僕のヒーローアカデミア~Eの暗号~ Phase1 作:エターナルドーパント
『仕方ないだろ?これしか浮かばなかったんだから』
「だからってよぉ・・・」
『あ、そうだ。ロギアん所の仁君がまた出ますよ』
「さてさてどうなる最終回!」
『あくまで
(出久サイド)
「ふぅ、疲れたな~・・・」
公園のベンチにグデッと腰掛けながら零す。今し方、雄義ん所や命蓮寺などの知り合いの事務所を駆け回っていたのだ。心配かけちまったからな。因みに母さんはまたリビング水没させたよ・・・さて、そろそろ時間だな。
「出久~!待った~?」
「いんや、時間ピッタシだぜ」
三奈が合流して来た。俺は前に買い物に行った時の服装だが、三奈は薄ピンクのワンピースだ。
「今日も可愛いな」
「えへへ~♪」
う~ん、俺の彼女は今日も天使。
「あやや、良い雰囲気ですね~♪」
「よ、文やん」
文やんも合流した。今日は取材だ。
「じゃ、nascitaに行くか」
そう言って俺は三奈にヘルメットを渡し、エターナルボイルダーのエンジンを掛ける。良く見れば文やんもバイクだ。つかレイカ姉さんが乗ってたのと同じ奴だな。確か、CBR600RRだったか・・・
───
──
─
─からんころん♪─
「マスター、チャオ~♪」
「お、出久!チャオ~♪この前の記者の嬢ちゃんも一緒かい?取材なら貸し切るぜ」
「え、良いのかい?」
「良いの良いの。お前等と嬢ちゃんの新聞で、こちとらガッポガッポ儲かってんだからよ♪」
「そっか。じゃ頼むわ」
優しいねぇマスターク。
「凄いですね~出久さんの交友関係」
「最近思い返してみて、自分でドン引いたよw」
テーブル席に座って、ヘヘッと笑ってみせる。2人も座り、文やんはバッグからボイスレコーダーを取り出した。
「では、取材を始めたいと思います!」
「どうぞ」
─────────────────────────
「ではまず、今回出久さんが誘拐された理由などが分かるのであればお願いします」
「躊躇無く踏み込んでくるなぁ文やんは」
「踏み込んで大丈夫と思った人にしか踏み込みませんよ♪」
「あ、そう」
まぁ確かに、俺は大丈夫だけどさぁ・・・
「・・・簡単に言えば、神野を試作兵器の実験場にしようとしてた」
「実験場・・・して、その試作兵器とは?」
「あぁ・・・文やんも良く知ってる、コレさ」
俺は懐からエターナルメモリを取り出し、テーブルに置いた。
「ガイアメモリ、ですか?」
「そう・・・俺の知る限り、そう易々と作れるもんじゃないはずなんだが・・・いや、財団Xはポンポン作ってたな。技術を流用したのか・・・?まぁ、この事は考えてもキリがないから止めとこう。
で、俺を誘拐した目的だが・・・奴らは、俺の持つメモリ───T2メモリのエネルギーを毒素に変換して神野にバラ撒き、ガイアメモリ中毒者を大量に作ろうとしていたんだ」
「中毒・・・薬物依存のようなものですか?」
「その通り。ガイアメモリには毒素があってな。ドライバーを介さず直挿しで使用すれば、毒素のせいで心身共に壊れていくんだ。更に使用中は脳内麻薬がドバドバ出るもんだからやめられなくなる。普通なら自分がメモリを手に入れてから依存症になるんだが・・・先に毒素の依存性を植え付けて、人々が欲しがり始める所に
「っ!」
「・・・」
2人の顔が歪む。当然だな。こんな酷い事は許される筈が無い。
「で、その毒素をバラ撒く装置の制御中枢として、俺を組み込む為に浚ったんだ。だが途中でマッドサイエンティストに目を付けられてな・・・麻酔無しで眼球を交換された」
「成る程、その左目ですか・・・」
「まぁな。あ、でも哀れむなよ?コレ結構便利なんだからさ。俺の潜在能力を引き出してくれるんだ」
─キュピンッ─
そう言って俺は
「出久さんの・・・潜在能力?」
「俺はガイアメモリの力で身体が変質した、《ハイドープ》って存在なんだ。ハイドープはメモリを使わずとも様々な能力が使える。
俺のハイドープとしての体質は、
1,ガイアメモリの毒素の影響を受けない
2,超身体能力
3,虚偽無効
4,サイコキネシス
5,思考加速
6,ガイアメモリ超適合
と、こんなもんだな」
「・・・こんなに多く発現するもんなんですか?ハイドープって・・・」
「いや、俺の適合メモリが特殊すぎただけさ」
なんせメモリーメモリだからな。
「そ、そうですか・・・」
「そうだ。で、敵のマシンに組み込まれている時に皆が来てくれた」
「その時を思い返して一言お願いします」
「 持 つ べ き も ん は 友 達 だ な 」
「ぶふぉっw」
何か三奈が噴き出した。おかしな事言ったかな?
