日本一のエースと天才バッター   作:四つ葉

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地味

「……流石にやりづらいな。」

青道の青いヘルメットを付け軽くスイングしていると視線を感じる。

う〜ん流石に言い過ぎたかな?

そんなことを少し考えてしまう

でも何もおかしいことは言ってないはずだ

自分は日本一になるために青道に来たんだ

俺は目をつぶる

……大きく息を吸いこみ

そして吐き出す

それを3回ほど繰り返す

「次砂田。」

監督から俺の名前を呼ばれる。今日はフリー当番の選手ではなくマシンが投げるボールだ

左バッターボックスに入ると足場を整え俺は最後に一回大きく深呼吸をし

「……お願いします。」

そして集中力を高める。守備位置は中間守備。今回はケースバッティングじゃないけど色々と考えて打ったほうがアピールにはなるか。それと昔のポイントを思い出しながら確実にボールを外野に運ぶことが目標だ。

そしてボールがマシンから放たれるとボールをギリギリまで引き寄せ

鋭く振り切る

カキィィィン

パシャン

そして鋭い当たりが人が誰も動く暇を与えずに一二塁間を抜けていく

これでいい。

俺は少しだけホッとするが集中力を切らさずに

…そして最初に一二塁間に次に9球センター返しに9球、その後に三遊間に9球少しずつポイントをずらしながら打ちそして最後3球はバントに使う

「ありがとうございました。」

一礼してバッターボックスをでる。

基本は早い打球を低弾道でヒットコースに飛ばすのが俺の強み

派手さはないがきっちりアピールできただろう

「………なんや普通のバッティングだったな。」

「あぁ。あれじゃスタメンレベルには届かないやろ。」

と笑っている先輩だが

「……ねぇ。砂田くんもしかして狙ったの?」

「うわぁ。」

急に出て来てびっくりしてしまう。そこにはピンク髪の先輩がいた。

「あれ?驚かせちゃった?」

「い、いや大丈夫です小湊先輩。」

と言いながらも内心本気でびっくりした

「……それで狙ったでしょ?ヒットコースを。」

「まぁ、狙ったっていうよりはマシンで打つときはいつもこうしてるっていうか。」

少しだけ笑ってしまう

「俺みたいなパワーのない選手はバットコントロールないと出塁するのが難しいですからなるべく鋭い打球とポイントの位置で打つようにしてるんです。はランナーが一塁にいると仮定して一二塁間への低い打球を9球。相手の嫌なセンター返しを9球最後はバッターボックスを一塁側によって逆らわず流す練習を9球ってところですかね。」

「それで最後にバントもできると三塁線上にバントを3回決めてアピールしたってことだよね。」

あっこの先輩多分全部お見通しだと本能的に語ってしまう

「でも、一つ言えることは君のバッティング地味だね。」

ぐさっと刺さる言葉だった

「まぁ、俺は塁に出てからが仕事なので地味だろうがどんなに泥臭い出塁でも塁にでたら自分の足が活かせますから。」

「……でも俺はそのスタイル嫌いじゃないよ。」

するとそれじゃあねと言って去っていく小湊先輩に少し苦笑してしまう。

多分あの人も俺と同じ投手を虐めるのが好きな人だと理解してしまったから

「砂田、この後はライトの守備につけ白州はレフトへ。」

「「はい。」」

「それと砂田後から背番号をとりに監督室まで来い。来週末の市大戦に先発させるからな。」

「はい。」

するとざわざわと騒ぎ出すグラウンドだが、俺も理解が追いつかない

いきなりスタメン?

さすがに少しどういうわけか分からなくなる

しかもいきなりの市大戦

真中さんのボール

「……どんな球投げるんだろう?」

いきなり選抜ベスト8のピッチャーと対戦できるのか

そんな期待が入り混じる

……でもそれよりもまだスタメンは確約されたわけじゃない

それならまずは高望みはせずに自分のできることをきちんとするしかない。

もう俺は大門中ではない

青道高校野球部の一人なんだから

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