坂本探偵事務所   作:朝比奈 麒麟

7 / 8
アンデルセンとか、難しいですよね
しゃべり方とかほんと、努力します


オカンとJKとストーカーと その4

オカンとJKとストーカーとその4

 

「つまり、ストーカーにあっているということでいいんだね?」

 

我らが探偵、坂本龍馬こと「さかもっちゃん」は鈴鹿から聞いた話を整理する。

 

曰く、学校の行き帰りに誰かが着いてきている気がする。曰く、学校の下駄箱に気味の悪い手紙が入っていた。曰く、知らない人物から電話がかかってくる、しかも無言電話。曰くetc...

 

「んー、ストーカーっていうか、私の熱烈なファン的な?だからあまり無下に出来ないよねー」

 

「それを法的にストーカーというのだ。いや...君自身が嫌がっていないとなると些か、ストーカーとは言えないがな」

 

「はっ!そこの女は随分と自信があるようだな。いや、ただ脳みその8割がたお花畑で占められていると言ったところか?」

 

鈴鹿たちの会話に入ってきたのは、坂本探偵事務所の真っ黒いスーツを着た顧問弁護士、諸葛孔明と中世の貴族の子供が着るような服に白衣を羽織った少年。いや、坂本探偵事務所唯一のエンジニアでありオペレーター、ハンス・C・アンデルセンだった。

 

「孔明君に、アンデルセンさん目当てのものは買えたのかい」

 

「げぇっ、孔明にアンデルセンじゃない。どっかいってたんじゃないの?というかもう来ないと思っていたのに残念ね」

 

帰ってきた2人を労う龍馬と、どつくジャンヌ。

ちなみにお竜さんは飽きてしまったらしく、龍馬の机の上で折り紙でできたカエルで遊んでいる。10匹ぐらい大小バラバラのカエルがぴょんこぴょんこと。

 

「は、うるさいぞ真っ黒な聖女め。その空っぽの脳みそに聖書の1字1句余すところなく書き込んでやろう。...あぁ、そっちの方も問題ない。この俺をこき使うのもいい加減にしてくれ...いや、匿ってもらっている身でいうことではないか...くそっ、仕事は嫌だな!特に肉体労働だ!」

 

「相変わらず口が悪いな君は。まぁそんなことはどうでもいい...それはストーカー規制法に当てはまる。警告書による警告や聴聞と言った措置が基本だが...それでもストーカー行為が止まらないなら法的処置を施すしかないな。まぁ、それもこれも相手が分かってればの話だが」

 

「まったまった!突然現れて突然そんなこと言われても困るし!つか、あんた達だれだし!?」

 

孔明はともかく...アンデルセンのボロクソな言い分に怒り心頭な鈴鹿は、立ち上がって怒りを顕に当然の疑問を口に出す。

 

「ん?あぁ、名乗っていなかったな。私は諸葛孔明。ここの顧問弁護士だ。そしてこっちが...」

 

「俺か?俺はしがない社畜だ!!!名?名を問うなら自ら名乗るんだな。そして、そっちの女。そうだ、俺の苦手な種類の女の臭いがプンプンするぞ」

 

紳士的に名乗る孔明と、おちゃらけて答えたかと思えば頼光を指差し顔をしかめるアンデルセン。

 

「あらあらまぁまぁ...そんな酷いです。初対面なのに...」

 

「あー!もう、話をややこしくするなし!私は!鈴鹿御前、ここに依頼に来たに決まってるっしょ!」

 

徐々に脱線してきた話を戻すため、おこな鈴鹿がテーブルをバンバン叩いて注意する。

JKに注意される大人とはこれ如何に。

 

「は、それは同感だ女。俺も仕事をわざわざ面倒なものにする趣味はない。という訳だ、俺は新しく買ったパーツを取り替えてくる」

 

鈴鹿の文句にコクリと頷いたアンデルセンはそれだけ言い残すと、接客室を出ていく。名乗りもせずにだ。

 

「...あ、アイツ名乗らなかったし...」

 

「ふ、あの人らしいな...一応名前だけは伝えておこう。あの人はハンス・C・アンデルセンだ。ここではエンジニアでありオペレーターとして働いている。さて、君が言ったように話を戻すことには賛成だ。法律関係のことは私に任せろ。龍馬は、何方かと言えば足で動くタイプだからな。構わないだろう龍馬」

 

「あぁ、もちろんだ。あと、以蔵さん知らないかい?」

 

真っ黒聖女呼ばわりに腹が立っていたジャンヌだったが、鈴鹿が色々変わってくれたこともあり、早いうちに飽きていたのか、接客室を出て龍馬の机でお竜さんと一緒に折り紙のカエルで戯れていた。

 

「さぁな。あの人の事だから、チンピラ相手に絡んでいるか賭博のどちらかじゃないのか?」

 

「そうか...うん、とりあえずその話は後だ。依頼の話をし無ければね。内容は、『犯人の判明』で間違いないね?」

 

「まぁ...判明しないとどうしようもないんでしょ?あんまり法律とか分かんないし私。だから任せるし」

 

「おい龍馬。今回の依頼、ストーカーとだと言ったな?」

 

先ほど嵐のようにやって、来て嵐のように去っていったアンデルセンが接客室のドアから顔をひょっこりと出している。

こういう行為だけを取り除いてみると、実にその顔立ち相応の幼さがあるが、成人しているのは確かなはず...だ。

 

「あぁ、どうにも悪質なものらしい。何か情報でもあったのかい?」

 

「......お前それでも探偵か?いや、確かにこの探偵事務所の経済難は理解している。新聞も取れず、最低限の情報を得るためのテレビすら付けない。仕方ないと妥協すれば出来なくはない。が、それは言い訳に過ぎないな。はぁ...とりあえずこれを見ろ」

 

大きくため息をついたアンデルセンが見したのは、自分のタブレット端末で。その画面には『新宿ストーカー殺人事件!!!遂に3人目の犠牲者か!?犯人は未だに捕まらず!!!』

という具合で大きな見出しで出ていた。

どうも、今回の事件はきな臭い気がしてきたのだった。




こう、投稿する時間とか統一できたらいいなと思うんですが...
時間通りにかける気がしないという。
情けないばかりです...
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