魔法少女リリカルなのは ~宇宙の虹を見たことがあるか?~ 作:スターク・作家
話しあい
この後、クロノ・ハラオウンと名乗った黒髪の青年から色々と説明を受けた。
「時空管理局ねぇ。」
時空管理局…数多に存在する次元世界を管理・維持する為の機関らしい。それでもって俺がいる場所はその本部らしい。
「まるで架空話でも聞かされた気分だ。」
「信じるか信じないかは君の自由だが、少なくとも今の状態を考えれば―」
「信じるしかないか。」
「至って冷静だな。普通なら取り乱したりするものだけど」
「今更、慌てふためこうが解決できない。今いる自分がいる場所は分かった。今度は俺の方から質問していいか?地球という世界は存在しているんだな。」
「あぁ存在している。」
「じゃあその地球では地球連邦軍とかジオンという組織に聞き覚えがないか?」
「…いや聞いたこともないしそのような組織は確認されていない。」
「じゃあ今の地球の暦は?」
「西暦だ。」
「……。」
別次元に流されたのならまだしもその上に過去の時間にまでタイムスリップまでしたようだ。
「暦を聞いた理由はあるのか?」
「あぁさっきの質問の答えと言い、さっきので確信した。アンタが知っている地球と俺が知っている地球に違いがある。」
「そのことを詳しく聞かせてくれないか?」
「いいぜ。」
今度は俺がいた世界…いや年代についてクロノに話した。
宇宙移民を機に西暦が宇宙世紀へと変わったこと。
宇宙移民が始まって78年後、宇宙コロニーにすむスペースノイドと地球人、アースノイドの関係が悪化。より溝が深まっていき戦争が起きたこと。MSと呼ばれるロボット兵器の誕生。そしてこれから先、何度も大きな戦争があったことを…。
「そうか。それが未来の地球で起きた出来事なんだな。」
「信じるか信じないかはアンタ次第。だがな今、目の前にいるのは話しにも出てきたそのMSだということを忘れないでくれ。」
「…分かった。」
クロノは真剣な表情で頷く。
「そろそろ時間だ。まだ話しきれていないことはあるけどその辺は後ほどまた説明する。このことを上層部に報告しないといけない。」
「そうか、お疲れ様。」
「今後の君に対しての方針だが、元の世界に戻すための方法を見つけるまでいったんこちらで保護するという形になるがいいか?」
「…いや元の世界に戻るのは勘弁してくれ。」
「なんでだ?」
少し睨みつけながらなぜ元の世界に戻らないのか問いてきた。
「俺は元の世界では死んでしまったんだ。死人が生き返ってしまったらそれこそ大変だろ?」
「確かに…それじゃあ改めて方針を考えてくる。解析室からある程度出入りは自由にしておく。」
「そりゃあ助かる。いつまでも部屋にこもりぱなしも辛いからな。」
「それじゃ失礼するよ。」
そういってクロノは解析室から出て行った。
ようやく終わった。同時に体が脱力して疲れがどっと押し寄せてきた。機械の体なのに
再度ベッドに寝転び天井を見つめる。
これから先どうなるのだろうか…一抹の不安が頭を横切った。