日本一のエースと天才バッター   作:四つ葉

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結果と実力

……まさかこんなにも早くここに立てるとは思わなかった

俺はベンチからグラウンドの全体を見回す

シートノックが終わり、試合開始まで5分を切っている

「……さすがに緊張してるのか?」

結城先輩にそう話しかけられる。

「はい。でもさすがに初スタメンが春季大会準決勝で対戦相手が今年の選抜出場校ですし緊張しない方が厳しいですって。」

さすがに緊張するなって方が無理がある

「でもこういう時に一本でると守備も気持ちよく入れますからね。できれば初回の先頭打席初球から狙っていきます。」

長打はいらないから確実にセンターへはじき返しておきたいところだな

「……力んではいなさそうだな。」

監督の言葉に頷く

「……大丈夫です。毎日振ったバットは裏切りませんから。本来のバッティングができれば真中さんも十分打てます。」

てか打ち下さないといけない

「おいおい言うねぇ。スーパールーキー。」

伊佐敷先輩が茶化すが

「でも打ち砕かないと全国制覇なんて夢のまた夢ですから。」

俺の発言に全員が目を見張る

「まぁ、今の俺は生意気なことを言っているただのガキです。だからこそ今は結果と勝利。試合に対する姿勢。それを示さないと俺は一軍にいる意味はありませんから。言葉を示すには試合と日々の態度で語るしかない。大門中キャプテンなんて全国制覇したことだって過去の話です。そんなことにこだわって俺は先輩方の足手まといになる気はさらさらありません。」

そう実際のところ追い詰められているのは俺の方だ。

技術でも精神も今の所足りないことが多すぎる

それでも遅れを取るつもりも足を引っ張る気もさらさらない

俺には俺のできることをしてチームに貢献するしかないのだ

このユニフォームをきれなかった先輩方やこの人たちに認められるために

 

「初球から狙っていきましょう倉持先輩。」

俺はネクストバッターサークルで声をかける

今日は先制点欲しいですよ。倉持先輩

この人が出塁すると先制点がほとんどの確率で入るんだよな。

だから出て欲しいところだけど

明らかに力んでいるんだよなぁ

先頭バッターとして塁に出るって気持ちが出過ぎてるな

多分内角へのスライダーを引っ掛けられる

そしてカウント2−2で迎えた5球目

真中さんのインコースのボール球のスライダーを引っ掛けられセカンドゴロに打ち取られる

それでワンアウトランナーなしになる

二番ライト砂田くん

とアナウンスがなる

結構切れてたな

打席に立たなくてもやっかいなスライダーだなと思う

……まぁ初見で打てる球ではないだろうし

それにまだ収まってないみたいだからな

スライダーは捨てて様子見のストレート一本狙い

ということになると絞り球はあそこか

「お願いします。」

俺はバットをわざと極端に短く持つ

……ふぅ

そして一気に集中力を高める。

誘いに乗ってくれたらラッキー程度

甘いコースは強く叩け

そしてピッチャーが振りかぶった瞬間バットをいつもの位置に持ち替え

初見の相手に様子見のアウトローのボール球

これ以上に狙いやすい球はないだろ

カキィィィン

ジャストミート振り抜いた瞬間俺は走る

一塁へと走りながら打球を見守るとレフト線に落ちるのを確認する。レフトがボールを追いかけるのを見て俺は二塁ベースへと向かう。この打球は俺にとったら三塁打になりそうなので一気に加速しセカンドベースまで突っ切る。

セカンドベース直前でサードコーチャーの坂井先輩を見ると大きく腕を回している。もちろん二塁ベースを蹴り三塁ベースへと目指す。

スライディングで滑り込み俺は息を吐く

ウォォォとどでかい歓声に包まれ苦笑する

これが高校野球か

注目度の高さがよくわかる

「やっぱ。気持ちいいなこの歓声。」

もともと注目されるのは好きなので俺は笑ってしまう

左中間を狙ってもよかったがレフト線にスペースが空いてあったので狙い打ちしたのだ

流れを掴んだな

新人それも入学して一年に三塁打を打たれたんだ

さすがに真中さんも驚いているし

とりあえず先制点をどう取るかだな

俺はリードを一塁ランナー並みに取る

原則はサードランナーは牽制死を避けるべくあまりとらないのが定石だが

でもあえて大きくすることで俺はピッチャーに揺さぶりを掛けていた

さすがにこのリードには観客どころか味方のランナーコーチさえ驚いている

でも真中さんにとってはいやだろう

すると牽制が一度くる。それには頭から戻るけどまだ余裕がある

牽制は俺にとってはありがたいリードをこれ以上出せるかどうかのつなぎ目になる

そして分かる

この人からはもう半歩大きく出れると

そしてさっきよりも広くとるリードに球場内はさらにざわめく

常識はずれでも無謀とも言われたが

これは相手投手へのプレッシャー

俺の強気の走塁

そして案の定牽が来るとヘッドで普通に戻る

ね?気になるでしょ?

