僕のヒーローアカデミア~Eの暗号~ Phase1   作:エターナルドーパント

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『さぁいざ行かん、フェーズ1の最終決戦!』
「これまだパスダー戦みたいなもんだかんね?ではどうぞ!」


T2メモリを大量に使う事で生まれた混沌の怪物、メモリアル・カオス!
破滅を招く存在の前に今、仮面ライダーが立ちはだかる!


第58話・最終決戦/Nの復活

(出久サイド)

 

─キェェェェエエエェェアアァァァアッ!!─

 

メモリアル・カオスはその緑色のコアを眼のように此方に向け、大きな咆哮を上げる。ゲンムXがその隙に撤退して行くのが目に映った。

「行くぞ!各自散開!」

「「「「「「「イエッサー!」」」」」」」

俺の指令にメンバーが答え、それぞれ別れて攻撃を開始する。

 

───レミ義姉さんはメモリのエネルギー攻撃に気を付けながら、フランと一緒に空中から攻撃して気を引いてくれ───

 

「禁忌!カゴメカゴメ!」

「サイコカーム!」

フランは強力な弾幕で攻撃し、レミ義姉さんはサガメモリにインプットしておいたベターマン・トゥルバの必殺技である『サイコカーム』の再現版を撃ち放った。コレは本来、真空波弾と圧縮酸素弾を交互に絶え間無くぶつける事によって衝撃を与え、敵対存在を粉塵レベルまで粉砕する攻撃。サガの場合は圧縮酸素弾をジャコーダーロッドから放たれるエネルギー斬撃波で応用している。これにより、カオスはクイーンバリアを張らざるを得なくなった。

 

───かっちゃん達は、コンビネーションで脚を攻撃。レミ義姉さん達とは逆方向から行ってくれ。クイーンバリアは、意識しなければ一方向にしか張れない───

 

「オラオラオラオラァ!」

─BBBBBBBOM!!─

 

──ギェア゛ア゛ァァァァァッ!──

【メタル!】

「ハッ!その金属装甲諸共、お前のクソ脚削り取ったらァ!喰らえや!徹甲弾機関砲(A・Pガトリング)!」

─ズガガガガガガガガガガッ!─

 

──ギェアァッ──

 

かっちゃんの徹甲弾(A・Pショット)は、筒状に丸めた左掌のニトロに右掌で着火する事でモンローエフェクトを発生させ、貫通力を上げる技。体育祭で俺が使った円錐状起爆(エクスプロージョン・モンロー)の応用だ。それを連射することによって、超合金である筈の脚部装甲を見る見る内に削り剥がす。

「お茶子ォ!やれェ!!」

【クラック・アップ・フィニッシュ!】

鰐牙咬合(クロコバイト)!」

 

─ガキンッ!バキッボキン!ゴキャンッ!─

 

──ギァエェアァァァァァァ!?──

 

麗日のデスロールで、右脚の破壊が完了。それにより体制を崩したメモリアル・カオスは、触手を地面に突き立ててバランスを保とうとした・・・俺の、狙い通りに。

 

「オレの出番だなァ!」

スタンバイしていたハンターアマゾンが飛び出し、コンバットベルトから抜き放ったナイフを触手に向けて大量に投擲。

 

──ハンターアマゾンは、奴がバランスを崩した時にそのナイフを足下に投げつけろ。特に触手を重点的に狙うんだ。その粘着ナイフで奴を地面に縫い付けろ──

 

俺の作戦通り、触手は途中で絡まって身動きが取れなくなったらしい。この状態になれば、警戒すべきはソウルサイドのエネルギー攻撃。

 

──グアァァァァァアアッ!!──

【ウェザー!】

 

「あの天気のやつか!」

メモリアル・カオスの上空に真っ黒な雲が出現し、赤い雷が起こり始める。

「カツキ君!」

「任せろ!」

 

─BBBBBBBOM!!─

 

しかし、その雲はかっちゃんの大爆破によって霧散させられた。悪手だったな、メモリアル・カオス。

【ルナ!】【トリガー!】

「ハッ、また出久の物真似かよ!」

「斬り落としてあげるわ!」

 

─BBOM!ズババババンッ!─

 

放たれた大量の誘導光弾も、かっちゃんの爆破とレミ義姉さんのジャコーダービュートで難無く破壊された。そして今ので、俺も必要な情報の収集は完了だ。

「ライダーズ!メモリアル・カオスは、同時に2つまでしかメモリスキルを使えない!次の隙を俺達が突く!」

「「「「「「了解!」」」」」」

そう。さっきからメモリアル・カオスは、3つ以上の能力を同時に使用する事が無かった。使えば、周りを一掃する事も出来ただろうに・・・と言う事はつまり、そう言う事だ。

「行くぞ出久君!」

「あぁ。三奈!」

「オッケー!」

そして、最後が俺達。メモリアル・カオスに向かって駆け出しながら、俺はデンデンセンサーでメモリエネルギーの収束部を探す。

 

