僕のヒーローアカデミア~Eの暗号~ Phase1 作:エターナルドーパント
しかし、今回は胸糞注意です。大体の人が、出久の
では、どうぞ!
第8話・少年のN/終わらぬ懺悔
──燃えていた──
そこそこの大きさがある、赤十字の旗の付いた、掘っ建て小屋みたいな建物が。
そして、燃やしていた。ヴィランが、その建物──即席の病院に、掌を向け、楽しそうに。
『僕』は、走った。走って走って、そいつを蹴り飛ばした。ボールみたいに飛んでいった。
『僕』は、病院をみた。
──よかった、まだ、くずれてない──
『僕』は病院に飛び込もうと───
バンッ!!
俺は、転けた。何で?撃たれたから。誰に?
いた、アイツだ。あの
あれ?何で、あの中の人を助けナイんだ?何で、『僕』を抑エてるンだ?
─────ナンデ、『ボク』ヲミテ、『嗤ッテル』ンダ?
『────────────!』
ナニシテルンダ?ハヤクシナイト、ナカノヒトガ、
───グシャンッ!ベキベキパキパキ
アレ?ナンデ、ビョウインノ
───アレ?
「ヒーローだろ!?何であっちを助けに行かないんだよ!?」
『ヒーロー』ッテ・・・
────────────────────────
「あぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁッ!?!?」
出久は絶叫し、弾かれるようにベッドから飛び起きる。
「ハァ・・・ハァ・・・畜生ッ・・・また、
特殊な体故に吐き気などはないが、それでも気分は最悪だ。出久は、コレから逃げるために、必要最低限、10分程度の睡眠しかとらない。しかし、ここ半年間ほど全く見なかったので、油断してしまったようだ。
「すぅぅぅぅ、ハァァァァ・・・学校・・・行かなきゃ・・・今日、確か進路の・・・」
顎が震え、奥歯がガチガチいっているのが解る。それでも、戦うのを止めない。やめてはならない。何故なら、コレが、力不足だった俺に出来る唯一の
──────『懺悔』ナノダカラ・・・
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(出久サイド)
「はぁぁあ、最悪だ・・・」
俺は今、学校にある、鯉の入った大きなセメントの水槽(?)の前にいた。何故こんな所にいるのか、それは・・・
「全く、アイツなぁんにも成長してねぇ。ガキのまんまだ。あぁ~あ、ビチャビチャ・・・」
其処に投げ込まれた俺の『ヒーロー分析ノート』を拾うためだ。
「うわぁボドボドじゃん・・・あんにゃろう、ご丁寧に爆破してから投げ込みやがって・・・ハァア、だっるいなぁもぉ」
『あんにゃろう』とは勿論爆豪の事だ。
「全く、『どうせ折るならギリッギリまで伸ばして、その後でへし折ってやろう。あの天狗鼻』なんて悪趣味なこと計画してる俺が言うのも何だけどさ・・・あーもー怠いなぁ!ま、良いか。ちゃっちゃと帰って、ガジェットのメンテしよ」
そういって俺は、校門を出た・・・
(10分後)
俺は今、帰り道を歩いていた。が、さっき言っていたことはどこへやら、何となく何時もと違う道を選んだ。選んでしまった。
「5分前の俺を殴り飛ばしてぇ。なぁんでこんな如何にもヴィランと関わりそうなトンネルのある道選んだかねぇ」
何時もの5割り増しほど機嫌悪く、気怠げに歩く俺を、やはりお約束と言うべきか、トンネルの端に潜んで待ち受ける者がいた。しかし・・・
「Nサイズの・・・隠れ蓑・・・」
「おい隠れる気が有るならせめて獲物が真ん前通るまで黙ってろよ」
知らなかったとはいえ、この
「・・・隠れ蓑ォォ!」
「もう隠れる気0じゃねぇかこのベ◯ベトン野郎!」
もう良いコイツに八つ当たりしよう、そう思いかけたとき・・・
「わーたーしーがー・・・」
「ん?」
バッコォォォン!
「マンホールから来たぁッ!!」
なんとマンホールをアッパーでカチ上げ、さらにまさかのそこからナンバー1ヒーロー・オールマイト登場である。だが、
「あぁ何だただのオールマイトかじゃぁコイツ頼んます俺帰ります(ノンブレス)」
それで驚く俺じゃねぇ。怠くて怠くて仕方のない今の俺は、きっと自分に実害が無ければ殆どの事を無視してしまうだろう。
「えッ!?ちょっ、ちょっと君・・・と、その前に・・・」
「あぁ~あ、今度整体でも行こうか『スマッシュ!!』・・・あぁ吹っ飛んだねあのベ◯ベトン野郎」
怠い。兎に角怠い。怠くて怠くてもう怠いがゲシュタルト崩壊しそうなほど怠・・・ペットショップ発見!癒しだぁぁぁぁ!!
─5分後─
「アニマルセラピーめっちゃ効く」
ペットショップから出た俺の顔はさぞツヤツヤだったことだろう。
「よしコレで1週間頑張れる気がす〈ボボボボボボガァン!!〉前言撤回、気怠さMAX」
全く次から次に今日は厄日かねぇ。
─人外移動中─(オイコラ
さぁてと。ここか、今回はどんな奴が暴れ・・・て・・・え?
「そんなに暴れるなよぉ。なぁに、ただ45秒間苦しいだけさぁ」
何 故 に 奴 が
「えぇ、オールマイト吹っ飛ばし過ぎて本体回収出来なかったのかよ。てか捕まってるの
「すげぇなあの子。もう3分以上あのままだぞ」
・・・は?
「どういう事だ?」
「おう坊主。何でも、個性の相性が悪い上、捕まってる坊主の個性のせいで、なかなか救出出来んらしい」
・・・あ”?つまりアレか、ヒーローの癖に人命救助もせず、出来る無茶もせず、ただ指くわえて見てると・・・
「フザケテルノカ?」
──気が付いたら身体が動いていた──
「あぁ~あ、まぁた出ちまったよ。この面倒臭せぇ性分」
to be continued
さて、今回少し長かったらかな?前半の悪夢の詳細は、近々書きます。
評価、コメントよろしくお願いします。