「んふふw、と、友達ってww」
「いや、実際助けに来てくれたメンバーの8割方俺の友達だからな?」
「何かヤバいとこにもお友達がいそうですねwマフィアとかw」
「うん」
「・・・え?」
「友達って程じゃねぇけど、そっち方面にもそこそこコネあるぞ?」
「・・・大丈夫なの?」
「おう。皆、今時珍しい昔気質な奴等でな。
そうじゃなかったら壊滅させるし。実際させたし。
「・・・聞かなかったことにします」
「文やんは長生きするよ。で、次の質問は?」
─────
────
───
──
─
「ありがとうございました!また面白い記事が書けそうです!」
「良いの良いの。じゃ、デップーと仲良くしろよ」
分かってますよー!と言いながらバイクで走り去っていく文やんを目尻に、俺はカタカタと打っていたメールを送信してエターナルボイルダーのエンジンをかける。
「三奈、これからちっと走るぞ」
「え、どこに?」
「内緒♪」
さて、行きますかね。
───
──
─
「ここって・・・」
「あぁ。三奈に特訓つけた海岸」
俺がエターナルボイルダーを走らせた先は、あのゴミ屋敷みたいだった海岸。今はちょくちょく掃除してくれるボランティアの人達がいるお陰で、三奈が取り戻した水平線は未だ健在だ。
「懐かしいなぁ~♪」
「そうだね」
三奈の筋トレの監督して、ついでにオールマイトの診察もしてたっけ・・・
「で、どうしたの?」
「あぁ、ちょっとな。もうすぐフランも来ると思うから「出久~!」噂をすれば」
こういうのって良くあるよな。
「どうしたの?この海岸に来てくれって・・・」
「いやぁ、よくよく考えれば・・・兄さん達の紹介、してなかったろ?」
「「あ、確かに!」」
やっぱり紹介しないわけにゃいかんだろ。
─ヴオォォォン─
「うぇ!?」
急にワームホールが・・・まさか!?
「よっと」
「「「仁(君)!!」」」
やっぱり、石動仁だった。
「よぉ!久し振りだな!」
「どぉしたんだよ急に・・・まぁ、久し振り」
「お前等が、1ボス倒したみたいだったからな!お祝いだよ♪」
お祝い?・・・つか1ボスって、まさかまだあのレベルの奴等が出てくんのかよ・・・
「で、NEVERを紹介すんだろ?俺も混ぜろよ!」
「・・・断る理由もないし良いか」
俺は首を回し、意識を集中・・・
───皆!出て来て!───
─ドクンッ!─
俺の身体から5つの
「ウッヒョ~!生NEVERだ!」
「生レバーみたいに言うな!俺の師匠達を!」
もうなんなんだコイツ・・・
「・・・おい出久、コイツは何だ?・・・人間、じゃないな。悪魔・・・いや、それ以上の化け物だ」
「あ、やっぱり気配なんかで分かるかい?」
【パペティアー】
そう言って俺はパペティアーメモリで皆の身体に接続。エボルトのデータと仁に関する記憶を流し込んだ。パペティアー便利だな。
「・・・成る程な」
「初めて勝てる気がしねぇって思ったぜ・・・」
「本当だよ・・・」
「こうも強すぎると・・・何か冷めちゃうわね。タイプじゃないわ」
「・・・IMPOSSIBLE」
だよなぁ・・・
「あ~、三奈、フラン、紹介するぞ?まず、茶髪に青メッシュのイケメン。この人が、先代エターナルの大道克己。俺が何時も兄さんって呼んでたのはこの人だ。皆、2人の紹介は後でね」
「ふむ、分かった」
そう言って兄さんは顎に手を当てる。様になるなぁ・・・
「次、ヒートの適合者の羽原レイカ姉さん。結構なインファイターだ」
「この人が、私よりNEVERのジャケットが似合うって人か~・・・確かに、メッチャ美人だね!」
「ありがとね」
因みに結構汗っかきだったりする。
「で、このマッチョが堂本剛三。自然大好きな熱血漢だけど、ちょっと忘れっぽい所があるんだよね・・・俺はアニキって呼んでるよ」
「確かに・・・」
「ザ・アニキって感じだよね!」
「ハッハッハァ!」
切島とテツテツに会わせてやりてぇな。絶対意気投合する。
「で、こっちの切れ目のイケメンが葦原賢兄さん。無口で物事をゲーム感覚で捉える癖がある。元SWAT隊員で、射撃の腕はスナイプ先生を凌ぐレベルだと思ってくれると良い」
「・・・宜しく」