──あのエネルギーを制御するには、エターナルメモリを一度介して全身に循環させる他無い。だから、その部分にはかなりのエネルギーが集まってる筈だ。フランの能力で範囲を絞り込んで、そこを集中的にデンデンセンサーで探す。ウィルと三奈はその間、俺を守ってくれ──

 

「どこだ・・・心臓部(エターナル)はどこだ!」

デンデンセンサーを向けて、コアの内部を集中的にサーチする。

─ピピピピピピッピコンッ!─

「ッ!見つけたぜ!そこかァ!」

反応があったのは、コアの中心部。矢張り、ここが中枢核だったらしい。

「三奈!ブッ叩け!」

「了解!」

【ジョーカー!マキシマムドライブ!】

三奈はマキシマムスロットにジョーカーメモリを叩き込み、マキシマムドライブを発動。2号先輩と同じように、右腕で力こぶを作るような構えをとり・・・

 

─ガチンッ─

 

「ライダーパンチッ!」

 

─ドゴンッ!バリィンッ!─

──キャアァァァアァァッ!!!?──

 

「させんッ!」

その拳で、緑の装甲を殴り砕いた。無数の触手が襲い掛かって来るが、ゲンム(ツヴァイ)がG3の翼腕で凪払う。その爪に含まれるGENM-GENE-VIRUSの効果で、触手は見る間に腐食。ボロボロと崩れ、塵に還って行った。

「出久君!早く!」

「応ッ!」

そして俺は反応があった所に手を伸ば───

 

─ガシッ─

 

「なっ!?」

───そうとした時、中から生えてきた手に強く掴まれる。そしてその根元から、眼も鼻も無いのっぺらぼうのような顔・・・オール・フォー・ワンが出て来た。

「待っていたよ、緑谷出久」

「貴様ッ!こんな状態でまだ精神が生きて!?・・・ッ!三奈!」

オール・フォー・ワンのやろうとしている事を察した俺は、とっさにさっき回収した物を三奈に投げ渡す。

「出久!?」

「大丈夫だ!俺は・・・不死身だ!」

そう言い残し、俺はメモリアル・カオスの体内に飛び込んだ。

 

(NOサイド)

 

「い、イヤ・・・ッ!出久ゥゥゥゥッ!!」

フランが絶叫し、逆にレミリアは言葉を失った。今目の前で、作戦の要であった人物が・・・何より、誰よりも親しい人物(出久)が、敵に取り込まれたからだ。

「クッ・・・クッソがァァァァァァァッ!!」

「ヴアァァァァァッ!!」

【ディスチャージ・メモリィ!潰レッナ~イ!ディスチャージ・クルルァッシュ!】

グリス・ライトはジェットのディスチャージ・クラッシュで機雷艦載機をバラ撒き、ローグ・ライトは腕部に付いたクランチャーエッジで斬撃を繰り返す。

「貴ッ様ァァァァァァァッ!!よくもォ!よくも出久君をォ!!ゆ゛る゛さ゛ん゛ッ!!」

【クゥリティカァルッ・タァナトス!】

ゲンムⅡは掌からカブトガニのような軟体動物・・・G幼体を大量に生み出し、メモリアル・カオスに殺到させようとした。

 

「ダメェ!!」

 

「ッ!三奈、君?」

しかしそれを、三奈が叫んで止めさせる。

「ウィルさんは今、ウィルスの塊なんだよ!?そんな技を使ったら、取り込まれた出久はどうなるの!!」

「ッ!!」

そう。クリティカル・タナトスは、大量のG幼体から液状化するまで濃縮した超高濃度の細胞死滅ウィルスを敵に送り込む技。その毒性は計り知れず、当然取り込まれている出久にもウィルスが流れ込む事になる。三奈はそれを、直感的に理解したのだ。

「・・・済まない。我を忘れていた」

「分かってる。でも・・・出久なら、大丈夫だよ。カオスも、全く動いてないでしょ?」

「ッ!言われてみりゃあ・・・」

改めて見てみると、三奈の言う通り、メモリアル・カオスは微動だにしていなかった。

「それに・・・」

三奈はそう言い、出久に投げ渡された物・・・()()()()()()()()に目をやる。

「これは・・・もしかしたら!」

三奈は何かを思い立ち、変身を解除した。

 

