑張る』