グラブルオリジナルストーリー(主役:アンナ) 作:水郷アコホ
──魔導グラス昇降機に乗り込んだ一行。
──ドリイの手慣れた操作で降り立ったのは、図書館4階。
カレーニャ
「ハイ到着。ここ4階はアンナさんお望みの、魔導書や魔導産業に関する書物が納められたフロアですわ」
ルリア
「はわぁ……まさに図書館って、感じですね……」
──ルリアが思わず間投詞の半ばから音量を抑えた。
──辺りは1階よりも更に静まり返っている。床には上等な絨毯のような素材が張られているが、それでも足音1つさえ響き渡ってしまうのではないかと
──吹き抜け部分で繋がっているように見えていながら、雰囲気には明らかに各階ごとの格差と断絶が感じられた。
カシマール
「ココニヤッテクルダケデ、ホントサンザンメニアッタナ。マッタクヨー」
アンナ
「カ、カシマール、駄目だよ静かに……!」
ドリイ
「ご安心ください。利用者層の関係で特に静かなフロアではありますが、常識的な範疇での会話であればそうそう見咎められる事はありません」
「また、当館の建材や備品は吸音性にも優れておりますので。思うよりも存外と、他のお客様のお耳に届く事も少ないものです」
──ドリイの言葉を受けて、ルリアとビィが「ほー」と息を吐きつつ肩の力を落とした。
──日頃から元気に溢れる分、気にする時も人一倍だ。
カレーニャ
「ま、この調子なら予定通りに運んだ方がお互いにとっても気楽そうですわね」
カタリナ
「予定? 恐縮なのだが、この後の予定について何か聞いていただろうか……?」
ドリイ
「申し遅れておりましたが、図書館での行動について、
「いかがでしょう。ここで一度アンナ様とお連れ様とで二手に分かれ、後ほど合流する形を取る、と言うのは」
アンナ
「え? 団長さん達と一緒じゃなくて……?」
──アンナが露骨に不安そうな顔をする。慣れない土地とあっては尚更である。
ドリイ
「アンナ様の調べ物には専門知識も多々必要となるでしょうから、失礼ながらその間、門外の方では持て余してしまわれるかと」
ビィ
「う~ん……まあオイラとかルリアなんて、普段から本自体そんなに読まねえしなあ……」
ルリア
「はうぅ……」
ドリイ
「ですので、アンナ様には多少なりと心得のあるカレーニャを付き添わせ、皆様には僭越ながら、私が図書館の他の階をご紹介しようかと。そのようにカレーニャと打ち合わせておりました」
「参考までに、私共ではお昼頃の合流を計画しております。8階展望フロアに食堂と休憩スペースが儲けられていますので、そちらで落ち合った後、改めて午後の動向を話し合う、と」
ルリア
「ここ、ご飯も食べられるんですか!?」
ドリイ
「はい。職員も利用する場ですので、おもてなしとしては簡素なものではありますが」
カレーニャ
「ご飯はともかく、これはあくまで提案。選択はあなた方のお望みのままですので、気軽に決めてくだすって結構ですわ」
主人公(選択)
・「どうしようか……?」
・「まずはアンナの意見を聞こう」
→「まずはアンナの意見を聞こう」
カタリナ
「私も同感だな。そういう事ならその答えは、私達よりアンナのそれを尊重するべきだろう」
アンナ
「あ、ボ、ボク……?」
──団長達の視線がアンナに集中する。視線から身を守るようにしながら口をモゴモゴさせて考え込むアンナ。
──少しソワソワして見せた後、答えが決まったようで
アンナ
「えっと……あの、ボ、ボクも……それで良いと、思う……かな」
「み、皆に、退屈させちゃったら、わ、悪いし……」
カレーニャ
「ほんじゃあ、決まりですわね」
──団長達はアンナとひとまずの別れを告げた。
──ルリアとカタリナの提案で、まずは空や星晶獣の事について目新しい情報は無いか調べてみるという方針が立ち、ドリイの案内で1つ上の5階へと移動した。
──ルリアとビィは再び昇降機に乗りたがっていたが、既に他階へ移動した昇降機の待ち時間などを考慮した結果カタリナから却下され、階段での移動となった。