───時は少し戻り・・・───

 

「フフ・・・ようこそ、僕の世界へ」

出久を取り込んだオール・フォー・ワンは、高らかに声を上げた。出久が周りを見渡せば、緑色の肉壁が絶えず脈動と流動を繰り返している。

「取り敢えず君には死んでもらうよ」

 

─ボッッッ!─

 

「ッ!ぐぁっはッ!?」

オール・フォー・ワンは出久に近付き、鳩尾に拳を叩き込んだ。その一撃は容赦無く出久の身体に突き刺さり、肺の中の空気を絞り出す。

「いやはや、矢張り自分が仕掛けた罠に敵が引っ掛かる様は最高だねぇ」

オール・フォー・ワンは更に念力で出久を吊り上げ、エネルギーのスパークを浴びせた。

「グアッァァァァァァァァ!!」

常人ならば、まず間違い無く瞬時にショック死するであろう激痛。それに全身を焼かれながらも尚、出久の目は死なない。どうやらそれが、オール・フォー・ワンには気に入らないようだ。

「何だね?その目は・・・その不敵な、まるで『まだ希望は残ってるんだぜ』とでも言いた気な顔は・・・」

オール・フォー・ワンは右手で出久の顔を掴み、その目線に自分の皮膚で覆われた眼窩を合わせる。

「お前、が・・・俺を、ここに、取り込んだ、時・・・既に、勝負は、付いていた・・・」

「あぁそうだろうねェ!この中は、僕が自由に操るエネルギーで満たされている!僕が負ける要素は、1つとして無いからね!」

オール・フォー・ワンは更に出久の頭蓋骨に力を込める。既に念力は解除しており、純粋な握力と腕力のみで出久の身体を吊り上げている状態だ。

「待って、いたぜェ・・・この瞬間をッ!!」

 

─キィィィ・・・カシャッ─

 

出久はそう言って、左手で自分の頭を握っている腕を掴む。その瞬間、出久の腰に光が灯り・・・()()()()()()()()が出現、装着された。

「三奈!左鎖骨だ!」

 

──オリャァァァッ!!──

 

─ガコンッ!─

 

そして左の裏拳で、オール・フォー・ワンの左鎖骨を殴りつける。

「ぬぅ!?ば、馬鹿な・・・ッ!?ぬおぉぉぉッ!?」

 

─バヂヂヂヂッバヂヂッヂッ!─

 

すると、オール・フォー・ワンの身体から蒼いスパークが迸った。オール・フォー・ワンは激痛に襲われ、自分の身に何が起こっているのか理解できない。

「返せよ!それは、俺と兄さんの・・・『絆』だッ!!」

「ヌアァァァァァァァッ!!」

スパークは尚も溢れ、遂に出久の目的が果たされる。過剰適合者である出久に惹かれ、エターナルメモリがオール・フォー・ワンの身体から飛び出した。

「よし!早く脱出・・・ん?コレは・・・ッ!よっしゃラッキー!」

背後の光に向かう出久は、更に肉壁を殴りつけた。エターナルの統御を失い抑え込む力が無くなった事で、簡単にメモリが飛び出す。そのメモリをキャッチし、出久は光の中に飛び込んだ。

 

(出久サイド)

 

─スタッ─

 

俺はメモリアル・カオスの外に飛び出し、危な気無く着地・・・

「おっ・・・」

したつもりだったが、力が抜けてガクンと身体が落ちる。拙い、受け身が・・・

「よっと、気を付けて?」

倒れきる前に、支えられた。言わずもがな、最高の相棒である三奈に。

「おう。ありがとよ、三奈。お陰で上手く行ったぜ」

「エヘヘ~♪どう致しまして!」

『ヌオォォォォッ!ど、どウイう事ダァアァ!』

制御能力を司るメモリを引き抜かれた事で激痛に苛まれながら、オール・フォー・ワンが叫ぶ。

「何、簡単な事さ。勝利の鍵は・・・コレだ」

そう言って、俺は指でカチカチッとダブルドライバーを叩いた。

「このダブルドライバーを装着した時、相方の方にもドライバーが現れるんだ。そしてその瞬間、2人・・・つまり、俺達の心は繋がる。更に意識を集中すれば、相方の身体・・・正確には、自分の適合メモリが装填されるスロット側の半身を動かす事も出来るんだよ」

コレは、翔太郎先輩とフィリップ先輩がマネードーパントとのババ抜き勝負で披露したトリックの応用だ。

「ま、俺の身体からダブルドライバーが出現するかは正直賭けだったが・・・どうやら、俺が勝ったみたいだな」

『ぬぅゥぅ、小賢シいマねヲォオォ・・・グッ!?』

何やらオール・フォー・ワンが苦しみだした。すると、4本のメモリがカオスの身体から飛び出して来る。そしてその4本は、俺達の前に来て止まった。それは・・・

NEVER(みんな)の、メモリ?」

ヒート、メタル、トリガー、ルナ・・・紛れも無く、NEVERの皆の適合メモリだ。そのメモリ達は突如として、赤、銀、青、金の光を放ち始めた。

「な、何だ!?」

余りの閃光に、俺達は思わず目を覆う。暫くして、光が消えた。今のは一体・・・?