「わ、クール系のイケメンだ!」
「氷火ちゃんが男になったらこんな感じかな?」
どうだろうな?轟は天然だけど賢兄さんは分からんし・・・
「で、最後が・・・」
「泉京水よッ!」
「うん、京水姉さんだ。元ヤクザの組長だったが、裏切られて兄さんに拾われた」
「宜しくネ♥」
「「おぉぅ・・・」」
京水姉さんのウィンクに口元をひきつらせる2人。うん、分かる。凄く分かるぜその気持ち。まぁすぐ慣れるさ。2人とも順応能力がメッチャ高いから。
「何か、京水さんで全部もってかれたね」
「あ、あはは・・・」
「慣れれば面白い人だぜ?京水姉さん」
「あらあら、嬉しい事言ってくれるじゃないのよ~♪」
そう言って京水姉さんが後ろからハグしてきた。ちょっとスキンシップ激しいんだよな、京水姉さんは。
「で、今度は兄さん達に三奈達を紹介するんだが・・・」
「いや、大丈夫だ。さっき流れてきた記憶の中に、そいつ等の記憶も混じっていたからな」
おっと、流しちゃってたか。これはしくじった。
「まぁ、一応名乗ろうよ三奈ちゃん!私はフランドール・スカーレット!イギリス出身の吸血鬼です♪よろしくお願いします!」
「そうだね、じゃあ私も。え~っと、出久の・・・か、彼女の、芦戸三奈です・・・よろしくお願いします・・・////」
尻すぼみになっちゃったな。
「・・・そうか・・・ミナ、か・・・」
・・・あぁ、そうか。確かにな。
「?・・・出久、お兄さんどうしたの?」
「う~ん・・・言っても良いかい?」
「・・・あ、あぁ。頼む」
「頼まれた・・・兄さんが最後に自分の正義感で救った人・・・名前が、ミーナだったんだ。多分、三奈を見て思い出したんだと思う」
・・・何というか、ホントに運命的だな・・・
「出久。俺はミーナを救っていない・・・救えなかった・・・」
「あ!そうだったそうだった!」
伝えとかなきゃな!
「ミーナさん、奇跡的に生きてたよ!」
「ッ!何だと!?」
「兄さんがダブルに倒された後なんだけどね。ダブルの所を訪ねたんだよ・・・兄さん達の事、『私達を地獄から救ってくれた英雄だ!』って言ってた」
「・・・そう、か・・・良かった、ミーナ・・・」
良かった、伝えられて・・・
「感動的だな・・・さて、次は俺だ。こっちも用があってきたんだよ」
「ほう、それまたどんな?」
俺の質問に、仁は異空間からアタッシュケースを取り出した。
「開けてみろ」
「どれどれ・・・ウェッ!?」
中に入っていたのは、オレンジ色、紺色、赤色、緑色、ピンク色、そして金地にグリーンラインの計6本のガイアメモリ。
「こ、これってまさか・・・」
「あぁ、前に渡せなかったからな。
響のパンチングガントレットを精製する『ガングニールβ』
ありとあらゆる異能を殺す未来の『
それぞれ魂魄を切り刻む切歌の『イガリマ』と調の『シュルシャガナ』
必殺技で、統御下に無いエネルギーのベクトルを自在に操作出来るマリアの『アガートラーム』
そして・・・平行世界への門を開く、
のシンフォニックメモリだ」
「馬ッ鹿じゃないか」
「え、何で?」
俺の呆れに本気で分からんという態度で返す仁。コイツ・・・
「気付いてねぇのか・・・今、軽く世界のパワーバランスがひっくり返ったんだぜ?」
「元からあって無いようなもんだろ?お前の前じゃあよ」
・・・痛い所突いて来やがったな。確かに俺なら国一つと真っ正面から戦争しても勝てるけど・・・
「つか、お前メモリ創れたんか」
「いろんな世界廻ってるからな。そん中に、偶々ガイアメモリの作成施設があっただけさ」
もうRX先輩並みに何でもありだな・・・
「・・・まぁ、貰っとくわ」
「それが正解だろうな。あ、こっちも」
「まだあるの・・・?」
疲れ切った俺の声に耳を貸さず、もう1つメモリを取り出す仁。この形・・・
「擬似メモリか?」
「あぁ、ノイズを召還・使役する事が出来る『
「俺にアンコントロールスイッチなブラックハザードになれ、と・・・」
「いや、3分経過でギアの強制解除に留めたからな。最初は負荷が強いだろうが、お前ならすぐ慣れるさ」
・・・コイツ、どこの万能神?すでにどっかで神格化して崇拝されてんじゃね?つか最早神以上じゃね?