気になるよね?

でもやめないから。

また同じ感覚でリードを取るこれ以上まだ行けるけどそうしないと二次リード取れないしな

悪いけどとことんいじめるから

足の速さに限っては軟式硬式関係なく武器になる

……まぁ、キャッチャーから牽制来るかな

小湊先輩は左バッターだし二次は少しだけ小さめ

ピッチャーが振りかぶるのと同時に俺はリードを大きくでる

そして思惑通り外角に外しサードに牽制しようとしたが俺はすでにサードにも戻っていた

バレバレだよ。今足をとっさに外そうと足が投げる体制にはいってたからね

そしてサインを確認しもう一度大きなリードを取る

そして牽制が二回また続く

分かりやすいからすぐに戻れるけどね

そしてピッチャーは投げるとストレートが高く浮いてしまっていた

それを見逃さずに小湊先輩は捉え鋭い打球がセンター前へ落ちる

俺は落ちたのを確認してゆっくりとホームに帰る

「ナイスバッティング。」

「ありがとうございます。」

俺はベンチに戻るとそこには

「ナイスバッティング。」

「ひゃっは!!狙ってたな。」

「それよりも本当に足速いな。あれ普通なら二塁打だろ?それを三塁まで行くところができるなんて凄いな。」

初安打を祝福してくれる先輩たちがいた

 

9回裏

「……オーライ。」

最後の打球をしっかりと丁寧に両手でとる

「アウト。ゲームセット。」

12対7

スコアボードに記載してあったスコアを見て少しため息をつく

疲れた

その一言だった

打席は5打席4打数2安打1四球2盗塁2三振

しかし4打席目は相手の真中さんのスライダーを当てることすらできず3球三振

全国レベルのピッチャーとのレベル差を痛感することとなった。

「……」

それに勝ったは勝ったでいいものの7失点

守備は機能してたはず

しかし丹波さんが初回にツーラン二回に四球でだしたランナーをエンドランでランナー一三塁そしてライトへのタイムリーツーベースヒットとセンター前への2点タイムリーヒットを浴び3失点。

4回も四球で出した球を置きに行った甘いボールを捉えられ1失点ずつで4回被安打8四死球4自責点6

川上先輩はよく踏ん張ってくれたと思うがそれでもエースの弱いところをとことん相手に見せてしまった結果となった

そのせいか勝ったのにベンチの雰囲気は重かった

「おい。反省会は後から食堂で行う。いいな。」

「「「はい。」」」

はぁ。一度ため息をつく

絶対的エースの不在

それは誰もが実感していることだった

「それと砂田。」

「はい。」

「来週末に一年対二軍の紅白戦をすることを一年全員に伝えろ。」

「俺がですか?」

「あぁ。但し砂田と沢村以外の全員を使うこと。実戦で使える選手を見てみたい。」

「……はい。分かりました。って俺も試合に出たらダメなんですか?」

沢村はまだ分かる。しかしなんで俺まで

「あぁ。お前は出る意味がないからな。」

それってどういうことだ

戦力外ってことかと一瞬考えると

「お前は二週間後関東大会で使う。他の一年とは違い姿勢が違ったからな。これからは大事な場面での代打や代走、守備固めを中心に起用する。」

「は、はい。」

またチャンスを与えられることにホッとする。

これでまだ先輩達と野球ができると思うと嬉しい気持ち、スタメンに届かなかったという悔しい気持ちが入り混じる

「……」

でもそれだけ力が足りてないってことだ

そのことを素直に受け止める

それでも悔しいという気持ちだけはまだ消えなかった




一応この時点での主人公の能力をパワプロ風に書いておきます

砂田健斗 天才肌持ち
右投げ左打ち

ミート80 A
パワー50 D
走力 90 S
肩力 50 D
守備 100 S
捕球 100 S

チャンス4 怪我のしにくさ5 電光石火 走塁 5  ストライク送球
魔術師 サイン察知 初球◯ アウトコース◯ ローボールヒッター バント◯ 内野安打 チャンスメイカーかく乱 流し打ち 粘り打ち 調子安定 ミート多用 積極打撃 選球眼 積極盗塁 積極走塁 積極守備 ムード◯ キャッチャー1 
ポジション 外野 S サード B セカンドS ショートS ファースト E キャッチャーG

後一応オリジナル能力として 公式戦◯ バットコントロール◯
となっています
強すぎると思っている人がいると思いますがある事情につき肩力はもう成長しません
ついでこれは実際にパワプロアプリで自分が作成した選手です
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