 

「よく頑張ったね、出久。アンタ達の信じ合う想い・・・熱かったよ」

 

・・・え?・・・この、声は・・・

 

「お前ならデケェ事出来るってよォ!信じてたぜェ!!」

 

「・・・EXCELLENT」

 

「強くなったわね、出久ちゃん。アナタのその強い想い・・・嫌いじゃないわッ!」

 

「レイカ姉さん・・・アニキ・・・賢兄さん・・・京水姉さん・・・」

 

その4人を、俺が見紛う筈が無い・・・俺を鍛えてくれた・・・初めて認めてくれた、最高の師匠達・・・NEVERの皆。

「ホラ!勿体ぶってないで出て来なさいよ!」

「え?・・・ま、まさか!」

京水姉さんの言葉に、俺はエターナルメモリを見る。すると、エターナルメモリも蒼い光を放ち始めた。そして、その光はそのままメモリから分離。俺の目の前で人型のシルエットを取り、その姿を現す。

 

「ハァ・・・京水、空気って物があるだろう?」

 

「・・・あぁ・・・」

その人は強く、俺が最も憧れ目指した人・・・

「・・・兄さんっ・・・」

「よぉ、出久・・・何て顔してるんだよ」

大道克己・・・最高の、兄さん。

気が付けば、俺の目からは涙が溢れていた。左肩を三奈に預けて、右手をその涙を拭う。

「この人達が・・・」

「出久の、師匠・・・」

三奈とかっちゃんが呟いた。まぁ、今まで散々話してきたからな・・・

「はははっ、ゴメンね兄さん。叩き起こしちゃって」

「全くだ。俺達NEVER全員、仲良く地獄巡りツアーの最中だったってのに・・・」

そう言うものの、兄さんの顔は優しい微笑みを浮かべたままだ。

「出久、ロストドライバーを借りるぞ」

「え?良いけど・・・」

俺が取り出したロストドライバーを受け取り、兄さんはメモリアル・カオスに向き直った。そして・・・

「ッシュレェ!」

 

─ドゴンッ!─

 

その肉壁を殴りつける。素早く引き戻された手には、1本のメモリが握られていた。

「・・・ほぉ、コイツか・・・因果ってのは、こういう物なのかもな───

 

【サイクロン!】

 

───変身」

 

【サイクロン!~♪♪♪~♪!】

 

兄さんはメモリを起動し、緑の戦士へと変身した。肩からは銀のマフラー(ウィンディスタビライザー)がたなびき、緑の風が祝福するように踊る。

「まさか、無造作に掴みだしたのが兄弟の・・・そして、お袋のメモリとはな」

「マリアさんと、フィリップ先輩・・・」

そうだ。兄さんはフィリップ先輩の事を、同じ死から蘇った兄弟と呼んでいたんだ。そして、母親である大道マリアさんの適合メモリもサイクロンだったな・・・

「三奈、俺達も行くぞ」

「・・・うん、分かった」

口に出さずとも、三奈とはダブルドライバーを通して心が繋がっている。何をするのかは、言わなくても伝わってくれた。

「オイ出久!まさかまだ戦うつもりか!?」

「無理よ!そんな身体じゃ持たないわ!」

かっちゃんと永琳が叫ぶ。だが、心配する事は無い。

「大丈夫さ。三奈がいてくれるからよ。永琳、俺の身体は頼んだ」

「え、身体?」

永琳が訳が分からないと言いた気な顔をしたが、今回は無視だ。

 

「さて、三奈・・・半分力貸せ」

 

【エターナル!】

 

「言われずとも!」

 

【ジョーカー!】

 

俺は左手に、三奈は右手にメモリを持って、スタートアップスイッチを押す。ガイアウィスパーが鳴り響くと共に風が柔らかく頬を撫で、俺の蒼いメッシュが揺れた。そして俺の左側に三奈が並び、俺達はメモリを持つ腕を反対に伸ばして構える。

 

「「変身!」」

 

俺達は叫び、まず俺がエターナルメモリをソウルサイドのスロットに装填。するとエターナルメモリは三奈のドライバーに転送され、そのメモリを三奈がスロットに押し込む。そしてボディサイドにジョーカーメモリを装填し、そのままスロットを左右に開くように展開した。

 

エターナル!ジョーカー!