「と、もう行かねぇとな。チャオ~♪」
そう言ってワームホールに飛び込む仁。台風みたいな奴だったな・・・
「・・・まぁ、良いか」
もう疲れ切った俺は、考えるのを止めた。
─────
────
───
──
─
「・・・来たね」
「おう・・・」
俺は砂浜に立つ痩せ気味の男・・・オールマイトの呼び掛けに応じる。全く、1日で2度も同じ海岸に来る事になるとはな・・・しかも夜7時だ。
「で、何の用だい?暇だから良いけどさ」
「すまないね、呼び出してしまって。来てくれてありがとう。ここに来て貰ったのは、大切な話があるからなんだ」
そう言ってオールマイトは此方に振り返り、俺の目を見た。
「大切な話?」
何の話だろうな・・・
「私ね・・・引退しようと、思うんだ」
「・・・そっか、今までお疲れ様」
「え、あっさり?」
「いやまぁ、アンタももう年だからな。ま、精々どっか安全な所でゆっくり・・・雄英位しか無ぇな、ゆっくり出来るとこ」
どうやら、全く否定しない所に若干ショックを受けたようだ。
「ん゛っん゛ん・・・まぁ、君の言った通り、私も年でね。それにワン・フォー・オールも、オール・フォー・ワンからの
─ボコンッ!─
「フンッ!フンッ!」
マッスルフォームに変身して、拳を振るうオールマイト。だが・・・
「フンッ・・・っくはァッ!」
─ボシュゥン・・・─
3回目で、強制的にトゥルーフォームに戻ってしまった。
「・・・こんな、ザマなのさ。ハハハ・・・」
そんな自分が情け無いのか、半ば溜め息のような渇いた笑い声を上げるオールマイト。
「それに・・・オール・フォー・ワンが使ったガイアメモリの力に対し、私は無力だった。あの時の激励で何とか前を向く事が出来たが、その先にはオール・フォー・ワンを圧倒する君達・・・正直、思ったね。あぁ、私はここまでなんだな・・・って」
そう言ってまた笑う。だがやはり、何時もの元気はどこへやらだ。
「・・・ま、そうだろうな」
実際、ドーパントはガイアメモリやライダーシステム以外じゃ殺す事しか出来ないからな。パワーだけが武器のオールマイトにとっては、正に天敵と言えるだろう。
「だから、君に頼みがある」
オールマイトはそこで一旦区切り、大きく息を吐いた。そして、口を開く。
「ワン・フォー・オールを、継いでくれないか?」
「・・・そう来たか」
「あぁ。このような状態では、死柄木弔を止める事は出来ない・・・意地を張って無理に前線に出れば、かえって皆の足を引っ張る事は目に見えている。だから・・・頼む・・・」
頭を下げるオールマイト。
「アンタこそ良いのかい?俺よりもヒーロー向きの性格の奴位、候補にいるだろ?」
「いいや・・・君は、とても心優しい人間だ。奪われる痛みと、目の前で命が潰えてしまう悔しさ・・・それを知り、その苦痛から出来るだけ多くの人を救おうと行動出来た君に、受け取って欲しい」
・・・全く、買い被り過ぎだっての・・・だが・・・
「・・・分かった。受け継いでやるよ、《一人は皆の為に》を」
「すまないね、私の役目なのに・・・」
「良いんだ。アンタは今まで、十分頑張ってきただろ?ゆっくり休め。アンタのバトンは、俺が継いでやる」
「・・・ありがとう・・・ッ」
・・・泣くよな、そりゃ・・・
「今まで泣けなかった分、発散しちまいな・・・お疲れ様、
─────
────
───
──
─
「じゃあ、任せたよ!」
「おう!任せろ!アンタが寿命で死ぬ時ゃ、笑って死ねる世の中に出来るよう頑張るからよ!」
「HAHAHA!それは頼もしいな!・・・さぁ、仮面ライダー・・・」
『いやー完結!!遂に完結!!』
「おめでとーッ!!」
『・・・しかし、かなり雑になってしまった。反省せねばな』
「ま、良いじゃねぇか。Phase2で、頑張ればよ」
『・・・そうする。では皆さん!遠くない内にPhase2も出しますので、その時は是非読んで下さいね!デップー、せ~の!』
「『今までPhase1ご愛読、ありがとうございました!!』」
『これからもよろしくお願いします!』
「そう言えば、本編で俺ちゃん出なかったね」
『・・・っあ』
「ちょっと校舎裏な?」