漆黒の髪に赤い瞳にブレザーを着た少年佐藤蒼真が転生した場所は中世ヨーロッパの街並みであった。まさにファンタジーの世界の定番な世界であった。
「兄さんも来ているだろうし後で探してみようかな。取り合えず冒険者ギルドに向かってみるかな」
そう言って歩き始めていた。場所を近くの人たちに聞いてそこに向かった。
冒険者ギルドにつくと扉を開けた。受付嬢のいる方に歩いて向かった。
「冒険者登録をお願いしたいんですけど」
「はい、では手数料として千エリスになります」
受付嬢のルナに言われた通りにエリスから貰った千エリスを渡した。
「確かに受け取りました。では説明をさせて頂きます」
ルナは丁寧に説明してくれた。冒険者には各職業があり、ステータスの数値によってなれる職業ある。戦士系、魔法系、プリースト系がありプリーストは回復魔法や浄化魔法やサポート系であるが最初からなれる者が少ない。戦士には武器によって変わるそうだ。それ以外は最弱の冒険者と魔法戦士系である魔法戦士系はあまり数が多くない。何故なら最初からなれる人が少ない上にステータスを上げてなれても魔法系なら魔法系の上級職アークウィザードになる方が早い。戦士系も同じ理由である。魔法戦士は基本的には付与魔法を得意とする職業である。冒険者は教えて貰えばあらゆるスキルを習得するがステータスが低く戦士にもウィザードにもプリーストにもなれない人がなる職業な為最弱職といわれている。
登録カードにはいくら討伐したのかも記録されてスキル習得に必要なスキルポイントも表示され、スキル習得にも登録カードが使われる。
「ではこの水晶に手をかざしてください」
言われた通りに手をかざすと水晶の下にあった登録カードに水晶が書き込んでいった。
「えええええぇぇぇぇぇ!?なんですか!!これ!?魔力、筋力、敏捷が平均を遥かに越えてます!それ以外も耐久以外は平均を越えてます。耐久が少なめですがこれなら滅多にない魔法戦士職にもなれます。しかもどれも上級職です。ルーンランサー、ルーンセイバーなどの他にもソードマスター、ランスマスター、アークウィザードにもなれます」
ルーンランサーとはウィザードランサーの上級職である。ルナの大きい声に回りの人の目線が蒼真に行った。
「じゃあルーンランサーでお願いします」
「はい、それでは冒険者ギルドにようこそサトウソウマ様。スタッフ一同今後の活躍に期待しています」
すごい賑わいになっていた。今いる冒険者ギルドのメンバー全員が蒼真を見ていた。