~♪~♪!

~♪!♪!♪! 】

 

その瞬間、俺達を白、黒、蒼のガイアアーマーの欠片を乗せた竜巻が包む。そして脚から順にガイアアーマーが装着され、頭まですっぽりと覆われると竜巻は消えた。

「ッ!危ない!」

突如として脱力し崩れ落ちる()()()()を、永琳がギリギリでキャッチ。

「ど、どうしたの出久君!?大丈夫!?」

『永琳、ナイスキャッチだ』

「え?」

俺が話し掛けると永琳やかっちゃんや麗日やフランが、目を丸くして()()を見つめる。

 

───WとEを掛け合わせたような形をした、額のアンテナ───

 

───右肩からたなびく、真っ黒な長いスカーフ───

 

───右目の目尻に入った、エターナルと同じ黒い涙模様───

 

───蒼く燃える焔のエネルギーが定着し、白から蒼に染まった右腕───

 

「出久・・・なの?」

「出久だけじゃないよ!」

フランの問いに三奈が答えた。そう、今の俺達は・・・

 

「『俺達(アタシ達)は、二人で一人!仮面ライダーダブル!」エターナル・ジョーカーだ!』

 

そう言って、俺は右手をスナップさせる。するとエターナルのエネルギーが相乗効果としてジョーカーサイドに流れ込み、偏っていたパワーバランスを支えた。

 

「じゃ・あ~・・・ワタシ達もそろそろ、行きましょう♥」

【ルナ!】

 

「燃えるよ、熱く激しく」

【ヒート!】

 

「行くぜぇェ、この俺のメモリでなァァァッ!!」

【メタル!】

 

「GAME START」

【トリガー!】

 

そして、NEVERの皆もそれぞれドーパントに変身する。夢に見た景色だな。

『おォノれぇエ!何なンダ、貴様ラはァアァ!!』

何か、だと?決まっている。

 

『罪無き者の危機を壊し!』

 

「絶望の闇を焼き払う!」

 

『絆と愛と記憶の魔王!』

 

「涙を拭う、2色のハンカチ!」

 

「『2人で1人の、仮面ライダーだッ!!」』

 

見てみれば、奴の周りには4本のメモリが落ちていた。大方、抑えきれずに排出してしまったんだろう。だから今の今まで動かなかったんだな。

「行くぞ、出久・・・いや、ダブル」

兄さん・・・仮面ライダーサイクロンが、グリグリと手首を回しながら言った。

『あぁ、分かってる』

「アタシだって、準備は出来てるよ!」

俺達はエターナルエッジを構え、ヒートドーパントは拳に炎を灯し、メタルドーパントは首を回して軋むような音を立て、ルナドーパントは軽く腕を振るい、トリガードーパントは右腕のライフルをコッキング。

『T2メモリ!残り、14本!』

「一気に行っちゃお!」

すると、突如として真っ赤な残像が隣を横切る。その影は猛スピードでメモリを回収し、すぐに俺の隣に戻ってきた。

『チャオ~♪』

「え!スタークさん!?」

そう、その影はブラッドスターク。コブラスライドでメモリを回収して来たのだ。

「ッ!ブラッドスターク!?」

あ、やっぱり永琳は知ってるよな。

『おぉ、久し振りだなァえーりんセンセ♪と、悪いがもう消えるわ。報道でもされちゃ堪らん』

『あぁ。ありがとな、スターク』

スタークはメモリを俺に渡すと、すぐに頭部の煙突(セントラルスターク)から霧を放出。スチームワープで姿を消した。受け取ったメモリを見てみると、ウェザー、アクセル、ナスカ、バード・・・どれも強力なメモリだ。

『ッシャ!行くぜ皆!』

「「「「「「オォォォォォッ!!」」」」」」

「俺ちゃんもいるよ~!」

あ、デップーことゲンムX。復帰早いな。

『じゃあ、揃った所で・・・』

「仮面ライダーズ!アッセンブルッ!!」

『いやデップー(お前)が仕切んのかよ!!』

 

この最終決戦の幕引きは近い。

 

 

to be continued・・・




「ふ~ん・・・ええやん」
『ありがとよ。さて皆さん。お待たせしてすみません。直ぐに次も上げようと思いますので、お楽しみに!』
「チャオ~♪」
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