日本一のエースと天才バッター   作:四つ葉

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すいません。夏風邪引いて寝てました


ベンチ入りメンバー

「狩場もう一球頼む。」

「あ、あぁ。」

俺はオフの日に内野ノックを受けていた。

捕球、握り変え、ステップに送球

全てを丁寧に行っていく

「ふぅ。10分休憩したらまた10セットいくから。」

「……」

すると狩場が座り込む

「悪い。こっちが限界だ。手にもう握力が残ってねぇ。」

俺は時間を見るともう12時。ノックをはじめて三時間経過していた。

「……ん。謝るのはこっちだろ。悪い。お前のこと考えてなかったわ。大丈夫か?」

とスポーツドリンクを狩場に投げる

「あぁ。でもお前いつもこんなことやっているのかよ。」

「ん?何が?」

「いや、だってもうノック三時間受けているだろ。それでもまだやるとかお前どんだけ体力あるんだよ。」

そうはいうけど

「アホか。体つくりは冬にしてきたに決まっているだろうが。怪我をしないように冬場は体づくりを基本に毎日四時間は走ってきたんだ。これくらい余裕なんだよ。」

オフの日はさらに二時間地道に下半身の強化に当て続けた

さらにウエイトと有酸素運動を一時間

とことん体をいじめ抜いてきたのだ

「……まぁ、でもさすがに上がるか。昼飯くわねぇと。」

「……お前すげぇな。」

「あっ?」

「いや。本当にそこまで野球に真剣になれるのは本当にすげぇよ。」

その一言にため息を吐く

「でもな、そうしても俺はまだスタメンになれないんだよこのチームは。センスも才能もある人が努力している。ここには100人以上の部員がいる。でもグラウンドでプレーできるのはたったの9人だけなんだ。これに入りつづけるには努力するしかないんだよ。それはたとえ先輩の席を奪い取ることになってもな。」

「……」

「俺は譲る気ねぇぞ。その為に俺はここにきたんだから」

そうやって俺は認めさせてきたんだから

「ありがとうな。練習付き合ってくれて。」

 

飯食った後はBグラウンドで五時間ほどの軽めのランニングして上がる

来週からは合宿

まぁ無茶をすることはないだろう

スポーツドリンクを一気飲みし俺は息を吐く

そういえば二軍戦今日で最後か

明日からは一軍中心のメニューだし練習量も格段に増えるだろう

ふぅ。

タオルで汗をぬぐう

そして今日言われたことを思い出す

凄いか

俺は確かに練習量は多いだろう。でも一日500球近くも投げ精密なコントロールを手に入れたあいつに比べると

「別に凄くなんてねぇよ。」

肩肘を壊す可能性があっても手に入れた武器

男子に勝つは努力するしかない

あいつはそういっていた

……まぁ、オーバーワークだからオフに何度も連れ回しに野球観戦しにいったりやカラオケ連れ回しにしにいったけどな

だからこれくらい普通だって思う自分がいるんだよな。

野球で妥協するな

貪欲で飢えろ

足りないものは全部欲しがれ

野球だけはどうしても負けられないんだ

あいつの分まで

まぁ今日は疲労を抜く為に軽いランニング

ここで怪我するのは避けたいし

「……お〜い。砂田くん。監督が集合って言ってるよ。」

すると一年のもう一人のマネージャーが来る。えっと

確か同じクラスの吉川さんだったはずだ

「あぁ。場所は?」

「えっと、あれ?どこだったかな?」

「……」

少し青筋が立ちそうになる。でも呼んでいるってことはそういうことだよな

「……まぁ室内練習場か食堂だろうから行くか。……あと吉川。覚悟しとけ。」

「えっ?」

「……これから見るもんはかなりくるからな」

俺は覚悟を決めまずは室内練習場へと向かう

するともうほとんどの部員が整列していた

俺も整列し監督が来るのを待つ

一軍昇格メンバーは二人

多分春市は最近の成績から見れば確定だから残り後一席

その背番号を誰が受け取るのか

さすがの俺も緊張してしまう

先輩方にはティーや素振りなど色々なお世話になったから一人は選ばれてほしいという気持ちはある

ただしそれは多分厳しいってことも俺は分かっていた

そして片岡監督、太田部長、高島さんの首脳陣がやってくる

「今から一軍昇格選手を発表する。」

俺は息を呑む。これで夏の予選のベンチ入りメンバーが全員決まるのだ

そしてその時を待つ

「一軍昇格メンバーは一年小湊春市。」

すると春市の名前が呼ばれる。ここは分かっていた残り後一席

そして監督の言葉から聞こえたのは意外な言葉だった

「同じく一年沢村英純。」

……さすがに目を見開く

沢村は二軍だったが最近の調子は最悪だったはずだ

だから完全に今年は外れたと思っていたんだが

「以上だ。」

「……」

誰もが無言。沢村が騒ぎそうだったが以外にもおとなしい。

「この二人を加えた一軍20人でこの夏を戦う。明日からの練習に備え今日は解散だ。選ばれなかった三年生だけここへ残れ」

「……」

俺は少しだけ息を呑む。今日の二軍戦の結果の上の判断だろう

沢村がどんなピッチングをしたのかが気になる

俺はただそれだけが気になっていた

俺は解散しようとした時に沢村の姿を見た

どこか納得のいかないような。そして泣きそうな顔

……あのアホ

「……沢村出るぞ。」

「……」

「今は堪えろ。三年の前では涙は出すな。」

それだけ言って俺は室内練習場を出る。

……分かっている

ここがどれだけ厳しい場所なのかってことは

俺はここにきてすぐに一軍に上がった。

その重さは分かっていた。でもやっぱり

重てぇよこのユニフォームは

俺は改めて感じる

強くあり続ける

そして

日本一長い夏を目指して走り続けるしかないんだと

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